MondLicht_725
REHABILI離反後〜0の間※夏五顔を合わせてません
※モブ視点
大丈夫な方のみどうぞ。
【夏五】早い者勝ち「ねぇそこのお兄さん、随分悪いモノ憑けてるねぇ。このままじゃ君、あと数日で死ぬよ。間違いない。僕にはわかる。死にたくない?なら助かる道はひとつだけ、僕と一緒にそこのファミレスに行こう」
誰あんた、とか。なにその胡散臭い話、とか。この後約束があって、とか。言い返したい言葉は喉元まで次々這い上がってくるのに、実際に出たのは「ああ」だとか「ええ」だとか「うう」だとか、意味をなさない音だけだった。OKとも応えていないはずなのに、半ば引きずられるようにファミレスに入ったのは大体10分前。
平日だというのにそこそこ混んでいる店内の一角、向かい合って座る謎過ぎる怪し過ぎる男は、浮ついた声で期間限定パフェの注文を終えたところだった。席について、メニューを広げて数分。季節限定にするか、スペシャルにするか悩んだ末での結論だ。
5358誰あんた、とか。なにその胡散臭い話、とか。この後約束があって、とか。言い返したい言葉は喉元まで次々這い上がってくるのに、実際に出たのは「ああ」だとか「ええ」だとか「うう」だとか、意味をなさない音だけだった。OKとも応えていないはずなのに、半ば引きずられるようにファミレスに入ったのは大体10分前。
平日だというのにそこそこ混んでいる店内の一角、向かい合って座る謎過ぎる怪し過ぎる男は、浮ついた声で期間限定パフェの注文を終えたところだった。席について、メニューを広げて数分。季節限定にするか、スペシャルにするか悩んだ末での結論だ。
chartreuse
PROGRESS夏油が甘やかしすぎたせいで五条が手の付けられないわがまま坊ちゃんに成り果てた話。転生もの、みんな大学1年生。付き合ってない夏五。
続きます。
「五条、あんた周りの評判最悪だよ」
そう告げた硝子の渋い顔を見つめて、ぱちりと瞬きを一つした。ストローに口を付けたまま首を傾げると、硝子は億劫そうにため息を吐く。
硝子の言う周りとは、大学での友人――と呼べるほどでもない、気まぐれにつるむことのある他人のことだろう。取り巻きという言い方が正しいかもしれない。
誰もが知る企業グループの創始者の一族に生まれ、尚且つ目立つ容姿をしているせいで、俺が誰なのかを知らない奴はいなかった。昔からずっと、俺に取り入って甘い汁を吸おうとする人間、顔と金目当てに群がる女どもが後を絶たない。
大学なら人間関係も少しは変わるかと思ったが、行きつく先は同じだった。
その連中が零す愚痴でも耳にしたのだろう。硝子が言うには、こうだ。
4633そう告げた硝子の渋い顔を見つめて、ぱちりと瞬きを一つした。ストローに口を付けたまま首を傾げると、硝子は億劫そうにため息を吐く。
硝子の言う周りとは、大学での友人――と呼べるほどでもない、気まぐれにつるむことのある他人のことだろう。取り巻きという言い方が正しいかもしれない。
誰もが知る企業グループの創始者の一族に生まれ、尚且つ目立つ容姿をしているせいで、俺が誰なのかを知らない奴はいなかった。昔からずっと、俺に取り入って甘い汁を吸おうとする人間、顔と金目当てに群がる女どもが後を絶たない。
大学なら人間関係も少しは変わるかと思ったが、行きつく先は同じだった。
その連中が零す愚痴でも耳にしたのだろう。硝子が言うには、こうだ。
mnnn_kari
DONE『傑作』夏に対する行き過ぎた執着をもつ五の話です。
時間軸としては百鬼後のお話。
Twitter(X)にあげた本編※変更あり(https://x.com/mnnn_kari/status/1759946232947241433?s=46&t=iPokM8UDWBKePGzCuZRgLg)+後日譚他
⚠️明るくない、何でも大丈夫な方どうぞ 20
momo_kz12
PROGRESSすきすきだいすきつきあって!(2)入学したら突然求婚された記憶なし夏×記憶あり五の逆行if夏五。前回の続き。下品です。のんびり更新して、あとで支部にまとめる予定です。
すきすきだいすきつきあって!時間が経つのもあっという間で、入学式ではまだ見られた桜の花も枝からすり落ち、茶色く干からびた花弁が見えなくなったころ。実習という名の実践的な祓いも何度か行われ、補助監督の見守りのもと、五条と二人で任務にあたることが増えた。家入はその間別の授業を受けているらしい。彼女曰く反転術式は簡単だというので、コツを教えてもらったが何一つわからなかった。ひゅーってやってひょい、らしい。誰でもできたらそりゃあみんな最強だよな。夏油の術式はというと、対象の呪霊に意識を向け、自身の拳に集めるように力をこめる感じだ。あとは飲み込むだけ。これもコツがいるのだけれど、チキチキドンドン呪霊玉の飲み込み方講座〜!などやって得するのは私ぐらいなので割愛する。家入風にいうのであれば、ぐるぐるしてぎゅっ。まあこれに関しては血筋がないとダメなのだろうけど。
6111momo_kz12
MAIKING呪専入学直後の夏が、知らない人(五)から突然求婚されて走り抜ける逆行If夏五。導入だけです。もうちょっとテンポ良くしたいけどこれはこれで...ウーン....すきすきだいすきつきあって!「好きです!結婚してください!!」
結婚。結婚。ふーんめでたいね。朝特有のぼんやりした微睡みに体を浸している夏油は、頬杖をついたまま始業式、もとい入学式が始まるのを待っていた。急にドアが開いたかと思うと、弾丸のように飛んできた声は、宙につられたまま止まっている。朝っぱらから元気だなあと呑気に考えていた夏油は寝ぼけ眼の視線をちょいと横にずらす。瞬間、年甲斐もなく小さな悲鳴をあげそうになって飲み込んだ。いや、声が出なかったと言った方が正しいか。目線のすぐ横に、同じ制服を着た見覚えのない男が膝を立てしゃがんでいる。ふわふわとした白髪と、サングラス越しに覗く色素の薄い目がキラキラとした光をたたえて夏油を見ていた。15センチぐらい前に御座る顔はちょっとぎょっとするぐらい美しくて、ぽかりと開けた口を閉じる暇もなく白髪の彼から次の言葉が放たれる。
7915結婚。結婚。ふーんめでたいね。朝特有のぼんやりした微睡みに体を浸している夏油は、頬杖をついたまま始業式、もとい入学式が始まるのを待っていた。急にドアが開いたかと思うと、弾丸のように飛んできた声は、宙につられたまま止まっている。朝っぱらから元気だなあと呑気に考えていた夏油は寝ぼけ眼の視線をちょいと横にずらす。瞬間、年甲斐もなく小さな悲鳴をあげそうになって飲み込んだ。いや、声が出なかったと言った方が正しいか。目線のすぐ横に、同じ制服を着た見覚えのない男が膝を立てしゃがんでいる。ふわふわとした白髪と、サングラス越しに覗く色素の薄い目がキラキラとした光をたたえて夏油を見ていた。15センチぐらい前に御座る顔はちょっとぎょっとするぐらい美しくて、ぽかりと開けた口を閉じる暇もなく白髪の彼から次の言葉が放たれる。