asu_na2929
DONE容植本「西廠双花」を交換してくださった方限定のお話。支部の「河套より愛をこめて」の番外編です(一話の後のお話)。ゆるい隋唐、フラグを折るのが隋の方という珍しい?パターン。パスワードは添付した手紙に書いてあります。 4054Huzin0maru
DONE前も同じようなの描いた気がするけどまあヨシドラマ後の謎軸
さっぱり進捗せず隋大人ばっかりモヤモヤモヤモヤしてる隋唐が好き
進展する隋唐も大好きですが私は描けないので皆様お願いします 3
tokkiii
SPOILER最終回その後ネタ絵につき、ワンクッション。ああなったらもう遠慮もないので、反抗的になる世界線もあるかなと…。
2人仲良く喧嘩していてほしい。
どんなパターンもしっくりくる丁容さん、逸材。
ebizou_1127
MOURNING02容植海誓山盟
永久に変わらない海や山のように、変わらない誓い。 愛情が永久に変わらないと誓うことにも用いられる。
约定 後編 〜海誓山盟〜あれから数日が経った。
本来ならば族滅死罪を免れない所だったが、首謀者三名は官位を剥奪され、それぞれに処罰を受けた、と聞く。
あの御方に銃口を向けた私は、死罪となるか、若しくは尚明のように宮中で奉仕する宦官の最下層へ落とされるのだろうと思っていた。
しかしながら、拷問を受ける訳でもなく、あの日からずっと獄に繋がれたままだ。
あの御方にとどめを刺すことが出来なかった時から、とっくに覚悟は出来ているというのに。
処分が決定しないのは、私が陛下の命で、残りの博浪を完成させ、その製造法を知る唯一の危険人物だからかもしれない。
無為な時間が、見えない泥のようにまとわりついている。
私はため息を吐いて、目を閉じた。
西廠の中庭で見たあの眼。
3701本来ならば族滅死罪を免れない所だったが、首謀者三名は官位を剥奪され、それぞれに処罰を受けた、と聞く。
あの御方に銃口を向けた私は、死罪となるか、若しくは尚明のように宮中で奉仕する宦官の最下層へ落とされるのだろうと思っていた。
しかしながら、拷問を受ける訳でもなく、あの日からずっと獄に繋がれたままだ。
あの御方にとどめを刺すことが出来なかった時から、とっくに覚悟は出来ているというのに。
処分が決定しないのは、私が陛下の命で、残りの博浪を完成させ、その製造法を知る唯一の危険人物だからかもしれない。
無為な時間が、見えない泥のようにまとわりついている。
私はため息を吐いて、目を閉じた。
西廠の中庭で見たあの眼。
ebizou_1127
MEMO1Tweet140文字以内で書く5月20日の可愛い汪植たん
520 と 1314 とは何か【01】
「汪植、今日は何月何日だ?」
「はい、陛下。5月20日です」
「その数字だけ言いなさい」
「うーあーりん?ですか?」
「もうよい。下がれ」
「???」
「督公、今日は何月何日かご存知ですか?」
「陛下もお前も何なんだ一体!うーあーりんがどうしたというのだ!」
【02】
「丁容まで!そうだ、気晴らしに貴妃様に御挨拶しよう」
「娘娘、御機嫌よう」
「汪植、久しぶりですね。今日の日付を数字だけ言ってごらん」
「(貴妃様まで!)520です」
女官たち\キャー/
「分かっていない汪植を見るのも楽しいわ。さああなたの好きな点心よ」
「??」
【03】
「今日は疲れた。丁容、結局のところ、520って何?」
「では、1314をゆっくり発音してみて下さい」
424「汪植、今日は何月何日だ?」
「はい、陛下。5月20日です」
「その数字だけ言いなさい」
「うーあーりん?ですか?」
「もうよい。下がれ」
「???」
「督公、今日は何月何日かご存知ですか?」
「陛下もお前も何なんだ一体!うーあーりんがどうしたというのだ!」
【02】
「丁容まで!そうだ、気晴らしに貴妃様に御挨拶しよう」
「娘娘、御機嫌よう」
「汪植、久しぶりですね。今日の日付を数字だけ言ってごらん」
「(貴妃様まで!)520です」
女官たち\キャー/
「分かっていない汪植を見るのも楽しいわ。さああなたの好きな点心よ」
「??」
【03】
「今日は疲れた。丁容、結局のところ、520って何?」
「では、1314をゆっくり発音してみて下さい」
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MEMO1Tweet140文字以内で書く容植ショートショート容植 【01 アイスをあーん】
汪:アイス買ってきた。一緒に食べるぞ。バリバリ… ほら、口開けろ
丁:食べさせて下さるのですか?
汪:昨夜の会食で、隋州があーんってしてもらってるの、羨ましそうに見てただろ!
丁:後でピノ買い占めに行って来てもいいですか?
【02 わけっこしたいのに】
丁:今日のおやつは雪〇大福です
汪:またか。随分気に入ってるな
丁:半分こです︎❤
ピンポーン ア〇ゾンでーす
汪:届いたか。ほら。
丁:私に有難うございますえっ業務用雪〇大福9個入
汪:好きなんだろ沢山食べろ
丁:(分けっこしたいのに)
【03 わけっこしたいのに つづき】
汪:食べないのか
丁:勿体なくて…
汪:だったらもう注文しない!
570汪:アイス買ってきた。一緒に食べるぞ。バリバリ… ほら、口開けろ
丁:食べさせて下さるのですか?
汪:昨夜の会食で、隋州があーんってしてもらってるの、羨ましそうに見てただろ!
丁:後でピノ買い占めに行って来てもいいですか?
【02 わけっこしたいのに】
丁:今日のおやつは雪〇大福です
汪:またか。随分気に入ってるな
丁:半分こです︎❤
ピンポーン ア〇ゾンでーす
汪:届いたか。ほら。
丁:私に有難うございますえっ業務用雪〇大福9個入
汪:好きなんだろ沢山食べろ
丁:(分けっこしたいのに)
【03 わけっこしたいのに つづき】
汪:食べないのか
丁:勿体なくて…
汪:だったらもう注文しない!
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MEMO汪植たん「やってる?」丁容様「やってないですね」
1Tweet140文字以内で書くショートショート
やってるやってないシリーズ【16 FX】
汪:FXやってる?
丁:やってないですね
汪:怖い噂しか聞かないが
丁:根拠の無い売買をするからでは
汪:つまり、ギャンブルではなく投資であると?
丁:シナリオ作り、利確損切りを決断する揺るがない心が大切です
汪:FXやってる?
丁:やってないですね
【15 二次創作】
汪:二次創作やってる?
丁:やってないですね
汪:百合@後宮
丁:攻めは万貴妃様
汪:陛下絡みは今更感ある?
丁:官職位の差による萌えと劣情が美味な朝廷BLが宜しいかと。陛下の強権で二人を引き裂くのも佳き
汪:二次創作やってる?
丁:やってないですね
【14 筋トレ】
汪:筋トレやってる?
丁:やってないですね
汪:カッコ良く痩せるには
丁:まず大切なのは食事管理です
2400汪:FXやってる?
丁:やってないですね
汪:怖い噂しか聞かないが
丁:根拠の無い売買をするからでは
汪:つまり、ギャンブルではなく投資であると?
丁:シナリオ作り、利確損切りを決断する揺るがない心が大切です
汪:FXやってる?
丁:やってないですね
【15 二次創作】
汪:二次創作やってる?
丁:やってないですね
汪:百合@後宮
丁:攻めは万貴妃様
汪:陛下絡みは今更感ある?
丁:官職位の差による萌えと劣情が美味な朝廷BLが宜しいかと。陛下の強権で二人を引き裂くのも佳き
汪:二次創作やってる?
丁:やってないですね
【14 筋トレ】
汪:筋トレやってる?
丁:やってないですね
汪:カッコ良く痩せるには
丁:まず大切なのは食事管理です
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MEMO1Tweet140文字以内で書くちび汪植たん(六歳)と学生の丁容様(二十歳)
年齢は個人的趣味に基づいた勝手な設定です。
ご了承下さいませ。
四コマ漫画風ちび汪植たんと丁容様【01おにぎり】
「丁容。今日は何コマある」
「四コマまでなので、お昼はこれを」
「丁容。私は、お前の日頃の働きに感謝している。だから、この鮭のおにぎりはお前にやろう」
「えっ」
「女子学生がどうしても、というのでな。私は約束があるから、お昼はいらない。好自為之」
好自为之(しっかりやれ)
【02硯と墨】
「端渓の硯と松煙墨を持てと言ったのに何だこれは!紙も筆も気に入らない!」
「そんな高級品、無理です。これで我慢して下さい」
スッ『こどもかきかたえんぴつ』
はい、鉛筆持って。電動鉛筆削りで…ガリガリ
(((゚〰゚)))ブルブルして怖い!お前が削れ!
【03粽】
「今日は端午節です。粽を用意しました」
「粽(*'▽'*)ワーイ パクパク」
2973「丁容。今日は何コマある」
「四コマまでなので、お昼はこれを」
「丁容。私は、お前の日頃の働きに感謝している。だから、この鮭のおにぎりはお前にやろう」
「えっ」
「女子学生がどうしても、というのでな。私は約束があるから、お昼はいらない。好自為之」
好自为之(しっかりやれ)
【02硯と墨】
「端渓の硯と松煙墨を持てと言ったのに何だこれは!紙も筆も気に入らない!」
「そんな高級品、無理です。これで我慢して下さい」
スッ『こどもかきかたえんぴつ』
はい、鉛筆持って。電動鉛筆削りで…ガリガリ
(((゚〰゚)))ブルブルして怖い!お前が削れ!
【03粽】
「今日は端午節です。粽を用意しました」
「粽(*'▽'*)ワーイ パクパク」
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DOODLEある日の副官02ある日の副官02 歓意楼 更衣月に一度の〆日、私は督公の代理で歓意楼に向かう。
崔女将は、こちらの都合も考えず
「夜は忙しいから昼間に」
と言ってくる。
私もそれなりに忙しいのだが、今回は特別だ。
歓意楼で、夏前に誂える装束の打ち合わせがあり、汪督公の夏のお衣装を私がお選びする事になっているのだ。
やはり白地で爽やかな感じがいいだろうか。
いや、紺地の薄物もいいな。
緑も涼しげで良さそうだ。
私はいつもより少し浮き足立っていた。
「丁大人、ご足労かけました」
裏の通用門から中へ入った私に、崔女将は慇懃に礼を言ったが、本心ではそのようには露ほどにも思ってはいない事を、私は知っている。
「仕立て屋が来る前に、今月の帳簿の確認をしましょう」
崔女将の、心の中までぐいぐい入ってくるような、何でも分かっていますよとでも言いたげなあの目が、私は苦手だ。
2908崔女将は、こちらの都合も考えず
「夜は忙しいから昼間に」
と言ってくる。
私もそれなりに忙しいのだが、今回は特別だ。
歓意楼で、夏前に誂える装束の打ち合わせがあり、汪督公の夏のお衣装を私がお選びする事になっているのだ。
やはり白地で爽やかな感じがいいだろうか。
いや、紺地の薄物もいいな。
緑も涼しげで良さそうだ。
私はいつもより少し浮き足立っていた。
「丁大人、ご足労かけました」
裏の通用門から中へ入った私に、崔女将は慇懃に礼を言ったが、本心ではそのようには露ほどにも思ってはいない事を、私は知っている。
「仕立て屋が来る前に、今月の帳簿の確認をしましょう」
崔女将の、心の中までぐいぐい入ってくるような、何でも分かっていますよとでも言いたげなあの目が、私は苦手だ。
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MOURNING初雪 〜первый снег〜忠実なる副官丁容が忽然と姿を消し、代わりに部屋にいたのは白くて大きな生き物だった。
【イメージ画像ご覧下さい!ボルゾイ ご参考まで】
https://www.ana.co.jp/travelandlife/article/001173/
初雪 〜первый снег〜「夜中になると、この葛籠は狼のような声で鳴くのだそうだ。どうやら元の時代のものらしい。仔細を調べよ」
陛下からお預かりしてきた古くて大きな葛籠を目の前に、私は当惑していた。
「随分と古い造りですが、金具の意匠が元朝のものとはちょっと違うようですね」
こういう少し変わった案件は、きっと調べたがるだろうと思って、わざと丁容の研究室に葛籠を運ばせた。
案の定、食い付いてきている。
「うん。しかし、私は…肝心の狼の声を聞いた事がない。お前は?」
「私も御座いませんが、国境警備に従事していた隋州や、オイラートのウユンなら知っているのではないですか」
「ほう?」
丁容自ら、隋州やウユンの名を口にするとは、珍しい。
「そうだな。では明日の朝にでも話を聞こう。手配を頼む」
7955陛下からお預かりしてきた古くて大きな葛籠を目の前に、私は当惑していた。
「随分と古い造りですが、金具の意匠が元朝のものとはちょっと違うようですね」
こういう少し変わった案件は、きっと調べたがるだろうと思って、わざと丁容の研究室に葛籠を運ばせた。
案の定、食い付いてきている。
「うん。しかし、私は…肝心の狼の声を聞いた事がない。お前は?」
「私も御座いませんが、国境警備に従事していた隋州や、オイラートのウユンなら知っているのではないですか」
「ほう?」
丁容自ら、隋州やウユンの名を口にするとは、珍しい。
「そうだな。では明日の朝にでも話を聞こう。手配を頼む」
ebizou_1127
DOODLE現パロ容植猫耳としっぽ。はい、優勝!
誘うしっぽ明日は二人とも仕事が休みなので、久しぶりに近くのバーへ飲みに出掛けた。
気分良く飲んだ帰り道、汪植が言った。
「こんな所に祠なんてあった?」
何度も通っている道の筈なのに気付いていなかったのか、と訝しむ程に立派な祠がそこにあった。
「あぁ、気付かなかったね。祀られてるの、猫みたい。変わってるなあ」
灯明に照らされた中をよく見ると、随分艶かしい猫が祀られている。
つんとすましたようなお顔が少し汪植に似ている気がしたので、私は思わず手を合わせた。
『汪植とずっと一緒にいられますように。あっ、猫の神様と同じように猫耳としっぽの生えた可愛い汪植も見てみたいです。一日だけでいいので!』
ついついくだらないことまでお願いしてしまったので、帰宅してから飲むつもりで買っていたハーフボトルのワインをお供え代わりに置いた。
4310気分良く飲んだ帰り道、汪植が言った。
「こんな所に祠なんてあった?」
何度も通っている道の筈なのに気付いていなかったのか、と訝しむ程に立派な祠がそこにあった。
「あぁ、気付かなかったね。祀られてるの、猫みたい。変わってるなあ」
灯明に照らされた中をよく見ると、随分艶かしい猫が祀られている。
つんとすましたようなお顔が少し汪植に似ている気がしたので、私は思わず手を合わせた。
『汪植とずっと一緒にいられますように。あっ、猫の神様と同じように猫耳としっぽの生えた可愛い汪植も見てみたいです。一日だけでいいので!』
ついついくだらないことまでお願いしてしまったので、帰宅してから飲むつもりで買っていたハーフボトルのワインをお供え代わりに置いた。
ebizou_1127
DOODLEChe gelida mania (冷たき手を)Che gelida mania (冷たき手を)ここ最近、城内外で酷い風邪が流行っていると聞いていたので、十分に注意をしていたのだが、とうとう汪督公がお風邪を召してしまった。
やはり今日の外出が良くなかったのだろう。
お戻りになった後、直ぐに麻黄湯を処方したのだが、余り捗々しくない。
夜着にお着替えになって、寝台でぐったりなさっている督公にお声掛けした。
「百合粥、ご用意しましたよ。起きられますか?」
弱々しく首を横に振る督公のご様子に胸が痛む。
私は、督公を抱き起こした時に触れた、思ったよりも華奢な背中に驚いてしまった。
「熱いの…いや…」
「承知しました。少し冷ましましょうか」
枕元に置いた椅子に腰掛け、椀に入れた粥を匙で混ぜながら、督公を見る。
こんなに頼りなげなご様子を拝するのは、配属以来初めてなので戸惑ってしまう。
1961やはり今日の外出が良くなかったのだろう。
お戻りになった後、直ぐに麻黄湯を処方したのだが、余り捗々しくない。
夜着にお着替えになって、寝台でぐったりなさっている督公にお声掛けした。
「百合粥、ご用意しましたよ。起きられますか?」
弱々しく首を横に振る督公のご様子に胸が痛む。
私は、督公を抱き起こした時に触れた、思ったよりも華奢な背中に驚いてしまった。
「熱いの…いや…」
「承知しました。少し冷ましましょうか」
枕元に置いた椅子に腰掛け、椀に入れた粥を匙で混ぜながら、督公を見る。
こんなに頼りなげなご様子を拝するのは、配属以来初めてなので戸惑ってしまう。
ebizou_1127
DONEある日の副官01容植の壁ドンが見たい
ある日の副官01 壁ドン督公の愛馬は、心に決めた主人にはすこぶる忠実な良い馬である。
しかし、賢過ぎる故に大変扱いにくい点においては、その主人とも相通じる所がある、と西廠の皆が密かに思っている。
しかも今日は殊の外、機嫌が悪く、朝から厩舎の寝床をガリガリ掻いては嘶き、主人を呼んでいる。
オマエハナケバキテイタダケテイイナ
それにつられてか、他の馬達も段々と騒がしくなってきてしまい、私はやむなく督公にお伺いを立てた。
「督公、申し訳ありませんが、ほんの一時で結構ですので、厩舎へお出まし願えませんか」
「何だ。また拗ねているのか」
「夕刻の哨戒にも差し支えます。その後で点心とお茶をご用意しますので、暫しお休みになっては如何でしょう」
2210しかし、賢過ぎる故に大変扱いにくい点においては、その主人とも相通じる所がある、と西廠の皆が密かに思っている。
しかも今日は殊の外、機嫌が悪く、朝から厩舎の寝床をガリガリ掻いては嘶き、主人を呼んでいる。
オマエハナケバキテイタダケテイイナ
それにつられてか、他の馬達も段々と騒がしくなってきてしまい、私はやむなく督公にお伺いを立てた。
「督公、申し訳ありませんが、ほんの一時で結構ですので、厩舎へお出まし願えませんか」
「何だ。また拗ねているのか」
「夕刻の哨戒にも差し支えます。その後で点心とお茶をご用意しますので、暫しお休みになっては如何でしょう」
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DOODLE丁容様による『お姫様抱っこ』現パロ 公主抱「阿植?」
さっきまで、クスクス笑ったり、話し声や叫び声がしていたのに、急に静かになったリビングを覗いたら、汪植がソファで寝落ちしていた。
傍らにはスマートフォンとタブレット。
どうやら唐泛と、ゲームをしながら通話をしていたらしい。
『ごめんなさい、汪植、寝落ちしています。また今度遊んでやって』
と返信しておいた。
…後で履歴を見たら嫌がるかもしれないけど。
歳の近い友達と楽しそうに話をしている汪植を見ると、年相応で安心する一方、少しだけ複雑な気持ちになって、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
まだ幼い寝顔を見ていると、世の中の全ての災いや苦しみから守ってあげたい気持ちになってしまうが、それ自体はどう考えても親の気持ちではないか、と丁容は苦笑した。
1990さっきまで、クスクス笑ったり、話し声や叫び声がしていたのに、急に静かになったリビングを覗いたら、汪植がソファで寝落ちしていた。
傍らにはスマートフォンとタブレット。
どうやら唐泛と、ゲームをしながら通話をしていたらしい。
『ごめんなさい、汪植、寝落ちしています。また今度遊んでやって』
と返信しておいた。
…後で履歴を見たら嫌がるかもしれないけど。
歳の近い友達と楽しそうに話をしている汪植を見ると、年相応で安心する一方、少しだけ複雑な気持ちになって、胸の奥がぎゅっと苦しくなる。
まだ幼い寝顔を見ていると、世の中の全ての災いや苦しみから守ってあげたい気持ちになってしまうが、それ自体はどう考えても親の気持ちではないか、と丁容は苦笑した。
ebizou_1127
DONEもしふたりで昼飲みしていたら丁容様と隋州の飲み会「俺の嫁が一番可愛い」「汪植ー?いるー?」
「なんだ、唐泛、いきなり」
「隋州来てない?丁容に頼みたいことがあるとかで、こっちに来てるはずなんだ」
「私は会ってないぞ。別棟にいるんじゃないか?仕方ない、一緒に行ってやる」
テクテク
「あ、隋州の馬だ。やはり来てたのか。約束の時間になっても帰ってこないから心配してたんだ」
「全く貴様ら、西廠を何だと思ってる。お前らの城内休憩所ではないのだぞ?」
二人が中を覗こうとしたその時、珍しく丁容の陽気な声が聞こえてきた。
「だから!汪植様がくしゃみした時が超絶可愛いんですよ!クチュンですよ?クチュンって!子猫みたいなんですよ!」
「子猫?いや、子猫に見えてるのお前だけだから!」
「隋州だって、さっき唐泛がご飯食べるのリスみたいで癒されるって言ってたじゃないですか!」
1121「なんだ、唐泛、いきなり」
「隋州来てない?丁容に頼みたいことがあるとかで、こっちに来てるはずなんだ」
「私は会ってないぞ。別棟にいるんじゃないか?仕方ない、一緒に行ってやる」
テクテク
「あ、隋州の馬だ。やはり来てたのか。約束の時間になっても帰ってこないから心配してたんだ」
「全く貴様ら、西廠を何だと思ってる。お前らの城内休憩所ではないのだぞ?」
二人が中を覗こうとしたその時、珍しく丁容の陽気な声が聞こえてきた。
「だから!汪植様がくしゃみした時が超絶可愛いんですよ!クチュンですよ?クチュンって!子猫みたいなんですよ!」
「子猫?いや、子猫に見えてるのお前だけだから!」
「隋州だって、さっき唐泛がご飯食べるのリスみたいで癒されるって言ってたじゃないですか!」
ebizou_1127
DONE西廠発足間もない頃のお話。鞍上
鞍上「丁容。少しの時間でいいから、ひとりになりたい」
と、督公が小さな声で仰った。
つい先日、西廠の提督となった少年にとって、あまりにも膨大な業務。
日々黙々とこなしておられ、その疲労は充分に推察出来るものだった。
「承知しました。何かありましたらお声掛け下さい」
その憔悴しきったお声に驚き、私は早々に席を外した。
…そうは言ったものの、半刻程経った頃にはやはり心配になり、そっと執務室を覗いてみた。
長椅子に、督公の装束が無造作に置かれ、葛籠が開いている。
外套と衣装のいくつかが見当たらない。
西廠の門衛にも確認をしたが、この一刻の間、人の出入りはないと言う。
先日お教えした、裏の木戸か。
裏は昨夜の雨でぬかるんでおり、木戸に向かって真新しい足跡があった。
2132と、督公が小さな声で仰った。
つい先日、西廠の提督となった少年にとって、あまりにも膨大な業務。
日々黙々とこなしておられ、その疲労は充分に推察出来るものだった。
「承知しました。何かありましたらお声掛け下さい」
その憔悴しきったお声に驚き、私は早々に席を外した。
…そうは言ったものの、半刻程経った頃にはやはり心配になり、そっと執務室を覗いてみた。
長椅子に、督公の装束が無造作に置かれ、葛籠が開いている。
外套と衣装のいくつかが見当たらない。
西廠の門衛にも確認をしたが、この一刻の間、人の出入りはないと言う。
先日お教えした、裏の木戸か。
裏は昨夜の雨でぬかるんでおり、木戸に向かって真新しい足跡があった。