そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「寝言」所要時間2時間程度
寝言から始まる無自覚両片思い
寝起きと寝不足でデバフのかかった2人が繰り広げるラブコメまがい
寝言 おもむろに浮上した意識の中でラーハルトが最初に感じたのは、今までにない滑らかな寝具の触り心地だった。
ぼやけた頭で置かれた状況を思い出す。
昨日旅の最中に立ち寄った街で起きたトラブルに巻き込まれ、ヒュンケルと共にそれを解決した。被害者は宿屋の主人だったらしく、いたく感謝されあれよあれよと言う間に最上級の部屋に泊まることになったのだ。
一番良い部屋に相応しいベッドは、慣れないラーハルトにとって寝心地が悪く、外を見れば夜明けには僅かに早かった。
寝不足は否めないが完全に覚醒してしまい、どうしようかと思案しながら窓とは逆の方向を見ると、ヒュンケルが幸せそうに眠っている。
大魔王のお膝下にいただけあって、贅を尽くした物にも臆せず接するヒュンケルは最高級の素材も気にせず夢の中だ。
2173ぼやけた頭で置かれた状況を思い出す。
昨日旅の最中に立ち寄った街で起きたトラブルに巻き込まれ、ヒュンケルと共にそれを解決した。被害者は宿屋の主人だったらしく、いたく感謝されあれよあれよと言う間に最上級の部屋に泊まることになったのだ。
一番良い部屋に相応しいベッドは、慣れないラーハルトにとって寝心地が悪く、外を見れば夜明けには僅かに早かった。
寝不足は否めないが完全に覚醒してしまい、どうしようかと思案しながら窓とは逆の方向を見ると、ヒュンケルが幸せそうに眠っている。
大魔王のお膝下にいただけあって、贅を尽くした物にも臆せず接するヒュンケルは最高級の素材も気にせず夢の中だ。
SKR
GARABATEAR「つまみ食い」 ラーヒュン ワンライ 2025.05.25. ヒュンケルは先生からピクニックに誘われた。もうあなた以外からは全員オッケーもらってます。とのことだった。
それはカールにあるアバンの書斎へ、定例の書類を届けに上がった際のことであった。少しお茶を飲みましょうと応接ソファに誘われ、ローテーブル越しに向かい合わせて座り、飲み物が並んだところで切り出されたのだ。
暇を享受しに出かけるなどという贅沢は己に相応しくないと遠慮をしたが、皆があなたに会いたがっていると説得された末に参加を了承した。当日はどこかの森なり川なりに、アバンの使徒が五人、勢揃いすることとなろう。
大魔王との決戦の日に再会してよりこちら、師とは、仕事上の事務的な付き合いはあるが、幼いころ共に旅をしていたようなプライベートな関わりはない。距離を置いたこの関係は、もうよい大人であるからでもあるし、また過去の裏切りの後ろめたさからでもある。
2423それはカールにあるアバンの書斎へ、定例の書類を届けに上がった際のことであった。少しお茶を飲みましょうと応接ソファに誘われ、ローテーブル越しに向かい合わせて座り、飲み物が並んだところで切り出されたのだ。
暇を享受しに出かけるなどという贅沢は己に相応しくないと遠慮をしたが、皆があなたに会いたがっていると説得された末に参加を了承した。当日はどこかの森なり川なりに、アバンの使徒が五人、勢揃いすることとなろう。
大魔王との決戦の日に再会してよりこちら、師とは、仕事上の事務的な付き合いはあるが、幼いころ共に旅をしていたようなプライベートな関わりはない。距離を置いたこの関係は、もうよい大人であるからでもあるし、また過去の裏切りの後ろめたさからでもある。
きのこ
GARABATEAR #LH1dr1wr2025/05/24 お題「つまみ食い」100分程。
例によって古民家で暮らす現パロのやつです。特にヤマもオチもない(いつものこと)
描いてる最中、別の似た感じのネタも思いついたので、後日同じお題でリベンジするかもです 3
SKR
LUTO「束縛」 ラーヒュン ワンライ 2025.04.30. パプニカ城下に住まうヒュンケルは、ある朝、突然に猫になった。起床したら視界に自分の黒い前足があったのだ。
特に焦りはなかった。ただ、己の悪行への罰が下ったのだなと理解した。
黒猫は家を出ることにした。ここの家賃を払う手立ても、もうない。
バッタを捕まえてみたが口に合わなかった。ネズミは美味かったので、そちらに狙いを定めた。一ヶ月もすれば慣れて調子が出てきた。
路地裏や空き地での生活も、やってみればなかなか良いものだった。なにせ、これでもうヒュンケルが罪を犯すこともなく、憎まれる姿をさらして人の不快を煽ることもないのだから。
ただの猫として生きるのは途轍もない開放感だった。道も屋根も森も、駆け回った。行ける限りの場所を気紛れに散策した。
6881特に焦りはなかった。ただ、己の悪行への罰が下ったのだなと理解した。
黒猫は家を出ることにした。ここの家賃を払う手立ても、もうない。
バッタを捕まえてみたが口に合わなかった。ネズミは美味かったので、そちらに狙いを定めた。一ヶ月もすれば慣れて調子が出てきた。
路地裏や空き地での生活も、やってみればなかなか良いものだった。なにせ、これでもうヒュンケルが罪を犯すこともなく、憎まれる姿をさらして人の不快を煽ることもないのだから。
ただの猫として生きるのは途轍もない開放感だった。道も屋根も森も、駆け回った。行ける限りの場所を気紛れに散策した。
SKR
LUTO「拘束」 ラーヒュン ワンライ 2025.04.29. 酒を飲もうと誘われた際、ゆかりのない土地の山小屋を指定されたことに違和感を覚えないわけではなかった。しかし気の置けない仲ゆえに場所の理由を突き詰めはしなかった。
まんまとおびき出されてしまった訳だ。この、誰も探しに来ることのない辺境に。
「もう我慢できない。おまえをオレのものにする」
そう宣言された時はしたたか驚いた。
彼とは魔槍を譲り合った間柄だ。信頼をしていたし、自分と同じく実直な武人であると疑ってもいなかった。
それが、いざ帰ろうとした段になって突然ベッドに突き飛ばされたのだ。避けるよりも戸惑いが勝ち、無抵抗にシーツに尻を突いた。
覗き込まれてやさしげに微笑まれたら、ゾッとした。見知った男とはまるで別人だ。異常者という表現がしっくりくる。
3792まんまとおびき出されてしまった訳だ。この、誰も探しに来ることのない辺境に。
「もう我慢できない。おまえをオレのものにする」
そう宣言された時はしたたか驚いた。
彼とは魔槍を譲り合った間柄だ。信頼をしていたし、自分と同じく実直な武人であると疑ってもいなかった。
それが、いざ帰ろうとした段になって突然ベッドに突き飛ばされたのだ。避けるよりも戸惑いが勝ち、無抵抗にシーツに尻を突いた。
覗き込まれてやさしげに微笑まれたら、ゾッとした。見知った男とはまるで別人だ。異常者という表現がしっくりくる。
Jeff
GARABATEARお題:「束縛」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2025/04/27
Puzzle「アリアハンの酒場の主人、って誰だ」
しわくちゃになった紙片を睨んで、ラーハルトが言う。
「パティだ。出会いと別れの酒場の」
論文翻訳から目をあげずに、ヒュンケルが返す。
「頭文字が合わない」
ラーハルトは鉛筆の先でテーブルを叩く。
遅い夕食後。最近、二人は古代の遊びにはまっている。
ヒュンケルが引き取ってきた怪しげな古文書に連載されていた、十字の言葉パズルだ。
キーワードから正解の単語を類推して、紙面を縦横に埋めていく。
シンプルだが味わい深い。
「魔界語の名で言い換えると?」
問われて、ヒュンケルは数秒考えた。
「女主人ルイーダ。確か」
「それだ」
満足げに最後の行を埋めて、ラーハルトは伸びをした。
1410しわくちゃになった紙片を睨んで、ラーハルトが言う。
「パティだ。出会いと別れの酒場の」
論文翻訳から目をあげずに、ヒュンケルが返す。
「頭文字が合わない」
ラーハルトは鉛筆の先でテーブルを叩く。
遅い夕食後。最近、二人は古代の遊びにはまっている。
ヒュンケルが引き取ってきた怪しげな古文書に連載されていた、十字の言葉パズルだ。
キーワードから正解の単語を類推して、紙面を縦横に埋めていく。
シンプルだが味わい深い。
「魔界語の名で言い換えると?」
問われて、ヒュンケルは数秒考えた。
「女主人ルイーダ。確か」
「それだ」
満足げに最後の行を埋めて、ラーハルトは伸びをした。
そうこ
NO SE PUEDE HACER #LH1dr1wrお題「束縛」所要時間2時間半程度
なりきれないヤンデレラーハルトVS色々クラッシャーヒュンケル
コメディに見せかけたなにか
束縛 コトコトと煮込まれるシチューの美味しそうな匂いが部屋に広がる。
なんの変哲もないシチューではあるが、これは会心の出来だろう、とラーハルトはこれからこれを食べるであろう人物を思い浮かべながら一人微笑んだ。
外を見ればすっかり日は落ち、そろそろ想い人が訪れるだろうとシチューを皿に移した。
そしてその一皿に小瓶から取り出した粉を振り入れる。同色の粒子の細かい粉は見ただけでは入っていることすらわからない。
ラーハルトはその皿を見つめ、寝室に目を移すと更に笑みを深くした。
直後に玄関の扉を叩く音が響く。
意識をそちらに向けると、勝手知ったる様子で扉を開け上がり込むヒュンケルの姿が見える。
「今日はシチューか」
3965なんの変哲もないシチューではあるが、これは会心の出来だろう、とラーハルトはこれからこれを食べるであろう人物を思い浮かべながら一人微笑んだ。
外を見ればすっかり日は落ち、そろそろ想い人が訪れるだろうとシチューを皿に移した。
そしてその一皿に小瓶から取り出した粉を振り入れる。同色の粒子の細かい粉は見ただけでは入っていることすらわからない。
ラーハルトはその皿を見つめ、寝室に目を移すと更に笑みを深くした。
直後に玄関の扉を叩く音が響く。
意識をそちらに向けると、勝手知ったる様子で扉を開け上がり込むヒュンケルの姿が見える。
「今日はシチューか」
きのこ
HECHO #LH1dr1wr2025/04/25
お題「束縛」120分程。
無意識の束縛にも程がある。多分いつもは自分に縛り付けちゃいけないとか思ってそうなので、意識がなくなると的な…。ラー側は誰だどう見ても普段から束縛しまくりだけど(ヒュンは気にしていない) 4
Jeff
GARABATEARお題:「空腹」#LH1dr1wr
ワンドロワンライ参加作品
2025/04/20
Herbcandy 少々の侮辱に耐えられないことは、ない。
と、ラーハルトは反芻する。
――なんとまあ、魔族ですか。
――女王猊下、いくらなんでも。
――敵性人物を国際会議に招くとは。
人間社会の反応は辛らつだ。
主君ダイの思い人、賢者姫は眉ひとつ動かさずに言い返した。
「笑っちゃうわね。神々にとっては、我ら等しく見慣れぬ生き物では?」
大戦の記憶を軽んじるようなその言葉は、翌日の三面記事になった。
好奇の目。
護衛としてラーハルトを連れ出したレオナ女王の意図が分からなかった。
数日間、肌を焼く視線をまっすぐ跳ねのけ続けた。
触れたリンゴのみずみずしさすら感じ取れない程、指先が冷たくなっていた。
提供される豪奢なレセプション・ディナーは、ひとつも味がしなかった。
1225と、ラーハルトは反芻する。
――なんとまあ、魔族ですか。
――女王猊下、いくらなんでも。
――敵性人物を国際会議に招くとは。
人間社会の反応は辛らつだ。
主君ダイの思い人、賢者姫は眉ひとつ動かさずに言い返した。
「笑っちゃうわね。神々にとっては、我ら等しく見慣れぬ生き物では?」
大戦の記憶を軽んじるようなその言葉は、翌日の三面記事になった。
好奇の目。
護衛としてラーハルトを連れ出したレオナ女王の意図が分からなかった。
数日間、肌を焼く視線をまっすぐ跳ねのけ続けた。
触れたリンゴのみずみずしさすら感じ取れない程、指先が冷たくなっていた。
提供される豪奢なレセプション・ディナーは、ひとつも味がしなかった。
きのこ
GARABATEAR #LH1dr1wr2025/04/19
お題「空腹」120分程。今日は半分フライングしているので実際に掛かった時間よりも早い時間帯にアップしております。
どちらかというとラーの方が詳しいとは思うんですけど。
なお、弟弟子ズに話をリークしたのは多分ラー。うちの先生はいつだって被害者です。 3
asamag108
GARABATEARワンライ「必殺技」(https://crepu.net/post/10588076)の余談的なやつ。ワンライの方がくるっぷにあるのでそっちに置いても良かったんですが、メモ程度の雑文はポイピクの方が気楽に放り込める気がした。
ラーヒュン前提ですがヒュンは出てきません。存命なのかどうかもよく分かりません。
いつか未来のラーハルトとダイ様の話。 1518
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「泣き顔」所要時間1時間半程度
ラーハルトの百面相とヒュンケルの独白。
何気ない日常の話。
泣き顔 朝の気配に瞼が上がる。
寝起きのぼんやりとした視界に映るのは愛しい人の寝顔。
穏やかな寝息をたてて眠る姿に思わず触れたくなるが、グッと堪えて身体を起こす。
静かにベッドを抜け出し寝室の扉を開けても恋人は起きる気配が無い。
そっと扉を閉めて朝の準備に取り掛かる。
そうして朝食を作っていれば、不意に寝室の扉が開いた。
音の先を見れば、まだ眠そうな目を擦りながらラーハルトがこちらを見つめている。
「おはよう、ラーハルト」
調理の手は止めずに挨拶をすれば、見た目にそぐわず掠れた声で小さな返事が返る。
「もうすぐ出来るから顔でも洗って目を覚ましてこい」
半分夢の世界にいるラーハルトが小さく頷き井戸へと向かう姿はどこか幼げで微笑ましい。
2826寝起きのぼんやりとした視界に映るのは愛しい人の寝顔。
穏やかな寝息をたてて眠る姿に思わず触れたくなるが、グッと堪えて身体を起こす。
静かにベッドを抜け出し寝室の扉を開けても恋人は起きる気配が無い。
そっと扉を閉めて朝の準備に取り掛かる。
そうして朝食を作っていれば、不意に寝室の扉が開いた。
音の先を見れば、まだ眠そうな目を擦りながらラーハルトがこちらを見つめている。
「おはよう、ラーハルト」
調理の手は止めずに挨拶をすれば、見た目にそぐわず掠れた声で小さな返事が返る。
「もうすぐ出来るから顔でも洗って目を覚ましてこい」
半分夢の世界にいるラーハルトが小さく頷き井戸へと向かう姿はどこか幼げで微笑ましい。
SKR
GARABATEAR「おそろい」 ラーヒュン ワンライ 2025.03.30. 勇者ダイがパプニカの城に住み始めた頃に。
「うちの国の三代前の王が、近所に住んでる魔物に国宝の宝石を強奪されちゃってね」
などと軽いノリで語ったのは、女王レオナだった。
「貴方ならチョット喧嘩したら取り返せちゃうんじゃないかしら」
まったく軽いノリだったが、ラーハルトは重々しく頭を下げた。
「では奥方様のために、その宝玉を奪還いたしましょう」
ダイだって、レオナが出来もしない仕事を無理強いしているのではないとは承知しているが。容易いことでも面倒ごとには違いないので、部下に苦笑を投げかけた。
「なんか、ごめんよ。おれが行ってもいいんだけど……」
王配という立場上、おいそれとは外出と武力行使ができなくなったダイに対して、ラーハルトは尚も身を折った。
2251「うちの国の三代前の王が、近所に住んでる魔物に国宝の宝石を強奪されちゃってね」
などと軽いノリで語ったのは、女王レオナだった。
「貴方ならチョット喧嘩したら取り返せちゃうんじゃないかしら」
まったく軽いノリだったが、ラーハルトは重々しく頭を下げた。
「では奥方様のために、その宝玉を奪還いたしましょう」
ダイだって、レオナが出来もしない仕事を無理強いしているのではないとは承知しているが。容易いことでも面倒ごとには違いないので、部下に苦笑を投げかけた。
「なんか、ごめんよ。おれが行ってもいいんだけど……」
王配という立場上、おいそれとは外出と武力行使ができなくなったダイに対して、ラーハルトは尚も身を折った。
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「仕方ない」所要時間3時間程度
「引っ越し」と話が繋がってますが読まなくても大丈夫です。
ラーヒュンと牙折れキラーパンサーが一緒に住んでる家が狭いので、引っ越し先を探しているヒュンケルが一匹のスライムと出会う話。
仕方ない その日ヒュンケルが訪れたのは、どこか物寂しい小さな村だった。
手狭になった現在の家から移り住む為、新たな土地を見て回っていたが中々条件の良い場所に出会えないでいる。
今は留守番をしている半魔と魔界の獣が不自由なく暮らすには、ある程度人里から離れたい。しかし人間のものである地上はどこも人の住む場所となっており、無人の地は定住出来そうにもない。
であれば人間とはそれなりに距離を置きつつ住み良い土地をと、ヒュンケルはあちこちを見て回っていた。
そんな中たどり着いたこの地は、人間が住まうには良い条件が揃っているにもかかわらず活気がない。
不思議に思いながらヒュンケルが村の中を歩いていると、一人の老人と遭遇した。
5409手狭になった現在の家から移り住む為、新たな土地を見て回っていたが中々条件の良い場所に出会えないでいる。
今は留守番をしている半魔と魔界の獣が不自由なく暮らすには、ある程度人里から離れたい。しかし人間のものである地上はどこも人の住む場所となっており、無人の地は定住出来そうにもない。
であれば人間とはそれなりに距離を置きつつ住み良い土地をと、ヒュンケルはあちこちを見て回っていた。
そんな中たどり着いたこの地は、人間が住まうには良い条件が揃っているにもかかわらず活気がない。
不思議に思いながらヒュンケルが村の中を歩いていると、一人の老人と遭遇した。
きのこ
GARABATEAR #LH1dr1wr2025/03/29
お題「仕方ない」70分程。
どっちも大事だけど優先順位はある。それは解っているけど言ってみただけ。というか、常に一緒に行けばいいと思う 2
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「引っ越し」所要時間1時間半程度
ラーヒュンとキラーパンサーが3人で住んでる話。
やまも落ちも意味もない感じです。
キラーパンサーが可哀想な目にあっていたので苦手な方はご注意ください、今は幸せいっぱいです。
引っ越し「おい、止まれ!」
ヒュンケルの必死の叫びも虚しく、大型の獣は素早く動き回る小さな影を追いかけ回す。
掃除の為に開け放っていた玄関から入り込んだネズミは、いち早く大型の獣―キラーパンサーに補足され追いかけ回された結果、大混乱に陥っていた。
迫り来る魔の手から逃れようとネズミが隠れようとするが、逃げ込んだ先は空の壺の裏。
巨体に飛びかかられたそれは勢い良く倒れ、見るも無惨に砕け散った。
大きな破壊音にさすがのキラーパンサーも我に帰ったのか、目の前の惨状に耳を伏せている。
ヒュンケルは動きが止まったことに安堵し、手にしていた箒でネズミを追い立て外に逃がしてやった。
きゅーん、とキラーパンサーが情けない声を上げる。
2004ヒュンケルの必死の叫びも虚しく、大型の獣は素早く動き回る小さな影を追いかけ回す。
掃除の為に開け放っていた玄関から入り込んだネズミは、いち早く大型の獣―キラーパンサーに補足され追いかけ回された結果、大混乱に陥っていた。
迫り来る魔の手から逃れようとネズミが隠れようとするが、逃げ込んだ先は空の壺の裏。
巨体に飛びかかられたそれは勢い良く倒れ、見るも無惨に砕け散った。
大きな破壊音にさすがのキラーパンサーも我に帰ったのか、目の前の惨状に耳を伏せている。
ヒュンケルは動きが止まったことに安堵し、手にしていた箒でネズミを追い立て外に逃がしてやった。
きゅーん、とキラーパンサーが情けない声を上げる。
きのこ
HECHOリクエストいただいた学パロのターヒュン+ヒムっち。学生なのでなんか青春っぽい初なレンアイしてそうなラーヒュンを添えて。
現パロにつきラーとヒムっちの見た目が違いますのでご了承下さい。 6
そうこ
GARABATEAR旅するラーヒュンが漁師の家でお世話になる話。ドラクエ7とのクロスオーバーっぽいですが、知らなくても問題はない作りになっているはずです。
郷愁を覚えながらも、今の家族はお互いなので。
楽園はそこにありて どこまでも続く海原を一艘の船が駆ける。
潮の匂いが含まれる風を受けながら、ラーハルトは片膝を立てて座りぼんやりと水平線を眺めていた。傍らには寝転んで空を見上げるヒュンケル。
二人の間に会話はないが、重ねられた手の温もりが穏やかな時間を作る。
大きな戦いが終わり、冒険の終わりに姿を消した勇者も帰還し平穏が戻ったこの世界で、ヒュンケルとラーハルトはあてのない旅に出ていた。
当初は人里離れた森の中に家を建て自給自足の生活をしており、慣れない生活に四苦八苦しながらも、唯一無二の存在と苦楽を共にすることはこの上ない充足感を生んだ。
しかし月日が流れ生活も安定すると、幼少より戦いの中で生きてきた二人は穏やかな日常に物足りなさを覚えるのも無理はない。
5064潮の匂いが含まれる風を受けながら、ラーハルトは片膝を立てて座りぼんやりと水平線を眺めていた。傍らには寝転んで空を見上げるヒュンケル。
二人の間に会話はないが、重ねられた手の温もりが穏やかな時間を作る。
大きな戦いが終わり、冒険の終わりに姿を消した勇者も帰還し平穏が戻ったこの世界で、ヒュンケルとラーハルトはあてのない旅に出ていた。
当初は人里離れた森の中に家を建て自給自足の生活をしており、慣れない生活に四苦八苦しながらも、唯一無二の存在と苦楽を共にすることはこの上ない充足感を生んだ。
しかし月日が流れ生活も安定すると、幼少より戦いの中で生きてきた二人は穏やかな日常に物足りなさを覚えるのも無理はない。
きのこ
HECHO古民家で始めるラーヒュン生活シリーズ。本日も特に山もなく谷もなくゆるく生きているラーヒュン二人の日常です。
現パロにつき、ラーの見た目が違いますのでご了承下さい。
リクエストありがとうございました! 7
そうこ
GARABATEAR旅の中で見つけた廃教会で結婚式をすることになったラーヒュンの話。当然のように死者と会話をするヒュンケルがいます。
付き合っているのかいないのかは不明なのでお好きな方でお読みいただければ幸いです。
記念日 荒れた道に二つの足音が響く。
辛うじて人の手で作り上げられたであろう道は見えるが、もうずっと誰も歩いていないのか生茂った草がその姿を隠していた。
そんな道をしばらく歩くと、ぽつりぽつりと佇む廃屋が現れた。
「廃村か」
「そのようだな」
ヒュンケルとラーハルトは辺りを見回すが、どの建物も打ち崩され瓦礫しかない。
そんな中に一つだけ異彩を放つ建物があった。
所々朽ちているが屋根を飾る十字架は原型を留めている。
「あの教会……」
「どうしたヒュンケル」
ヒュンケルは引き込まれるようにふらふらとその建物へ足を進める。
訝しげに思いながらもラーハルトも後を追う。
そしてたどり着いた教会の横には、とうの昔に朽ちたと思われる骸が一つ転がっていた。
2608辛うじて人の手で作り上げられたであろう道は見えるが、もうずっと誰も歩いていないのか生茂った草がその姿を隠していた。
そんな道をしばらく歩くと、ぽつりぽつりと佇む廃屋が現れた。
「廃村か」
「そのようだな」
ヒュンケルとラーハルトは辺りを見回すが、どの建物も打ち崩され瓦礫しかない。
そんな中に一つだけ異彩を放つ建物があった。
所々朽ちているが屋根を飾る十字架は原型を留めている。
「あの教会……」
「どうしたヒュンケル」
ヒュンケルは引き込まれるようにふらふらとその建物へ足を進める。
訝しげに思いながらもラーハルトも後を追う。
そしてたどり着いた教会の横には、とうの昔に朽ちたと思われる骸が一つ転がっていた。
SKR
GARABATEAR「プレゼント」 ラーヒュン ワンライ 2025.02.21. ラーハルト、三十三歳の春の記念日休暇。
結婚十周年を迎えた彼は悩んでいた。伴侶たるヒュンケルへの贈り物についてだ。
生活に絶対に必要な物以外は買ったことがない。おかげでこの家はすっきりと片付いているが、粋だとか洒落だとかはとんと分からない。
こういう時には如何なる品を用意するべきでしょうか。と。
信頼する主君に尋ねてみたところ、彼自身は記念日に花を受け取ったとのことだった。
だっておれは手紙をもらっても読めない字が多いからさ、と照れくさそうに頬を掻きながら上目使いで付け加えられた。
つまり手紙や花が最適らしい。
ヒュンケルはじきに家に帰ってくるだろう。それまでに準備をしなければ。
まずは手紙をしたためた。
2543結婚十周年を迎えた彼は悩んでいた。伴侶たるヒュンケルへの贈り物についてだ。
生活に絶対に必要な物以外は買ったことがない。おかげでこの家はすっきりと片付いているが、粋だとか洒落だとかはとんと分からない。
こういう時には如何なる品を用意するべきでしょうか。と。
信頼する主君に尋ねてみたところ、彼自身は記念日に花を受け取ったとのことだった。
だっておれは手紙をもらっても読めない字が多いからさ、と照れくさそうに頬を掻きながら上目使いで付け加えられた。
つまり手紙や花が最適らしい。
ヒュンケルはじきに家に帰ってくるだろう。それまでに準備をしなければ。
まずは手紙をしたためた。
きのこ
HECHO #LH1dr1wr2025/02/15
お題「甘~~~い!」75分程。
古民家で生活してる現パロラーヒュンシリーズの二人です。
ヤマもオチもなにもない日常の一幕って感じで。
個人的にさつま芋の旬は今からだと思っている。蔵出しさつまいもはうまい(宣伝) 2
きのこ
HECHO2025/2/14~2025/2/15開催の『にょたヒュン♥アラモードVDFes』の展示その②です。※ヒュンが女体化しています!苦手な方はご注意ください。
出来てるタイプのラーヒュン♀。姫からお願いされてパーティに出ることに…。 9
きのこ
HECHO2025/2/14~2025/2/15開催の『にょたヒュン♥アラモードVDFes』の展示その①です。※ヒュンが女体化しています!苦手な方はご注意ください。
出来てないラーヒュン♀。いきなりラーからプロポーズされて…? 14
chokomoo
GARABATEARラーヒュン(⚠️裸注意一応r18)ポイピク、R18設定にしてるとワンクッションにならない💦
ワンクッションとR18同時置きにしたいんだけども…
パス制にするしかない?
リアクションありがとうございます!
SKR
LUTO「本命」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.26. 恋人同士という状況にヒュンケルは舞い上がっていた。
体を求められればすぐさま承諾の返事をした。
宿を取り、ラーハルトと二人、大きなベッドの前でいよいよ、というとき。
「身を清めてくるが、準備はしておく方がいいか?」
ヒュンケルは丁寧に相手の要望を伺おうとしたのだが。
「え?」
ラーハルトは怪訝そうに目を眇めた。
「だから、後ろの準備だ。すぐに突っ込みたがる者もいれば、自分で開きたがる者もいたからな。統計的には前者が多かったが、おまえはどちらがいい?」
みるみる顔を強張らせたラーハルトが低く問うてくる。
「……聞くが、ヒュンケル。おまえ今までどれほどの人数を相手にしてきた?」
数えたことなどないが。
「百人くらいだろうか」
3598体を求められればすぐさま承諾の返事をした。
宿を取り、ラーハルトと二人、大きなベッドの前でいよいよ、というとき。
「身を清めてくるが、準備はしておく方がいいか?」
ヒュンケルは丁寧に相手の要望を伺おうとしたのだが。
「え?」
ラーハルトは怪訝そうに目を眇めた。
「だから、後ろの準備だ。すぐに突っ込みたがる者もいれば、自分で開きたがる者もいたからな。統計的には前者が多かったが、おまえはどちらがいい?」
みるみる顔を強張らせたラーハルトが低く問うてくる。
「……聞くが、ヒュンケル。おまえ今までどれほどの人数を相手にしてきた?」
数えたことなどないが。
「百人くらいだろうか」
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「転職」所要時間70分程度
踊り子に転職したヒュンケルの話。
「朝帰り」と何となく繋がってますが単体でも読めます。
サラッとダーマ神殿がある世界線の話です。
転職 夜も更け賑わう酒場、その出入口近くでラーハルトは1人静かに杯を傾けていた。
ちらりと一際騒がしい一団を見やる。人数は5人、その中で小太りの中年男がリーダー格のようで、話しているのはほぼその男だった。
思い思いに過ごす人々の音の中に、唐突にギターの音色が鳴り響く。
客達は驚き音の元を見ると、そこにはそれぞれ楽器を携えた楽団がいた。
静寂に包まれた酒場に、そっとギターが弾かれ旋律が始まる。追従して増える音色は古くから伝わる楽器がほとんどで、どこか郷愁を誘う音だ。
悪くないな、とラーハルトは思いながら杯を空けると、急に曲調が変わった。
ゆったりした音楽から一変、アップテンポの明るい音は酒場に相応しく、踊り子の参入に更に盛り上がりを見せた。
2524ちらりと一際騒がしい一団を見やる。人数は5人、その中で小太りの中年男がリーダー格のようで、話しているのはほぼその男だった。
思い思いに過ごす人々の音の中に、唐突にギターの音色が鳴り響く。
客達は驚き音の元を見ると、そこにはそれぞれ楽器を携えた楽団がいた。
静寂に包まれた酒場に、そっとギターが弾かれ旋律が始まる。追従して増える音色は古くから伝わる楽器がほとんどで、どこか郷愁を誘う音だ。
悪くないな、とラーハルトは思いながら杯を空けると、急に曲調が変わった。
ゆったりした音楽から一変、アップテンポの明るい音は酒場に相応しく、踊り子の参入に更に盛り上がりを見せた。
SKR
GARABATEAR「お風呂」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.15. 念願かなって、ラーハルトがスイートハート・ヒュンケルと一つ屋根の下で暮らし始めてから早数年。毎日がバラ色であった。
人間などという惰弱な種族は大嫌いだったはずが、それが相手がヒュンケルとなると、痛がっていたら撫でてやろうと思うし、寒がっていたら温めてやろうと思うのだ。儚さが庇護欲をそそる。しかしながら、いざ戦いとなるとビシバシに闘気で焼き尽くしてくるという苛烈さ。脆いくせに強い、その危なっかしいギャップも堪らない。まさに魅力のデパート。唯一無二。
勇者ダイが雄々しい獅子のようでおもわず平伏したくなるタイプだとしたら、ヒュンケルは鋭い目付きなのに触ればモチフワの柔らかい猫のようでおもわず揉みたくなるタイプ。事実揉んでいる。まさに猫かわいがり。でも猫よりかわいい。
3798人間などという惰弱な種族は大嫌いだったはずが、それが相手がヒュンケルとなると、痛がっていたら撫でてやろうと思うし、寒がっていたら温めてやろうと思うのだ。儚さが庇護欲をそそる。しかしながら、いざ戦いとなるとビシバシに闘気で焼き尽くしてくるという苛烈さ。脆いくせに強い、その危なっかしいギャップも堪らない。まさに魅力のデパート。唯一無二。
勇者ダイが雄々しい獅子のようでおもわず平伏したくなるタイプだとしたら、ヒュンケルは鋭い目付きなのに触ればモチフワの柔らかい猫のようでおもわず揉みたくなるタイプ。事実揉んでいる。まさに猫かわいがり。でも猫よりかわいい。
SKR
GARABATEAR「誘う」 ラーヒュン ワンライ 2025.01.12. ヒュンケルの人生のほとんどは、砦にいるか、旅をしているかだった。否応無く、そうであった。
物心つけば魔王軍に居た。アバンに会ってからは程なく放浪に出た。軍団長になるまでは闇の修行に明け暮れた。大魔王が討たれてからはラーハルトと共に消えた勇者を探す旅をした。
すべての行動が、必要に迫られてのことであった。
そして、勇者の帰還がなされた今。
ヒュンケルは一人暮らしをしていた。
仕事は、パプニカ復興のための労働に従事しているが、それは四六時中を費やせる役務でもない。空き時間を自由に過ごせといわれても、どこに行って何をしても良いなど生まれて初めてだった。自由度が高すぎて困る。
すべきことは、特にない。
2693物心つけば魔王軍に居た。アバンに会ってからは程なく放浪に出た。軍団長になるまでは闇の修行に明け暮れた。大魔王が討たれてからはラーハルトと共に消えた勇者を探す旅をした。
すべての行動が、必要に迫られてのことであった。
そして、勇者の帰還がなされた今。
ヒュンケルは一人暮らしをしていた。
仕事は、パプニカ復興のための労働に従事しているが、それは四六時中を費やせる役務でもない。空き時間を自由に過ごせといわれても、どこに行って何をしても良いなど生まれて初めてだった。自由度が高すぎて困る。
すべきことは、特にない。
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「初夢」所要時間2時間半程度
どんなに良い夢でも場所でも、愛する者がいなければ意味が無い。
謎のモンスターはナスビナーラです。
そこはかとなく5要素がありますがあまり関係はないです。
初夢 ヒュンケルは一人森の中で一匹の魔物を追いかけていた。
その魔物の風体は見た目はヒュンケルの身長の半分ほどの巨大な茄子だが、ツルのような手足が生えている。見たことも聞いたこともないその魔物は、導くように軽快に森を駆けている。
どれだけ追いかけたかわからくなった頃、ようやく目的地にたどり着いたのか、謎の魔物は足を止めた。
目の前には崖のような山がそびえ立っていた。山頂は雲に隠れ、全貌が見えない。
「さぁ、この山を登るんだ!」
突然頭上から声が響く。
ヘルコンドルだ。いつの間にかそこにいたのだろう、とヒュンケルは疑問に思うがそれよりも気になることがあった。
「登ると、何があるんだ」
「この山を登れば、光の国があるぞ!」
2488その魔物の風体は見た目はヒュンケルの身長の半分ほどの巨大な茄子だが、ツルのような手足が生えている。見たことも聞いたこともないその魔物は、導くように軽快に森を駆けている。
どれだけ追いかけたかわからくなった頃、ようやく目的地にたどり着いたのか、謎の魔物は足を止めた。
目の前には崖のような山がそびえ立っていた。山頂は雲に隠れ、全貌が見えない。
「さぁ、この山を登るんだ!」
突然頭上から声が響く。
ヘルコンドルだ。いつの間にかそこにいたのだろう、とヒュンケルは疑問に思うがそれよりも気になることがあった。
「登ると、何があるんだ」
「この山を登れば、光の国があるぞ!」
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「下心」所要時間3時間程度
原作終了後別々に暮らしているくっついていないラーヒュンの様子がおかしい話。
下心 長かったような短かったような激動の日々は終わりを告げ、今オレは新たな主君ダイ様に仕える形でパプニカの国に居を構えている。
国といっても城からはそれなりに距離があり、街とも離れている、所謂僻地に家を建ててもらった。
今は別の国に住む友にして我が想い人は、この国に来ることを出来る限り避けている。しかし、己を尋ねることくらいは許されてもいいだろう、その期待を持って不便も厭わずこの人里離れた場所を選んだ。
別に今すぐにでなくていい、どこかでオレを思い出し、会いたいと願ってくれれば。自分にこんな殊勝な願いが生まれたことに驚きつつも、そのいつかを思い描きながら日々は過ぎていった。
そして、それぞれの新しい生活がようやく落ち着きを見せてきた頃、一通の手紙が届いた。ヒュンケルからだ。
4050国といっても城からはそれなりに距離があり、街とも離れている、所謂僻地に家を建ててもらった。
今は別の国に住む友にして我が想い人は、この国に来ることを出来る限り避けている。しかし、己を尋ねることくらいは許されてもいいだろう、その期待を持って不便も厭わずこの人里離れた場所を選んだ。
別に今すぐにでなくていい、どこかでオレを思い出し、会いたいと願ってくれれば。自分にこんな殊勝な願いが生まれたことに驚きつつも、そのいつかを思い描きながら日々は過ぎていった。
そして、それぞれの新しい生活がようやく落ち着きを見せてきた頃、一通の手紙が届いた。ヒュンケルからだ。
きのこ
HECHO #LH1dr1wr2024/12/28お題「下心」80分程。
なんだかよくわからない話に…。つまりラーはいつだってあわよくば的な気持ちでヒュンの世話をしていたりする事もある的な感じです。
夜のティラミスの意味は各自調べてください。 3
そうこ
HECHO #LH1dr1wrお題「靴下」所要時間70分程度
クリスマスっぽいなにかの準備をするラーヒュン。全てが捏造です。
終始ほのぼのというか会話だけ。サンタブーツはロマン。
全体的にゆるふわなので深く考えずにお読みいただければ幸いです。
靴下 ラーハルトが帰宅すると、そこには奇妙な光景が広がっていた。
大量の食料と思われる包みをテーブルに広げ、なぜか靴下の片方だけを持ち、包みを持ち上げては首を傾げるヒュンケルの姿だ。
よほど集中しているのか恋人の帰宅にも気づかない様子に、少しだけ面白くないラーハルトはいつもより少し大きな声で帰宅を告げた。
案の定予測していなかった声にヒュンケルは少し肩を跳ねさせ、驚きと申し訳なさを滲ませた顔で声の主を振り返る。
「気づかなくてすまないラーハルト、おかえり」
「別に気にしてない、随分と夢中のようだが何をしている?」
明らかに気にしている声音を感じ、ヒュンケルは眉を下げつつ手の中の靴下をラーハルトに見せる。
2140大量の食料と思われる包みをテーブルに広げ、なぜか靴下の片方だけを持ち、包みを持ち上げては首を傾げるヒュンケルの姿だ。
よほど集中しているのか恋人の帰宅にも気づかない様子に、少しだけ面白くないラーハルトはいつもより少し大きな声で帰宅を告げた。
案の定予測していなかった声にヒュンケルは少し肩を跳ねさせ、驚きと申し訳なさを滲ませた顔で声の主を振り返る。
「気づかなくてすまないラーハルト、おかえり」
「別に気にしてない、随分と夢中のようだが何をしている?」
明らかに気にしている声音を感じ、ヒュンケルは眉を下げつつ手の中の靴下をラーハルトに見せる。