Nina
DOODLE現パロ、亜双義と成歩堂くんが高校2年生、すさとさんが1年生でバロックくんは変わらず亜双義と9歳差です。モブが出張る成歩堂くん目線、本人たち不在です。挿絵→https://poipiku.com/7560719/10296951.html
証拠は全て揃っている「ちょっと成歩堂!!!」
「亜双義の好きな人って誰?!」
その日、なぜか日直を押し付けられた僕は億劫な気持ちで日誌を書いていた。これが終われば開放される、最後は一言だけ!そのタイミングで割れんばかりの声が響いたのである。
「ええと……いきなり何?」
「さっきあかりが亜双義に告って振られたの!」
「あかりさん……って誰だっけ」
「ハァ?!隣のクラスの!あんた文系で授業かぶってんじゃん!」
「そんでさぁ、あいつ『俺にはもう心に決めた相手がいる。誰であろうと付き合うことはできない』つって振ったらしいんよ!誰?!」
「成歩堂、亜双義の親友なんでしょ?!知ってるよね?!」
すごい剣幕の女子2人(申し訳ないが彼女たちの名前も顔もよく覚えていない)に突然迫られた僕は今度こそげんなりとため息をつくしかなかった。
2524「亜双義の好きな人って誰?!」
その日、なぜか日直を押し付けられた僕は億劫な気持ちで日誌を書いていた。これが終われば開放される、最後は一言だけ!そのタイミングで割れんばかりの声が響いたのである。
「ええと……いきなり何?」
「さっきあかりが亜双義に告って振られたの!」
「あかりさん……って誰だっけ」
「ハァ?!隣のクラスの!あんた文系で授業かぶってんじゃん!」
「そんでさぁ、あいつ『俺にはもう心に決めた相手がいる。誰であろうと付き合うことはできない』つって振ったらしいんよ!誰?!」
「成歩堂、亜双義の親友なんでしょ?!知ってるよね?!」
すごい剣幕の女子2人(申し訳ないが彼女たちの名前も顔もよく覚えていない)に突然迫られた僕は今度こそげんなりとため息をつくしかなかった。
Nina
DOODLEマジでとんでもなかった……こんな男……くっそ〜〜〜バロックと末永く幸せにならないと許さないんだからな!!!!!大好きな身内を亡くし、死者が生き返らないことを誰よりも知っているからこそ流す涙の熱さも分かち合えるし、同時に今を生きていく二人だからこそ無限の可能性がある。とんでもねえ……!!弟子バロずっと幸せであれ〜〜〜〜!!!
Nina
DONE本編1&2クリア大前提の現パロ弟子バロ(アソバロ)です。小学生10歳一真くん×大学生19歳バロックくん
(まぁ記憶ありなので亜双義が体は子供!頭脳は大人!状態ですが雰囲気で読んでください) 5096
山芋かしりべ
DONEワンドロ「尻」※R15程度※別の週のお題「下着」「パンケーキ」「指先」「赤」も入ってます
※前編:ふんどしをはかせてSMの説明するだけ。後編のスパンキングはR18
※ワンアワーどころか2ウィークかかって前編。概念守れなくてごめん!メチャクチャや
【弟子バロ】優等生ほどSMにハマる(前編) 馬を降りようとした巨体が傾いたのを、亜双義の目は見逃さなかった。
支える力を失った胴体が宙に放り出され、突っ張ったあぶみが足から外れる。
認識と同時に本能が警鐘を鳴らし、亜双義は地面を蹴って手を伸ばした。
「どわっ!」
間一髪だった。
分厚い肉体と地面の間に滑り込むようにして、鍛えた筋肉でなんとか受け止めた。頭部や頸椎の損傷を回避したのを確かめ、長い息を吐く。
「いったいどうしたというのですか。馬には慣れてい――」
ぐったりとしたバンジークス卿を抱えて顔を覗き込み、はっと息を呑む。
顔が赤く、頬に触れれば燃えるような熱が伝わってくる。
「はにゃ……」
「だから涼しい格好にしろと言ったのに!」
八月末、遅れてきた夏の盛り。平年とは異なる記録的な猛暑である。
10104支える力を失った胴体が宙に放り出され、突っ張ったあぶみが足から外れる。
認識と同時に本能が警鐘を鳴らし、亜双義は地面を蹴って手を伸ばした。
「どわっ!」
間一髪だった。
分厚い肉体と地面の間に滑り込むようにして、鍛えた筋肉でなんとか受け止めた。頭部や頸椎の損傷を回避したのを確かめ、長い息を吐く。
「いったいどうしたというのですか。馬には慣れてい――」
ぐったりとしたバンジークス卿を抱えて顔を覗き込み、はっと息を呑む。
顔が赤く、頬に触れれば燃えるような熱が伝わってくる。
「はにゃ……」
「だから涼しい格好にしろと言ったのに!」
八月末、遅れてきた夏の盛り。平年とは異なる記録的な猛暑である。
山芋かしりべ
DONEワンドロ「身分差」「首」※別の週のお題「嫉妬」も入ってます
KISS以上えっち未満の頃の弟子バロ。
バンジークスは、亜双義の部屋から女性が出てくるのを目撃してしまう。
5ンドロでした。
【弟子バロ】バロック・バンジークスと大いなる謎 決して見ようとして見たわけではない。
それは確かであるし、夜に書斎に行こうとしたのも、元をたどれば亜双義のせいである。
慣れ親しんだ廊下にて、バンジークスは混乱と共に立ち尽くしながら、どうしてこうなったのかを静かに考えていた。
――またグラスを置きっぱなしにして……。普段から物はあるべき場所に戻すべきだ。神の雫は管理できるのに、どうして他はてんでダメダメなのか理解に苦しみます。そんなだから支給の銃すら紛失するのです。
ことあるごとに口付けを求める相手だというのに決して甘やかさないあの態度。好ましいとは思うが、あまりの切れ味に、その場にいた執事の顔色がものすごいことになっていたのが昨日のことだった。
8703それは確かであるし、夜に書斎に行こうとしたのも、元をたどれば亜双義のせいである。
慣れ親しんだ廊下にて、バンジークスは混乱と共に立ち尽くしながら、どうしてこうなったのかを静かに考えていた。
――またグラスを置きっぱなしにして……。普段から物はあるべき場所に戻すべきだ。神の雫は管理できるのに、どうして他はてんでダメダメなのか理解に苦しみます。そんなだから支給の銃すら紛失するのです。
ことあるごとに口付けを求める相手だというのに決して甘やかさないあの態度。好ましいとは思うが、あまりの切れ味に、その場にいた執事の顔色がものすごいことになっていたのが昨日のことだった。
山芋かしりべ
DONE③仮面舞踏会での事件※②以降は以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
・薬物乱用についての否定的な描写
完結しました
https://www.pixiv.net/novel/series/11191308
【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話③ 人が多い。つまりは容疑者も被害者も多くなるということだ。バンジークスは辺りを見回し、重々しい溜息をついた。
シャンデリアに照らされた大広間は、仮面をつけた貴族で溢れている。限られた者しか招待されぬアセンブリールームはとうに廃れ、公共のダンスホールは未だ野卑だ。
羽目を外したいが、しかし参加したことが恥になるような会には行けない。そんな[[rb:上流階級 > アッパークラス]] にとって、皇太子もおこなったホテルでの夜会はぴったりだったのだろう。社交シーズンの最後ということもあって、個人の邸宅には到底収まりきらない規模になっていた。派手好きのフォーサム卿らしい。
ヴェネチアンマスクをつけるのは久しぶりだった。享楽的な宴にはまず縁がない。潜入捜査ということで打ち合わせの通り服の色を明るくし、221B謹製の薬で髪を金に染めてみたが、はたして変装になるのだろうか。
10654シャンデリアに照らされた大広間は、仮面をつけた貴族で溢れている。限られた者しか招待されぬアセンブリールームはとうに廃れ、公共のダンスホールは未だ野卑だ。
羽目を外したいが、しかし参加したことが恥になるような会には行けない。そんな[[rb:上流階級 > アッパークラス]] にとって、皇太子もおこなったホテルでの夜会はぴったりだったのだろう。社交シーズンの最後ということもあって、個人の邸宅には到底収まりきらない規模になっていた。派手好きのフォーサム卿らしい。
ヴェネチアンマスクをつけるのは久しぶりだった。享楽的な宴にはまず縁がない。潜入捜査ということで打ち合わせの通り服の色を明るくし、221B謹製の薬で髪を金に染めてみたが、はたして変装になるのだろうか。
山芋かしりべ
DONE②噂と嫉妬とダンス、情緒不安定な二人※②③④には以下の要素が含まれますが配慮して書いており、恋愛・性描写は弟子バロのみです。
・ヴォル卿とバロの接触(恋愛要素なし)
・一方的なモブ→バロ要素(犯罪あり)
・バロの被害やトラウマ描写(過呼吸)
・少年への性犯罪についての否定的な言及
・薬物乱用についての否定的な描写
①ちくび
②不穏&ダンス←これ
③仮面舞踏会
④きもちいいえっち※R18
【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話② 三日後、亜双義はバンジークスに同伴し、倫敦郊外の宮殿かと見まごう侯爵家を訪ねていた。貴族社会は上下社会。相談事でも上の者からの頼み事ならば、下の者が出向くのが筋らしい。
荘厳な空間を抜けて使用人に案内されたのは、男性客をもてなす間、書斎であった。ぎっしりと本に囲まれた空間は、どこか古い、知の地層というようなにおいがした。
「よく来てくれた、バンジークス卿」
はしばみ色の髪を神経質に分け、片眼鏡をつけた壮年の紳士。模範的な貴族の風体であり、微笑を浮かべているがどこか冷たい抜け目なさがある。それがオスティア卿の印象であった。
仰々しい挨拶と紹介にあずかりながら、亜双義は油断なく男を観察した。会うのは初めてだが、名前は知っている。彼から師へは、何度か晩餐会や狩り、[[rb:撞球 > ビリヤード]] へ招待する手紙が送られていたのだ。もちろん逐一手紙をあらためているわけではないので、実際にはもっと来ていただろう。
10284荘厳な空間を抜けて使用人に案内されたのは、男性客をもてなす間、書斎であった。ぎっしりと本に囲まれた空間は、どこか古い、知の地層というようなにおいがした。
「よく来てくれた、バンジークス卿」
はしばみ色の髪を神経質に分け、片眼鏡をつけた壮年の紳士。模範的な貴族の風体であり、微笑を浮かべているがどこか冷たい抜け目なさがある。それがオスティア卿の印象であった。
仰々しい挨拶と紹介にあずかりながら、亜双義は油断なく男を観察した。会うのは初めてだが、名前は知っている。彼から師へは、何度か晩餐会や狩り、[[rb:撞球 > ビリヤード]] へ招待する手紙が送られていたのだ。もちろん逐一手紙をあらためているわけではないので、実際にはもっと来ていただろう。
山芋かしりべ
DONE①ようやく抱けると思ったのに!邪魔される話※R15程度
弟子バロ連作短編の最終話
①ちくび←これ
②不穏
③事件
④えっち※R18
全部書き終えたら推敲してpixivにまとめてアップします。
【弟子バロ】なかなか抱けないけど最後には抱ける話① 検事執務室での乾杯から一年半と少し経っていた。バンジークス卿に師事してからは三年弱になる。
――法解釈の前例を作る。
そう啖呵を切ってから、今まで全速力で走り続けてきた。初めは著しく個人的な動機から始めたが、同じく法の改正を求めるマイノリティと触れ合ううちに、法とは人権とは何か、深く考えるようになった。もはや亜双義は正義のために戦っていた。政敵というやつも現れ、時にはごろつきを雇って妨害までしてきたこともある。
かかった時間は、成果からすると驚くほど短期間だった。濃く圧縮された戦いの中で、亜双義たちはとうとう例の条項における緩和的な法解釈という判例をもぎ取った。「著しい猥褻行為」の定義をもっと明確にし、金銭のやりとりや複数人での乱交があった場合にすべし、という言質をもぎ取ったのだ。
8747――法解釈の前例を作る。
そう啖呵を切ってから、今まで全速力で走り続けてきた。初めは著しく個人的な動機から始めたが、同じく法の改正を求めるマイノリティと触れ合ううちに、法とは人権とは何か、深く考えるようになった。もはや亜双義は正義のために戦っていた。政敵というやつも現れ、時にはごろつきを雇って妨害までしてきたこともある。
かかった時間は、成果からすると驚くほど短期間だった。濃く圧縮された戦いの中で、亜双義たちはとうとう例の条項における緩和的な法解釈という判例をもぎ取った。「著しい猥褻行為」の定義をもっと明確にし、金銭のやりとりや複数人での乱交があった場合にすべし、という言質をもぎ取ったのだ。
山芋かしりべ
DONE舌を入れたい弟子×色々な鎖に縛られているバンジークス前回の続きで、ミリ進展した話。次のえっち話までできたらピクシブにアップ予定。
※現代のジェンダー・恋愛・人権意識から見ると違和感のある描写があります
※実在の法への言及があります。HAPPYな原作ゲームからするとこんな考慮絶対いらないのですが、やりたいのであえてリアルに寄せて葛藤を強めています。
【弟子バロ】アラゴナイトの内側、あるいは半年かけて舌を入れる話 中央刑事裁判所の死神は黒鉄でできている。いや、あの冷徹さは流氷から削り出されたというにふさわしい。いやいや私は確かに目撃した。彼は怪我をするたびマダム・ローザイクに修理をしてもらっている蝋人形である。
仕事で八年前の雑誌を見る機会があった。議員の汚職を告発しようとした記者を探してのことだったが、途中で目に飛び込んできたのが、死神の正体という見出しの低俗な記事だった。
黒鉄か氷か蝋細工か。
なんともまあ、愚にもつかない議論である。
死神と呼ばれた男の最も近くにいる人間として、亜双義はその答えを知っていた。
――どんな人間も、その内側は柔らかくて温かくて湿っている。
それはバロック・バンジークス卿とて例外ではない。初めて口内に舌を侵入させたときに、しっかり確かめた。驚いて閉じられた顎によりちょっぴり血の味もついてきたのは、告白から数か月経った春のことだった。
9463仕事で八年前の雑誌を見る機会があった。議員の汚職を告発しようとした記者を探してのことだったが、途中で目に飛び込んできたのが、死神の正体という見出しの低俗な記事だった。
黒鉄か氷か蝋細工か。
なんともまあ、愚にもつかない議論である。
死神と呼ばれた男の最も近くにいる人間として、亜双義はその答えを知っていた。
――どんな人間も、その内側は柔らかくて温かくて湿っている。
それはバロック・バンジークス卿とて例外ではない。初めて口内に舌を侵入させたときに、しっかり確かめた。驚いて閉じられた顎によりちょっぴり血の味もついてきたのは、告白から数か月経った春のことだった。
山芋かしりべ
DONE異議あり!連発で口説く、覚悟完了でキマっている弟子くん。※大逆転2のネタバレ
続きの初夜話がかけたらpixivにアップ予定です。
※現代のジェンダー・恋愛・人権意識から見ると違和感のある描写があります
※実在の法や事件への言及があります
【弟子バロ】弟子がものすごい勢いで師匠を口説く話「ああもう、好きと言っているのが分からんかああああああ」
いきなり弟子がブチ切れた。検事執務室のガラスがびりりと震え、蝙蝠たちがどこぞに飛び立つ。
胸元のクラバットを掴まれ、至近距離から叫ばれた元死神――バロック・バンジークスは色素の薄い目をばちぱちとまたたかせた。
「驚いた。心臓が止まるかと思ったぞ。法廷中に響き渡るような声で言わなくとも………………好き? スキ……とは?」
対する弟子、亜双義一真はぐぬぬおおと髪をかき乱して派手に懊悩した。
「だから!」
青年は手直にあった紙を二つ折りにして放り投げる。
「オレは!」
サーベルが抜かれ、素早く踊る刃が空中で紙を切り裂く。
「貴君を!」
宙を漂う紙が掴まれ、胸元にびしりとつきつけられる。
15502いきなり弟子がブチ切れた。検事執務室のガラスがびりりと震え、蝙蝠たちがどこぞに飛び立つ。
胸元のクラバットを掴まれ、至近距離から叫ばれた元死神――バロック・バンジークスは色素の薄い目をばちぱちとまたたかせた。
「驚いた。心臓が止まるかと思ったぞ。法廷中に響き渡るような声で言わなくとも………………好き? スキ……とは?」
対する弟子、亜双義一真はぐぬぬおおと髪をかき乱して派手に懊悩した。
「だから!」
青年は手直にあった紙を二つ折りにして放り投げる。
「オレは!」
サーベルが抜かれ、素早く踊る刃が空中で紙を切り裂く。
「貴君を!」
宙を漂う紙が掴まれ、胸元にびしりとつきつけられる。
shiki_poi
SPOILER弟子バロ現パロ本に寄稿させていただいたものです。現パロでも検事と検事な、もう少しだけ踏み込みたい二人。(そこまでしといて何を躊躇しているのか…?)
ありがとうございましたー!
[弟子バロ]コーヒーの用意もなくはない午前七時四五分 自転車の鍵をポケットにねじ込んでカフェの扉を開けると、コーヒーの芳ばしいかおりがした。
近年は紅茶の国にも、美味いコーヒーを出す店が増えてきたという。亜双義自身は、特にコーヒーにも紅茶にもこだわりはない。検事局の向かいにも有名チェーンのカフェがあるため、少し離れたところにあるこの店では職場の人間にあまり遭遇しない……というのが、亜双義にとって利点のひとつだった。
しかし、このカフェには《常連》とも言うべき検事が他にもいるのである。
検事局の大多数の人間が、出勤前の朝食時に顔を合わせたくはないであろう男。亜双義にとっては、越えるべき相手と見定めている検事。
少し古めかしいデザインのスーツを着こなしたバロック・バンジークスは、今日も奥から二番目、壁際の席を陣取っていた。
6303近年は紅茶の国にも、美味いコーヒーを出す店が増えてきたという。亜双義自身は、特にコーヒーにも紅茶にもこだわりはない。検事局の向かいにも有名チェーンのカフェがあるため、少し離れたところにあるこの店では職場の人間にあまり遭遇しない……というのが、亜双義にとって利点のひとつだった。
しかし、このカフェには《常連》とも言うべき検事が他にもいるのである。
検事局の大多数の人間が、出勤前の朝食時に顔を合わせたくはないであろう男。亜双義にとっては、越えるべき相手と見定めている検事。
少し古めかしいデザインのスーツを着こなしたバロック・バンジークスは、今日も奥から二番目、壁際の席を陣取っていた。
shiki_poi
SPOILER短い弟子(従者)×師匠ばっかりまとめました。カップリング色は薄いものから、ピロートークまで。
[弟子バロ]倫敦師弟小話 弐ここは譲ってあげない「いい子だ」
そう言って目を細めながら、バンジークス卿が膝の上の猫を撫でている。猫も心地よさそうな顔だ。
想い人の膝や視線、てのひらを独占している猫。触れたり触れられたり……俺が猫だったらできただろうか。だが俺は、決して猫になりたいなどと羨まない。
最高の検事の一番弟子として、彼に学び追いつき、やがて肩を並べてその背を支えてみせるのだから。
やわらかな毛皮で癒せなくとも、きっとバロック・バンジークスにふさわしい男になる。
「んっ……くすぐったいな」
…………こら猫、その男の指を舐めるんじゃない。羨ましいやつめ!
桜吹雪のごとく「日本では花見といえば桜なのだが」
10805そう言って目を細めながら、バンジークス卿が膝の上の猫を撫でている。猫も心地よさそうな顔だ。
想い人の膝や視線、てのひらを独占している猫。触れたり触れられたり……俺が猫だったらできただろうか。だが俺は、決して猫になりたいなどと羨まない。
最高の検事の一番弟子として、彼に学び追いつき、やがて肩を並べてその背を支えてみせるのだから。
やわらかな毛皮で癒せなくとも、きっとバロック・バンジークスにふさわしい男になる。
「んっ……くすぐったいな」
…………こら猫、その男の指を舐めるんじゃない。羨ましいやつめ!
桜吹雪のごとく「日本では花見といえば桜なのだが」