みゅげ
DONE先日のイベントで間に合ったらあげたいなと言っていたピロートーク(事後)のレノフィガ。大幅に加筆しました。レノがフィガロ様って呼ぶときは甘えているときだと、なんとなく思う。先生って言うときの方が甘やかしている。
まあまあいちゃいちゃしているかもです。
……ピロートークは、必要ですか?『……ピロートークは、必要ですか?』
ひとつ、ひとつ。
とかく人の手が丁寧に扱うものというやつには、なんだか不思議な輝きと価値が生まれるものだとか言ったのは、いったいどこの誰だっただろうか――。
「先生、フィガロ先生」
「んぅう……んー……っ」
ぺしぺしと無遠慮に頬を叩く大きな手を、夢見心地のまま、ただ煩わしいと振り払えば、そもそもそんなことぐらいではまったくめげない男の容赦のない指が、ほたりと力なく転がったフィガロの指先を、不意にきゅうっと優しく包み込むからどきりとした。
カーテンを引かない魔法舎のフィガロの部屋の窓には、常と変わらぬやわらかい月の光が射して、そんなとろとろと静かに降りそそぐ白い月明かりは、輝く濁りのない色で深い夜の底を照らしている。
12771ひとつ、ひとつ。
とかく人の手が丁寧に扱うものというやつには、なんだか不思議な輝きと価値が生まれるものだとか言ったのは、いったいどこの誰だっただろうか――。
「先生、フィガロ先生」
「んぅう……んー……っ」
ぺしぺしと無遠慮に頬を叩く大きな手を、夢見心地のまま、ただ煩わしいと振り払えば、そもそもそんなことぐらいではまったくめげない男の容赦のない指が、ほたりと力なく転がったフィガロの指先を、不意にきゅうっと優しく包み込むからどきりとした。
カーテンを引かない魔法舎のフィガロの部屋の窓には、常と変わらぬやわらかい月の光が射して、そんなとろとろと静かに降りそそぐ白い月明かりは、輝く濁りのない色で深い夜の底を照らしている。
みゅげ
DONE初のレノフィガ小説かけた!嬉しい!いつも通りふらふらとレイタ山脈までレノに会いに行くフィガロと、少し困った目に遭うレノとの放牧風景を書きました。
名前のあるモブがだいぶ主張強く出てきます…。
犬とフィガロとレノ…せめていつかは三角関係ぐらいにまでは昇格できたらいいのにな。
犬のきもち『犬のきもち』
山の上の小屋に人が訪ねてくることは珍しい。
ある日、馴染みの男が現われた。
男は昔からこの夏の山にレノックスたち羊飼いと同じ時を過ごす炭焼きの男で、ここ数年はとんと見かけない懐かしい顔でもあった。
「久しぶりだなあ、レノックス」
「ああ……」
煤けた太い指で色褪せた帽子の縁をちょこんと抓んで、それはいつかの日と全く変わらないにやりと人のいい笑みにゆったりと近付いてきた。
「どうもあんたが懐かしくなって、寄ってみたんだ」
「そうか」
その気軽な様子にどこかほっと温かな気持ちになる。
ぽつりぽつりと白い羊たちが草を食む山は青く、遠く空の果てまでもが瑞々しい夏の山特有の世界の色を背にして、レノックスはじっと男の様相を見つめた。
14971山の上の小屋に人が訪ねてくることは珍しい。
ある日、馴染みの男が現われた。
男は昔からこの夏の山にレノックスたち羊飼いと同じ時を過ごす炭焼きの男で、ここ数年はとんと見かけない懐かしい顔でもあった。
「久しぶりだなあ、レノックス」
「ああ……」
煤けた太い指で色褪せた帽子の縁をちょこんと抓んで、それはいつかの日と全く変わらないにやりと人のいい笑みにゆったりと近付いてきた。
「どうもあんたが懐かしくなって、寄ってみたんだ」
「そうか」
その気軽な様子にどこかほっと温かな気持ちになる。
ぽつりぽつりと白い羊たちが草を食む山は青く、遠く空の果てまでもが瑞々しい夏の山特有の世界の色を背にして、レノックスはじっと男の様相を見つめた。
こえ🏔
PAST【レノフィガ】ある一日の終わりpixivからの再掲。2022.2.12の南オンリーにてネップリ頒布していたものです。
ある一日の終わり 南の国に腰を落ち着けてから、もう何年経っただろう。一日の仕事を終え、夕食を済ませたレノックスは、コーヒーを啜りながらぼんやりと部屋の中を見渡した。
床も壁も木張りの、丸太小屋のようなこの家は、自分で少しずつ修繕をするうちに、だいぶ使い勝手がよくなってきた。いま、マグカップを置いているこのテーブルも椅子も、自分で切り出した木材から作ったものだ。はじめは生木のような色だった天板も、今では馬の毛のような褐色に変わって、ところどころ傷や汚れもついている。レノックスは、ゆっくりとテーブルの凹みをなぞった。ざらざらとした、塗料に覆われていない生の木材の感触を指先で追う。それは、存外好ましいものだった。きれいに直してしまってもいいけれど、特段その必要を感じない。手元のカップにふたたび視線を落とす。ゆっくりと上る湯気は、香ばしいコーヒーの匂いをまだたっぷりと含んでいた。
3006床も壁も木張りの、丸太小屋のようなこの家は、自分で少しずつ修繕をするうちに、だいぶ使い勝手がよくなってきた。いま、マグカップを置いているこのテーブルも椅子も、自分で切り出した木材から作ったものだ。はじめは生木のような色だった天板も、今では馬の毛のような褐色に変わって、ところどころ傷や汚れもついている。レノックスは、ゆっくりとテーブルの凹みをなぞった。ざらざらとした、塗料に覆われていない生の木材の感触を指先で追う。それは、存外好ましいものだった。きれいに直してしまってもいいけれど、特段その必要を感じない。手元のカップにふたたび視線を落とす。ゆっくりと上る湯気は、香ばしいコーヒーの匂いをまだたっぷりと含んでいた。
azurem00n
DONEレノフィガWEBオンリー「今日はどこまで行こう?」開催、そしてフィガロお誕生日おめでとうございます!作中に出てる去年の話はこちら↓
https://poipiku.com/715549/5113645.html
「フィガロ先生、まだ寝てるんですか?」
陽の光から逃げるようにかぶっていた上掛けをひっぺがされて、一気に光が満ちたなかに連れ出される。眩しさに眉を顰めて、それから、駄々を捏ねるようにもぞりと寝返りを打った。そうすれば、案の定ミチルからもう、と体を揺さぶられる。少し膨らんだミチルの頬が簡単に想像できて、フィガロはたまらず笑い声を立てた。
「もうっ、先生起きてるじゃないですか!」
「ごめんごめん、ミチルが頑張って起こそうとしてくれるのが嬉しくて」
腰に手を当てて声を荒げるミチルの頬はやはり想像したとおり少しばかり膨らんでいた。
体を起こして、おはよう、とミチルの頭を撫でながらフィガロが笑みを深めれば、それをますますこども扱いされたと思ったのか今度は唇を尖らせて、少しばかり拗ねたおはようございますが返ってくる。だからか、フィガロがベッドから降りたのを見届けたミチルはすぐにパッと扉へと向かってしまった。
8389陽の光から逃げるようにかぶっていた上掛けをひっぺがされて、一気に光が満ちたなかに連れ出される。眩しさに眉を顰めて、それから、駄々を捏ねるようにもぞりと寝返りを打った。そうすれば、案の定ミチルからもう、と体を揺さぶられる。少し膨らんだミチルの頬が簡単に想像できて、フィガロはたまらず笑い声を立てた。
「もうっ、先生起きてるじゃないですか!」
「ごめんごめん、ミチルが頑張って起こそうとしてくれるのが嬉しくて」
腰に手を当てて声を荒げるミチルの頬はやはり想像したとおり少しばかり膨らんでいた。
体を起こして、おはよう、とミチルの頭を撫でながらフィガロが笑みを深めれば、それをますますこども扱いされたと思ったのか今度は唇を尖らせて、少しばかり拗ねたおはようございますが返ってくる。だからか、フィガロがベッドから降りたのを見届けたミチルはすぐにパッと扉へと向かってしまった。
8yabami
DONE【レノフィガ】フィガロが尿意を催してレノックスが察して~みたいないつものノリの漫画。
我慢してるだけなので安心してご覧ください(?)
時間と力が尽きて色々あれなので雰囲気で見てください…
※6/6レノフィガWebオンリー「今日はどこまで行こう?」のお4「なめ茸ごはん」にて展示してました🙋♀️ 8
8yabami
PAST【レノフィガ】レノフィガにハマったくらいの時期に描いた、手始めに(?)フィガロに尿意を与えてみた漫画。
なんでも許せる方向け。
twitterに載せてたやつだけどイベント用に再アップです 2
yo77uo
DONE現パロレノフィガまとめこちらに+書き下ろしもろもろ含めたA5/100pの本ができました、とらにて通販承っております
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040030985018/ 49