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DONEポゼの中でも、元のお家に戻りたい子、戻りたくない子で意見の食い違いが出てきてもしんどい、好き…ってなる。⚓️くんは帰りたい自分で身体を操れるようになってから最初の頃はなんだか頭がボーッとしていた。
ボーっとして、歩いているだけで動かない時とそんなに変わらなかった。
だけど、時々急に頭が痛くなる。
胸のあたりがざわざわする。
気がついたら、大勢のニンゲンに囲まれていてそのくせボクの問いかけに答えてくれるヒトも、ボクがずっと探しているヒトも見つからない。
「アソボ、」
「アソボーヨォ。」
「ねえっ」
"ボク、ワラッテルミタイデ、カワイイデショ"
ニンゲン達はボクを、「かわいい」言うものだからある雨が降った日の夜水たまりに映る自分の顔を見てみた。
コレガ、カワイイ…
ボロボロで、血がついているコレが。
頬に手を当てて、水たまりを覗き込んでいるとひどく頭が痛くなった。
580ボーっとして、歩いているだけで動かない時とそんなに変わらなかった。
だけど、時々急に頭が痛くなる。
胸のあたりがざわざわする。
気がついたら、大勢のニンゲンに囲まれていてそのくせボクの問いかけに答えてくれるヒトも、ボクがずっと探しているヒトも見つからない。
「アソボ、」
「アソボーヨォ。」
「ねえっ」
"ボク、ワラッテルミタイデ、カワイイデショ"
ニンゲン達はボクを、「かわいい」言うものだからある雨が降った日の夜水たまりに映る自分の顔を見てみた。
コレガ、カワイイ…
ボロボロで、血がついているコレが。
頬に手を当てて、水たまりを覗き込んでいるとひどく頭が痛くなった。
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DONE目玉くん「ずーっと見てたよ。」「全部知ってるよ」「みんな、どこなの?」をヒントに少し大きくなった男の子に大事に大事にされてたけど、お出かけの時に忘れてこられちゃう。実はこれは、男の子が、じゃなくていつまでも人形と遊んでいる子供を心配した両親の計画的置き忘れ。
僕だけが知ってる話。ボクのおウチは、大きくて綺麗で一緒に暮らしていた子はボクと遊ぶ以外はずっとオベンキョウっていうのをしていた。
それは、その子にとってはあまり楽しくはなさそうだったけれど、ママが言うからって頑張っていた。
頑張っていい成績を取れば遊びに出かけることだって許される。
ボクはいつもその子と一緒に出かけた。
だけど、ある日、すごくすごく悲しいことが起きたんだ。
ボクは、知ってる。
ボクと遊んでくれていた子は知らない。
悲しい悲しいお話。
ある日のこと、僕を含めた一家全員でピクニックに出かけたんだ。
いつもより少し遠いところ。
今まで行ったことのないようなところ。
お花や木々がしっかりと育った自然豊かなところでボクらは十分に楽しんだ。
702それは、その子にとってはあまり楽しくはなさそうだったけれど、ママが言うからって頑張っていた。
頑張っていい成績を取れば遊びに出かけることだって許される。
ボクはいつもその子と一緒に出かけた。
だけど、ある日、すごくすごく悲しいことが起きたんだ。
ボクは、知ってる。
ボクと遊んでくれていた子は知らない。
悲しい悲しいお話。
ある日のこと、僕を含めた一家全員でピクニックに出かけたんだ。
いつもより少し遠いところ。
今まで行ったことのないようなところ。
お花や木々がしっかりと育った自然豊かなところでボクらは十分に楽しんだ。
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DONEポゼの中でも、元のお家に戻りたい子、戻りたくない子で意見の食い違いが出てきてもしんどい、好き…ってなる。反転くんは戻りたい。「もとに戻して、ボク変だよね。どうして変だって言ってくれないの」
自由に体を動かせるようになっても、ボクをもとに戻してくれる人はいない。
「トモダチ」
トモダチになれさえすれば、きっと誰かがもとに戻してくれると信じていたのに。誰も戻してくれないどころか、「大丈夫だよ。」「変じゃないよ。」と慰めにもならないような慰めの言葉ばかりくれる。
変じゃないって言う割には声をかけた瞬間怖がる人間までいる。
だったらもとの生活の方がマシだ。感情もなく痛みもなくどんなに手荒く扱われて庭に捨てられても悲しくもないのだから。
大丈夫、なんて言わないで。
もとに戻してよ。あの子の傍に、友達の側に返して。
「もうすぐ前の景色が見えるから。」
665自由に体を動かせるようになっても、ボクをもとに戻してくれる人はいない。
「トモダチ」
トモダチになれさえすれば、きっと誰かがもとに戻してくれると信じていたのに。誰も戻してくれないどころか、「大丈夫だよ。」「変じゃないよ。」と慰めにもならないような慰めの言葉ばかりくれる。
変じゃないって言う割には声をかけた瞬間怖がる人間までいる。
だったらもとの生活の方がマシだ。感情もなく痛みもなくどんなに手荒く扱われて庭に捨てられても悲しくもないのだから。
大丈夫、なんて言わないで。
もとに戻してよ。あの子の傍に、友達の側に返して。
「もうすぐ前の景色が見えるから。」
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DONE落書きくん「僕に落書きしたの、だーれだ。お前」女の子に買われて女の子と間違えられてお化粧しましょうねーなんて言われながら落書きされていた
ボクに落書きしたのは。人形というのはいつか遊ばなくなって忘れられる。どんな人形と遊んだのか、どんなふうに遊んだのか、付けた名前すら忘れるのだから。
ニンゲンは、自分がされて嫌なことは相手にしないと教えられるのだそうだ。
なのに、人形というだけでボクらには何をしてもいいと思うのだろうか。
「赤、青、緑に、紫、さあ、今日は何色のメイクにする」
ヤメロ、ボクは女の子じゃない。
ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ。
どんなに叫んでもボクの声はニンゲンには届かないらしい。どんなに逃げたくてもこの体は自由には動かないらしい。
「キレイキレイ。」
そう口にして、軽い足取りで部屋を出ていくこの部屋の主を見送った後、ボクはようやくホッと息をついて休めるのだ。
来る日も来る日も、綺麗にペンのインクを取られることはなく別の色が肌に線を描く。
709ニンゲンは、自分がされて嫌なことは相手にしないと教えられるのだそうだ。
なのに、人形というだけでボクらには何をしてもいいと思うのだろうか。
「赤、青、緑に、紫、さあ、今日は何色のメイクにする」
ヤメロ、ボクは女の子じゃない。
ヤメロ、ヤメロ、ヤメロ。
どんなに叫んでもボクの声はニンゲンには届かないらしい。どんなに逃げたくてもこの体は自由には動かないらしい。
「キレイキレイ。」
そう口にして、軽い足取りで部屋を出ていくこの部屋の主を見送った後、ボクはようやくホッと息をついて休めるのだ。
来る日も来る日も、綺麗にペンのインクを取られることはなく別の色が肌に線を描く。
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DONE100%捏造でできた、🐰ゾンビさんの過去のお話。ウサギさんの幸せな日々ショーウインドウを眺めていくヒトを見ているのは面白かった。
けれど、その瞬間はついに来た。ちいさなオンナノコの手に抱かれた後、そのコのお母さんに紹介された。
その日の内に眺める場所がショーウインドウではなくダレかのイエになった。
「紅茶をどうぞ。」
目の前に出されたのはニセモノの紅茶の入ったティーカップ。
「あなたはお話ができるの」
「そう、お母さんがうさぎだったから言葉がわからないのね。」
返事ができてもできなくても、きっとオンナノコは私を相手に一人で物語を進めていく。
ただじっと見ていればいいだけ。
オンナノコがいない時は窓から道行くヒトを見ていた。
オンナノコのアソビバは外にもあったかわいい柄のシートを敷いた上でいつもの通りオチャカイが開かれる。
778けれど、その瞬間はついに来た。ちいさなオンナノコの手に抱かれた後、そのコのお母さんに紹介された。
その日の内に眺める場所がショーウインドウではなくダレかのイエになった。
「紅茶をどうぞ。」
目の前に出されたのはニセモノの紅茶の入ったティーカップ。
「あなたはお話ができるの」
「そう、お母さんがうさぎだったから言葉がわからないのね。」
返事ができてもできなくても、きっとオンナノコは私を相手に一人で物語を進めていく。
ただじっと見ていればいいだけ。
オンナノコがいない時は窓から道行くヒトを見ていた。
オンナノコのアソビバは外にもあったかわいい柄のシートを敷いた上でいつもの通りオチャカイが開かれる。
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DONE🍼ちゃんのママ探しもう会えないママ。目が覚めた時に周りには誰もいなかった。
「…ママ…」
でも、真っ暗な中よーく目を凝らすとあちこちにぬいぐるみや人形が転がっているのに気がついた。
そうかここは、と気づくのはすぐだった。
周りのぬいぐるみや人形が動けない中自分だけが手足を動かせて、言葉を発することができる。それが分かると自分の力で歩きたくなった。
行くところはない、行きたいところもない。
それでもトテトテとぎこちない足運びで歩いてみる。ママには会えない道を辿って。
『人間の子どもはいつか人形が必要じゃなくなる日が来るの。』
昔、小さなママが言った言葉。
小さなママに似合わないくらい大人びた言葉になんだか面白くなった。
『だって子どもはいつの間にか学校に行ってお友達ができて、いつの間にかお家に好きな人を連れてきて、それでね、いつの間にか本物の子どもを産むのよ。』
654「…ママ…」
でも、真っ暗な中よーく目を凝らすとあちこちにぬいぐるみや人形が転がっているのに気がついた。
そうかここは、と気づくのはすぐだった。
周りのぬいぐるみや人形が動けない中自分だけが手足を動かせて、言葉を発することができる。それが分かると自分の力で歩きたくなった。
行くところはない、行きたいところもない。
それでもトテトテとぎこちない足運びで歩いてみる。ママには会えない道を辿って。
『人間の子どもはいつか人形が必要じゃなくなる日が来るの。』
昔、小さなママが言った言葉。
小さなママに似合わないくらい大人びた言葉になんだか面白くなった。
『だって子どもはいつの間にか学校に行ってお友達ができて、いつの間にかお家に好きな人を連れてきて、それでね、いつの間にか本物の子どもを産むのよ。』
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DONEポゼの水兵くんと持ち主のお話。水兵くんのセリフを下にした100%妄想です。水兵⚓️くんの夢ボクがいた家には男の子がいた。ボクと同じやんちゃな男の子。
その子が、目指したのは水兵。
いつか必ず海に出るんだと話していた。
「水兵さんってかっこいいんだ。」
「敬礼はこうっ」
「海は大きくて、きっとどんな悩みもちっぽけに思えちゃう。どんなかなしいことも…全部、全部。」
ボクのトモダチはいつもベッドの上で話をしていた。
ベッドの上でトモダチが喋ればたちまちそこは海の上みたいになる。
ボクらは、いつも想像の中の海を漂っていた。
「君も一緒に、ゴホッゴホッ……海に行こうよ。ゴホッ」
ボクのトモダチはいつしかたくさんの管で繋がれるようになった。
まるで操り人形みたい。
これじゃ、どっちが人形かわからないね。
「僕は海に出たい…広い広い海の上で…君とっ…」
1234その子が、目指したのは水兵。
いつか必ず海に出るんだと話していた。
「水兵さんってかっこいいんだ。」
「敬礼はこうっ」
「海は大きくて、きっとどんな悩みもちっぽけに思えちゃう。どんなかなしいことも…全部、全部。」
ボクのトモダチはいつもベッドの上で話をしていた。
ベッドの上でトモダチが喋ればたちまちそこは海の上みたいになる。
ボクらは、いつも想像の中の海を漂っていた。
「君も一緒に、ゴホッゴホッ……海に行こうよ。ゴホッ」
ボクのトモダチはいつしかたくさんの管で繋がれるようになった。
まるで操り人形みたい。
これじゃ、どっちが人形かわからないね。
「僕は海に出たい…広い広い海の上で…君とっ…」
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DONEポゼのオーバーオール(ひび割れ)ちゃんの探し物がいつか見つかりますように。オーバーオールちゃんのヒリヒリコレモ、チガウ。コレモ、コレモチガウ、チガウ、チガウ
あの日から、ずっと探している。
ヒリヒリの原因を…。
目が覚めたとき、動く体より先に感じたのは頬に走る痛みだった。
痛みの場所に手をやればいくつかの場所にヒビや穴を感じる。
ココと、ココと、ココ…。
全部の割れた頬のパーツが見つかればそしたらこの痛いのも何処かに行くのかな。
ぼんやりと、そんな事を考えながらとぼとぼと行く宛も無く歩き出した。
これだと思うものがあれば、割れて穴の開いた自分の頬にパーツを押し当てながら…。
怖いものはなかったけど、ひどい目にはあった。チェーンソーを持った怖い人たちに追いかけられた。知らないものもたくさんあった。たくさんのニンゲンとも遊んだ。たくさんのニンゲンが絵を描いて見せてくれたものはそのまま頂戴した。そうすると心があったかくなったから。
692あの日から、ずっと探している。
ヒリヒリの原因を…。
目が覚めたとき、動く体より先に感じたのは頬に走る痛みだった。
痛みの場所に手をやればいくつかの場所にヒビや穴を感じる。
ココと、ココと、ココ…。
全部の割れた頬のパーツが見つかればそしたらこの痛いのも何処かに行くのかな。
ぼんやりと、そんな事を考えながらとぼとぼと行く宛も無く歩き出した。
これだと思うものがあれば、割れて穴の開いた自分の頬にパーツを押し当てながら…。
怖いものはなかったけど、ひどい目にはあった。チェーンソーを持った怖い人たちに追いかけられた。知らないものもたくさんあった。たくさんのニンゲンとも遊んだ。たくさんのニンゲンが絵を描いて見せてくれたものはそのまま頂戴した。そうすると心があったかくなったから。
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DONEホラナイの🐛くんの昔話ちょっと⚠過去勝手にホラナイにやってくるまで捏造してます
🐛くんの幸せな場所綺麗と、言われてた。
たくさんたくさん、遊んでもらった。僕の人間のお友達。だけどある日突然いなくなっちゃった、僕の人間のお友達。
僕はもう綺麗じゃないから、遊んでもらえないの
綺麗じゃないから、綺麗···綺麗って何
初めて体が自由に動いたとき、近くにあった水たまりを覗いてみた。
ひび割れた顔に、目からは虫が飛び出ている。
それだけじゃない、顔にこびりついたこれは何
あの子と遊んでいたとき、あの子の目の中に映っていた僕とはあまりにもかけ離れた姿。
気持ち悪い、そんな言葉がふと頭の中を通った。
「キレイ、キレイ…。トッテヨ。トッテヨ、トッテ、トッテヨ」
綺麗じゃないと遊んでもらえない、綺麗じゃないと綺麗じゃないと…
551たくさんたくさん、遊んでもらった。僕の人間のお友達。だけどある日突然いなくなっちゃった、僕の人間のお友達。
僕はもう綺麗じゃないから、遊んでもらえないの
綺麗じゃないから、綺麗···綺麗って何
初めて体が自由に動いたとき、近くにあった水たまりを覗いてみた。
ひび割れた顔に、目からは虫が飛び出ている。
それだけじゃない、顔にこびりついたこれは何
あの子と遊んでいたとき、あの子の目の中に映っていた僕とはあまりにもかけ離れた姿。
気持ち悪い、そんな言葉がふと頭の中を通った。
「キレイ、キレイ…。トッテヨ。トッテヨ、トッテ、トッテヨ」
綺麗じゃないと遊んでもらえない、綺麗じゃないと綺麗じゃないと…