lucsasa_2023
DONE2023年6月3日ルクササwebオンリー【世界で一番憎いあなたと】のイベントページのヘッダーイラストです。
線画kedama様( @dokidoki_pork )
塗りあまご様( @amago_P )
お二人の合作となります。
lucsasa_2023
DONE会場とkedamaさんのイラストを元に書きました(作:ぽー)
R18な続きは、だぶねこ①にて展示いたします。
世界で一番憎いあなたと 聖歌もなければ、聖書の朗読もない。
祝福どころか揶揄いや冷やかしの言葉が飛び交うような状況で、ルックは双子の兄であるササライと共に、髪を撫でつけ、白いタキシードを身に纏って〝婚礼の儀式〟を前提とした祭壇の前に立っていた。
ルックは悪友達に、ササライは部下に、それぞれが言葉巧みに騙されて、この場へと連れ出されたのだ。
かつて、ルックはササライに〝あなたがこの世界で、一番憎い〟と告げていた。
それは決して嘘の言葉ではなかったはずで、当時は憎しみに勝る感情などないと信じていた。
憎んでいたはずなのに――。
複雑な心境故に憤ることもできずにただ黙り込むルックとは反対に、ササライは自身の置かれた状況に戸惑うわけでもなく、冷静に襟を正して「どうすればいいんだい?」と、司会を押し付けられたらしい彼の副官に向かって問いかけていた。
1260祝福どころか揶揄いや冷やかしの言葉が飛び交うような状況で、ルックは双子の兄であるササライと共に、髪を撫でつけ、白いタキシードを身に纏って〝婚礼の儀式〟を前提とした祭壇の前に立っていた。
ルックは悪友達に、ササライは部下に、それぞれが言葉巧みに騙されて、この場へと連れ出されたのだ。
かつて、ルックはササライに〝あなたがこの世界で、一番憎い〟と告げていた。
それは決して嘘の言葉ではなかったはずで、当時は憎しみに勝る感情などないと信じていた。
憎んでいたはずなのに――。
複雑な心境故に憤ることもできずにただ黙り込むルックとは反対に、ササライは自身の置かれた状況に戸惑うわけでもなく、冷静に襟を正して「どうすればいいんだい?」と、司会を押し付けられたらしい彼の副官に向かって問いかけていた。
love4x1
MOURNING突発的ルクササ。3後。苦しみも半分昼間はいつも通りツンツンした態度を取るルックだが、夜中になると今までしてきたことへの罪悪感からとてつもない不安に襲われて、布団の中でぽろぽろ静かに泣いてることがある。ササライはルックが泣いていると彼をそっと抱きしめて、背中をとんとんと叩く。
紋章から魂が解放されていても、真の風は灰色の記憶を見せ続ける。それが彼の贖い。
だが、目の前で愛しい半身が苦しむのを黙って見ていられなかったササライは、ルックを抱きしめて自分の体温や匂いを認識させる。ここは灰色の世界ではないのだと。
「大丈夫、僕はここにいるよ、ルック。」
ササライの優しい声が、今のルックにとって唯一安心できる。けれど、かつてササライにしたことと、今も迷惑をかけている罪悪感は消えない。
1157紋章から魂が解放されていても、真の風は灰色の記憶を見せ続ける。それが彼の贖い。
だが、目の前で愛しい半身が苦しむのを黙って見ていられなかったササライは、ルックを抱きしめて自分の体温や匂いを認識させる。ここは灰色の世界ではないのだと。
「大丈夫、僕はここにいるよ、ルック。」
ササライの優しい声が、今のルックにとって唯一安心できる。けれど、かつてササライにしたことと、今も迷惑をかけている罪悪感は消えない。
Pouha09
INFO2003年6月に発行した初めてのルクササ同人誌の一部分です。さすがにそのまま載せるのはきついので少し手直ししてあります。
来年の6月に全文書き直したものを本にする予定です。
あくまで参考程度に載せておきます。
過去のサークル名やPNは教えられません!!恥ずかしすぎる! 1146
Pouha09
MEMO11月末に発行したルクササ新刊「親愛なる弟へ 殺意を込めて告ぐ」で没になったシーン。物語終盤、ササライとトーマスの対談。
もったいないので載せておきます。
このシーンではR要素もルクササ要素もほぼなし。 7444
Pouha09
TRAININGササライが猫を保護して、その猫ばかりを構うのでルックがヤキモチを焼く話ねこじゃらし この日ササライの興味を惹き付けたのは、宮殿の中庭に迷い込んでいた一匹の猫だった。
薄茶色の長い毛に鮮やかな緑の目を持つやや大きな体躯の猫。
艶のある手入れされた毛並みと警戒心なく足元に擦り寄る様子を見るに、飼い猫であるのは間違いはないようで、ササライはこの迷い猫の情報を宮殿内外に掲示し、飼い主が名乗り出るまでの間、宮殿で保護をすることを決めた。
その話をササライの部下から聞いたとき、ルックはまた兄の悪い癖が出たと呆れはした。
けれどさして関心は持たなかった。迷い猫がどうなろうとしょせんは他人事であると考えていたからだ。
しかし、夜になりルックが兄の部屋の扉を開いた瞬間に中から聞こえてきたのはやけに陽気な兄の笑い声だった。
4990薄茶色の長い毛に鮮やかな緑の目を持つやや大きな体躯の猫。
艶のある手入れされた毛並みと警戒心なく足元に擦り寄る様子を見るに、飼い猫であるのは間違いはないようで、ササライはこの迷い猫の情報を宮殿内外に掲示し、飼い主が名乗り出るまでの間、宮殿で保護をすることを決めた。
その話をササライの部下から聞いたとき、ルックはまた兄の悪い癖が出たと呆れはした。
けれどさして関心は持たなかった。迷い猫がどうなろうとしょせんは他人事であると考えていたからだ。
しかし、夜になりルックが兄の部屋の扉を開いた瞬間に中から聞こえてきたのはやけに陽気な兄の笑い声だった。