satorumyao55
DONE【THETOP後日談】恵が五条の素性を初めて知った日。無配で配ったポストカードの裏面に掲載していた小説に加筆したものです。歌舞伎御三家の五条家の跡取りだと初めて知った日「――五条さん、あなた、御三家の五条家の跡取りだったんですか!?」
恵は禪院家での稽古を終えて帰宅するなり、漫才コンビ・祓ったれ本舗のツッコミを担当の五条悟のもとへ駆け込んできた。一方、五条と共に雑誌を読んでいた相方の夏油傑は「あれ、恵くん、知らなかったの?」と首を傾げるだけだった。
「言って無かったけ。僕、恵には歌舞伎のあれこれも多少なりと教えていたつもりだけど」
「言って無いです。言われたこと無いです。いや、確かになんでこの人こんなに詳しいんだろうとは思っていましたけど」
恵は六歳の時に五条のもとに引き取られて、今年で十六歳になる。出会って十年目で、まさか彼の実家について知ることになるとは夢にも思わなかった。
2028恵は禪院家での稽古を終えて帰宅するなり、漫才コンビ・祓ったれ本舗のツッコミを担当の五条悟のもとへ駆け込んできた。一方、五条と共に雑誌を読んでいた相方の夏油傑は「あれ、恵くん、知らなかったの?」と首を傾げるだけだった。
「言って無かったけ。僕、恵には歌舞伎のあれこれも多少なりと教えていたつもりだけど」
「言って無いです。言われたこと無いです。いや、確かになんでこの人こんなに詳しいんだろうとは思っていましたけど」
恵は六歳の時に五条のもとに引き取られて、今年で十六歳になる。出会って十年目で、まさか彼の実家について知ることになるとは夢にも思わなかった。
00SnksSkns99
SPUR MEなんちゃって記憶喪失シリーズをまた連載形式で投下していく事にします!!!!文字通り見守ってくれい!!!!
なお脳直で書いてる版になので、支部投稿時には加筆修正あります。
書けば書くほど付け足したくなる……これが夏五の罠……(単に文章構成力がない)
忘却願望(後編)1 意識が少しずつ浮き上がっていく。僕は目覚めたくなんか無くて必死に底の方にしがみ付いたのだけど、もがけばもがくほど急速に覚醒へと引き上げられていく。仕方なく重い瞼を開くと、傑が僕の顔を覗き込んでいた。
「春だからって油断するからだよ。全く、寝るならきちんとベッドで寝な」
僕の目が覚めたことに気づいた傑が呆れた声で小言を言う。傑の顔の後ろ側に見える天井が以前傑と一緒に住んでいた安アパートのものだった。僕はすぐにこれが夢であることに気づいた。
養成所時代、僕と傑は一緒に暮らしていた。理由は単純に生活費の節約と、いつでもネタ合わせが出来るように。芸人として収入が安定してきた辺りで傑がお互い一人暮らしをすることを提案してきたので、一緒に暮らした時間は二年くらいだったけど。
7056「春だからって油断するからだよ。全く、寝るならきちんとベッドで寝な」
僕の目が覚めたことに気づいた傑が呆れた声で小言を言う。傑の顔の後ろ側に見える天井が以前傑と一緒に住んでいた安アパートのものだった。僕はすぐにこれが夢であることに気づいた。
養成所時代、僕と傑は一緒に暮らしていた。理由は単純に生活費の節約と、いつでもネタ合わせが出来るように。芸人として収入が安定してきた辺りで傑がお互い一人暮らしをすることを提案してきたので、一緒に暮らした時間は二年くらいだったけど。
arii_spg
MENU2024/6/30 JUNE BRIDE FES 2024くすぐる感情
お品書きです!
*西1ホール 西ケ32b / SPACY GIRL*
にて頒布予定です~!
当日はお立ち寄りいただけると嬉しいです!
■Sample
・https://poipiku.com/9838161/10395565.html
・https://poipiku.com/9838161/10395587.html
arii_spg
MENU【夏五 既刊サンプル(東京新刊)】2024/6/30 JBF 2024 くすぐる感情
西1ケ32b / SPACY GIRL
A5 / 32p / 全年齢 / 夏五 / 400円
付き合い立ての二人が距離感にもだもだする話です。
通販ページも開設されています。
よろしくお願いいたします。
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031164775 7
arii_spg
MENU【夏五 新刊サンプル】2024/6/30 JBF 2024 くすぐる感情
西1ケ32b / SPACY GIRL
A5 / 32p / 全年齢 / 夏五 / 400円
相合傘がしたい五条に呼び出される夏油との
2人の話です。
通販ページも開設されています。
よろしくお願いいたします!
https://ecs.toranoana.jp/joshi/ec/item/040031164784 8
momo_kz12
DOODLEプロポーズから始まる夏五if、これで終わりです。pixivの方に五+家のおまけだけつけてあげてます。内容は全部同じです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
感想などありましたら、お気軽にマシュマロに投げていただけると喜びます..↓
https://marshmallow-qa.com/momo_kz12?t=CRtQzF&utm_medium=url_text&utm_s
すきすきだいすきつきあって!(4)高専に入学してから2度目の春。肌寒さもあってか珍しく体調を崩した五条を見舞いに来た夏油は、ベットに寝込んでいる五条を見て意外そうな顔をした。
「悟でも風邪ひくんだ」
「ばかって言いたいわけー」
「それもあるけど、君が弱ってるところ想像できなかったから」
「なんてったって、最強の五条さだから、ゲホ、っ、のどいた...」
「無理に喋らないほうがいいよ」
「おまえが、喋らせたんだろ」
咳き込んだ五条の不満げな目線を無視した夏油は、五条の机から椅子を引っ張ってきてサイドテーブルの隣に座る。彼の温くなった冷えピタを張り替えようと、ベット下に落ちていた冷えピタの箱を取った。中に入っているざらついた手触りの袋から1枚取り出す。透明のフィルムを剥がすとひんやりとした温度が伝わってきた。角のめくれた冷えピタを額から外し、新しいものと貼り替える。
14166「悟でも風邪ひくんだ」
「ばかって言いたいわけー」
「それもあるけど、君が弱ってるところ想像できなかったから」
「なんてったって、最強の五条さだから、ゲホ、っ、のどいた...」
「無理に喋らないほうがいいよ」
「おまえが、喋らせたんだろ」
咳き込んだ五条の不満げな目線を無視した夏油は、五条の机から椅子を引っ張ってきてサイドテーブルの隣に座る。彼の温くなった冷えピタを張り替えようと、ベット下に落ちていた冷えピタの箱を取った。中に入っているざらついた手触りの袋から1枚取り出す。透明のフィルムを剥がすとひんやりとした温度が伝わってきた。角のめくれた冷えピタを額から外し、新しいものと貼り替える。
00SnksSkns99
PROGRESS作業進捗晒しちゃお〜〜〜〜〜〜!!!!!忘却願望(不完全版) 意識が少しずつ浮き上がっていく。僕は目覚めたくなんか無くて必死に底の方にしがみ付いたのだけど、もがけばもがくほど急速に覚醒へと引き上げられていく。仕方なく重い瞼を開くと、傑が僕の顔を覗き込んでいた。
「春だからって油断するからだよ。全く、寝るならきちんとベッドで寝な」
僕の目が覚めたことに気づいた傑が呆れた声で小言を言う。傑の顔の後ろ側に見える天井が以前傑と一緒に住んでいた安アパートのものだった。僕はすぐにこれが夢であることに気づいた。
養成所時代、僕と傑は一緒に暮らしていた。理由は単純に生活費の節約と、いつでもネタ合わせが出来るように。芸人として収入が安定してきた辺りで傑がお互い一人暮らしをすることを提案してきたので、一緒に暮らした時間は二年くらいだったけど。
2315「春だからって油断するからだよ。全く、寝るならきちんとベッドで寝な」
僕の目が覚めたことに気づいた傑が呆れた声で小言を言う。傑の顔の後ろ側に見える天井が以前傑と一緒に住んでいた安アパートのものだった。僕はすぐにこれが夢であることに気づいた。
養成所時代、僕と傑は一緒に暮らしていた。理由は単純に生活費の節約と、いつでもネタ合わせが出来るように。芸人として収入が安定してきた辺りで傑がお互い一人暮らしをすることを提案してきたので、一緒に暮らした時間は二年くらいだったけど。
kikian0901_gs
SPUR ME以前書いた「夏に恋人ができたと思い酒飲んで泣く五の夏五」を修正、加筆したものです。長くなりそうかつこれ書いてたら他の本に間に合わないため、こちら六月の本にと考えています。ハッピーエンドにする予定です。
臆病者と卑怯者の末路 相方に恋人ができた、らしい。
勿論相手は自分ではない。新人アナウンサーの女らしい。らしい、というのは自分は噂で聞いた程度のことしか知らないからだ。本人から聞いたのでなければただの噂で嘘なのかもしれないけれど、この噂は本当かもしれない、なんて思ってしまった。
なんせ相方である夏油傑は、物凄くモテる。僕よりモテる。学生時代なんて、ほぼ毎日女に告白されていた程だ。そんなんだから本人もそれなりに遊んでおり、女の扱いが慣れているのだ。クズである。
だが、ここ数年は……というより、俺と傑がニコイチと言われるようになってから、誰かと付き合っているような様子はなかった。芸人を目指し高校卒業と共に同居をして、結構売れている今でも一緒に住んでいるが、傑から恋人を紹介されたこともなければ、そういう話だってしたことない。
28373勿論相手は自分ではない。新人アナウンサーの女らしい。らしい、というのは自分は噂で聞いた程度のことしか知らないからだ。本人から聞いたのでなければただの噂で嘘なのかもしれないけれど、この噂は本当かもしれない、なんて思ってしまった。
なんせ相方である夏油傑は、物凄くモテる。僕よりモテる。学生時代なんて、ほぼ毎日女に告白されていた程だ。そんなんだから本人もそれなりに遊んでおり、女の扱いが慣れているのだ。クズである。
だが、ここ数年は……というより、俺と傑がニコイチと言われるようになってから、誰かと付き合っているような様子はなかった。芸人を目指し高校卒業と共に同居をして、結構売れている今でも一緒に住んでいるが、傑から恋人を紹介されたこともなければ、そういう話だってしたことない。
momo_kz12
PROGRESS続き。すきすきだいすきつきあって!(3)「傑ーぅ、好きだよ♡」
「はいはい」
「結婚して♡」
「聞こえなかったな」
「け っ こ ん し て!!!」
「うるさ」
「聞こえてんじゃん!」
もはやおなじみとなった光景に、同席している家入や夜蛾は何も突っ込まない。終わった授業の教科書類を鞄にまとめつつ、夏油はにじり寄る五条をあしらっていた。
最初は座学と実践半々だった授業も、雨がばたばた降る頃には寝る時間を削って任務に行くようになった。1年生ですらこれなので、呪術師は相当ブラックなんだろうなぁと夏油はすでにげんなりしている。五条の方はと言えば相変わらず無尽蔵な体力と慣れもあってか文句は聞けども疲れは見えず、家入の方はと言えば純粋な睡眠不足が辛いようだった。
5571「はいはい」
「結婚して♡」
「聞こえなかったな」
「け っ こ ん し て!!!」
「うるさ」
「聞こえてんじゃん!」
もはやおなじみとなった光景に、同席している家入や夜蛾は何も突っ込まない。終わった授業の教科書類を鞄にまとめつつ、夏油はにじり寄る五条をあしらっていた。
最初は座学と実践半々だった授業も、雨がばたばた降る頃には寝る時間を削って任務に行くようになった。1年生ですらこれなので、呪術師は相当ブラックなんだろうなぁと夏油はすでにげんなりしている。五条の方はと言えば相変わらず無尽蔵な体力と慣れもあってか文句は聞けども疲れは見えず、家入の方はと言えば純粋な睡眠不足が辛いようだった。
彩 / シャルトリューズ
DONEhttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21965986の夏五ここにある宇宙 雲ひとつない青空が見える。
一色の絵の具でキャンバスを塗りつぶしたような晴天。ベッドに横たわったまま、その空をぼんやりと見つめていた。
「悟」
呼ぶ声に隣を見ると、伸びてきた手に頭を撫でられた。少し硬い指先が、慈しむように髪を梳いていく。
「何考えてたの」
静かに問う傑の瞳はどこか憂いを帯びていた。
大方、僕が外に出たいと思ったんじゃないかとか、そんなことでも考えて鬱々としてきたのだろう。特に何を考えていた訳でもなかったのだが、事実をそのまま伝えても恐らく傑の気持ちは晴れない。受け答えとして不自然にならず、かつ気が逸らせるような話題を探す。空の色だとか、空の高さだとか——
「宇宙のこととか」
思いつきにしては中々良い話題ではないだろうか。遥か昔に授業で学んだ以上の知識は無いが、雑談にはうってつけだ。
940一色の絵の具でキャンバスを塗りつぶしたような晴天。ベッドに横たわったまま、その空をぼんやりと見つめていた。
「悟」
呼ぶ声に隣を見ると、伸びてきた手に頭を撫でられた。少し硬い指先が、慈しむように髪を梳いていく。
「何考えてたの」
静かに問う傑の瞳はどこか憂いを帯びていた。
大方、僕が外に出たいと思ったんじゃないかとか、そんなことでも考えて鬱々としてきたのだろう。特に何を考えていた訳でもなかったのだが、事実をそのまま伝えても恐らく傑の気持ちは晴れない。受け答えとして不自然にならず、かつ気が逸らせるような話題を探す。空の色だとか、空の高さだとか——
「宇宙のこととか」
思いつきにしては中々良い話題ではないだろうか。遥か昔に授業で学んだ以上の知識は無いが、雑談にはうってつけだ。