oozeidesu
MOURNING2023年7月22日のあらうけに展示したかったモブ→荒です。モブしか出てこないページが当初はこの数倍ありましたがモブ見せられても…と思ってネームをめちゃくちゃ短縮したら、ハイスピードで幸せな目にあうモブの漫画になってしまった。
これはこれでなんか荒船くんの事故みたいな蠱惑性があっていいと思います。
あらうけすごく楽しかったです!
お疲れ様でした! 7
Ydnasxdew
MEMO翠雨堂とレオンくん+アルベールくんShine of RainWood「すみません、また手伝っていただいて」
「これくらいなんでもないさ」
ウェドはカウンター横に大量のモコ草が入った木箱を置くと、目の前に差し出されたマグカップを受け取り手近な椅子に腰掛けた。
森の譜面屋・翠雨堂。淹れたてのコーヒーの香り、オーケストリオンの奏でる穏やかな旋律が心地よい。
ウェドが度々訪れるこの場所は、丸眼鏡をかけたミコッテ族の女店主・レナードが古びた譜面の復元を請け負っている店だ。珍しい譜面や思い出の譜面を復元することはもちろん、復元済の譜面の販売や軽食の提供もしているとあって、開店日には冒険者に限らず様々な客がやってくる。
…が、開店時刻を過ぎても一向に人の来る気配がない。
「今日は珍しく人が来ないな」
5591「これくらいなんでもないさ」
ウェドはカウンター横に大量のモコ草が入った木箱を置くと、目の前に差し出されたマグカップを受け取り手近な椅子に腰掛けた。
森の譜面屋・翠雨堂。淹れたてのコーヒーの香り、オーケストリオンの奏でる穏やかな旋律が心地よい。
ウェドが度々訪れるこの場所は、丸眼鏡をかけたミコッテ族の女店主・レナードが古びた譜面の復元を請け負っている店だ。珍しい譜面や思い出の譜面を復元することはもちろん、復元済の譜面の販売や軽食の提供もしているとあって、開店日には冒険者に限らず様々な客がやってくる。
…が、開店時刻を過ぎても一向に人の来る気配がない。
「今日は珍しく人が来ないな」
Ydnasxdew
MEMOまだ出会ってしばらくのころのWTwithホセ若夕暮れ。遠くガラディオン湾の向こうに沈んでいく陽光が、リムサ・ロミンサに停泊する船のマストを赤く照らしている。
船着場のすぐ横にある開けた造りの酒場のカウンター席へ腰を下ろし、ウェドは酒の入ったジョッキをのんびりと傾けていた。
悪くない報酬の仕事が思ったより簡単に片付いた。故になんとなく時間を持て余し、結果船乗り達がロープを巻いたり荷を担いで行ったり来たりしているのを眺めながら周囲の会話に聞き耳を立てている。
酒場は情報の宝庫だ。次の仕事の目処を立てるのにも、捨ておけない"仕事"の影を見逃さないという点でも役に立つ。
…ウェドにとって難点といえば、長居をし過ぎると女性から断れない誘いを持ちかけられたりすることくらいだろう。相手が男なら気が乗らなければ理由をつけなくともさっさと捲けば良いが、女性から声をかけられては無碍にすることはできない。
4264船着場のすぐ横にある開けた造りの酒場のカウンター席へ腰を下ろし、ウェドは酒の入ったジョッキをのんびりと傾けていた。
悪くない報酬の仕事が思ったより簡単に片付いた。故になんとなく時間を持て余し、結果船乗り達がロープを巻いたり荷を担いで行ったり来たりしているのを眺めながら周囲の会話に聞き耳を立てている。
酒場は情報の宝庫だ。次の仕事の目処を立てるのにも、捨ておけない"仕事"の影を見逃さないという点でも役に立つ。
…ウェドにとって難点といえば、長居をし過ぎると女性から断れない誘いを持ちかけられたりすることくらいだろう。相手が男なら気が乗らなければ理由をつけなくともさっさと捲けば良いが、女性から声をかけられては無碍にすることはできない。
ailout2
TRAININGジグエトさんお借りしてます!!1つ前の続きテッドは今、ウルダハの彫金師ギルドの前に来ている。彫金は少しだけ齧ってはいるが、今日は自身がギルドに用があるわけではない。
どうにかして会いたい人がいる。リムサ・ロミンサの酒場で洗い出した情報によると腕の立つ機工士が彫金師へと転職し、よく顔を出しているらしい。
頼れる伝手が少ないテッドにとって、突然ではあるがその人物を訪ねる他なかった。
ギルドの扉の前で待っていると、目当ての人物らしき男がやってきた。アウラ族だ。テッドにとってあまり馴染みのない種族な上、少し強面な風貌に息を飲む。
(こ、この人…かな…う、怖そう…だけどそんな事言ってる場合じゃない…!)
「あ、あのっ!!」
「ん?俺か?」
「あ、えと、ジグラット…さんですか?」
2339どうにかして会いたい人がいる。リムサ・ロミンサの酒場で洗い出した情報によると腕の立つ機工士が彫金師へと転職し、よく顔を出しているらしい。
頼れる伝手が少ないテッドにとって、突然ではあるがその人物を訪ねる他なかった。
ギルドの扉の前で待っていると、目当ての人物らしき男がやってきた。アウラ族だ。テッドにとってあまり馴染みのない種族な上、少し強面な風貌に息を飲む。
(こ、この人…かな…う、怖そう…だけどそんな事言ってる場合じゃない…!)
「あ、あのっ!!」
「ん?俺か?」
「あ、えと、ジグラット…さんですか?」
ailout2
TRAINING暴露されウェドさん長い割に淡白で平坦になってしまった難しい…!
ウェドの様子がおかしい。
久しぶりに別々の仕事を受け、ウェドの帰りがやたらと遅かったあの日…ウェドは帰ってくるなり珍しくすぐに眠りについた。
大抵別の仕事をした日はお互い一日の報告をして、それから…別だった時間を埋めるみたいに…その、求めあったり…するのだけど。
その翌朝ウェドはいつも通りだった。疲れていたんだな、その時はそう思ったのだけど、やはり違和感は日に日に大きくなっていって。
ウェドはどことなく俺に遠慮がちで、どことなく上の空だった。
今俺たちは茂みに潜む蛇がいつ飛び出してくるのか警戒しているような状態だ。きっとウェドは何か情報を掴んだんだ。
…それでも、それを俺に話せないって事は未だ確証がないか、アルがコンタクトを取ってきたか…恐らくそのどちらかだと思う。
5863久しぶりに別々の仕事を受け、ウェドの帰りがやたらと遅かったあの日…ウェドは帰ってくるなり珍しくすぐに眠りについた。
大抵別の仕事をした日はお互い一日の報告をして、それから…別だった時間を埋めるみたいに…その、求めあったり…するのだけど。
その翌朝ウェドはいつも通りだった。疲れていたんだな、その時はそう思ったのだけど、やはり違和感は日に日に大きくなっていって。
ウェドはどことなく俺に遠慮がちで、どことなく上の空だった。
今俺たちは茂みに潜む蛇がいつ飛び出してくるのか警戒しているような状態だ。きっとウェドは何か情報を掴んだんだ。
…それでも、それを俺に話せないって事は未だ確証がないか、アルがコンタクトを取ってきたか…恐らくそのどちらかだと思う。
ailout2
TRAINING二次創作です!!!!!綺麗に終わってるところに蛇足も蛇足なんですけど!最後のテッドくんのセリフがまんま私の言葉…何度だって君と恋をしよう痛む傷も粗方癒え、順調に体内のエーテルも安定しカナから動いてもいいよとお許しがおり故郷の島を後にする時が来た。
黒渦団が引き上げたあともカナは島に残り経過を診てくれて居たが、気を使ったのだろう、「僕は先に帰るから明日にでも帰ってきなよ 船は手配してあるからね」とどっさりと塗り薬やら飲み薬を置いて一足先に島を後にしていた。
もう帰ってくることは無いと思っていたこの故郷の島。離れた時は全てを失い独りだった。
だけど今は独りじゃない。
「ウェドー!」
とりあえず数日養生する為に立てられた簡易テントからテッドが顔を出す。
沈みかけた夕日に眩しそうに目を細め白い砂をサクサクと踏み鳴らしながら小柄な影が近付いてくる。
「少し冷えてきたよ」
1512黒渦団が引き上げたあともカナは島に残り経過を診てくれて居たが、気を使ったのだろう、「僕は先に帰るから明日にでも帰ってきなよ 船は手配してあるからね」とどっさりと塗り薬やら飲み薬を置いて一足先に島を後にしていた。
もう帰ってくることは無いと思っていたこの故郷の島。離れた時は全てを失い独りだった。
だけど今は独りじゃない。
「ウェドー!」
とりあえず数日養生する為に立てられた簡易テントからテッドが顔を出す。
沈みかけた夕日に眩しそうに目を細め白い砂をサクサクと踏み鳴らしながら小柄な影が近付いてくる。
「少し冷えてきたよ」
Ydnasxdew
MEMOウェドの役割・完結編Glowテッドはウェドに駆け寄り、急いで身体を抱き起こした。口元に耳を近づける。呼吸はない。わずかに開いたままの瞼から覗く青い瞳は、光を失って虚空を見つめている。
「嘘だ…やだ!やだよ‼︎ウェド!目を覚まして…!」
テッドは力任せに開いた魔道書に手をかざし、早口に詠唱を始める。自身のエーテルの全てに替えても、目の前に横たわる男を救いたかった。しかし淡い翠色の光はウェドに注がれることなく、すぐに自身の中へ還ってしまう。
「なんで…!どうして⁉リザレク…!リザレク‼何で発動しないんだよ!ねえ、起きて…起きてよウェド…やだよ、死んじゃやだよ、ウェド‼」
力一杯身体を揺さぶる。反応はない。長い前髪が、生気を失った顔の前にサラサラと落ちていく。
4325「嘘だ…やだ!やだよ‼︎ウェド!目を覚まして…!」
テッドは力任せに開いた魔道書に手をかざし、早口に詠唱を始める。自身のエーテルの全てに替えても、目の前に横たわる男を救いたかった。しかし淡い翠色の光はウェドに注がれることなく、すぐに自身の中へ還ってしまう。
「なんで…!どうして⁉リザレク…!リザレク‼何で発動しないんだよ!ねえ、起きて…起きてよウェド…やだよ、死んじゃやだよ、ウェド‼」
力一杯身体を揺さぶる。反応はない。長い前髪が、生気を失った顔の前にサラサラと落ちていく。
Ydnasxdew
MEMOウェド、決着。Good Bye Loveテッドはウェドの言葉を聞き、息を呑んだ。
「ここが…ウェドの故郷…?」
「ああ。この辺りはちょうど村から海の祠へ向かっていく道だ。祈りの時、そこで自然の恵みをもたらす大精霊へ日々命あることへの感謝の意を捧げていた。妹と、この道を手を繋いで歩いたよ」
ウェドは遠く霧の向こうを見つめ、目を細める。
──残酷に終わった戻らない日々に思いを馳せたこの瞬間、ウェドは何を思っているのだろう。かけるべき言葉が出てこない。複雑な面持ちでその横顔を見つめていたテッドのリンクシェルが、突然鳴り響いた。
『テッド、無事?』
カラッとした女性の声だ。テッドは後ろを振り向き、霧の中に目を凝らした。
「ヤコちゃん!うん、ウェドも無事だよ!」
8095「ここが…ウェドの故郷…?」
「ああ。この辺りはちょうど村から海の祠へ向かっていく道だ。祈りの時、そこで自然の恵みをもたらす大精霊へ日々命あることへの感謝の意を捧げていた。妹と、この道を手を繋いで歩いたよ」
ウェドは遠く霧の向こうを見つめ、目を細める。
──残酷に終わった戻らない日々に思いを馳せたこの瞬間、ウェドは何を思っているのだろう。かけるべき言葉が出てこない。複雑な面持ちでその横顔を見つめていたテッドのリンクシェルが、突然鳴り響いた。
『テッド、無事?』
カラッとした女性の声だ。テッドは後ろを振り向き、霧の中に目を凝らした。
「ヤコちゃん!うん、ウェドも無事だよ!」
Ydnasxdew
MEMOウェド奪還編(まだ続いてしまう)Break the Wave「来ると思っていたわ、テッド」
ウェドの背後から、気味の悪いほど艶を帯びた声がした。岩壁に空いた穴の奥の暗がりから音もなくぬらりと姿を表したシーナは、見せつけるようにウェドの頬をついと撫ぜてテッドに微笑みかける。
「さあ、こちらへ来て…今、貴方の魂が必要なの」
唇はなめらかに弧を描いていたが、シーナの瞳は少しも笑っていない。背筋をぞわりと撫でられた気がして、テッドの身体に緊張が走り、無意識に後ずさる。甲高い金属音と共に、視界の端で火花が散った。テッドに注目がいった隙をついて飛びかかったアルダシアの大槍は、ウェドの恐ろしいほど正確な銃撃に弾き返された。
「ちぃッ…!クソが…!」
ウェドがおもむろに地に掌を向ける。突然足元の地面がわななくように細かく波打ち、青白い光が染み出してきた。それは宙に浮き出して次々とウェドの手元へ集まり、みるみる間にクリスタルの大槍となった。
5677ウェドの背後から、気味の悪いほど艶を帯びた声がした。岩壁に空いた穴の奥の暗がりから音もなくぬらりと姿を表したシーナは、見せつけるようにウェドの頬をついと撫ぜてテッドに微笑みかける。
「さあ、こちらへ来て…今、貴方の魂が必要なの」
唇はなめらかに弧を描いていたが、シーナの瞳は少しも笑っていない。背筋をぞわりと撫でられた気がして、テッドの身体に緊張が走り、無意識に後ずさる。甲高い金属音と共に、視界の端で火花が散った。テッドに注目がいった隙をついて飛びかかったアルダシアの大槍は、ウェドの恐ろしいほど正確な銃撃に弾き返された。
「ちぃッ…!クソが…!」
ウェドがおもむろに地に掌を向ける。突然足元の地面がわななくように細かく波打ち、青白い光が染み出してきた。それは宙に浮き出して次々とウェドの手元へ集まり、みるみる間にクリスタルの大槍となった。
Ydnasxdew
MEMO倒錯したウェドを追いかけるテッドくんFall in to the Depth─声が、呼んでいる。ずっと呼ばれている。誰ともしれぬ声が、その手を離せと、全てを捨てろと語りかけてくる。
深い、深い水底へ…身体も、意識も、引き摺り込まれていく。暗闇に沈むにつれ響く声が大きくなり、身の内からいくつも温かな光がこぼれ落ちていく。
それは穏やかな語らい。それは強い絆。それは美しい約束。必死に手を伸ばしても、光の群は戻ることなく声の主であろう得体の知れない何かに飲み込まれてしまう。
するともう思い出せない。あれはなんだったか。あの光は、いったい…。頭が痛い。呼吸が苦しい。何のために抗っているのだったか。もういい、もう終わりたい。楽になりたい…。
そう思った時、脳裏に太陽のように眩しい笑顔が浮かび上がってきた。
4318深い、深い水底へ…身体も、意識も、引き摺り込まれていく。暗闇に沈むにつれ響く声が大きくなり、身の内からいくつも温かな光がこぼれ落ちていく。
それは穏やかな語らい。それは強い絆。それは美しい約束。必死に手を伸ばしても、光の群は戻ることなく声の主であろう得体の知れない何かに飲み込まれてしまう。
するともう思い出せない。あれはなんだったか。あの光は、いったい…。頭が痛い。呼吸が苦しい。何のために抗っているのだったか。もういい、もう終わりたい。楽になりたい…。
そう思った時、脳裏に太陽のように眩しい笑顔が浮かび上がってきた。
ailout2
TRAININGスケベパートとわける!!!Blue Trap:前編「こんにちは、お兄さんたち」
男ならば思わず笑顔で振り向いてしまうような軽やかでよく通る愛らしい声に呼び止められた。
しかし美しい少女を目の前にした彼らの反応はらしからぬもので、空気がピリッとヒリつき意識が街中の喧騒を遠くさせる。
驚きと戸惑いで強張り固まるテッドを庇うようにウェドが前に出る。
「ウェド、1週間ぶり!やだ、そんな怖い顔しないでよぉ」
アルダシアを大事な人と慕うこの少女…まさか再び白昼堂々往来のあるリムサ・ロミンサに…しかもテッドの前にも現れるとは。
「サリア…とか言ったか」
「あたしの名前覚えてくれてたのっ?嬉しい〜!」
「な、何しに来たんだお前!」
「はぁ?お前なんて呼ばないでくれる?チビのくせに。最低。」
2032男ならば思わず笑顔で振り向いてしまうような軽やかでよく通る愛らしい声に呼び止められた。
しかし美しい少女を目の前にした彼らの反応はらしからぬもので、空気がピリッとヒリつき意識が街中の喧騒を遠くさせる。
驚きと戸惑いで強張り固まるテッドを庇うようにウェドが前に出る。
「ウェド、1週間ぶり!やだ、そんな怖い顔しないでよぉ」
アルダシアを大事な人と慕うこの少女…まさか再び白昼堂々往来のあるリムサ・ロミンサに…しかもテッドの前にも現れるとは。
「サリア…とか言ったか」
「あたしの名前覚えてくれてたのっ?嬉しい〜!」
「な、何しに来たんだお前!」
「はぁ?お前なんて呼ばないでくれる?チビのくせに。最低。」
Ydnasxdew
MEMOシーナあらわるMaelstrom西ラノシア、シリウス大灯台付近。
幻影諸島の隠れ浜に、ウェドは静かに降り立った。波の音がやけに遠く感じる。
「言いつけは守ったようだな。いい子だ、ウェド」
低く気怠げな声と共に、背後の岩陰から赤い影が姿を現した。ウェドはゆっくりと向き直り、少しの挙動も見逃すまいと体の力を抜いて睨みつける。
「気安く呼ぶな、アルダシア・ガラム。お前に従ったつもりもない」
「だがお前はここへ来た。取引に応じる気はあるんだろ」
「…確信に足るものが無いのなら、ここに用はない」
アルダシアはわざとらしく大きくため息をつき、鼻で笑って見せた。
「証拠を見せろというやつか。なに、今にわかるさ。お前にはどうあれ手を…いや、その身を貸してもらう」
6541幻影諸島の隠れ浜に、ウェドは静かに降り立った。波の音がやけに遠く感じる。
「言いつけは守ったようだな。いい子だ、ウェド」
低く気怠げな声と共に、背後の岩陰から赤い影が姿を現した。ウェドはゆっくりと向き直り、少しの挙動も見逃すまいと体の力を抜いて睨みつける。
「気安く呼ぶな、アルダシア・ガラム。お前に従ったつもりもない」
「だがお前はここへ来た。取引に応じる気はあるんだろ」
「…確信に足るものが無いのなら、ここに用はない」
アルダシアはわざとらしく大きくため息をつき、鼻で笑って見せた。
「証拠を見せろというやつか。なに、今にわかるさ。お前にはどうあれ手を…いや、その身を貸してもらう」