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DONEウィルもも甘くて苦いの続き月を飲む夜の街に吹く風が僅かに酒で火照った体をゆっくりと冷やしていく。
救急隊で集まって行った新年を祝うパーティはなかなか楽しいものだった。宴もたけなわ、という所で入ったダウン通知に駆けだそうとしたけれど出られなかったのは私の膝を枕に寝てしまったももみさんがいたから。それ以前に酒が入っている以上救急車に乗ることはしないほうがいいと判断して飲んでいなかったシソジさんとマグナムさんが出ていったのを見送った。とりあえず、支払いは済ませてあったからそれぞれ帰れそうなタイミングで帰ってくれという隊長の言葉に、最初に治先輩とよつはさんが出て行って、病院に戻るというカテジとましろさん、それを送っていくと言ってついていった鳥野さんと医局長、隊長の事を迎えに来たあんずさんが、これからまだ別の集まりがあるというたえこ先輩を連れて行ってしまって、気がつけばももみさんと二人で残されていた。ももみさんも、少し前に冗談めかして飲ませてみたお酒に思いのほかはまってしまい、飲めばべろべろにはなってしまうが楽しんで飲んでいるように見えるので今のところ止めてはいない。
3157救急隊で集まって行った新年を祝うパーティはなかなか楽しいものだった。宴もたけなわ、という所で入ったダウン通知に駆けだそうとしたけれど出られなかったのは私の膝を枕に寝てしまったももみさんがいたから。それ以前に酒が入っている以上救急車に乗ることはしないほうがいいと判断して飲んでいなかったシソジさんとマグナムさんが出ていったのを見送った。とりあえず、支払いは済ませてあったからそれぞれ帰れそうなタイミングで帰ってくれという隊長の言葉に、最初に治先輩とよつはさんが出て行って、病院に戻るというカテジとましろさん、それを送っていくと言ってついていった鳥野さんと医局長、隊長の事を迎えに来たあんずさんが、これからまだ別の集まりがあるというたえこ先輩を連れて行ってしまって、気がつけばももみさんと二人で残されていた。ももみさんも、少し前に冗談めかして飲ませてみたお酒に思いのほかはまってしまい、飲めばべろべろにはなってしまうが楽しんで飲んでいるように見えるので今のところ止めてはいない。
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DONEウィルもも。月見酒の続き甘くて苦い「…?」
なんだか見られている気がしてきょろきょろと辺りを見る。病院にいるとき、誰かと話をしているとき、アタシの首筋を刺すような明らかに敵意があります、みたいな視線。色々あって、そういうものには過敏になってるみたいでなんていうか気になってしまって。そうしたら鳥野君とらーどーに名前を呼ばれて、何でもないよって首を振る。
「ももみさん?」
「ももみパイセン?」
「ほぇ?あ、ごめんごめん。なんでもない。何の話だっけ?」
「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。」
「この後の話なんですけど、」
病院の、テレビがある方のベンチのところでみんなで集まっていつものように話をしていた。話題は大体最近あったこととか、この3人だと牧場のこととか。鳥野君もらーどーも街にお友達が沢山いてアタシの知らないことを知っているから話してるだけでも楽しいし、そうじゃなくてもこの三人でいたずらするのとかも楽しくて。最近はちょっとらーどーをからかって遊ぶのが楽しいんだけどみんなで笑ってるのは楽しい。二人とも長い時間病院にいてくれるから一緒に行動することも多いし、遊びに誘ったらついてきてくれるの、すごくありがたい。
3610なんだか見られている気がしてきょろきょろと辺りを見る。病院にいるとき、誰かと話をしているとき、アタシの首筋を刺すような明らかに敵意があります、みたいな視線。色々あって、そういうものには過敏になってるみたいでなんていうか気になってしまって。そうしたら鳥野君とらーどーに名前を呼ばれて、何でもないよって首を振る。
「ももみさん?」
「ももみパイセン?」
「ほぇ?あ、ごめんごめん。なんでもない。何の話だっけ?」
「もー、ちゃんと聞いててくださいよ。」
「この後の話なんですけど、」
病院の、テレビがある方のベンチのところでみんなで集まっていつものように話をしていた。話題は大体最近あったこととか、この3人だと牧場のこととか。鳥野君もらーどーも街にお友達が沢山いてアタシの知らないことを知っているから話してるだけでも楽しいし、そうじゃなくてもこの三人でいたずらするのとかも楽しくて。最近はちょっとらーどーをからかって遊ぶのが楽しいんだけどみんなで笑ってるのは楽しい。二人とも長い時間病院にいてくれるから一緒に行動することも多いし、遊びに誘ったらついてきてくれるの、すごくありがたい。
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DOODLE明ける年の瞬間にさくりさくりと雪の積もった道を歩く。ニューイヤーが近いのもあってか、ロスサントスの街中に人は少ない。この街にはジャパンから来た人が多く住んでいて、ジャパンではニューイヤーを迎える時は家で過ごす人が多いのだと誰かが言っていたのを聞いた。いつも一緒にいる救急隊のみんなも、今日ぐらいは家族や恋人、大切な人と過ごしているんだろう。
一瞬強い風が吹いて雪が吹き上げられた。あまりに強い勢いだったからぎゅうって目をつぶって腕で顔を守って冷たい風を遮った。プルプルと顔を振って、パーカーについた雪を払う。さっきまでと変わらない風景なはずなのに、街の中の家から漏れる明かりが、周囲を走力するライトが、なんだかとても幸せそうに見えて自分はその中に入れないような気がして、おなかの奥がきゅうとなって泣き出したくなる。
1157一瞬強い風が吹いて雪が吹き上げられた。あまりに強い勢いだったからぎゅうって目をつぶって腕で顔を守って冷たい風を遮った。プルプルと顔を振って、パーカーについた雪を払う。さっきまでと変わらない風景なはずなのに、街の中の家から漏れる明かりが、周囲を走力するライトが、なんだかとても幸せそうに見えて自分はその中に入れないような気がして、おなかの奥がきゅうとなって泣き出したくなる。
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DONEウィルもも月見酒くるくると回ったルーレットがゆっくりと止まって、それと同時にいくらかの金銭が財布に入る。今日も大当たりとはいかなくて残念だったなぁと踵を返そうとしたときに、不意に地図が目に入ってカジノの上の階に誰か救急隊員がいるのに気が付いた。さっきまで吹雪いていたことを思い出し、一体こんな寒い中で誰がいるんだろうかとエレベーターで屋上に上がれば夏場はそれこそ小さく区切られたプールやカウンターバーで飲んでいる若者集団を見かけたけれど今は人の姿はなく、ただしんしんと行くが降り積もっている。薄く降り積もった雪を踏み進めながら辺りを見回せば、あちこちが普段の照明とは別にライトアップされていてまさしくデートスポットだなぁとぼんやり思う。GPSの場所は入り口から一番遠い手すりの辺りだろうか。そのまま進んでいけば焚火を囲むように設置された丸いベンチがいくつか並んで設置された辺りまで来た。夏場はここでバーベキューが出来た気もするけれど、今の時期雪を遮る屋根や風を防ぐための壁がないそこにたむろしている人がいるわけでもない。それなのにそれぞれのベンチの中心に置かれた焚火からは赤い火と共にぱちぱちと火の粉が上がっていてこんなところまで毎日管理しているのか、なんて思いながら見回せばその中の一つに見知った姿を見つけた。
2109Task
MOURNING気が向いたらそのうち書きます。くたりと、ベッドに四肢を投げ出す姿にクスリと笑みを漏らす。快楽を受け止めきれなかったのか、半開きの口からは唾液が零れ落ちているし、瞳は虚空を向いている。時折、ピクリピクリと震える体はほのかに赤く色づいてどこもかしこもおいしそうだな、なんて。
「大丈夫ですか…?」
ゆっくりと髪を撫でる。たったそれだけの行動で感じ入った体はまたピクリと震えて熱に溶けた瞳が私に向けられた。髪から、頬を撫でて、指先で口元を伝う唾液を拭う。そのまま唇を撫でれば甘えるようにちゅう、と吸い付かれて自分の中の熱が刺激されるのを感じた。
枕元のライトだけつけた部屋の中、全裸で荒い息を漏らしながらベッドに沈む少女と第二ボタンまで締めて袖をまくっている以外は服の乱れもない私。彼女の年齢を考えれば異質なのはそればかりではないのだけれどもう踏み込んでしまったのだから引き返せはしない。
2571「大丈夫ですか…?」
ゆっくりと髪を撫でる。たったそれだけの行動で感じ入った体はまたピクリと震えて熱に溶けた瞳が私に向けられた。髪から、頬を撫でて、指先で口元を伝う唾液を拭う。そのまま唇を撫でれば甘えるようにちゅう、と吸い付かれて自分の中の熱が刺激されるのを感じた。
枕元のライトだけつけた部屋の中、全裸で荒い息を漏らしながらベッドに沈む少女と第二ボタンまで締めて袖をまくっている以外は服の乱れもない私。彼女の年齢を考えれば異質なのはそればかりではないのだけれどもう踏み込んでしまったのだから引き返せはしない。
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DONEヒント①二人の誕生日の合計ヒント②サークル向けツイートにて
Drink in moderation.ぐらぐらと不安定に揺れる体をそっと抱き上げて、雪の中の街を歩く。なんとなく、悪ふざけがしてみたくなったのだ。ちょっと雰囲気のいいバーに行って多分私も少しテンションがおかしかったことは想像に易い。そんな席で隊長のおごりで普段なら手を出さないウィスキーを飲んだ。いわゆるミードと呼ばれる酒の中でも少し度数が高く、辛口のそれはロックで飲んでも口の中で芳醇な香りが広がり見た目も美しい黄金色で視界も楽しませてくれる。前から一度飲んでみたいと思っていた酒だった。思っていた以上に飲みやすくて、酔いが回りすぎないようにチェイサーを入れるのを忘れるほど。久しぶりに、町の中で事件が少ない日だった。せっかくだしどこかへ出かけないかと誘って皆でダイナーに行って語り合ったり、ドライブをしたり。充実した日の最後がバーで一杯、なんて最高じゃないかと笑いながら酒を頼んで。ふと隣に座っていたももみさんが私の手元をまじまじと見ていることに気づいた。11歳という年齢である以上、お酒を飲ませるのはよくないことだというのは重々に知っている。けれど、まぁ私も酔っていたものだから、飲んでみますか?なんて聞いてしまって。
2783Task
DONEフォロワーさんのイラストからネタをおかりしました。ハロウィンの人体発火現象でウィルが火傷をしていた世界戦。セリフもお借りしています。引き連れた傷痕「隊長、先ほど斎藤さんがいらしたんですが」
「あぁ、なんだウィル」
「この間のですね…」
マスクをつけたウィルが隊長と話している。口元を大きく隠すそれはウィルの綺麗な顔を隠しててあんまり好きではないんだけど、そのマスクの下から覗く爛れた皮膚を隠すためだって知ってるから何も言わない。あれは、ハロウィンの日あたしを庇って負った火傷。変なやつに地下で襲われて、あたしも頑張って戦ったけど追いつめようとしたら火を放ってきて。ウィルが焦ってあたしを呼ぶ声が聞こえたと思ったら気づけばウィルは火に包まれていた。びっくりして、声が出なくて、体が動かなくて、でもこのままじゃウィルがって思ってたらチュー子がウィルを連れて行ってしまって跳ねるように走り出した。あたしがいるのに何で連れていくんだって、頭の中が真っ白になって思い切り怒鳴ってウィルを取り戻して手当して。その時は暗いのもあって気づけなかったんだけどあとで病院でウィルを見たとき、顔や、体のあちこちにやけどの跡が残ってしまっているのに気づいた。
2229「あぁ、なんだウィル」
「この間のですね…」
マスクをつけたウィルが隊長と話している。口元を大きく隠すそれはウィルの綺麗な顔を隠しててあんまり好きではないんだけど、そのマスクの下から覗く爛れた皮膚を隠すためだって知ってるから何も言わない。あれは、ハロウィンの日あたしを庇って負った火傷。変なやつに地下で襲われて、あたしも頑張って戦ったけど追いつめようとしたら火を放ってきて。ウィルが焦ってあたしを呼ぶ声が聞こえたと思ったら気づけばウィルは火に包まれていた。びっくりして、声が出なくて、体が動かなくて、でもこのままじゃウィルがって思ってたらチュー子がウィルを連れて行ってしまって跳ねるように走り出した。あたしがいるのに何で連れていくんだって、頭の中が真っ白になって思い切り怒鳴ってウィルを取り戻して手当して。その時は暗いのもあって気づけなかったんだけどあとで病院でウィルを見たとき、顔や、体のあちこちにやけどの跡が残ってしまっているのに気づいた。
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DOODLE蝶よ花よと目覚ましの音に目を開く。ピルボックス病院に勤めだしてそろそろ2カ月がたつ。途中出張で2週間ほど離れてしまったこともあったけれど、いまは落ち着いて日々を過ごしている。アーカムにいたころとは大違いだな、なんて考えながら寝間着から病院に行くための服に着替えた。
「さて、今日は何人出勤している事やら」
枕元で充電していたスマホを起動してステイツを立ち上げる。ピルボックス病院のページには10人近い人数が表示されていて少し笑ってしまった。これだけいるのだし、今日は買い物に行って最近少し楽しくなってきた料理をするのもいいかもしれない。無線を入れて出勤の挨拶をしようとスイッチを入れたのと同時、大きな声で呼ばれて少しだけ驚いた。
1466「さて、今日は何人出勤している事やら」
枕元で充電していたスマホを起動してステイツを立ち上げる。ピルボックス病院のページには10人近い人数が表示されていて少し笑ってしまった。これだけいるのだし、今日は買い物に行って最近少し楽しくなってきた料理をするのもいいかもしれない。無線を入れて出勤の挨拶をしようとスイッチを入れたのと同時、大きな声で呼ばれて少しだけ驚いた。