りーな
MOURNINGデーズ、水臼合宿後すぐ荷物も置かずさっぽろまで来た(道中かおるちゃんと喧嘩してた)
お土産 U19サッカー日本代表選手の強化合宿中、ホテルでの朝食にて。
「……体調でも悪いのかぁ?」
「? いや、良好だ」
「しかしメロンパンを一つ残しているぅ。お前に限って満腹ということはないだろぉ」
「……美味かったから、持って帰れないかと思って」
「今日の分は合宿が終わる頃には黴びているだろうなぁ」
「そうか、残念だ」
「ホテルのパン屋で同じものを売っているから、最終日ならお土産として買って帰ることはできるはずだぁ」
「なるほど。ありがとう」
「あ、ひょっとして雄太への土産か? だったら同じ寮に住んでるかおるちゃんが持ってってやるよ」
「貴様の手は借りん!」
〇〇○
飼い主に褒められるのを待つ犬のような顔をしていた。
会う約束はしていないはずだった。それどころか……自分は呼ばれなかったU19合宿直後の水樹には正直あまり会いたくなかった。犬童と顔を合わせるのは仕方がないにしても。水樹や犬童、碇屋にも、誰にも負けたくないという意地がある。
697「……体調でも悪いのかぁ?」
「? いや、良好だ」
「しかしメロンパンを一つ残しているぅ。お前に限って満腹ということはないだろぉ」
「……美味かったから、持って帰れないかと思って」
「今日の分は合宿が終わる頃には黴びているだろうなぁ」
「そうか、残念だ」
「ホテルのパン屋で同じものを売っているから、最終日ならお土産として買って帰ることはできるはずだぁ」
「なるほど。ありがとう」
「あ、ひょっとして雄太への土産か? だったら同じ寮に住んでるかおるちゃんが持ってってやるよ」
「貴様の手は借りん!」
〇〇○
飼い主に褒められるのを待つ犬のような顔をしていた。
会う約束はしていないはずだった。それどころか……自分は呼ばれなかったU19合宿直後の水樹には正直あまり会いたくなかった。犬童と顔を合わせるのは仕方がないにしても。水樹や犬童、碇屋にも、誰にも負けたくないという意地がある。
りーな
MOURNINGデーズ、水臼。水視点と臼視点。恋してデレが強めの臼になってしまった。そのうえ無理やり締めた…まあ水ならそのうち信じさせると思う信じられる日はいつか 本日は珍しく聖蹟サッカー部完全オフである。昨日の部活後、水樹達は三年通学組は寮に泊まり夜遅くまで遊んでいた。一年の寮生である今帰仁は三年の元気と仲の良さに若干引いていた。そんな今帰仁に二年の寮生は巻き込まれたくないなら早く寝てしまえとアドバイスした後すぐに部屋に引きこもった。
灰原の部屋でゲームや何やと騒いで遊んで雑魚寝して。朝になり水樹は目を覚ました。他のみんなはまだ寝ているが、水樹には所用があるので帰らなければならない。ぐう、と水樹の腹が鳴った。昨日の残り物か何かないだろうか、と水樹は周りを見るが何も残されていなかった。がっかりする水樹の耳に微かな笑い声が聞こえた。
「ふ、ふふふ……」
臼井が座布団を枕にして寝転んだまま、口元を手で覆って笑っていた。
3318灰原の部屋でゲームや何やと騒いで遊んで雑魚寝して。朝になり水樹は目を覚ました。他のみんなはまだ寝ているが、水樹には所用があるので帰らなければならない。ぐう、と水樹の腹が鳴った。昨日の残り物か何かないだろうか、と水樹は周りを見るが何も残されていなかった。がっかりする水樹の耳に微かな笑い声が聞こえた。
「ふ、ふふふ……」
臼井が座布団を枕にして寝転んだまま、口元を手で覆って笑っていた。
りーな
DOODLEデーズ、水臼。夏祭りに臼もいた、という前提。付き合ってない。 近くの公園でかき氷を食べていると灰原が舌を見せてきた。青い。小学生かよ、と国母も速瀬も笑いながら、それでもベエと舌を出す。黄色と緑。レモンとメロンだった。猪原も黄色。自分では見えないが俺も青らしい。ゲラゲラみんな笑っている。何か楽しいのだろう。
国母が少し離れてベンチに座っている臼井に声をかけた。臼井も見せろよ、と。しかし臼井は取り合わない。残念だ。いいよ臼井は見せなくて、と速瀬が言った。イチゴだもんなと灰原が言う。そうか、赤だからあまり変わらないのか。うーん。それでも見てみたいな。
「……水樹、無言で目の前に立つのはやめてくれないか」
俺を見上げて臼井が言った。いつの間にか臼井の前に移動していたらしい。自分のことなのに他人事みたいだ。臼井が喋ったので舌が見えるかなと思ったけど、よく見えなかった。
843国母が少し離れてベンチに座っている臼井に声をかけた。臼井も見せろよ、と。しかし臼井は取り合わない。残念だ。いいよ臼井は見せなくて、と速瀬が言った。イチゴだもんなと灰原が言う。そうか、赤だからあまり変わらないのか。うーん。それでも見てみたいな。
「……水樹、無言で目の前に立つのはやめてくれないか」
俺を見上げて臼井が言った。いつの間にか臼井の前に移動していたらしい。自分のことなのに他人事みたいだ。臼井が喋ったので舌が見えるかなと思ったけど、よく見えなかった。
りーな
DONEデーズ、きす芸の水臼ルート。※恋愛感情を伴わない犬と水、犬と臼のキス描写あり。前半は犬臼ルートと同じ恋人になるまで後一悶着 臼井が高二の頃。次期レギュラーと目されていたメンバーのみで近くの高校へ練習試合に行った。その帰り道、同じように練習試合終わりの桜高と出くわした。
互いの存在を認識した途端、犬童と水樹は顔を近づけて睨み合っていた。ここまではよくある話だった。一年の頃に水樹が犬童に相撲で負けて以来、しょっちゅう見かける場面だ。でも今日は違った。犬童が水樹にキスした。周囲からギャアとかワアとか悲鳴と何故かオオとかヒューとか歓声が上がった。しかし臼井は声を上げることもできなかった。二人の唇が触れ合って三秒くらいたった頃、我に返ったのだろう水樹が犬童を思いきり突き飛ばした。
なんかいけそうだったから、と尻餅をついた犬童はカラカラ笑った。桜高面子は馬鹿やってんなよと悪ふざけのノリで犬童の行為を流そうとしているが、水樹は怒り心頭だった。それは臼井も同じだった。今現在の臼井にとって聖蹟は何より大事なもので、その柱の水樹も当然大切な相手だった。その水樹に……桜高のメンバーに囲まれて笑われたり嗜められたりしている犬童が憎らしい。臼井が犬童を睨んでいると、その視線に気づいた犬童が臼井の方へ向かってきた。文句の一つも言ってやろうと臼井は犬童と対峙した。しかし、犬童の方が手が早かった。
5363互いの存在を認識した途端、犬童と水樹は顔を近づけて睨み合っていた。ここまではよくある話だった。一年の頃に水樹が犬童に相撲で負けて以来、しょっちゅう見かける場面だ。でも今日は違った。犬童が水樹にキスした。周囲からギャアとかワアとか悲鳴と何故かオオとかヒューとか歓声が上がった。しかし臼井は声を上げることもできなかった。二人の唇が触れ合って三秒くらいたった頃、我に返ったのだろう水樹が犬童を思いきり突き飛ばした。
なんかいけそうだったから、と尻餅をついた犬童はカラカラ笑った。桜高面子は馬鹿やってんなよと悪ふざけのノリで犬童の行為を流そうとしているが、水樹は怒り心頭だった。それは臼井も同じだった。今現在の臼井にとって聖蹟は何より大事なもので、その柱の水樹も当然大切な相手だった。その水樹に……桜高のメンバーに囲まれて笑われたり嗜められたりしている犬童が憎らしい。臼井が犬童を睨んでいると、その視線に気づいた犬童が臼井の方へ向かってきた。文句の一つも言ってやろうと臼井は犬童と対峙した。しかし、犬童の方が手が早かった。
りーな
DOODLEデーズ、水臼。薔薇もらった男にあげるものなんてもう指輪しかなくね?と思ったゾウガメと指輪 猪原の妹があるカプセルトイをコンプリートできないと泣いているのだと言う。何のカプセルトイかと灰原が聞くと、動物をモチーフにした樹脂アクセサリーだそうだ。有名なキャラクターだとかゲームやアニメのグッズではないし、大手の会社の企画でもないので、そもそも出回っている台数が少ないらしい。猪原の妹はお手伝いをしたら一回挑戦していいと両親と約束していたそうだ。懸命にお手伝いを頑張っていたのだそうだが、シークレットあと一つというところで、猪原の実家近くのスーパーからその台がなくなってしまったのだ。
地元ではなくなったとしても東京にはまだあるかもしれない、そう思って猪原がそのカプセルトイを探してみると、学校から一番近くのショッピングモールにあった。そこで水樹の出番である。
3361地元ではなくなったとしても東京にはまだあるかもしれない、そう思って猪原がそのカプセルトイを探してみると、学校から一番近くのショッピングモールにあった。そこで水樹の出番である。
りーな
DOODLE水臼。臼井先輩誕生日おめでとうございます…になってるか怪しい。水←臼なようで水→←臼であれメロンパンと薔薇 高一の誕生日はおめでとうと言われるのみだった。高二の時はメロンパンを二つ渡された。どうぞ、と言いながらも水樹は盛大にお腹を鳴らしていた。仕方がないので一つを返した。プレゼントなので、と水樹は辞退しようとしていたが、気持ちだけで十分だと半ば押し付けるように返した。当時の自分は水樹のことが嫌いだったのでメロンパン一つでも水樹からの厚意が重荷だった。
高三の誕生日の時にはすでに自分の水樹への感情に名前を付けていた。それと同時に想いを伝えようとか、成就させようとか、そういう欲は捨てた。チームで全国へ行くことが何より大事だ。しかも現在水樹は怪我をしてる。先輩達の卒業、新入生の加入。副部長としてやるべきことが山積みというのもあるが、水樹にそういう情緒を期待してはいない、ということが一番大きかった。
1476高三の誕生日の時にはすでに自分の水樹への感情に名前を付けていた。それと同時に想いを伝えようとか、成就させようとか、そういう欲は捨てた。チームで全国へ行くことが何より大事だ。しかも現在水樹は怪我をしてる。先輩達の卒業、新入生の加入。副部長としてやるべきことが山積みというのもあるが、水樹にそういう情緒を期待してはいない、ということが一番大きかった。
りーな
DOODLEできたてほやほやの柴君と貫禄の水臼とぐだぐだ喋ってる聖蹟。聖蹟って最高だからみんな出したくなるので困る。まじで。多分ムッチャンも気づいてない 頭がやられたとしか言えないが、喜一と付き合うことになった。くそ。なんでこんなことに。あの日、喜一が「どうやらお前は俺を好きらしいな、仕方がないから俺との交際を許してやろう」と訳のわからぬことを宣ったせいだ。
確かに俺は「はっ、許してやろうなんざ何様のつもりだ。てめえが俺に惚れてんだろマヌケ、口説くならもっとマシな台詞勉強してこい」と返した。そしたら次の日に、喜一は壁を背にした俺の前に立ち、両手を壁についてキスを迫ってきた。「何考えてんだバカ野郎!」喜一を突き飛ばして詰ると「壁ドンというらしい、知らんのか」と何故かドヤ顔で答える喜一。姉の持つ漫画ではヒロインの好感度によっては効果があったらしい。「印象が悪い相手だと更に印象が悪くなるようだが、お前は俺に惚れてるのだから効果があるはずだろうが」んなわけあるか!
1761確かに俺は「はっ、許してやろうなんざ何様のつもりだ。てめえが俺に惚れてんだろマヌケ、口説くならもっとマシな台詞勉強してこい」と返した。そしたら次の日に、喜一は壁を背にした俺の前に立ち、両手を壁についてキスを迫ってきた。「何考えてんだバカ野郎!」喜一を突き飛ばして詰ると「壁ドンというらしい、知らんのか」と何故かドヤ顔で答える喜一。姉の持つ漫画ではヒロインの好感度によっては効果があったらしい。「印象が悪い相手だと更に印象が悪くなるようだが、お前は俺に惚れてるのだから効果があるはずだろうが」んなわけあるか!
りーな
DOODLEデーズ水臼。恋人なりたてくらい。抱いた抱かれたの後すぐ「嫁」て言われたら怒りそう。もっと関係が深まったら内外で正妻面してそう。というパターンの臼井先輩親子じゃ困る「そういや今年は柄本だってな、臼井お母さん」
「柄本が言ったのは『お母さんみたい』だからな。寝ぼけて母ちゃんって呼んだ国母とは全然違う」
試験明けの部活後、クレープ屋じゅんじゅん近くの歩道にて。三年は赤点補修者がいなかったことを喜び合っていた。後輩の勉強会での様子を臼井が話していたら、国母が柄本が臼井を母親のようだと評した話を持ち出した。
臼井雄太。本人曰く一年二年時は自分のことだけ考えていた、とのことだが。現三年も先輩達も監督もそう思う人間はいないはずだと猪原は思っている。少なくとも猪原は助けられた。周囲への気配りや何やら、大人びた様子やら、臼井の雰囲気か。料理の手際の良さか。そういったものに当てられて毎年誰か一人は臼井を「お母さん」呼びする者が現れる。
1271「柄本が言ったのは『お母さんみたい』だからな。寝ぼけて母ちゃんって呼んだ国母とは全然違う」
試験明けの部活後、クレープ屋じゅんじゅん近くの歩道にて。三年は赤点補修者がいなかったことを喜び合っていた。後輩の勉強会での様子を臼井が話していたら、国母が柄本が臼井を母親のようだと評した話を持ち出した。
臼井雄太。本人曰く一年二年時は自分のことだけ考えていた、とのことだが。現三年も先輩達も監督もそう思う人間はいないはずだと猪原は思っている。少なくとも猪原は助けられた。周囲への気配りや何やら、大人びた様子やら、臼井の雰囲気か。料理の手際の良さか。そういったものに当てられて毎年誰か一人は臼井を「お母さん」呼びする者が現れる。
りーな
MOURNING選手権出発前の朝、今帰仁視点。やまなしおちなしですが供養。※聖蹟の寮には共用の調理室兼食堂があるという設定
果たして水臼なのか?
根性カップも臼井セレクト 選手権……全国大会出陣の朝。早朝の出発だがいつも朝練で早いので大した苦もなく今帰仁は目を覚まし、準備を始めた。寮生のサッカー部員も次々と目を覚まし、忙しなく身支度をしている。朝食を食べる人、顔を洗っている人、朝シャンしてる人……自分もご飯を食べようと今帰仁が食堂に向かうと、サッカー部副部長の臼井がおにぎりを握っていた。
「おはようございます」
「おはよう、よく眠れたか?」
はい、と返事をすると良しと笑ってくれた。鬼軍曹だけど概ね優しくて頼りになる先輩だと思う。
「それ、持っていくんですか?」
てっきり朝ごはんにするのかと思っていたけど、臼井先輩はおにぎりをアルミホイルに包んでいた。
「うん。朝ごはんなんだ」
1132「おはようございます」
「おはよう、よく眠れたか?」
はい、と返事をすると良しと笑ってくれた。鬼軍曹だけど概ね優しくて頼りになる先輩だと思う。
「それ、持っていくんですか?」
てっきり朝ごはんにするのかと思っていたけど、臼井先輩はおにぎりをアルミホイルに包んでいた。
「うん。朝ごはんなんだ」
りーな
DOODLE水臼になる二人のつもり。ガイドブックおまけネタより。臼井が面倒くさい勉強会にて 水樹の勉強を見ていると風間と柄本がメロンパンを差し入れにやってきた。どうやら水樹の指示らしい。生方にも何やら迷惑をかけたようだ。パンを受け取って風間と柄本にはお駄賃として貰い物のクッキーをあげた。生方にもよろしくと頼んでおく。風間は笑いながら、柄本は真面目な顔で「勉強頑張ってくださいね!」と言って去って行った。
紙袋にはメロンパンが五つはありそうだ。が、水樹の分も含まれてるなら朝まで保たないだろう。晩御飯は他の寮生も巻き込んでカレーにしようか。水樹から食費を徴収しなければ。
紙袋に書かれたパン屋の名前を見ると、どこかで聞いた名前だった。果たしてどこだったかと考えいると水樹の視線を感じた。何か訴えるように、じっとこちらを見ている。水樹に関係することのようだ。水樹が覚えていて俺が忘れているなんて沽券に関わる。真剣に記憶の糸を辿ってようやく思い出した。
2489紙袋にはメロンパンが五つはありそうだ。が、水樹の分も含まれてるなら朝まで保たないだろう。晩御飯は他の寮生も巻き込んでカレーにしようか。水樹から食費を徴収しなければ。
紙袋に書かれたパン屋の名前を見ると、どこかで聞いた名前だった。果たしてどこだったかと考えいると水樹の視線を感じた。何か訴えるように、じっとこちらを見ている。水樹に関係することのようだ。水樹が覚えていて俺が忘れているなんて沽券に関わる。真剣に記憶の糸を辿ってようやく思い出した。