274(になし)
DONE3ページ漫画。魈と蠱毒の「友人とその間柄を考える」の小説を漫画にしたくて、ちまちま描いたもの。
pixivに修正したものをアップしました。色々忘れてたものも追加で書き足してます。 3
274(になし)
DONE魈×蠱毒 短話原作知らなくても読めると思う。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな人が個人的な趣味で楽しく書いてます。
お話しのあとどうなったのかはご想像にお任せ。
蠱毒が魈を探す話。毎夜繰り返される妖魔達の声にならない断末魔を背に、魈はこの夜も璃月から近い地区を見廻っていた。
次の獲物を探すように月明かりだけが照らす暗闇に視線を落とす。
骨を蝕む激しい痛みと、霞む意識はそのままに、業障の影響が強くなると仄暗い闇に呑み込まれそうになる。
頭の中で常に鳴り響く、悲鳴、泣き声、怒号が混濁してきて全てが魈を呑み込もうと襲って来た時だ。
「おい、魈!」
少し高めの少年の声が、混濁した意識の魈を呼び止めた。魈の足が縺れてふらついた。倒れそうになる所を蠱毒が慌てて駆け寄って抱きとめる。
「……っ、蠱毒?」
「お前、最近見かけねぇと思ったら…。また無茶苦茶しやがって…、ちったあ、頼まれて探す俺の身にもなれよ!」
1849次の獲物を探すように月明かりだけが照らす暗闇に視線を落とす。
骨を蝕む激しい痛みと、霞む意識はそのままに、業障の影響が強くなると仄暗い闇に呑み込まれそうになる。
頭の中で常に鳴り響く、悲鳴、泣き声、怒号が混濁してきて全てが魈を呑み込もうと襲って来た時だ。
「おい、魈!」
少し高めの少年の声が、混濁した意識の魈を呼び止めた。魈の足が縺れてふらついた。倒れそうになる所を蠱毒が慌てて駆け寄って抱きとめる。
「……っ、蠱毒?」
「お前、最近見かけねぇと思ったら…。また無茶苦茶しやがって…、ちったあ、頼まれて探す俺の身にもなれよ!」
274(になし)
DONE魈×蠱毒 短話原作知らなくても読めると思う。
キス匂わせ表現あるのでワンク置いてます。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな社畜が個人的な趣味で楽しく書いてます。 444
274(になし)
DONEショ×蠱毒 短話原作知らなくても読めると思う。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな人が個人的な趣味で楽しく書いてます。
マーキング「苦しいか?」
「いや、もうちょっと締めていい」
白を基調とした布地にピンク色の淡い牡丹と蒼居蝶が描かれた婚礼衣装の帯を魈が器用に調整していく。
季節は五月雨時期。しとしとと降る雨が湿度をあげ、肌寒くもあるが蒸し暑い時期だ。
そんな時期に蠱毒は鍾離が用意した婚礼衣装に袖を通していた。無論、魈でも良かったのだがより身の丈が女人に近しい方が良いだろうと満場一致で蠱毒が着ることとなってしまった。
いつも緩く仙の衣装を着ている蠱毒には、少しばかり窮屈あではあるが妖魔退治の任務となれば致し方ない。
望舒旅館にある客室の一角の鏡台の前に座り、その後ろで魈が蠱毒に着物を着せ、ギュッと帯を強く締める。
仙術で長くした白から毛先にかけてグレーに染まる髪の毛に櫛を通してまとめ髪をつくる。頭の両サイドで結い上げて丸く整える。いわゆるお団子ヘアーと言うやつだ。
814「いや、もうちょっと締めていい」
白を基調とした布地にピンク色の淡い牡丹と蒼居蝶が描かれた婚礼衣装の帯を魈が器用に調整していく。
季節は五月雨時期。しとしとと降る雨が湿度をあげ、肌寒くもあるが蒸し暑い時期だ。
そんな時期に蠱毒は鍾離が用意した婚礼衣装に袖を通していた。無論、魈でも良かったのだがより身の丈が女人に近しい方が良いだろうと満場一致で蠱毒が着ることとなってしまった。
いつも緩く仙の衣装を着ている蠱毒には、少しばかり窮屈あではあるが妖魔退治の任務となれば致し方ない。
望舒旅館にある客室の一角の鏡台の前に座り、その後ろで魈が蠱毒に着物を着せ、ギュッと帯を強く締める。
仙術で長くした白から毛先にかけてグレーに染まる髪の毛に櫛を通してまとめ髪をつくる。頭の両サイドで結い上げて丸く整える。いわゆるお団子ヘアーと言うやつだ。
274(になし)
DONEpixivのショ×蠱毒小説3話目くらいのやつ。原作知らなくても読めると思う。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな人が書いてます。
長い帯にはまかれとけ長い帯にはまかれとけ
──────
「蠱毒、まだ終わらぬか。早くしろ」
空が訪問してくる約束の時間まであと30分ほど。
眠たい瞼を擦りながら衣服を整えていく蟲毒とは違って、早く支度をしろと急かしながら引き戸を開けて入ってきたのは、自分だけ小綺麗に身なりを整えた魈だった。
なにせ昨日は全くと良いほど魈に寝かせてもらえなかった。かといって、誰が悪いかと言えば己である。
酒で他者に迷惑を掛けないよう「禁酒をする」。そう魈と約束した数分後には、つい癖で手元にあった酒を呑んでしまったものだから、魈のキレ方は数百年の歳月で稀に見るレベルで凄かった。
金色の瞳が一瞬光ったと思ったら、次の瞬間には蠱毒の横顔を掠めて和璞鳶がすっと飛んできた。気付かない速さで後ろの壁に刺さった時は流石に、”あ、死んだかも?”と、普段のんびりして動じない蟲毒も流石に肝が冷えものだ。
2847──────
「蠱毒、まだ終わらぬか。早くしろ」
空が訪問してくる約束の時間まであと30分ほど。
眠たい瞼を擦りながら衣服を整えていく蟲毒とは違って、早く支度をしろと急かしながら引き戸を開けて入ってきたのは、自分だけ小綺麗に身なりを整えた魈だった。
なにせ昨日は全くと良いほど魈に寝かせてもらえなかった。かといって、誰が悪いかと言えば己である。
酒で他者に迷惑を掛けないよう「禁酒をする」。そう魈と約束した数分後には、つい癖で手元にあった酒を呑んでしまったものだから、魈のキレ方は数百年の歳月で稀に見るレベルで凄かった。
金色の瞳が一瞬光ったと思ったら、次の瞬間には蠱毒の横顔を掠めて和璞鳶がすっと飛んできた。気付かない速さで後ろの壁に刺さった時は流石に、”あ、死んだかも?”と、普段のんびりして動じない蟲毒も流石に肝が冷えものだ。
274(になし)
DONEpixivのショ×蠱毒小説2話くらいのやつ。原作知らなくても読めると思う。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな人が書いてます。
夜叉と仙獣1:いちばんぼし
───────────────
「蠱毒!」
「おうよ!」
くるりと身を捻って妖魔から距離を取ると、蠱毒の鉄扇が炎の元素を纏いながら風の音と共に唸る。
蠱毒の戦闘スタイルは独特であった。走り込んでギリギリまで敵に近づくと、鋭利な刃物で出来た鉄扇を広げる。そのまま時計方向に回転しながら下から上に的を切り刻みながら駆け抜けるのだ。
扇は風の影響を受けやすい武器ではあるが、筋力がずばぬけて強く、力技での戦いを好む蠱毒ならではの戦い方である。
その横を魈が風を纏って走り、槍を振り下ろすと荒ぶっていた妖魔達が力なくバラバラと黒い炭となって崩れ落ちた。
魈が辺りを見渡す。今宵は街へと近づく妖魔達は殆ど狩り尽くしたようだったが、念には念をおいておきたい。
4903───────────────
「蠱毒!」
「おうよ!」
くるりと身を捻って妖魔から距離を取ると、蠱毒の鉄扇が炎の元素を纏いながら風の音と共に唸る。
蠱毒の戦闘スタイルは独特であった。走り込んでギリギリまで敵に近づくと、鋭利な刃物で出来た鉄扇を広げる。そのまま時計方向に回転しながら下から上に的を切り刻みながら駆け抜けるのだ。
扇は風の影響を受けやすい武器ではあるが、筋力がずばぬけて強く、力技での戦いを好む蠱毒ならではの戦い方である。
その横を魈が風を纏って走り、槍を振り下ろすと荒ぶっていた妖魔達が力なくバラバラと黒い炭となって崩れ落ちた。
魈が辺りを見渡す。今宵は街へと近づく妖魔達は殆ど狩り尽くしたようだったが、念には念をおいておきたい。
274(になし)
DONE普段のふたり。魈x蠱毒(オリキャラ)寝転がる寝転がる
────────
璃月の街並みが見える小高い丘の上で妖魔達を狩り終わった夜叉と毒蛇が話す。風を受けて流れる猫っ毛を気にもせず蠱毒は地べたに寝転がって両肘を付いた。
「空がそう言ってたのか?」
「ああ。お前の話し方は独特で分かり易いと言っていた」
「…はは、分かり易いなら良かった」
蠱毒は眠たそうにパチパチ瞬きすると大欠伸をする。今日の退魔は魈と蠱毒で地区を分担して行った事もあり、予想の時間より早く終わることが出来た。
魈は持ち場でもある璃月周辺を狩り、蠱毒はその反対側のモンド側を重点的に。
月が空に高く昇るころには二人しての降魔は終了を迎えていた。
「…しっかし、可愛いって。俺ぁ、雌じゃねぇんだけど」
「凡人にはそう見えるのだろう」
567────────
璃月の街並みが見える小高い丘の上で妖魔達を狩り終わった夜叉と毒蛇が話す。風を受けて流れる猫っ毛を気にもせず蠱毒は地べたに寝転がって両肘を付いた。
「空がそう言ってたのか?」
「ああ。お前の話し方は独特で分かり易いと言っていた」
「…はは、分かり易いなら良かった」
蠱毒は眠たそうにパチパチ瞬きすると大欠伸をする。今日の退魔は魈と蠱毒で地区を分担して行った事もあり、予想の時間より早く終わることが出来た。
魈は持ち場でもある璃月周辺を狩り、蠱毒はその反対側のモンド側を重点的に。
月が空に高く昇るころには二人しての降魔は終了を迎えていた。
「…しっかし、可愛いって。俺ぁ、雌じゃねぇんだけど」
「凡人にはそう見えるのだろう」
274(になし)
DONE魈と蠱毒の味の好みの話からいちゃつかせたかったやつ。(蠱毒はオリキャラ。設定はpixivに投げてます)独り占め独り占め
─────────────
「我はもう少し薄いほうが良い」
「俺はもっと濃いほうが旨いと思う」
「否。お前の味覚は凡人以下だろう」
「はぁ~?」
─ガタンッ
椅子を引いて双方が立ち上がる。
「毒ヘビが我に歯向かうか」
「あんだと?すました顔しやがって、この鳥が!」
一方は片手に和璞鳶。もう一方は両手に鉄扇。
朝餉の静かな時間に、この望舒旅館のみが一触即発の事態の緊急事態である。しかも、味の好みで。
「まて!まてまてー!!2人ともストーーップ!!」
長閑な風景と美味しい璃月の食事が楽しめる、ここ望舒旅館の最上階では現在進行系で2人の仙人が好みの味の事で争っていた。何とも平和な内容ではあるが、現状は殺伐としている。
1597─────────────
「我はもう少し薄いほうが良い」
「俺はもっと濃いほうが旨いと思う」
「否。お前の味覚は凡人以下だろう」
「はぁ~?」
─ガタンッ
椅子を引いて双方が立ち上がる。
「毒ヘビが我に歯向かうか」
「あんだと?すました顔しやがって、この鳥が!」
一方は片手に和璞鳶。もう一方は両手に鉄扇。
朝餉の静かな時間に、この望舒旅館のみが一触即発の事態の緊急事態である。しかも、味の好みで。
「まて!まてまてー!!2人ともストーーップ!!」
長閑な風景と美味しい璃月の食事が楽しめる、ここ望舒旅館の最上階では現在進行系で2人の仙人が好みの味の事で争っていた。何とも平和な内容ではあるが、現状は殺伐としている。
274(になし)
DONEpixivのショ×蠱毒小説1話目。原作知らなくてもまあ雰囲気で読めると思う。
※魈は原神キャラ。蠱毒はオリキャラ。
2次創作大好きな人が書いてます。
友人との関係を考える。「空」
穏やかな日差しさす昼下がり。
璃月港の特産品コーナーで色とりどりのお土産を見ていた空は、思いがけない声に振り向くこととなった。
「魈!」
見覚えのある端正な顔が見えると、空は嬉しくなって声の主の名を呼んだ。その声に気付いたパイモンも、小走りで走り寄る空の後に続く。
「魈!久し振りだな!お前がこんな街中にくるなんて、なにかあったのか?騒がしい所は苦手なんじゃなかったのか?」
ふわふわと空のまわりを飛びながら、魈に向かって話しかける。するとパイモンはあることに気がついた。
「ん?」
魈の少し後ろに目をやれば小柄な人物がいるではないか。
それに気づくと、パイモンの可愛らしい少女の顔が瞬く間に真剣な面持ちになる。
4576穏やかな日差しさす昼下がり。
璃月港の特産品コーナーで色とりどりのお土産を見ていた空は、思いがけない声に振り向くこととなった。
「魈!」
見覚えのある端正な顔が見えると、空は嬉しくなって声の主の名を呼んだ。その声に気付いたパイモンも、小走りで走り寄る空の後に続く。
「魈!久し振りだな!お前がこんな街中にくるなんて、なにかあったのか?騒がしい所は苦手なんじゃなかったのか?」
ふわふわと空のまわりを飛びながら、魈に向かって話しかける。するとパイモンはあることに気がついた。
「ん?」
魈の少し後ろに目をやれば小柄な人物がいるではないか。
それに気づくと、パイモンの可愛らしい少女の顔が瞬く間に真剣な面持ちになる。
274(になし)
DONEショウと蠱毒(オリキャラ)まんが。蠱毒の首輪は迷子札。任務中、人里ですぐ居なくなる蠱毒なので首輪に仙術をかけておくとショウが見つけやすい。
蠱毒は犬の首輪ってのは理解してるけどなんで寝てる間に着けられたのかは全く理解してないです。
Neneko*AriesMary
DOODLE今だからこそ使えるフ.ラダリさんとゲ~チスの過去を捏造!!なんか勝手な予想だけど、ゲーチスは子供時代は今とは似ても似つかない姿で、名前も変えている気がする。ただ目の色とか変えてなくて、わかる奴にはわかる。(夢キャラちゃんは目を見てすぐに気がついて震える) 10kuromiya587xx
DONE創作BL.【荒ぶる鴉は今日も憂鬱】のキャラが出来たので持ってきました。一枚目は、主な登場キャラ三名。
二枚目と三枚目は主人公である郁人の義理の弟、郁己くん。
二人で映画を見に行った帰り道、夜景を眺めていた郁己くんに声をかけて撮った一枚。
その写真は今も郁人の待ち受け画面になっています。
これから少しずつ描いていきたいです~(*´▽`*) 3
kuromiya587xx
DONEこのお話は、更新が止まったままの創作小説『ちはやとせ(R18)』に登場する、冥府を舞台に、ここ住む幽霊の皆さんと、カラスを擬人化した鴉沢さん。彼のお世話をする一匹のキツネの日常を描いた物語です。タイトルに深い意味は特に無いです・・・つけたくなったので、このタイトルにしました(;´▽`A
のんびり描いていけたら良いなぁ(*´ω`) 3
kuromiya587xx
PAST送信テスト。かなり昔に描いたオリキャラです。1.2→創作小説『残月記』の主人公、桂樹(ケイジュ).
4→『残月記』の登場人物、琅鳴(ロウメイ).
5→『残月記」の登場人物、春雷(シュンライ).
6→創作小説『六王記』に時々登場するキャラ、紏鶆(トウライ).
7→『六王記』の登場人物、樂塵煙(ラクジンエン)と紏鶆.
8→『六王記』に登場する予定のキャラ、乣音(キュウイン) 8
みい(オタク)
PROGRESSメズマライザー!!!!!神!!途中経過です。
トレスですねトレスですはい
オリキャラです(言うの遅いね、ごめんね)
今度メズマライザー積み合わせあると思うからその時に消すかと
多分逆バージョンもあるかと 2
アポ助2
DONE【ハロウィンイラスト】HAPPY HELLOWEEN!!
前、作者として使っていた奴と、今使ってる作者のアポ助が居ます。
※擬人化注意⚠
アナログだから影とかあるけど、気にしないで☆
昨日、明日がハロウィィィィィンってこと知って、昨日線画描いて、今日色塗り。
制作時間…二時間半(多分) 8
yatteyaruze0701
PAST1枚目…猫耳描いてみました💦2枚目…7/30におまけでつきった524
ブックマーク
3枚目…今練っている、524の話にでてくる
5️⃣を崇拝していて恵と幼馴染に近い
存在として出そうとしているモブ夫
(仮)のキャラデザラフ 3
Nana7Numa
MOURNING翡翠ノボショ親子の話。※シリアス注意
1枚目:これの直後の息子くん達の様子。
【01】日常の終わり
https://privatter.net/p/9124548
2枚目:現代帰還したショちゃんの様子。 2
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第三章。オリキャラ視点の話。原作にはない捏造たくさん。ここから鬱展開のトンネルに入ります。明知不可而為之(五) 新年を迎える準備で江湖はそろそろ浮足立ち始めた。
一時ふしぎと増えていた妖魔鬼怪は降雪をさかいに季節の廻りに従ったのか激減した。領地の陳情も減って蓮花塢では久しぶりにゆったりとした時間が流れていた。若い門弟たちは鍛錬に力を入れているか遠方に実家があるものは帰省を始めている。
そんな中、白蓮蓮は崖の間に通した一本の綱の上でも歩かされているかのように神経を張りつめていた。
姉の白鳳梨(フォンリー)から店で師兄たちが師父と沢蕪君の仲を噂していたと聞いたからだ。姉によれば決してお二人の仲を歓迎している雰囲気ではなかったらしい。
お二人の仲が門弟の間で広まったらどうしようとそわそわしながら、蓮花塢内の様子を少女はこの一月ばかりこっそりうかがっていた。今のところは二人の関係について食客や門弟たちが下世話に噂し合っている様子はなかった。
14798一時ふしぎと増えていた妖魔鬼怪は降雪をさかいに季節の廻りに従ったのか激減した。領地の陳情も減って蓮花塢では久しぶりにゆったりとした時間が流れていた。若い門弟たちは鍛錬に力を入れているか遠方に実家があるものは帰省を始めている。
そんな中、白蓮蓮は崖の間に通した一本の綱の上でも歩かされているかのように神経を張りつめていた。
姉の白鳳梨(フォンリー)から店で師兄たちが師父と沢蕪君の仲を噂していたと聞いたからだ。姉によれば決してお二人の仲を歓迎している雰囲気ではなかったらしい。
お二人の仲が門弟の間で広まったらどうしようとそわそわしながら、蓮花塢内の様子を少女はこの一月ばかりこっそりうかがっていた。今のところは二人の関係について食客や門弟たちが下世話に噂し合っている様子はなかった。
巨大な石の顔
DONEサンサーラシリーズ第一章。兄上が江澄への片思いを自覚する話。オリキャラが出ます。天人五衰(四) 涅槃へ行って阿瑶へ謝ることさえも許されないのか。涅槃へ行っても彼らはまだいないのだ。
藍曦臣は嘆きのあまり顔を覆った。
彼らの魂が来世を望んであの狭い棺桶から抜け出るだろうと思い込んでいた。自身の見通しの甘さにも気分が悪い。どうして私はいつまでたっても愚かなのか。
聶懐桑が帰ってから寒室にいたときのように深い自己嫌悪の沼に陥っていた。
もはや金麟台に彼が滞在する意味を見出せなかった。明日にでも雲深不知処へ戻り再度の閉関をすべきだろうかと悩んでいたその矢先。
どんどんと激しく部屋の扉を叩かれた。
こんな夜更けに何ごとだろう、きっとろくでもないことだと今は気分がすこぶるよくない藍曦臣は無視を決め込んだ。しかし扉を叩く音は止むことはなかった。
7604藍曦臣は嘆きのあまり顔を覆った。
彼らの魂が来世を望んであの狭い棺桶から抜け出るだろうと思い込んでいた。自身の見通しの甘さにも気分が悪い。どうして私はいつまでたっても愚かなのか。
聶懐桑が帰ってから寒室にいたときのように深い自己嫌悪の沼に陥っていた。
もはや金麟台に彼が滞在する意味を見出せなかった。明日にでも雲深不知処へ戻り再度の閉関をすべきだろうかと悩んでいたその矢先。
どんどんと激しく部屋の扉を叩かれた。
こんな夜更けに何ごとだろう、きっとろくでもないことだと今は気分がすこぶるよくない藍曦臣は無視を決め込んだ。しかし扉を叩く音は止むことはなかった。