senjou_yue
DONEs12 ep12の冒頭シーンよりお兄ちゃんのにおいを嗅ぐ天使の話(c/d)
正式にお付き合いしてるかはとても怪しいけど、キス以上のことをしててもおかしくない、ぶっちゃけると特にその辺は決めてないシュレディンガーの二人
パスワードは英字3文字 2640
あけみ
PAST2014キャスディン。S4キャスがいる世界に2014ディーンが迷いこんで……??ピクブラ投稿作品ですが、お気に入りの話なので、こっちにも投下しました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。スケベなことはしてないけど、デキてる2014キャスディンです。
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【SPN】君がいる世界が僕の全て【C/D】 キャンプ・チタクワを拠点にしてから一年が経った頃、コルトの捜索を始め情報を得た矢先ボビーが死んだ事、カスティエルがディーンを庇うように悪魔の襲撃を受け右足を負傷し一カ月動けなくなった事。どちらもディーンを守ろうとしたことで引き起こした出来事だった。
痛みで気絶したカスティエルを基地まで連れて帰り、目を覚まさない彼にひと時も離れず枕元で佇んでいたディーンは居もしない神に何度も悪態をつく。サムがルシファーに器を明け渡してからドミノ倒しのように悪化する状況に、抵抗も空しくディーンの大切な人たちを次々と奪っていく。
カスティエルの固定された右足には包帯が何重にも巻かれていた。今回は骨折で免れたが、恩寵が無くなった彼は人間と同じように怪我をすれば動けなくなるし、急所を刺されれば死ぬ。ディーンの傍に居る限り死神に刃を突き付けられているようなものだ。ディーンの傍にいる者は早死にする。そんな話も囁かれていた。
27373痛みで気絶したカスティエルを基地まで連れて帰り、目を覚まさない彼にひと時も離れず枕元で佇んでいたディーンは居もしない神に何度も悪態をつく。サムがルシファーに器を明け渡してからドミノ倒しのように悪化する状況に、抵抗も空しくディーンの大切な人たちを次々と奪っていく。
カスティエルの固定された右足には包帯が何重にも巻かれていた。今回は骨折で免れたが、恩寵が無くなった彼は人間と同じように怪我をすれば動けなくなるし、急所を刺されれば死ぬ。ディーンの傍に居る限り死神に刃を突き付けられているようなものだ。ディーンの傍にいる者は早死にする。そんな話も囁かれていた。
あけみ
MOURNINGレカペ3展示ssS1以前にカスティエルが8歳のジミーを器にして4歳のディーンと出会う
【SPN】イマジナリーフレンドの話【C/D←ジミー】 Dean Winchester
イマジナリーフレンドって、知ってるか?
見えない友達ってやつ。
サムには昔、イマジナリーフレンドがいた。幼いサムはしきりにその話をしていて、「サリー」と呼んでいた。最初はモンスターの話をしているのかと思っていたが、サムにしか見えないことと、その殆どがくだらない妄想話で狩る存在ではないことを確認した俺はサムの話を鬱陶しく思い、冗談半分に聞いていた。それからしばらくして、サムは「サリー」の話をしなくなった。どうやらイマジナリーフレンドは必要なくなったら自然と消えるらしい。そんな文献をボビーの書斎で読んだことがある。その時に必要な「友達」が現れるのは、傷ついた辛いトラウマを埋めるためのものであり、自己再生ともいえる。俺は、追っていた文字から目を離し本を閉じた。埃が舞うそれに顔を背け、本を棚に戻す。「見えない友達」これには少しだけ既視感がある。誰にも言えなかったことだが。
6361イマジナリーフレンドって、知ってるか?
見えない友達ってやつ。
サムには昔、イマジナリーフレンドがいた。幼いサムはしきりにその話をしていて、「サリー」と呼んでいた。最初はモンスターの話をしているのかと思っていたが、サムにしか見えないことと、その殆どがくだらない妄想話で狩る存在ではないことを確認した俺はサムの話を鬱陶しく思い、冗談半分に聞いていた。それからしばらくして、サムは「サリー」の話をしなくなった。どうやらイマジナリーフレンドは必要なくなったら自然と消えるらしい。そんな文献をボビーの書斎で読んだことがある。その時に必要な「友達」が現れるのは、傷ついた辛いトラウマを埋めるためのものであり、自己再生ともいえる。俺は、追っていた文字から目を離し本を閉じた。埃が舞うそれに顔を背け、本を棚に戻す。「見えない友達」これには少しだけ既視感がある。誰にも言えなかったことだが。
あけみ
MOURNINGレカペ3展示ssキャスディン←ミカエル
【SPN】歯車が狂う時【C/D】 本来なら、あの身体はミカエルのものになるはずだった。
大天使の器になるべくして生まれた正義の男。
ディーン・ウィンチェスターの魂を地獄から救いあげるのはミカエルのはずだったのだ。
しかし、神の悪戯かその役目はカスティエルに任されることとなる。ミカエルはそのことに対して反対しなかった。むしろ、面倒事に付き合わされずにすんだことに満足していた。あれはただの器なのだから、役目を果たすときに役立てれば良い。そう思っていた。
しばらく天界で様子を窺っていた。ディーンの準備が整い次第、ミカエルは器を手に入れる手筈だ。ザカリアの懐柔策に抜かりはない。ディーンはミカエルを器として受け入れ身も心も捧げるはずだった。
1100大天使の器になるべくして生まれた正義の男。
ディーン・ウィンチェスターの魂を地獄から救いあげるのはミカエルのはずだったのだ。
しかし、神の悪戯かその役目はカスティエルに任されることとなる。ミカエルはそのことに対して反対しなかった。むしろ、面倒事に付き合わされずにすんだことに満足していた。あれはただの器なのだから、役目を果たすときに役立てれば良い。そう思っていた。
しばらく天界で様子を窺っていた。ディーンの準備が整い次第、ミカエルは器を手に入れる手筈だ。ザカリアの懐柔策に抜かりはない。ディーンはミカエルを器として受け入れ身も心も捧げるはずだった。
あけみ
MOURNINGレカペ3展示500字ss人間カスティエルが死神ディーンに恋する話。
【SPN】天使になった男は死神に恋をする【C/D】 交通事故だった。男は、車の運転席から転げ落ちると、俺を見上げた。ブルネットに青い瞳。まだ年若く人生これから結婚して父親にもなれるはずだった。大きく目を丸めこちらを見つめる男に、俺は、言い慣れた言葉を放った。
「お前は死んだ。これから行く場所まで俺が案内する」
天国行きか地獄行きかを定める裁判官の前までの道のりを案内する。魂を地上に残さず送り届けることが俺の仕事だ。
さて、目の前の男だが、どうも様子が可笑しい。自分が死んだことを理解できず取り乱しているふうでもない。やけに落ち着いていて、俺のことをジッと見つめるのだ。そうして、やっと口を開いたと思ったら、
「君は……天使か?」
などとふざけたことを言う。
806「お前は死んだ。これから行く場所まで俺が案内する」
天国行きか地獄行きかを定める裁判官の前までの道のりを案内する。魂を地上に残さず送り届けることが俺の仕事だ。
さて、目の前の男だが、どうも様子が可笑しい。自分が死んだことを理解できず取り乱しているふうでもない。やけに落ち着いていて、俺のことをジッと見つめるのだ。そうして、やっと口を開いたと思ったら、
「君は……天使か?」
などとふざけたことを言う。
あけみ
MOURNINGレカペ3の展示500字ssディーンの祈りは全てカスティエルに届く。それが意図しなくても。。。
【SPN】意図せず祈りは届く【C/D】 カスティエルは困っていた。
恩寵は以前より少なくなり、飛ぶこともできなくなったが、ディーンの祈りの声はしっかり届いている。
頻繁に祈る彼ではないが、それでも意図せずディーンの声がカスティエルに届くことがある。そう、たとえばとてもプライベートな場面で。
ディーンが自室でマスターベイションをしている時、カスティエルの名を囁くことがある。掠れる声で懇願するそれは、意図せず祈りとなり脳裏にディーンの喘ぎ声が木霊するのだ。これは、とてもディーンには言えないことだが、カスティエルは何度も下部が反応し興奮を覚えた。それは、大抵、カスティエルがバンカーから離れた時に起こることで、とても歯がゆい思いに駆られる。翼があればすぐにでも飛んでいくだろう。
476恩寵は以前より少なくなり、飛ぶこともできなくなったが、ディーンの祈りの声はしっかり届いている。
頻繁に祈る彼ではないが、それでも意図せずディーンの声がカスティエルに届くことがある。そう、たとえばとてもプライベートな場面で。
ディーンが自室でマスターベイションをしている時、カスティエルの名を囁くことがある。掠れる声で懇願するそれは、意図せず祈りとなり脳裏にディーンの喘ぎ声が木霊するのだ。これは、とてもディーンには言えないことだが、カスティエルは何度も下部が反応し興奮を覚えた。それは、大抵、カスティエルがバンカーから離れた時に起こることで、とても歯がゆい思いに駆られる。翼があればすぐにでも飛んでいくだろう。
あけみ
PROGRESS初期S4キャス×S1ディーンお原稿中。【SPN】神の悪戯にご用心【C/D】 小屋の中はヴァンパイアの住処になっていた。状況を把握するため、カスティエルは少し離れた柱の影に身を隠す。寝床を襲おうとしたのか、中は半壊しハンターらしき男は追い詰められていた。群れで行動するヴァンパイアは、侵入した人間を捕え、殺すか血を飲ませ仲間にするか揉めていた。
「そいつは、綺麗な顔をしている。仲間にして馴らせば新鮮な食事を持ってくる」
ヴァンパイアの一人が言い含み笑んだ。
ヴァンパイアが掴んでいる人間の首元は、あと少し力を籠めれば骨が折れる。苦痛に歪む表情の中に生への執着を諦めた瞳は虚ろだ。そこには、死を求める虚無すら覗かせている。カスティエルは目を細めた。ヴァンパイアの腕の中で苦しむ男の魂を確認した。正義の男ディーン・ウィンチェスターだ。
6002「そいつは、綺麗な顔をしている。仲間にして馴らせば新鮮な食事を持ってくる」
ヴァンパイアの一人が言い含み笑んだ。
ヴァンパイアが掴んでいる人間の首元は、あと少し力を籠めれば骨が折れる。苦痛に歪む表情の中に生への執着を諦めた瞳は虚ろだ。そこには、死を求める虚無すら覗かせている。カスティエルは目を細めた。ヴァンパイアの腕の中で苦しむ男の魂を確認した。正義の男ディーン・ウィンチェスターだ。
あけみ
MAIKINGピクブラに投稿中の「そして廻る天の旅路」シリーズから。S10のお話。この後、サムとチャーリーの提案でキャスディンで狩りをすることになる展開で捜査先で二人がカップルだと間違われたりしてわちゃわちゃする予定。
そして廻る天の旅路⑯ 小道具にしては手が込んでいる。銃の玩具から魔女の呪い袋、ディーンが以前サムから貰ったアミュレットに似せた木彫り(舞台上ではサミュレットと呼ばれている)、ルビーのナイフは段ボールで出来ていたが、どれもが「好き」で作った代物ばかりだった。舞台に目をやると、生徒たちがディーンやサム、カスティエルの衣装を身にまとい台詞の読み合わせをしている。
ディーンはマリーに手渡された台本をめくりながら眉を寄せた。チャックが書いた「スーパーナチュラル」をミュージカルにアレンジし、文化祭で公演する高校生たちの舞台で奇妙な事件が起こったので狩りの調査をしていたが、ミュージカルの内容に解釈違いをおこした。台本に事件の原因がある可能性も否定できず、ディーンは先ほど読み終えたが作中、怪訝に顔を歪めてしまう表現が多数見受けられた。
3469ディーンはマリーに手渡された台本をめくりながら眉を寄せた。チャックが書いた「スーパーナチュラル」をミュージカルにアレンジし、文化祭で公演する高校生たちの舞台で奇妙な事件が起こったので狩りの調査をしていたが、ミュージカルの内容に解釈違いをおこした。台本に事件の原因がある可能性も否定できず、ディーンは先ほど読み終えたが作中、怪訝に顔を歪めてしまう表現が多数見受けられた。
あけみ
MOURNINGS11キャシファー→ディーン。ディーンに興味津々のルシファーに中のカスティエルは苛ついてたらいい。
待てど待ち焦がれる ディーン・ウィンチェスターが何故これほどまでに多種を惹きつけるのかルシファーには理解できなかった。カスティエルの器を媒体にしてから感じ取られる視界は、確かにルシファーが見ていたものとは違うかもしれない。目を細めながらディーンに視線を向ける。人差し指で自身の唇をなぞりながらルシファーはディーンを注意深く観察した。
バンカーのキッチンでディーンはこちらに背を向けて料理している。彼は時たま、こうして自身が食べるものや家族に手料理を振る舞うことがある。これは、カスティエルの記憶から知れた。鼻で笑うルシファーは、ディーンの背から腰、ヒップへとじっくりなぞるような視線を向ける。器の評価は高い。それもそのはず。ディーンは元々ミカエルの器だ。体の作りはルシファーも唸るほどの美しさだ。
1083バンカーのキッチンでディーンはこちらに背を向けて料理している。彼は時たま、こうして自身が食べるものや家族に手料理を振る舞うことがある。これは、カスティエルの記憶から知れた。鼻で笑うルシファーは、ディーンの背から腰、ヒップへとじっくりなぞるような視線を向ける。器の評価は高い。それもそのはず。ディーンは元々ミカエルの器だ。体の作りはルシファーも唸るほどの美しさだ。
あけみ
MOURNINGS12後のS13で戻ってきたカスティエルの話。再会したディーンの様子が少しおかしいことに気付くも、カスティエルは自身の気持ちを伏せてディーンと接する。
愛していると言えたらいいのに 自身の姿に化けた虚無に告げられた言葉はカスティエルの真意を鋭く貫くものだった。
「戻っても何も得られない。辛いだけだ」
最も愛するもの、最も欲しているものを知っている、と虚無は笑った。カスティエルの全てを知っていると装う態度は気に入らなかったが、言い得ていた。カスティエルが唯一愛しているもの。ディーン・ウィンチェスターに抱く感情が「愛」だと気付いたのはいつからだったのか分からない。いや、地獄でその魂を掴んだその時からだったことは定めのようなものだ。そして、決して手に入れることはできないもの。カスティエルはそれで良いと思っていた。「愛している」と伝えなくてもディーンの傍にいることは至福な時だと。
それがいつの頃か傍にいるたびに、その美しい瞳が自身に向けられるたびに、胸が締め付けられるほどの苦しさを味わうようになった。ディーンが向ける情は決してカスティエルと同じものではない。家族で兄弟。それは、ディーンにとって最上級の愛情の形だということは知っている。充分に知っているからこそ、カスティエルは自身の情を伏せることにした。
1981「戻っても何も得られない。辛いだけだ」
最も愛するもの、最も欲しているものを知っている、と虚無は笑った。カスティエルの全てを知っていると装う態度は気に入らなかったが、言い得ていた。カスティエルが唯一愛しているもの。ディーン・ウィンチェスターに抱く感情が「愛」だと気付いたのはいつからだったのか分からない。いや、地獄でその魂を掴んだその時からだったことは定めのようなものだ。そして、決して手に入れることはできないもの。カスティエルはそれで良いと思っていた。「愛している」と伝えなくてもディーンの傍にいることは至福な時だと。
それがいつの頃か傍にいるたびに、その美しい瞳が自身に向けられるたびに、胸が締め付けられるほどの苦しさを味わうようになった。ディーンが向ける情は決してカスティエルと同じものではない。家族で兄弟。それは、ディーンにとって最上級の愛情の形だということは知っている。充分に知っているからこそ、カスティエルは自身の情を伏せることにした。