しんや
DONE篠唯まとめ⑥ 2022年夏~冬ログ・クリスマス★追加
・リレドロライ参加作品
・途中絵、ラフ★
・スタオケ版フリードロー参加作品
→元ツイ:https://twitter.com/4ny1crd/status/1576384079615782918
・小説本の表紙絵キャラのみ
・らくがき
・ゆいなれキービジュ案(下描き)★
★=お蔵出し、新規
※パロ系は別投稿
・ハロウィン
・先生サンド 12
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DONE篠唯/真夏に体冷やしたりあたためたりする話秘密 篠森が木蓮館の事務室の扉を開けると、室内から流れ出る冷気が頬を撫でた。
灼熱地獄のような外の蒸し暑さ、廊下の生ぬるい空気に比べれば、そこは天国のように涼しく、シャツを捲りあげた腕や普段よりひとつボタンを多く外した首元、じとりと汗ばんだ肌が冷やされるのは随分と心地がいい……が。
眉を顰めて、扉を閉じる。すぐさま机の上に放置されたリモコンの設定温度を確認すれば、節電と健康を考えて篠森が定めたものよりも三度も低かった。
――勝手に設定を変えたのは、いいかげんな音監か、考え無しのコンミスか、あるいは他のメンバーの誰かか。
眉間のしわを深めた篠森は「まったく」と小さく息を吐きながら、すぐさま設定を元に戻した。リモコンも机の上へ戻し、椅子に座ろうとしたところで、ソファーの上、体を小さく丸めて横になって寝ている女子生徒の姿に気づく。彼女は半袖とスカートから覗く白い手脚を擦り合わせながら、時折ふるりと肩を震わせている。
3137灼熱地獄のような外の蒸し暑さ、廊下の生ぬるい空気に比べれば、そこは天国のように涼しく、シャツを捲りあげた腕や普段よりひとつボタンを多く外した首元、じとりと汗ばんだ肌が冷やされるのは随分と心地がいい……が。
眉を顰めて、扉を閉じる。すぐさま机の上に放置されたリモコンの設定温度を確認すれば、節電と健康を考えて篠森が定めたものよりも三度も低かった。
――勝手に設定を変えたのは、いいかげんな音監か、考え無しのコンミスか、あるいは他のメンバーの誰かか。
眉間のしわを深めた篠森は「まったく」と小さく息を吐きながら、すぐさま設定を元に戻した。リモコンも机の上へ戻し、椅子に座ろうとしたところで、ソファーの上、体を小さく丸めて横になって寝ている女子生徒の姿に気づく。彼女は半袖とスカートから覗く白い手脚を擦り合わせながら、時折ふるりと肩を震わせている。
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MENU【既刊サンプル】◆『時が満ちれば花は咲く - 篠唯 短編集 -』
◆A6文庫/120P(表紙込)/800円 別途送料
※カバー付。カバー下に差分イラスト有。
これまでの再録+同棲後設定の書き下ろし2作をまとめた小説本。
https://stoc4ny1.booth.pm/items/4284426 10
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DONE篠唯/卒業→交際後・未来捏造 ※事前・事後あり注意。140字SS【運命の出会い】→【交渉決裂】の続き。
先生に関する捏造が多々。できることが多くて欠点が見えてこないので、少し面倒くさい部分ある男だったら…?という妄想。
愛しい人「どうして? 和真さんが買ってくれたのに!」
寝室の床に叩きつけられ、ぐったりと横たわるたい焼き型クッションに駆け寄ろうとした私の腕を掴み引き止めると、和真さんはムッとした顔で答えた。
「そうだな。君はそいつを買ってから、片時も手放さずに抱えているな。その上、眠る時まで一緒とは」
「そうですよ、だって大事ですもん」
「……私よりもか」
「はい?」
思わず首を傾げてしまった私を見て、和真さんは決まりが悪そうに視線を逸らして手を離すと、ふんとそっぽを向いてベッドに寝転がってしまった。
ええ、と今さっき言われた言葉と彼の態度を分析しようとする。
私よりも、そいつが大事なのか、なんて。まるで恋敵に嫉妬してるみたいじゃない? と考えたところで、みたいじゃなくて、事実そうなのでは? と思い至る。
3255寝室の床に叩きつけられ、ぐったりと横たわるたい焼き型クッションに駆け寄ろうとした私の腕を掴み引き止めると、和真さんはムッとした顔で答えた。
「そうだな。君はそいつを買ってから、片時も手放さずに抱えているな。その上、眠る時まで一緒とは」
「そうですよ、だって大事ですもん」
「……私よりもか」
「はい?」
思わず首を傾げてしまった私を見て、和真さんは決まりが悪そうに視線を逸らして手を離すと、ふんとそっぽを向いてベッドに寝転がってしまった。
ええ、と今さっき言われた言葉と彼の態度を分析しようとする。
私よりも、そいつが大事なのか、なんて。まるで恋敵に嫉妬してるみたいじゃない? と考えたところで、みたいじゃなくて、事実そうなのでは? と思い至る。
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DONE篠唯/140字SS×計16作。なるべく作中の時系列に合わせて、在学時~卒業後の未来+捏造過多に分けて入れ替え。
140字SS■在学時・片想い~両片思い
【あかりを灯す】
最初は『認められたい』と思っていた。それがいつの間にか『期待に応えたい』に変わっていた。
皆のように演奏しなくても、共にステージに立たなくても。
見守ってくれている貴方の優しい眼差しを感じると、ぽっと心に熱が宿るから。
今日もまた、私はステージに向かう直前に、貴方を見る。
【鼓動】 ※ホーム台詞ネタ
「大荷物だな…コンサートの準備か」
譜面台を抱えてよろめく私に、声をかけてきたのは篠森先生。
「貸したまえ」
重いのでと遠慮する暇もなく、先生はひょいと荷物を奪っていく。
「へ」
「これもステージマネージャーの仕事だ」
――先生も男の人なんだなぁ。
とくんと心臓が跳ねた。
2798【あかりを灯す】
最初は『認められたい』と思っていた。それがいつの間にか『期待に応えたい』に変わっていた。
皆のように演奏しなくても、共にステージに立たなくても。
見守ってくれている貴方の優しい眼差しを感じると、ぽっと心に熱が宿るから。
今日もまた、私はステージに向かう直前に、貴方を見る。
【鼓動】 ※ホーム台詞ネタ
「大荷物だな…コンサートの準備か」
譜面台を抱えてよろめく私に、声をかけてきたのは篠森先生。
「貸したまえ」
重いのでと遠慮する暇もなく、先生はひょいと荷物を奪っていく。
「へ」
「これもステージマネージャーの仕事だ」
――先生も男の人なんだなぁ。
とくんと心臓が跳ねた。
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DONE篠←唯…?/在学中の攻防。篠森先生視点。大人はズルい。お題ひねり出してみた【https://shindanmaker.com/392860】
診断結果よりタイトル・テーマをお借りしました。
(1000字以内で書く習作)
何回言ったら信じてくれますか 思春期の生徒が教師に想いを寄せるのは、身近に惹かれる存在が少ないからだ。
歳上であることで同世代とは違う落ち着きや経験の差があり、自身を向上させる的確な導きをくれる存在となれば、特別視して憧憬を抱くこと自体に疑問はない。それが恋になることも有り得ることだ。ただ、そういった想いが卒業後も持続するかどうか。それについては懐疑的にならざるを得ない。
卒業して進学あるいは就職すれば、今までに出会ったことの無い人間と数多く接点を持つ。今までにない環境とともに、そうした新たな出会いを経てもなお、学生時代に世話になった教師に対しての気持ちを持ち続けられる人間など、そう多くはないだろう。
だから彼女にも、将来、私の他に良い相手が見つかるはずだ。
992歳上であることで同世代とは違う落ち着きや経験の差があり、自身を向上させる的確な導きをくれる存在となれば、特別視して憧憬を抱くこと自体に疑問はない。それが恋になることも有り得ることだ。ただ、そういった想いが卒業後も持続するかどうか。それについては懐疑的にならざるを得ない。
卒業して進学あるいは就職すれば、今までに出会ったことの無い人間と数多く接点を持つ。今までにない環境とともに、そうした新たな出会いを経てもなお、学生時代に世話になった教師に対しての気持ちを持ち続けられる人間など、そう多くはないだろう。
だから彼女にも、将来、私の他に良い相手が見つかるはずだ。
しんや
DONE篠←唯/篠森先生は気にしてないのに唯ちゃんだけがドキドキしてる感じ。『スタオケ版フリーライト』企画に投稿されていたイラストから、妄想させていただいた小話。
↓元のツイート、画像版
https://twitter.com/4ny1crd/status/1528256456192950273
薔薇より赤い 一ノ瀬先生の運転するバスに揺られて会場に辿り着き、控え室でステージ衣装へと着替えてメンバーのみんなと音出しやリハーサルを終えた後のこと。
「朝日奈さん、少しいいかね」
舞台袖で声を掛けてきた篠森先生は、コンサートの主催者がスタオケの代表者と話がしたいそうだと伝えてくれた。
「わかりました。確か篠森先生の学生時代の先輩でしたよね?」
「ああ」
今回の主催者は星奏学院の卒業生で、篠森先生がお世話になった先輩でもあるという。母校の生徒がいる学生オーケストラに興味を持って、オファーをしてくれたのだと前もって聞いていた。
「私以上に厳しい方だ。くれぐれも失礼のないように」
「はいっ!」
そんな厳しい方が興味を示してくれたというのも、きっとステージマネージャーとして篠森先生が上手く話をしてくれたからなんだろう。
1392「朝日奈さん、少しいいかね」
舞台袖で声を掛けてきた篠森先生は、コンサートの主催者がスタオケの代表者と話がしたいそうだと伝えてくれた。
「わかりました。確か篠森先生の学生時代の先輩でしたよね?」
「ああ」
今回の主催者は星奏学院の卒業生で、篠森先生がお世話になった先輩でもあるという。母校の生徒がいる学生オーケストラに興味を持って、オファーをしてくれたのだと前もって聞いていた。
「私以上に厳しい方だ。くれぐれも失礼のないように」
「はいっ!」
そんな厳しい方が興味を示してくれたというのも、きっとステージマネージャーとして篠森先生が上手く話をしてくれたからなんだろう。
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DONE篠唯/『翻る花びらのように』の幕間、篠森先生視点の話。篠森先生と過去作のとあるキャラとの対話が主で、唯ちゃんは登場しないようなものです。一貫性がなかった篠森先生の発言の補足をしたかった。
※篠森先生SRカードスト、ホームボイス、他イベスト等のネタバレ、そこから読み取り考えた独自の妄想設定などを多く含みます。
恋の音色を鳴らせ 卒業式の日。高校生活の最後の時を惜しむ生徒たちに帰路を促し、別れを告げ、教員としての業務を終えた後。私は木蓮館の事務室に赴いた。スターライトオーケストラのステージマネージャーとしての仕事で、特に急ぎのものがあった訳ではない。
式の前にも、後にも。あの生徒……朝日奈唯と、顔を合わせることが一切なかった。それが気がかりだったからだ。
彼女は、受け持ちのティンパニ専攻の生徒でもなければ、そもそも音楽科ですらなかった。普通科、楽器はヴァイオリン。そんな朝日奈と関わる機会など、彼女がコンミスを務めることとなりスタオケの活動が始まってからの二年間しかなかった。
オケの音楽監督が体調不良で使い物にならなくなった際、一時的な代役として彼女に指導を行ったこともあったが、その回数は両手で数えて指が余る程度だった。その数少ない機会でさえ、優しくした覚えなど全くない。
6995式の前にも、後にも。あの生徒……朝日奈唯と、顔を合わせることが一切なかった。それが気がかりだったからだ。
彼女は、受け持ちのティンパニ専攻の生徒でもなければ、そもそも音楽科ですらなかった。普通科、楽器はヴァイオリン。そんな朝日奈と関わる機会など、彼女がコンミスを務めることとなりスタオケの活動が始まってからの二年間しかなかった。
オケの音楽監督が体調不良で使い物にならなくなった際、一時的な代役として彼女に指導を行ったこともあったが、その回数は両手で数えて指が余る程度だった。その数少ない機会でさえ、優しくした覚えなど全くない。
しんや
DONE篠唯/卒業式の後、言動に一貫性がない篠森先生に泣かされてしまう唯ちゃんの話。『スタオケ版フリーライト』企画に投稿されていたイラストから創作させていただいたSSを少し修正して再掲。
↓元のツイート、画像版
https://twitter.com/4ny1crd/status/1433401549309444107
翻る花びらのように「――朝日奈!」
突然、鋭く響く低い声に名前を呼ばれて、びくりとして思わず後ろを振り返る。聞き慣れていたはずのその声が敬称もつけずに呼び捨てたことにも、それまで聞いたこともないほどに焦りと熱を宿していることにも驚いたし、息を切らせながら早足につかつかと近づいてくる彼のしかめた顔に汗が滲んでいることに気づいて、赤くなった目を見開いてしまう。
どうして、と疑問を口にする前に手首を掴まれ、気がつけば私は篠森先生の腕の中にいた。
持っていた卒業証書の入った筒は、引き寄せられ抱き締められた衝撃で指を離れて、ことんと軽い音を鳴らして床に落ちる。それが転がっていく先を確かめることも出来ず、私は温かな熱に心臓を跳ねさせた。
4312突然、鋭く響く低い声に名前を呼ばれて、びくりとして思わず後ろを振り返る。聞き慣れていたはずのその声が敬称もつけずに呼び捨てたことにも、それまで聞いたこともないほどに焦りと熱を宿していることにも驚いたし、息を切らせながら早足につかつかと近づいてくる彼のしかめた顔に汗が滲んでいることに気づいて、赤くなった目を見開いてしまう。
どうして、と疑問を口にする前に手首を掴まれ、気がつけば私は篠森先生の腕の中にいた。
持っていた卒業証書の入った筒は、引き寄せられ抱き締められた衝撃で指を離れて、ことんと軽い音を鳴らして床に落ちる。それが転がっていく先を確かめることも出来ず、私は温かな熱に心臓を跳ねさせた。
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DONE篠←唯/クリスマスの夜の話。前半は香坂さんとの会話が多め。※9章6話、篠唯の分岐ストを妄想。9章のWalk台詞、リリース前のLINE企画の設定、ホーム台詞ネタをお借りし、独自解釈。
Pixiv版:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=16036000
特別な夜「え? ――篠森先生?」
「……はい。パーティでも会えませんでしたし」
クリスマスの夜を誰と過ごしたいのかと聞いた香坂先輩は、きっとオケのメンバーを想定して尋ねてきたに違いない。それなのに寮で会えるわけもない美しい想い人の名前を答えてしまったのは、彼がクリスマスパーティには参加しなかったという寂しさからだった。
香坂先輩は少しだけ考えるように間を置くと、私の顔を見てその想いを察してくれたのか、優しい声で話を続けてくれる。
「そう……招待カードは出していたものね」
「来てくれませんでしたけどね。やっぱりせんせ、忙しいみたい」
パーティが始まっても篠森先生の姿が見えないと気づいて、マインでメッセージを送り「先生は何時に来れますか?」と無邪気に聞いた私に返ってきたのは「私は参加しない。まだ仕事が残っている」という短く素っ気ない文だった。
6240「……はい。パーティでも会えませんでしたし」
クリスマスの夜を誰と過ごしたいのかと聞いた香坂先輩は、きっとオケのメンバーを想定して尋ねてきたに違いない。それなのに寮で会えるわけもない美しい想い人の名前を答えてしまったのは、彼がクリスマスパーティには参加しなかったという寂しさからだった。
香坂先輩は少しだけ考えるように間を置くと、私の顔を見てその想いを察してくれたのか、優しい声で話を続けてくれる。
「そう……招待カードは出していたものね」
「来てくれませんでしたけどね。やっぱりせんせ、忙しいみたい」
パーティが始まっても篠森先生の姿が見えないと気づいて、マインでメッセージを送り「先生は何時に来れますか?」と無邪気に聞いた私に返ってきたのは「私は参加しない。まだ仕事が残っている」という短く素っ気ない文だった。
しんや
DONE篠唯まとめ⑤漫画(三次創作)、3つ。『スタオケ版フリードロー』企画への投稿作品の再掲。
元にさせて頂いたSS/小説はそれぞれ別の方々が創作したものです。
芹香さん【https://t.co/RcUVN4ddhf】
影菜さん【https://t.co/4WUd9nObM7】
めめさん【https://t.co/85IHuaneUq】
※↑元SSを引用RTで投稿した自ツイートURL。 11
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DONE篠唯まとめ④2022年2月頃~6月。※幻覚、捏造、妄想ばかり。
猫耳、ショタ化、千夜一夜パロ?、温泉浴衣、キス、ブライダル、いろいろ。
本の表紙イラストのSNS風やロゴ無や微妙な差分などもついでにまとめた。 14