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    なの

    GegyoGWT

    MOURNINGぼんやりと思い浮かんだネタです。マレビトのコンセプトとデザインが好きで、ミニミニのマレビトを育成できたらなと思った話です。
    黒土女のデザインが一番好きなので黒土女が真っ先に浮かびましたが、人によって育つマレビトが違うやつです。
    ※全員生存if時空で、暁人くんとKKがバディをしている設定です。
    ※このお話にカプ要素はありませんがK暁を生み出す人間が書いております。
    マレビト育成キット 女の喘鳴が聞こえる。
     肺に水が溜まっているような、酷い音だ。
     がらんとしたワンルームは明るかった。住む人間のいない部屋は、今まで経てきた生活の跡が全て除去されて、何も無い展示ケースのように淡々として静謐だ。だがそこに、濡れそぼった女の放つ濁った喘ぎ声だけが繰り返されている。
     暁人はためらいつつ、リビングに足を踏み入れた。すぐ後ろでKKも息を潜めている。
     カーテンの無い掃き出し窓から、昼下がりの柔らかい光が部屋を照らしている。
     女は壁の隅にいた。住人が残した忘れ物のように、脈絡もなく倒れ伏していた。
     暁人が近づくと、女はゆっくりと顔を上げた。
     ごぼごぼと篭ったような水音がする。こんなにも明るい部屋にいながら、濁った深い水底を思わせる。重く、暗く、茫洋とした水。それはこの女の、胸腔にあたる所から聞こえる音だ。
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    kotasu_don

    MEMO犯罪臭のするメひ(怪異寄り)好きなのと燐は覚えてないけど小さい頃に実は出会ってるネタ好きなので呟くやつ
    夏の暑い日に獅郎と雪男と3人で公園で遊んでたんだけど遠くの木の下の地面に落っこちてた雀を見つけて暑いからと掬い上げて木の上に戻そうとしたら暴れたか木に登る時に握り締めちゃったかで誤って縊り殺しちゃった燐が、殺したとは思ってないけど「動かないから自分がまたなんか良くないことしちゃたのかな…」と焦って、獅郎が呼びに来るんだけど自分のしたこと知られて怒られたくないし嫌われたくないから思わず逃げて身体能力高いから普通は子供が来れないような屋根の上とかに隠れて雀がちゃんと起きてくれるように体調崩した雪男を獅郎がさするみたいに死んだ雀を優しく擦ってるんだけど、日を遮るものがないから暑いなと思ってたらふと日陰ができて見上げると見覚えの無い人がそこにいて、こんな暑い中なのに長袖着てるしヒーローみたいなマントたなびかせてそれが日陰になってるんだけど絶対暑いのになんでこんな着込んでるんだろうとか誰だろうなんでこんな所にいるんだろう、シルクハットも被ってて逆光になってるから顔もよく見えなくてなんか変な人だなと思ってたら「あらあら殺しちゃったんですか?」とか言われてあんまり意味の分かってない燐が首傾げてたら「それですよ」と自分の持ってる雀を指さされてドキッとする、「わかんない、うごかなくなっちゃった、おきないんだ」と言うと「起きないでしょうね、死んでいるのですから」とか言われてよく分からないけど自分が多分とんでも無いことしちゃったんだろうなと思って落ち込んで、「おじさん、なおせない?」と差し出すけどおじさんはクスクス笑って「無理ですねぇ」「ムリなの?どうしても?」「どうしてもです」っていうので燐はやっぱりしょんぼり落ち込むんだけどおじさんは教育に悪いおじさんだから「その雀は二度と起きませんし、動くことはありません。それが死ぬということですから」ってクスクス笑って追い打ちかけて燐は泣きそうな顔をする、「どうしよう、俺がこの子うごかなくしちゃった、ひどいことしちゃったんだ、ごめんなさい…」と言うのに、おじさんは「それが何か問題ですか?」とか言う、燐がちょっとべそかきそうになりながらよく分からなくて首を傾げてたら「命は平等ではないのですよ。名も無きこの雀は、死と隣り合わせの厳しい野生の世界に生まれ落ち生きてきて、そして貴方に捕まって死んだ。でもこの雀の死を顧みる者など殆どいないでしょう、親鳥です
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    kasou_haseki

    DONE吸血鬼降谷×狼男赤井with神父沖矢シリーズ。
    多分これだけで読めると思います、多分。
    安赤成分少ないですなのに長い…すみません……………。
    Combat start!※吸血鬼と狼男について特殊設定有※
    ※沖矢が赤井とは別人時空※




     とある世界のとある国。森の奥にひっそりと佇むお屋敷。そこに愛し合っている吸血鬼と狼男、それにその二人を監視する為に教会から派遣された神父の三人が暮らしていました。

     +++++

     沖矢は届いた手紙を前に、眉間に皺を寄せていた。それは教会本部から届いたものだった。
    「どうしましょうかねぇ……」
     沖矢が吸血鬼の降谷零と狼男の赤井秀一の愛の巣である、村人から幽霊屋敷と呼ばれる屋敷に監視という名目で居座ってから季節が何回か巡った。沖矢としては存外持った方だと思う。教会が強い個体である吸血鬼と狼男をただ監視しておくに留めている訳が無い。降谷と赤井が強い個体であることから、討伐するよりは監視下に置き、事案があれば協力を求める。それは双方の暗黙の了解だ。しかし今回は二人を村から引き離さなければならないようだ。さて、あの二人はどう出るか。沖矢はヤレヤレ、と頭を掻きながら手紙を持ち自室を出た。
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