IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に遅刻2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
ハンマヴェ/お題:これからもよろしく 若い頃、人肌恋しくてやんちゃしたことがある。その時の経験から自分が男女どちらとも交渉を持てることを知っていた。一定期間付き合うのは女性が多く、男はもっぱらワンナイトであったが。
だから彼から交際を申し込まれた時に同性であることが障壁になるかと問われて即答ではなかったものの否定したし、年齢差においてもそうだった。お互いいい年の大人だ。
ただ、互いに古い慣習の残る組織に属しているため――自分はもう長いこと在籍しないだろうが、相手は将来有望だ。その妨げにはなりたくないと正直に告げた。正直であることが一番誠実であると身を持って学んだため、彼にもそうした。
自分が君にとって相応しいかと考えた時、僕はそう思えない、と。
3737だから彼から交際を申し込まれた時に同性であることが障壁になるかと問われて即答ではなかったものの否定したし、年齢差においてもそうだった。お互いいい年の大人だ。
ただ、互いに古い慣習の残る組織に属しているため――自分はもう長いこと在籍しないだろうが、相手は将来有望だ。その妨げにはなりたくないと正直に告げた。正直であることが一番誠実であると身を持って学んだため、彼にもそうした。
自分が君にとって相応しいかと考えた時、僕はそう思えない、と。
IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に遅刻2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
グスマヴェ/お題:真夜中 洋上任務に就くと、寄港時を除けば月単位で地面から遠ざかる。つまりは娯楽の補給からも遠ざかるので各々自由時間を過ごすためのツールを乗艦の際に持ち込むのが常である。
しかし持ち込める量に限界があり貸し借りにも限界がある。レパートリーも乏しい。退屈は人を愚かにするので、自由時間をいかに有意義に過ごすかは実は大切なのだ。
ニック・ブラッドショーは同僚をカモにするカードゲームに飽き──あまりやりすぎるのも人間関係に悪影響を及ぼすのでほどほどが肝心だ──、ピート・ミッチェルは持ち込んだ本はおろか資料室においてある歴史書まで読み尽くし、もう暗記してしまっている戦闘機のマニュアルを惰性のままにめくる。ようするに彼も飽きてしまっていた。
3057しかし持ち込める量に限界があり貸し借りにも限界がある。レパートリーも乏しい。退屈は人を愚かにするので、自由時間をいかに有意義に過ごすかは実は大切なのだ。
ニック・ブラッドショーは同僚をカモにするカードゲームに飽き──あまりやりすぎるのも人間関係に悪影響を及ぼすのでほどほどが肝心だ──、ピート・ミッチェルは持ち込んだ本はおろか資料室においてある歴史書まで読み尽くし、もう暗記してしまっている戦闘機のマニュアルを惰性のままにめくる。ようするに彼も飽きてしまっていた。
nano
DONEかなり遅れての参加で迷ったんですが、主催様のお言葉に甘えてアップさせていただきます!
お題「キス」(ルスマヴェ)をお借りいたしました。
悪戯っ子🐺とそれに振り回される🐔なお話です
@mbttmdrwr
#M右ワンドロワンライ 2
IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に遅刻参加。お題ガチャ『受けをお世話するかもしれない攻めガチャ』からシチュエーションをいただきました。
が、できあがってみたら『攻めをお世話する受け』でした。
2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
アイマヴェ/お題:快晴 トム・カザンスキーと言えば、トップガンの首席卒業者、常に冷静沈着で正しい判断を行う者、出世頭等々彼を飾り立てる言葉は枚挙を厭わない。むしろバースデーケーキにろうそくを立てる場所を探す苦労に似ている。え? もう上に立てる場所がない? なら側面に刺そうぜ、の勢いである。
だがそれも外から見える一面である。
トップガンで苦楽を共にした同期は知っている。任務についていない時のアイスマンは意外とダメ人間である、と。
官舎という自分だけの城に帰れば、アナポリスで骨の髄まで叩き込まれたはずの整理整頓術は聞いたこともない単語として辞書から削除され、食生活はルーチン以下と化す。冷蔵庫はビール専用で、基地の食堂で食事を取っていなければ栄養失調で倒れていることだろう。小柄なマーヴェリックからは「なに食ってそんなに身長伸ばしたんだ、このク○野郎」と実にお上品な賛辞を貰った。戦闘機乗りとしては小柄な方が有利で長身にはそれなりの苦労もあるのだが、それを口にする愚は犯さない。結果は火を見るよりも明らかで、正論は常に人を救ったりしないのだ。
2135だがそれも外から見える一面である。
トップガンで苦楽を共にした同期は知っている。任務についていない時のアイスマンは意外とダメ人間である、と。
官舎という自分だけの城に帰れば、アナポリスで骨の髄まで叩き込まれたはずの整理整頓術は聞いたこともない単語として辞書から削除され、食生活はルーチン以下と化す。冷蔵庫はビール専用で、基地の食堂で食事を取っていなければ栄養失調で倒れていることだろう。小柄なマーヴェリックからは「なに食ってそんなに身長伸ばしたんだ、このク○野郎」と実にお上品な賛辞を貰った。戦闘機乗りとしては小柄な方が有利で長身にはそれなりの苦労もあるのだが、それを口にする愚は犯さない。結果は火を見るよりも明らかで、正論は常に人を救ったりしないのだ。
IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に遅刻参加。診断メーカー『あなたが恋に気付くのは?』からシチュエーションをいただきました。
2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
サイマヴェ未満/お題:お酒「マーヴェリック、この後時間はあるか?」
そう声をかけたのが就業時間をとうに過ぎたタイミングだったので、年上の部下は心なしか背筋を伸ばした。今しがた提出したばかりの書類のことについて残業を命じられると思ったのだろう。
サイクロンは苦笑し、中身を確認したファイルを机の上に置いた。
「いや、仕事じゃない。これの内容は問題なかった。良ければ飲みに行かないか」
「中将と、ですか?」
「駄目か? あれからバタバタしていてゆっくり話す機会もなかったからな。それに、アイスマンの話もしたい」
マーヴェリックの僚機の名前を口にする瞬間、あふれるような思慕の気配がサイクロンの口元に浮かんだほのかな笑みを彩った。仕事を離れると彼はこんなにも雰囲気が柔らかくなるのだと、初めて知る。必要以上に怒らせているのはマーヴェリックにほかならないわけだが。
2528そう声をかけたのが就業時間をとうに過ぎたタイミングだったので、年上の部下は心なしか背筋を伸ばした。今しがた提出したばかりの書類のことについて残業を命じられると思ったのだろう。
サイクロンは苦笑し、中身を確認したファイルを机の上に置いた。
「いや、仕事じゃない。これの内容は問題なかった。良ければ飲みに行かないか」
「中将と、ですか?」
「駄目か? あれからバタバタしていてゆっくり話す機会もなかったからな。それに、アイスマンの話もしたい」
マーヴェリックの僚機の名前を口にする瞬間、あふれるような思慕の気配がサイクロンの口元に浮かんだほのかな笑みを彩った。仕事を離れると彼はこんなにも雰囲気が柔らかくなるのだと、初めて知る。必要以上に怒らせているのはマーヴェリックにほかならないわけだが。
IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に参加しそこねた。特定CPはありませんが、マヴがグスを想っています。
2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
マヴ愛され/お題:ハロウィン「Trick or Treat」
子どもたちの楽しげな歓声が風にのって聞こえてくる。
ピート・ミッチェルことマーヴェリックはそちらへと首を巡らせてからふと振り返った。
「君たちも、こんなところにいないで楽しんできたらどうだ?」
視線の先には一年前の作戦で共に飛んだ教え子たちが、格納庫で出番を待っている機体を眺めたり整備士たちと会話をしたりと思い思いに過ごしている。
「こっちも楽しいですよ」
「向こう行ったら手伝わされるじゃないですか」
「俺たち観客の方なんで」
若者たちは実にドライだ。いや、一年前に二週間ほど飛行技術を教わった(後に生死をかけた作戦に共に参加した)相手にわざわざ会いに来てくれるのは義理堅いと言うべきか。
2172子どもたちの楽しげな歓声が風にのって聞こえてくる。
ピート・ミッチェルことマーヴェリックはそちらへと首を巡らせてからふと振り返った。
「君たちも、こんなところにいないで楽しんできたらどうだ?」
視線の先には一年前の作戦で共に飛んだ教え子たちが、格納庫で出番を待っている機体を眺めたり整備士たちと会話をしたりと思い思いに過ごしている。
「こっちも楽しいですよ」
「向こう行ったら手伝わされるじゃないですか」
「俺たち観客の方なんで」
若者たちは実にドライだ。いや、一年前に二週間ほど飛行技術を教わった(後に生死をかけた作戦に共に参加した)相手にわざわざ会いに来てくれるのは義理堅いと言うべきか。
IZUMI
TRAINING #M右ワンドロワンライ に参加してみた。時間オーバーの所要1時間30分。ワンライとか初めてやったけど難しいね。
ルスマヴェになりきれてないルースター&マーヴェリックで『仲直り』です。
2023/11/23 FLY BY SP2023発行の『アソートセット』に収録しました。
ルスマヴェ未満/お題:仲直り 一時の狂乱が過ぎ去ってみると、どこか身の置き場がない気がしてルースターは訳もなくベッドから立ったり座ったりを繰り返してしまう。
満身創痍のF-14から降りてからメディカルチェックへと連行される道すがらに、ありとあらゆる人から歓声をあげられたり質問攻めにされながら移動したが、ひととおりの検査を終えて医務室から解放される頃には皆それぞれの職務に戻っていて落ち着きを取り戻していた。
『プラントの破壊』は成功したが、本国に戻るまでは気が抜けない。なにが起きるかわからないからだ。
ちょっとしたスター扱いから解放されたことにほっとし、同時に残念な気持ちにもなった。それだけのことをしたという自負と、さめやらぬ高揚感がそうさせるのだろう。
2023満身創痍のF-14から降りてからメディカルチェックへと連行される道すがらに、ありとあらゆる人から歓声をあげられたり質問攻めにされながら移動したが、ひととおりの検査を終えて医務室から解放される頃には皆それぞれの職務に戻っていて落ち着きを取り戻していた。
『プラントの破壊』は成功したが、本国に戻るまでは気が抜けない。なにが起きるかわからないからだ。
ちょっとしたスター扱いから解放されたことにほっとし、同時に残念な気持ちにもなった。それだけのことをしたという自負と、さめやらぬ高揚感がそうさせるのだろう。