bach_otamama
DOODLEチユエンとカイム。デザイナーたよりでチユエンは最初は黒髪なのを金に染めているイメージだったと聞いて。染める理由などは妄想度高めでお送りします。キャラストで、チユエンの容姿に彼の母親が憎んでいた夫の面影を見て辛かったという場面があったので。この話は特にCPを意識していませんが、生産ラインはベルイムでチユヴリ寄りなので腐っています。
髪の話 継承し、転魔を果たした身に流れる時間は少しゆっくりとなる。それでも元がヴィータの体である以上、髪や爪は伸びる。
「くそったれ」
鏡を覗き込んだチユエンは、髪をかきむしった。美猴の魔は金の獣だったからというだけでなく、母の言葉を伸びてきた黒い髪は思い出させる。父親によく似た息子に、かつて奪われた恋と憎しみを重ねてしまうと言っていた母の言葉を。だから、故郷では髪を染めていた。
「髪が伸びてくるのが嫌?じゃあ剃ればいいんじゃない?」
「それでも伸びてくるだろ」
「そうねえ。じゃあ、色を変えてみたら?」
「できんのか?」
「アタシに任せなさい。そうねえ、いっそ金なんかいいんじゃない?」
そう言ったヴリトラは、次の日髪を染めてくれた。なぜ染めたいのかを一切聞かず、むしろ伸びてくると彼の方からそろそろ染めたほうがいいとやってきたものだった。
1521「くそったれ」
鏡を覗き込んだチユエンは、髪をかきむしった。美猴の魔は金の獣だったからというだけでなく、母の言葉を伸びてきた黒い髪は思い出させる。父親によく似た息子に、かつて奪われた恋と憎しみを重ねてしまうと言っていた母の言葉を。だから、故郷では髪を染めていた。
「髪が伸びてくるのが嫌?じゃあ剃ればいいんじゃない?」
「それでも伸びてくるだろ」
「そうねえ。じゃあ、色を変えてみたら?」
「できんのか?」
「アタシに任せなさい。そうねえ、いっそ金なんかいいんじゃない?」
そう言ったヴリトラは、次の日髪を染めてくれた。なぜ染めたいのかを一切聞かず、むしろ伸びてくると彼の方からそろそろ染めたほうがいいとやってきたものだった。
緊縛師ボンレス(ル×ガの民)
DONEpxv(https://www.pixiv.net/artworks/100409335)オラッ、イチャイチャしろっ(恐ろしい拷問官の声)また寝かせてしまった…代わり映えしない…私の描くものは…寝てるか起きてるかのどちらかしかないので…(錯乱)ガイさんの鎖骨辺りには凄腕の職人によってヨダレの池がつくられています。 2
mctk2kamo10
DOODLE今は亡きえむすての恒常SSRたけるチェ前これもどーせ2018年とかだよ何年前?考えたくない
兄弟を思い出すタケルの話 彼がこちらを見ていないときがある。どこか遠くを、目で追いかけて、そしてふっと伏せる。次に顔を上げればその顔はいつも通りの「大河タケル」で、自分たちは、深く尋ねることができないまま、もう何年も隣にいる。
例えば、買い出しの途中の商店街。
例えば、ロケ先に向かう新幹線の中。
例えば、ライブ中の観客席。
大河タケルが、アイドルではなく、いつかの「お兄ちゃん」に戻る瞬間はいつでも存在して、こちらが声をかけるまでもなく彼はアイドルの大河タケルに帰ってくる。
そうして振り返って、また前を向いたタケルに自分はなんと言っていいのかわからなくて(わかりたくもないのかもしれない)、いつも名前を呼んで、話題を逸らして、おしまいだ。
903例えば、買い出しの途中の商店街。
例えば、ロケ先に向かう新幹線の中。
例えば、ライブ中の観客席。
大河タケルが、アイドルではなく、いつかの「お兄ちゃん」に戻る瞬間はいつでも存在して、こちらが声をかけるまでもなく彼はアイドルの大河タケルに帰ってくる。
そうして振り返って、また前を向いたタケルに自分はなんと言っていいのかわからなくて(わかりたくもないのかもしれない)、いつも名前を呼んで、話題を逸らして、おしまいだ。
ウジムシ蛾
DONEこんにちは!!!! K暁と麻里ちゃん好きなんですよねーーーー!!!! 強めの幻覚です。伊月兄妹とKKの家の話【始まり】
「やっぱりキッチンはちゃんとしたところがいいな。コンロ一つじゃ足りないからね」
「そうだね。三人分の食事作らないとだもんね」
テーブルの上に所狭しと置かれた物件情報を見ながら、楽しそうに会話をしている男女。
それを見ているのはどう軽く見積もっても40前後の男性一人。無精髭を生やしていて、火のついていない煙草を咥えてブラブラと揺らしている。火をつけないのはそこで話している男の方に部屋で吸うなと厳しく言われているからだ。
男―KKは煙草を指で摘まんで口から離してから「なぁ」と声を掛けた。
すぐに二人ともKKの方を向く。
男女は兄妹だ。伊月暁人とその妹・麻里。
兄の暁人は切れ長の瞳に口角の上がった唇を持つ中々の美形。
7668「やっぱりキッチンはちゃんとしたところがいいな。コンロ一つじゃ足りないからね」
「そうだね。三人分の食事作らないとだもんね」
テーブルの上に所狭しと置かれた物件情報を見ながら、楽しそうに会話をしている男女。
それを見ているのはどう軽く見積もっても40前後の男性一人。無精髭を生やしていて、火のついていない煙草を咥えてブラブラと揺らしている。火をつけないのはそこで話している男の方に部屋で吸うなと厳しく言われているからだ。
男―KKは煙草を指で摘まんで口から離してから「なぁ」と声を掛けた。
すぐに二人ともKKの方を向く。
男女は兄妹だ。伊月暁人とその妹・麻里。
兄の暁人は切れ長の瞳に口角の上がった唇を持つ中々の美形。
kisaragi_hotaru
DONE無自覚のままであろうとした両片想いガンマトが自覚させられるお話。欠損描写がありますが最終的には治りますけれど苦手な方はご注意くださいませ。謎時空なので深く突っ込んではいけない系です。魔王は祈りの間にて引きこもり中です。 乱戦状態だった。一人ずつ探して回復していったのでは間に合わない。マトリフは冷静さを保ちながら素早く周囲を見回して、次いで傍らでモンスターを殴り飛ばしたブロキーナに視線を向ける。最近習得したばかりの回復呪文を使うにしても発動中は無防備になってしまう。詠唱のための時間稼ぎも必要だ。
「よお大将! 全員を一気に回復させてやっからちょっくらザコどもの相手を頼むぜ」
「いいよん」
モンスターの大群相手にしながらもブロキーナは軽いノリで請け負った。
そんな二人の会話を聞いていた一体のモンスターが不満をありありと孕んだ声色でもって割り込んだ。
「ほう。君の言うザコとは私のことも含まれているのかな?」
トロルの群れの向こう側から青色の肌をしたさらに巨大な体躯が現れた。眼鏡を中指の鋭利な爪で押し込んで歩み寄ってくるその理知的な動作とは裏腹に額には幾つもの血管が盛り上がっていた。
4949「よお大将! 全員を一気に回復させてやっからちょっくらザコどもの相手を頼むぜ」
「いいよん」
モンスターの大群相手にしながらもブロキーナは軽いノリで請け負った。
そんな二人の会話を聞いていた一体のモンスターが不満をありありと孕んだ声色でもって割り込んだ。
「ほう。君の言うザコとは私のことも含まれているのかな?」
トロルの群れの向こう側から青色の肌をしたさらに巨大な体躯が現れた。眼鏡を中指の鋭利な爪で押し込んで歩み寄ってくるその理知的な動作とは裏腹に額には幾つもの血管が盛り上がっていた。
mctk2kamo10
DOODLE2018/07/01……2018年?
光へ!注意書き
・エムマスとエムステごちゃまぜ設定(マス中心。ステの設定はタケルの網膜剥離だけ)
・年取るアイドル(開始時点でタケル20、漣21、道流27)
・割とよく喋るプロデューサー
ざっくり言えばくっつかない道タケが牙崎漣に振り回されてる話です。
--- * ---
新曲のジャケットには炎を写し込んで「THE虎牙道らしい」ものにしましょう、とは、プロデューサーの案だった。もうすぐデビューCDの発売日、つまり三周年。その記念日に被せて発売する予定だから、原点に立ち返ろうということだ。確かに獣や炎と言った単語は活動初期に大切にしてきたイメージコンセプトで、二つ返事でタケルと道流は了承し、漣は「なんでもいい、それよりダンスは今までで一番激しいやつを寄越せ」といつも通りの文句を述べた。
68852・エムマスとエムステごちゃまぜ設定(マス中心。ステの設定はタケルの網膜剥離だけ)
・年取るアイドル(開始時点でタケル20、漣21、道流27)
・割とよく喋るプロデューサー
ざっくり言えばくっつかない道タケが牙崎漣に振り回されてる話です。
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新曲のジャケットには炎を写し込んで「THE虎牙道らしい」ものにしましょう、とは、プロデューサーの案だった。もうすぐデビューCDの発売日、つまり三周年。その記念日に被せて発売する予定だから、原点に立ち返ろうということだ。確かに獣や炎と言った単語は活動初期に大切にしてきたイメージコンセプトで、二つ返事でタケルと道流は了承し、漣は「なんでもいい、それよりダンスは今までで一番激しいやつを寄越せ」といつも通りの文句を述べた。
as(アス/アズ/エーエス)
DONE◆9/7 4枚追加 供養半分 最後の月島+宇佐美は次の予告編みたいな感じ(未定)----
現場系パロ② 尾→月 杢月? 面倒見の良い宇佐美 自己満足でも楽しいパロディ この続きも描けたらいいなと思っている ◆8/22 入れどころに迷ったやつ3枚追加※若干杉月風味 23
minamidori71
DONEビョルアシェ。ビョルン君埋葬時に、遺体に語りかけるアシェ。相手が死体なので、生前言えなかったことも結構言っています。甘口なので、お好みに合わなければ回れ右を。アシェの少年時代については、語っていた以上にひどいことがあったという気がしています。
pixivで公開していますが、こちらにも試験的にアップしてみます。
Last Kiss 雪に覆われた小高い丘の中腹まで下りてきたところに、見張りの番小屋がある。そこから薄く煙が立ちのぼっているのを確認して、アシェラッドは足を止め、担いでいた男を一旦下ろした。
見張り当番の兵士に事情を話し、スコップを借りた。アシェラッドよりも年長らしい、人の好さそうなその兵士は、昨夜の飲み残しで悪いが、と言いながら、素焼きの酒瓶を差し出してくる。中身は蜂蜜酒だった。
「こいつはありがてェな。お前好きだろ、ビョルン」
すっかり体温を失ってしまったくちびるにひとしずく、指先で含ませてやる。わずかに生気がよみがえったが、そのせいでなにかもの言いたげにみえる。
「なんだ、もっと飲みてェか」
ひと口、アシェラッドも蜂蜜酒を口に含んだ。甘ったるい酒は好みではない。しかし今は、渇ききった舌に、その甘さが嬉しかった。残りを算段に入れながら、もうひと口。いつも美味そうに飲んでいた男の笑顔が、眼の奥にちらつく。
2677見張り当番の兵士に事情を話し、スコップを借りた。アシェラッドよりも年長らしい、人の好さそうなその兵士は、昨夜の飲み残しで悪いが、と言いながら、素焼きの酒瓶を差し出してくる。中身は蜂蜜酒だった。
「こいつはありがてェな。お前好きだろ、ビョルン」
すっかり体温を失ってしまったくちびるにひとしずく、指先で含ませてやる。わずかに生気がよみがえったが、そのせいでなにかもの言いたげにみえる。
「なんだ、もっと飲みてェか」
ひと口、アシェラッドも蜂蜜酒を口に含んだ。甘ったるい酒は好みではない。しかし今は、渇ききった舌に、その甘さが嬉しかった。残りを算段に入れながら、もうひと口。いつも美味そうに飲んでいた男の笑顔が、眼の奥にちらつく。
S_SharkW
DONEソファ棺展示作品以前オフ会合同誌に掲載させていただいたものです
紫梅と氷砂糖 紫梅と氷砂糖
「第1回梅仕事大会を開催しよルドくん」
日が沈み切らぬリビングで、大きく高らかに吸血鬼は謎の大会を宣言した。
事の始まりは数日前、下等吸血鬼退治の依頼人が報酬だけではなく甘酸っぱい香りのする大量の青梅をダンボールいっぱいくれたのだ。「田舎から送ってくれたんですけど、私ではどうにも持て余してしまって。ドラルクさんはお料理が上手だと聞きましたのでよろしかったらどうぞ」と。
ドラルク自身も梅を使ったことはなかった、らしいがならなんで貰って来たのか……。
理由は至極簡単だった。
料理上手と言われ、できないと断ってしまうことがプライドの高いあいつはゆるせなかったらしい。
それからは帰ってきてから難しい顔をしてスマホを睨みつけていた。その後は、わざわざ買い物に連れて行かれて重量級の荷物を持たされた。
2726「第1回梅仕事大会を開催しよルドくん」
日が沈み切らぬリビングで、大きく高らかに吸血鬼は謎の大会を宣言した。
事の始まりは数日前、下等吸血鬼退治の依頼人が報酬だけではなく甘酸っぱい香りのする大量の青梅をダンボールいっぱいくれたのだ。「田舎から送ってくれたんですけど、私ではどうにも持て余してしまって。ドラルクさんはお料理が上手だと聞きましたのでよろしかったらどうぞ」と。
ドラルク自身も梅を使ったことはなかった、らしいがならなんで貰って来たのか……。
理由は至極簡単だった。
料理上手と言われ、できないと断ってしまうことがプライドの高いあいつはゆるせなかったらしい。
それからは帰ってきてから難しい顔をしてスマホを睨みつけていた。その後は、わざわざ買い物に連れて行かれて重量級の荷物を持たされた。