Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    775

    DOODLE高校三年生の仙にょ越です。
    『それは、クラゲだけが知っていた』の続きです。
    ⚠️越野くんが女の子になっていますがあんまり女の子らしくないので普通に読めると思います。
    診断メーカー【あなたに書いてほしい物語】
    ななこさんには「海に向かって叫ぶ夢を見た」で始まり、「どうかお幸せに」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば3ツイート(420字)以上でお願いします。
    いぬもくわない海に向かって叫ぶ夢を見た。
    「ばかセンドー!!」
    あれ、こんなに高かったかな、声。


    遊泳禁止の七里ヶ浜は波が高く泳ぎには適さないが、サーフィンやヨットといったマリンスポーツを楽しむ者たちには隠れた名所として人気がある。右手にはライトアップされた江ノ島のシンボルタワー、左手には三浦半島。マジックアワーの幻想的な空。そんな絶好のロケーションにそぐわない罵倒の叫び。
    「浮気者ー!!今度こそ別れてやるー!!」
    これは夢だ。そして先程から叫んでいるのは自分であると越野は理解していた。だが、それにしては声が高い。そして何よりも、
    『なんでスカートはいてんだ』
    スカートどころかセーラー服なのだが。
    「はっ?!」
    海面に浮上したかのように唐突に意識が戻った。
    1912

    tx9y_nasubi

    DOODLE寝かせていた光の翼第三部の書きかけ。以前くるっぷでフォロ限公開していたのから、縦エディタが約5,000字増えていたので読んだら増えた分は肉付け前の上にプロットを無視していた。どういうことだってばよ…。なおプロットはさっき確認してみましたが情報量が多く、いまの私には目が滑り理解できませんでした。
    境界を象った棺 だれがために
     空を翔けるのか

     十七歳のイーグルは孤独だった。彼個人としては間違いなく孤独だったのだがそれは主観の話で、第三者視点では多くの人に慕われ、憧憬を集め、いまも追いかけてくる女性士官候補生たちから逃れるため、校舎の屋上に走りこんできたところだった。人気は女性だけにとどまらず、同性からもファイターメカ操縦を手習いから学びたいなどと囲まれているのが常だった。イーグルは優秀で、何でもできた。座学は居眠りと戦うのが難であったが、実戦は特別に強く、ファイターメカの試合を国が公に始めた昔から継ぐ歴代勝者の中でも、とくに抜きんでた戦闘力を有していた。彼は国民総意の英雄とも言えた。誰もが彼を認め、反感を持つものでさえも実力は一目置かなくてはならず、もし彼を害そうとする者がいたとしても、自身を守る力を十分に備えていた。加えて全体的な見目がよく、その点でも人と違った存在感を放つのがイーグル・ビジョンだった。彼の容姿はやや中性的でありながら体作りはしっかりしており、甘い顔との対比に熱狂的な偶像視をするものもいて、イーグルはあまり人が得意ではなかった。
    27307