わかめごはん
TRAININGマクダノワンドロとワンライから、過去のお題をお借りしました。波打ち際 寄せては返す波の音が響いている。
薄曇りの空はのっぺりとして、それ自体がぼんやりと発光しているようだった。眩しい曇り空の下、アッシュブルーの海から繰り出されるレースのような白い波が、トラウザーズを捲り上げた足首にまとわりついている。
砂浜に投げ捨てられたエナメルの靴も、砂にまみれてしまってその艶を失っていた。
「いつまでそうしてるんだ」
砂浜に置いた椅子に座るスティーヴは、そう声をかけてビールの最後の一口を飲み干した。隣の椅子に置いたもう一本は、結露をたっぷり纏わせてすっかりぬるくなっている。
「ダニー」
「聞こえてるよ」
ちゃぷ、と軽く波を蹴ってからダニーは砂浜を歩くと、スティーヴの隣へ座った。眉間の皺はまだ深く刻まれている。
1308薄曇りの空はのっぺりとして、それ自体がぼんやりと発光しているようだった。眩しい曇り空の下、アッシュブルーの海から繰り出されるレースのような白い波が、トラウザーズを捲り上げた足首にまとわりついている。
砂浜に投げ捨てられたエナメルの靴も、砂にまみれてしまってその艶を失っていた。
「いつまでそうしてるんだ」
砂浜に置いた椅子に座るスティーヴは、そう声をかけてビールの最後の一口を飲み干した。隣の椅子に置いたもう一本は、結露をたっぷり纏わせてすっかりぬるくなっている。
「ダニー」
「聞こえてるよ」
ちゃぷ、と軽く波を蹴ってからダニーは砂浜を歩くと、スティーヴの隣へ座った。眉間の皺はまだ深く刻まれている。
わかめごはん
DONE待ちエビ3にてエアスケブのお題を頂いていたのですが、全然書けずにおりまして💦ハタさんお待たせしてすみませんでした!
お題:
ダニーが作ったもしくは買ってきた〇〇(なんでも)を初めて食べたスティーブなお話
桜湯「エディブルフラワー?」
スティーヴが陶器の器の中を覗き込むと、ふわりと漂う湯気に乗って甘酸っぱい香りが拡がった。
「花を食べるんじゃない。この香りを楽しむドリンクなんだってさ。グレイスがクラスの子から貰ってきた」
ダニーはキッチンカウンターにもたれながら、つまみのないカップのふちを中指と親指で持ち上げた。
「この桜の塩漬けは、日本だとわりとポピュラーらしい。こうして飲んだり、お菓子にいれたり……」
おそるおそる口を付けたスティーヴが目を丸くする。
「塩気がある! 香りだけのハーブティーみたいなものかと思ったら、意外と旨いんだな」
「だろ? グレイスの友達のおばあちゃんが日本にいて、毎年送ってくれるんだと」
「甘い菓子に合いそうだ」
1011スティーヴが陶器の器の中を覗き込むと、ふわりと漂う湯気に乗って甘酸っぱい香りが拡がった。
「花を食べるんじゃない。この香りを楽しむドリンクなんだってさ。グレイスがクラスの子から貰ってきた」
ダニーはキッチンカウンターにもたれながら、つまみのないカップのふちを中指と親指で持ち上げた。
「この桜の塩漬けは、日本だとわりとポピュラーらしい。こうして飲んだり、お菓子にいれたり……」
おそるおそる口を付けたスティーヴが目を丸くする。
「塩気がある! 香りだけのハーブティーみたいなものかと思ったら、意外と旨いんだな」
「だろ? グレイスの友達のおばあちゃんが日本にいて、毎年送ってくれるんだと」
「甘い菓子に合いそうだ」
わかめごはん
REHABILIかぼすさんに頂いたマンガの続きを書かせていただきました!!深夜のテンションでこんな感じになりましたが、どうでしょう。。。?※ちょっとエッチなのでワンクッション入れてます。 1366わかめごはん
TRAININGお題「残業」マクダノさんはデキてますが、チンとジェリーしか出てきません(笑)残業本部の地下、薄暗い部屋に掛けられた薄型テレビには、ハワイの真っ青な空と弾ける波、ダブルレインボーが次々と映し出されていた。チカチカと輝く原色の画面が眩しくて、チンはそこから目を逸らすと盤面を睨む。
「自分の番だって忘れちゃった?」
「忘れてないよ」
もじゃもじゃの髭面を一瞥して、さっとコマを動かした。ナイトを右へ。
「うん、そうくるか。じゃあ」
すかさずルークでナイトを取られ、チンは腕組みをして呻いた。
「……やるねぇ」
「まぁ、前から得意だしね。チンは弱くなった?」
「なんだって? 俺だってまだそんなに鈍ってないぞ。これでどうだ」
クイーンで睨みをきかせながら、ポーンを前へ。
「だめだめ、そんな様子見の手じゃ。これでチェック」
1136「自分の番だって忘れちゃった?」
「忘れてないよ」
もじゃもじゃの髭面を一瞥して、さっとコマを動かした。ナイトを右へ。
「うん、そうくるか。じゃあ」
すかさずルークでナイトを取られ、チンは腕組みをして呻いた。
「……やるねぇ」
「まぁ、前から得意だしね。チンは弱くなった?」
「なんだって? 俺だってまだそんなに鈍ってないぞ。これでどうだ」
クイーンで睨みをきかせながら、ポーンを前へ。
「だめだめ、そんな様子見の手じゃ。これでチェック」
わかめごはん
DOODLES10後のお話。けいのすけさんの素晴らしい呟きにインスパイアされて書きました。爛れた関係で心の穴を誤魔化そうとするダニーのお話。マクダノ前提でアダム、コール、ハリーがお相手してます。スティーヴは出てきません。パスはいつもの3文字。 3170わかめごはん
DONEハリダノ前提マクダノです。ハリダノを匂わせる台詞があります。だって怪しい着信ってこれしか思いつかないじゃん。。。最近マクダノ一筋のつもりでいたけど、ハリダノ3p大好きすぎるので我慢できなかった。このままなだれ込んで欲しい。パスはいつもの小文字3文字です。 4わかめごはん
DONEまちエビで頒布した「precious one」のおまけ短編です。今回のワンライのお題「超土砂降りの夕立」に合った内容なので、この機会に公開します。precious oneご購入ありがとうございましたm(_ _)m
R18ではないですが、一応パスかけておきます。小文字三文字 5
わかめごはん
DONEお題『リゾート』リゾートと言えばwデート!という勝手なイメージで、誰もが夢見たであろうメリダノからのマクダノ。えっちな描写は少ないですが、ベッドの話なのでワンクッション置いときます。passは英字小文字のいつもの3文字 5桃缶ももかん
DONEfive-0のチン昨日の落書きを修正。ちまちま修正して色塗りするのがたのしい。子供の時のお絵かきを思い出します。
ハワイに行きたい!海に行きたい!そんでもってチンの笑顔に癒されたい。チンとコノが一緒に楽しくサーフィンしてるとこ見たい。
わかめごはん
PROGRESS聡亮さん@lico_riceからのエアスケブ「(以前書いたステパパ&ダノの話のような)マットとスティーヴの話」書かせていただきました!しかしながら長くなりそうだったので、ひとまず書けたところまで。これからマットとスティーヴ、凸凹コンビの宝探しが始まります。さとるさん、素敵なお題をありがとうございました!引き続きよろしくお願いいたします! 4わかめごはん
DONEサガミさんの素敵なイラストをイメージして書きました!台詞ちょこっとだけ変えてしまってごめんなさい💦そして耽美なサガミさんの世界観を目指したけど無理でした……😇それは身代金目的の誘拐かと思われた。資産家の妻が姿を消して、夫の通報によって発覚したそれは、FIVE-0が調べるうちに狂言とわかった。夫は何も知らず、妻は愛人と共謀していた。誘拐されたはずが、ホテルのスイートにいるところを発見し踏み込んだところだ。
「ふぅ、終わったな」
HPDの警官たちに妻と愛人を引き渡し、ダニーは銃もベストも脱いだ軽装でスイートルームの椅子にどっかりと腰掛けた。一日中お騒がせ妻の居所を探していたのだ。ここは現場であるとはいえ、多少は許されるだろう。スティーヴもとやかく言わずに近くのソファへと腰掛けた。
「みんなは帰らせた。俺たちも行こう」
そう言ったが立ち上がらないダニーを、スティーヴが首をかしげて見遣る。ダニーは窓の外の夕日を眺めながら言った。
「愛なんて、ろくなもんじゃないな」
「なんだよ急に」
「愛してるって思って結婚しても、喧嘩したり離婚したり。極めつけは誘拐の狂言までされて金を搾り取られるんだ。恐ろしい」
「こんな特殊なケースで愛を否定するなよ。普通は素晴らしいものだろ?」
「俺は怖いよ」
ぽつりと呟いてから、ダニーはスティーヴへ目を向けた。
「なぁ…… 776
わかめごはん
DONEお題「お前に言ってなかったことがある」中の人のイメージから、勝手に歌が上手なダニーさんのお話。金曜の夜、二人の酔いも深まったマクギャレット邸で、なんとなく見ていた退屈なアクション映画は、エンドテロップが流れるばかりになっていた。カウチに沈んだダニーは、自分の隣に陣取るスティーヴを見る。その腕はカウチの背もたれの上に伸ばされていて、ダニーの肩には落ちてきていない。
「なぁ」
「ん? そろそろ寝るか? 泊まるだろ」
カウチに寝るダニーのためにブランケットを取ろうと、立ち上がったスティーヴの手をダニーが掴んだ。
「ギター」
「なに?」
「俺がやったギター。持ってこいよ。演奏会しよう」
「え……今から?」
「あぁ。嫌とは言わせないぞ、俺がやったんだからな。弾いてるか? あれ」
「あ、いや……うん。実は、たまに」
「一人で?」
「だって、聞かせるやつもいないし」
「ここにいるだろ。早く持ってこい」
スティーヴはわずかに逡巡しながらも、二階の自室からギターケースを持って降りてきた。
テーブルに置いて、観念したように勢いよく蓋を開ける。手にすると、わずかなチューニングで良い音が鳴った。まめに弾いているようだ。
「何が弾ける?」
「メジャーな曲なら。コード鳴らすだけでよければ」
「そうだな。… 1168
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MOURNINGお題は「いいか、よく聞け」なんともしっくり来てないけど投げちゃう地下の取調室で、スティーヴ、ダニー、そしてルーの三人が喋らない容疑者を前にして立っていた。しかしルー以外の二人は、入室するなり出入口の両脇に腕組みをして立ち、一言も口を開いてはいない。その異様な威圧感に、容疑者の男も額に汗を浮かべ始めていた。
「おい、仲間の居場所をしゃべる気はないのか」
「……」
無言を貫く男に、ルーが顔を近づけた。
「いいか、よく聞け。お前さんだってハワイの犯罪者の端くれなら、FIVE-0のスティーヴ・マクギャレットとダニー・ウィリアムズの話くらい聞いたことがあるだろう。あいつらがその二人だ」
男の視線がルーの背後を行き来する。スティーヴとダニーは微動だにせず、冷たい視線で見下ろすばかりだ。
「しかもあんた、最高にツイてない。今日はあいつら最高に機嫌が悪いんだ。こんなのはあれ以来かな……スティーヴが参考人の腕を折った時か、ダニーが犯人に喋らせるまでボコボコに殴り続けたときか。あんたがこのまま喋らなかったら、俺も二人を止められるかどうかわからんぞ」
声を潜めてルーが囁けば、男の喉仏が上下した。
刑務所へ行った者や同業者たちから、FIVE-0の噂は聞いていた。てっきり尾 1186