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    #ngro

    hjm_shiro

    DOODLE凪玲/🐤のぱんつ
    ⚠付き合っている

    一時的に監獄から出たふたりが初めてngの部屋でお泊りする話。
    エピngのカラーで穿いてた🐤柄の水着にすべてを持っていかれました……。
    「なぁ、凪……」
    「ちょ、レオ……これ……。どうしたの?」
    「どうしたもこうしたも、なんだよこれ!」

     風呂上がり。部屋に戻ってくると、クローゼットの中身がひっくり返っていた。
     部屋にひとりでいる間、つまらないからと勝手に漁りだしたのだろう。玲王が、クローゼットの中から引っ張り出したパンツやパジャマを見てケラケラと笑う。「高校生にもなってヒヨコ柄って!!」と、今度は腹を抱えて笑い出した。心外だ。ヒヨコに罪はないし、そもそもクローゼットを勝手に開けたのは玲王なのに。

    「何ってヒヨコ柄のパンツとパジャマ」
    「ブッ……だから、高二にもなってそれはねーだろ!」

     バチンと肩を叩かれる。痛い。でも、上機嫌な玲王の顔を独り占めできるのは至福なので、ついつい文句も飲み込んでしまう。それに、久しぶりの脱獄――ブルーロックから出て、各々休暇を取るようにと言い渡された貴重なオフだった。一週間しかないため、こうして二人だけで過ごせる時間は貴重だ。それに、玲王は実家に帰ってしまうと思っていたから、「せっかくだから、お前んちに泊まる!」と着いてきてくれたのは嬉しい誤算だった。だけど、まさかお泊り初日に、こんなに笑われるとは。一応、今日から一週間、付き合って初めてのお泊まりだよね……? と、ちょっとだけ不安になる。初日からそういうことは期待してなかったけれど、こんなに笑われたら"いいムード"に持っていけない。
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    hjm_shiro

    DOODLE凪玲/恋愛下手とは名ばかりの
    ⚠プロになってからの二人

    年齢=彼女いない歴の凪を憐れんだ玲王が、凪のために合コンを開いてあげる話。
    ngが恋愛下手なのではなく、ただただ本命が鈍すぎて届いてないだけに一票。
     甘い香りが鼻の奥を突いた。ちょっと香水がきつすぎだ。合コンだからって気合いが入りすぎだろう。みんな分かりやすく目の色を変えて、今夜、誰にお持ち帰りされるのかを見定めている。
     玲王は、まったく周りと絡もうとしない凪の足をテーブルの下で小突いた。雰囲気が堅いぞーと合図を送ったつもりだったが、当の本人はぼんやりしている。右には今をときめく美人アナウンサー、左には若手実力派女優がいるというのに。どこかでは見たことがあるような、そういう美人や可愛い子を見繕ってきた。今日に至るまで、一切彼女がいたことがないという凪のために。


     話は二週間前に遡る。日本代表選手として再び招集された玲王たちは、決起会とは名ばかりの飲み会を開いていた。久々に会った元ブルーロックのメンバーたちも、それぞれの国内外チームで切磋琢磨しており、その活躍っぷりは互いの耳に届いている。初めこそ互いのチームの話で盛り上がっていたが、徐々にプライベートな話になってきた。潔に恋人ができた、千切はこの前喧嘩して停戦中、とか、そういった話をしていたとき、凪がぽつりと言ったのだ。「なんだかみんな楽しそうだね。俺はそういうの、経験したことがないけど」と。
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