subaru_no_iine
DONE以ぐだ♀ オメガバースパロ β×α・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわ漫画業界
・今後バッド~メリバエンドになります
ぐだちゃんと岡田が逢いました!次はRがつきます。漫画業界の話をするとここがオメガバースの世界だってことを忘れそうになりますが、オメガバの世界だってみんな普通に生活してるんだよな…と思い出します。βから見たαとΩを考えるのも楽しいですね。
わたしのすてきな夢 3『やりました!』
立香は歓声を上げた。
『五百バズですよ!』
しかし以蔵は現実を知っているから諌める。
「漫画で五百らぁ、珍しゅうもないですき」
イラストで『バズった』と言われるには、最低でも一万はいいねがついていないといけない。
以蔵はそんなにいいねをもらったことがない。コミックスの表紙イラストを発表した時でさえ、千いいね程度だった。
(しかもほれも、わしの実力でもろうたわけやないきのう……)
けれど立香は、興奮を抑えない。
きっと頬を赤くして、目をきらめかせているだろう――と考えてから、
(わしはこん人の顔も知らん)
と、当たり前のことに思い至る。
『わたしは漫画やイラストのことはわからないですけど、このブランドを担当してから五百いいね行ったのは初めてなんです!』
8675立香は歓声を上げた。
『五百バズですよ!』
しかし以蔵は現実を知っているから諌める。
「漫画で五百らぁ、珍しゅうもないですき」
イラストで『バズった』と言われるには、最低でも一万はいいねがついていないといけない。
以蔵はそんなにいいねをもらったことがない。コミックスの表紙イラストを発表した時でさえ、千いいね程度だった。
(しかもほれも、わしの実力でもろうたわけやないきのう……)
けれど立香は、興奮を抑えない。
きっと頬を赤くして、目をきらめかせているだろう――と考えてから、
(わしはこん人の顔も知らん)
と、当たり前のことに思い至る。
『わたしは漫画やイラストのことはわからないですけど、このブランドを担当してから五百いいね行ったのは初めてなんです!』
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PROGRESS情緒がバラバラなので、ジュンブラで出る予定の居酒屋以蔵繁盛記(ステークホルダー編)の冒頭を流します~イドとは全然関係ないですが後輩バイトくんが安藤リカルドくんになりました。ゆるふわ土佐弁・現パロ
居酒屋以蔵繁盛記(ステークホルダー編)『土佐居酒屋以蔵』のドアを開けると、ドアベルが鳴った。
「いらっしゃいませ!」
ロゴ入りエプロンを着けたアルバイトの安藤リカルドが声を上げるが、
「……あ、藤丸さん」
と言い直す。
その言葉が聞こえたのか、以蔵が厨房から顔を出した。
「おう、よう来たのう」
頭にタオルを巻いて、ロゴの入った前かけを着けているのは立香が働いていた時と同じだ。夏になりかけているから、既にTシャツ姿になっている。
「……来ちゃいました」
立香はとろみ素材の、身体の線が出ない長袖ブラウスにワイドパンツを合わせている。
オフィスカジュアルはカジュアルと言う割には気を遣う。学生時代に着ていた服は役に立たず、結局着回しのできる服を何着か買った。
1899「いらっしゃいませ!」
ロゴ入りエプロンを着けたアルバイトの安藤リカルドが声を上げるが、
「……あ、藤丸さん」
と言い直す。
その言葉が聞こえたのか、以蔵が厨房から顔を出した。
「おう、よう来たのう」
頭にタオルを巻いて、ロゴの入った前かけを着けているのは立香が働いていた時と同じだ。夏になりかけているから、既にTシャツ姿になっている。
「……来ちゃいました」
立香はとろみ素材の、身体の線が出ない長袖ブラウスにワイドパンツを合わせている。
オフィスカジュアルはカジュアルと言う割には気を遣う。学生時代に着ていた服は役に立たず、結局着回しのできる服を何着か買った。
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DONE以ぐだ♀ 書生さん×お嬢さん【注意】半分がたお嬢さんの書いた作中作夢小説
・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・巴さんが和田殿と再婚している
なんかこう…人を選びます…作中作でどれくらいお嬢さんが書生さんのお迎えを待っていたかがわかるようにはなっているのでそこをお読みいただければと思いますが、20歳の女の子が書く夢小説のトレースは難しかったです…
夢小説を書くほどに いくら立香本人が「たいしたことではなかった」と言っても、以蔵には負い目がある。実際に、みっともない嫉妬と優越感で立香の一度目の祝言をめちゃくちゃにしたのは以蔵なのだ。
そのおかげで立香を[[rb:娶 > めと]]ることができる――というのは結果論でしかない。
だから今度こそ、立香の幸せな門出をともに祝いたい。
そう思いながら相談と折衝を重ね、途中経過の報告のために藤丸家を訪れた。今日は藤丸家から譲り受けた袴姿だ。
「まぁまぁまぁ、お前はよくやってくれるわね」
招かれた居間で、立香の母はうきうきしている。
「ご両親はどちらに泊まるの?」
「はい、お屋敷の近辺の宿を取ろうかと」
「こっちでお式を挙げるのは嬉しいのだけれど……土佐でもお披露目をしなくてもいいのかしら」
13719そのおかげで立香を[[rb:娶 > めと]]ることができる――というのは結果論でしかない。
だから今度こそ、立香の幸せな門出をともに祝いたい。
そう思いながら相談と折衝を重ね、途中経過の報告のために藤丸家を訪れた。今日は藤丸家から譲り受けた袴姿だ。
「まぁまぁまぁ、お前はよくやってくれるわね」
招かれた居間で、立香の母はうきうきしている。
「ご両親はどちらに泊まるの?」
「はい、お屋敷の近辺の宿を取ろうかと」
「こっちでお式を挙げるのは嬉しいのだけれど……土佐でもお披露目をしなくてもいいのかしら」
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DONE以ぐだ♀ 元書生さん夫×元お嬢さん妻・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・既婚
世間知らずの元お嬢さんがエリート元書生さんから英語を習うお話と蛇足です。天才成分を勉学に振ったと思ってください…。あまりのお嬢さんの伸び代に他の科目も教えたがる書生さんはますますこたくんから誤解されます。
友情出演はタマキャと金りんごとオリオン(熊)
リスキリング 秋口の空気はもう冷たい。布団から出ると、立香の柔肌に鳥肌が立つ。
布団のそばに打ち捨てられた腰巻を締めて寝間着を羽織り、たんすの衣装盆から[[rb:襦袢 > じゅばん]]と地味な普段着を出して袖を通す。
気だるさは残っているが、出勤前の以蔵に温かい朝食を食べてもらいたい。
米は昨夜のうちに研いでおいた。蓋をした釜をかまどに置き、焚きつけに火を点けて薪に燃え移らせる。
厨の軒先に出て七輪に網をかけ、鯵の干物を焼く。焼き終わったら網をどけて、五徳の上に湯を張った小鍋を置く。
ぬか床からにんじんのぬか漬けを取り出し、短冊切りにする。
小鍋の湯が沸騰したらかつお節をくぐらせ、乾燥わかめと味噌を入れてかき混ぜる。
10985布団のそばに打ち捨てられた腰巻を締めて寝間着を羽織り、たんすの衣装盆から[[rb:襦袢 > じゅばん]]と地味な普段着を出して袖を通す。
気だるさは残っているが、出勤前の以蔵に温かい朝食を食べてもらいたい。
米は昨夜のうちに研いでおいた。蓋をした釜をかまどに置き、焚きつけに火を点けて薪に燃え移らせる。
厨の軒先に出て七輪に網をかけ、鯵の干物を焼く。焼き終わったら網をどけて、五徳の上に湯を張った小鍋を置く。
ぬか床からにんじんのぬか漬けを取り出し、短冊切りにする。
小鍋の湯が沸騰したらかつお節をくぐらせ、乾燥わかめと味噌を入れてかき混ぜる。
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DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん プロポーズ編・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・弟はぐだ男くん
・モブ毒父
7月に上げたものが不本意だったので書き直したら文字数が倍になりました。お互いにお互いの気にしてないことで罪の意識背負って生きてきたのつらいですね(愉悦)並べ直して本にする作業頑張ります。
もういっぺん、わろうとうせ プロポーズ「立香を……嫁に?」
十秒ほどの沈黙の後、父はようよう喘ぐように言った。
「はい、ぜひともわしに立香お嬢さんを[[rb:娶 > めと]]らいてつかあさい」
緊張した声で以蔵は応える。
しかし父に額づくその背中には、迷いも悩みもない。
何度か浅く呼吸した父は、以蔵を見据えて声を荒らげた。
「正気か?」
「正気、とはどがぁな意味でしょう」
顔を上げた以蔵の眉根は、いぶかしげに寄っている。
「お前なら……お前ほどの逸材なら、細君など選び放題じゃないか。帝大を優秀な成績で卒業した官僚なんて、どこの家でも喜んで娘を差し出すに違いない。わざわざこんなろくに笑えもしない恥晒しの嫁き遅れなんて選ばなくとも……恩か? 藤丸の家に恩を感じているからそんなことを言うのか?」
12939十秒ほどの沈黙の後、父はようよう喘ぐように言った。
「はい、ぜひともわしに立香お嬢さんを[[rb:娶 > めと]]らいてつかあさい」
緊張した声で以蔵は応える。
しかし父に額づくその背中には、迷いも悩みもない。
何度か浅く呼吸した父は、以蔵を見据えて声を荒らげた。
「正気か?」
「正気、とはどがぁな意味でしょう」
顔を上げた以蔵の眉根は、いぶかしげに寄っている。
「お前なら……お前ほどの逸材なら、細君など選び放題じゃないか。帝大を優秀な成績で卒業した官僚なんて、どこの家でも喜んで娘を差し出すに違いない。わざわざこんなろくに笑えもしない恥晒しの嫁き遅れなんて選ばなくとも……恩か? 藤丸の家に恩を感じているからそんなことを言うのか?」
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DONE以ぐだ♀ 書生×お嬢さん第1話・半非公式キャラ二次創作
・ゆるふわ土佐弁
・ゆるふわデモクラシー時代
・弟はショタぐだ男くん
辻褄合わせは文字数を食います。本にするため第1話を書いたら無から設定が生えてきたので既存の話を再構成することになりました。Xくんに上げたのとはほぼ別物になります。
もういっぺん、わろうとうせ① 女学校に入学して一年。海老茶の袴と矢絣の小袖にも、もう既に慣れてきた。
掃除当番を一緒にこなした級友と、葉桜の並木を通る。よしなしごとを喋りながら校門を出て、
「ごきげんよう、立香さん」
「ごきげんよう」
手を振って別れれば、同級生は黒いマント姿の男の人の隣に立った。
こちらに背を向ける二人を視線で見送った立香は、
「書生さんだ……」
とつぶやく。
娘を女学校にやれるのは、ほとんどがある程度以上の格式のある家だ。
裕福でない階層の家では娘を尋常小学校にすらろくろく通わせずに家事や内職をさせ、早いうちに嫁がせることも珍しくない。
立香の祖父は[[rb:大店 > おおだな]]の三男で、本家からのれん分けを受けて華族など富裕層相手の商売をしている。
13455掃除当番を一緒にこなした級友と、葉桜の並木を通る。よしなしごとを喋りながら校門を出て、
「ごきげんよう、立香さん」
「ごきげんよう」
手を振って別れれば、同級生は黒いマント姿の男の人の隣に立った。
こちらに背を向ける二人を視線で見送った立香は、
「書生さんだ……」
とつぶやく。
娘を女学校にやれるのは、ほとんどがある程度以上の格式のある家だ。
裕福でない階層の家では娘を尋常小学校にすらろくろく通わせずに家事や内職をさせ、早いうちに嫁がせることも珍しくない。
立香の祖父は[[rb:大店 > おおだな]]の三男で、本家からのれん分けを受けて華族など富裕層相手の商売をしている。