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DONE(2024/10/31)10/27発行「邂逅、感傷、カタルシス」のおまけ冊子を全文公開します。
↓パスワード↓
あとがき(30ページ)内より。
「◯◯くらいはしそうな恵さん」
の◯◯がパスワードです。
漢字二文字です。
最低なパスワードですみません。←ヒント
楽しんでもらえたら嬉しいです。 5262
moZu_ZZZZ
DONEパス:1031「夜を生き抜いた手は未来の肌を撫でてる」
2023年12月発行の伏五ネーム・プロット本です。
大事な親友がいる五条と大事な友だちがいる恵が荒廃した日本を旅する話。
描いている途中で236話が更新され描くのをやめたのですが、話が気に入っているので没ネタ本として発行しました。
紙でお手に取ってくださった方、ありがとうございました。 27
neruco_s
DONEファッヘラ恵につきあってあげるゴの伏五かえりはいちご味「はぁ?まだ帰ってないの」
報告した伊地知は目線を泳がせ、僕の青い目玉を見ようとしなかった。
「帰りましょうと促したのですが、ここに残ると」
「伊地知さぁ、ソレ眠らせるくらいできるっしょ。今でも」
「ですが。すみません…」
僕が今でだって不定期だけども稽古してやってるんだ。見つかると七海にも硝子にも怒られるが、伊地知の術はパーペキだ。
「で?あいつ何してんの」
堪能していたチュッパが可哀想にバキバキ音を立てて噛まれていく。
あーぁ、僕のプリン味。次はいちごが食べたい。
「洗い流すんだと、近くの水道から水を運んでいます」
「あらう?」
「あそこにひとり居ました、一般人の痕を洗っています」
来たときは早朝だったのでここまで蝉はうるさくなかった、なんて言えば「最近の蝉はいつでも鳴いてますよ」とか言う。うざいったらないよね。
1934報告した伊地知は目線を泳がせ、僕の青い目玉を見ようとしなかった。
「帰りましょうと促したのですが、ここに残ると」
「伊地知さぁ、ソレ眠らせるくらいできるっしょ。今でも」
「ですが。すみません…」
僕が今でだって不定期だけども稽古してやってるんだ。見つかると七海にも硝子にも怒られるが、伊地知の術はパーペキだ。
「で?あいつ何してんの」
堪能していたチュッパが可哀想にバキバキ音を立てて噛まれていく。
あーぁ、僕のプリン味。次はいちごが食べたい。
「洗い流すんだと、近くの水道から水を運んでいます」
「あらう?」
「あそこにひとり居ました、一般人の痕を洗っています」
来たときは早朝だったのでここまで蝉はうるさくなかった、なんて言えば「最近の蝉はいつでも鳴いてますよ」とか言う。うざいったらないよね。
uncimorimori12
PAST夏五の匂わせしかねえ伏五無名のファイル「恵ってサッパリした食べ物好きって言ってたよね」
扉を開けると、そこには日常生活ではそうそう拝まない白金に光り輝く頭髪を靡かせた男がいた。睫毛の奥まで純白をたもつ男は、ビニール袋を伏黒に差し出すと我もの顔で靴を脱ぎ捨て家へと上がる。押しつけられた袋の中身を確認すれば、小分けにされた生蕎麦がいくつか入っていた。つゆやネギなども同封されたその袋は、どうやら茹でて皿に盛れば完成という代物のようだ。
「おそばですか」
「うん、三人で一緒に食べようー。って、津美紀は?」
「ちょうど買い物に出ています。さっき出たばかりです」
「そっか、入れ違っちゃったなあ」
五条はそういうと座布団を枕にし畳の上にゴロリと寝転がる。以前はなかったえんじ色の座布団は、津美紀が「五条さんが来るから」と言って買い揃えたものである。それまでは来客はおろか姉弟ふたりのみしか存在することの無かった六畳一間は、五条が訪ねるようになってから少々物が増えた。食器類は三人分揃えるようになったし、客用の布団なんてものも用意されている。べつに五条はそんな頻繁に来るわけでもなく、よくて月に二回顔をみせる程度なのだが、窮屈になったアパートは以前より風通しがよくなったように感じる。
2035扉を開けると、そこには日常生活ではそうそう拝まない白金に光り輝く頭髪を靡かせた男がいた。睫毛の奥まで純白をたもつ男は、ビニール袋を伏黒に差し出すと我もの顔で靴を脱ぎ捨て家へと上がる。押しつけられた袋の中身を確認すれば、小分けにされた生蕎麦がいくつか入っていた。つゆやネギなども同封されたその袋は、どうやら茹でて皿に盛れば完成という代物のようだ。
「おそばですか」
「うん、三人で一緒に食べようー。って、津美紀は?」
「ちょうど買い物に出ています。さっき出たばかりです」
「そっか、入れ違っちゃったなあ」
五条はそういうと座布団を枕にし畳の上にゴロリと寝転がる。以前はなかったえんじ色の座布団は、津美紀が「五条さんが来るから」と言って買い揃えたものである。それまでは来客はおろか姉弟ふたりのみしか存在することの無かった六畳一間は、五条が訪ねるようになってから少々物が増えた。食器類は三人分揃えるようになったし、客用の布団なんてものも用意されている。べつに五条はそんな頻繁に来るわけでもなく、よくて月に二回顔をみせる程度なのだが、窮屈になったアパートは以前より風通しがよくなったように感じる。
uncimorimori12
PAST虎伏前提伏五前書いたの。溜まったらまとめてpixivに投稿するつもりだったけど一向にたまんないから供養。
銀貨三十枚「ねえ、三十枚の銀貨って現在の価値だとだいたい百万円くらいらしいよ」
すっかり住み慣れた寮の自室に伏黒が帰宅すると、そこには散々見飽きはしたが風景には馴染まない男が伏黒のベットの上で太々しく胡座をかいていた。伏黒がベットが汚れるのを嫌い入浴前に布団に入ることを避けるタイプであることを知っているくせして、男は遠慮なく持参したのであろうビスケットを貪っている。伏黒は痛む頭を抱えながら、ひとまず脇に抱えていた花束を備え付けの勉強机へと置いた。
「五条さん、どいてください。誰が掃除すると思ってるんですか」
「恵でしょ。んー、どこうにも僕ほかに座るところないし」
「座布団あるでしょ。緑が客人用なのでそれ使ってください」
2226すっかり住み慣れた寮の自室に伏黒が帰宅すると、そこには散々見飽きはしたが風景には馴染まない男が伏黒のベットの上で太々しく胡座をかいていた。伏黒がベットが汚れるのを嫌い入浴前に布団に入ることを避けるタイプであることを知っているくせして、男は遠慮なく持参したのであろうビスケットを貪っている。伏黒は痛む頭を抱えながら、ひとまず脇に抱えていた花束を備え付けの勉強机へと置いた。
「五条さん、どいてください。誰が掃除すると思ってるんですか」
「恵でしょ。んー、どこうにも僕ほかに座るところないし」
「座布団あるでしょ。緑が客人用なのでそれ使ってください」