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    りーな

    @daryunaru
    好きなように二次創作物
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    りーな

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    デーズ、水臼
    合宿後すぐ荷物も置かずさっぽろまで来た(道中かおるちゃんと喧嘩してた)

    #水臼
    waterMortar

    お土産 U19サッカー日本代表選手の強化合宿中、ホテルでの朝食にて。


    「……体調でも悪いのかぁ?」
    「? いや、良好だ」
    「しかしメロンパンを一つ残しているぅ。お前に限って満腹ということはないだろぉ」
    「……美味かったから、持って帰れないかと思って」
    「今日の分は合宿が終わる頃には黴びているだろうなぁ」
    「そうか、残念だ」
    「ホテルのパン屋で同じものを売っているから、最終日ならお土産として買って帰ることはできるはずだぁ」
    「なるほど。ありがとう」
    「あ、ひょっとして雄太への土産か? だったら同じ寮に住んでるかおるちゃんが持ってってやるよ」
    「貴様の手は借りん!」

    〇〇○


    飼い主に褒められるのを待つ犬のような顔をしていた。

     会う約束はしていないはずだった。それどころか……自分は呼ばれなかったU19合宿直後の水樹には正直あまり会いたくなかった。犬童と顔を合わせるのは仕方がないにしても。水樹や犬童、碇屋にも、誰にも負けたくないという意地がある。
     以前柄本とカレーを作った時、鍋に溶かしたはずのどろどろとした思い。サッカーを続ける以上は向き合い続けなければならないと分かっている。
     けれど、メロンパンを山ほど抱えた水樹を見ているとすっかり毒気が抜かれてしまった。嬉しいと伝えると、ずっとそわそわしていた水樹の顔がぱっと輝いた。
     水樹と付き合うことを決めた時、恋人らしい交流なんて期待できないと思っていた。実際は、会いたくなかった自分より水樹の方が恋人としての甲斐性があるのかもしれなかった。それはそれで悔しいので、今日は目一杯甘やかしてやろうと決めて、メロンパンを受け取った。
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    りーな

    DOODLEとどちワンドロワンライ 9回 【媚薬を飲んだ受け】【マフラー】【「俺のせいじゃない」】
    藤←千 高二公式戦前。片想いを勝手に封じ込める千早が好き。マフラーはバイクのマフラーになった
     藤堂君が好きだ。もはや認めるしかなかった。綺麗な女性に憧れたり男女交際を夢見たりAV女優の淫らな姿に興奮したりしていたはずの俺だったのに。気づけば隣の席で爆睡している金髪ロン毛の元ヤン球児に恋をしていた。やってられない。藤堂君といえば意外とデリカシーがあって、野球に真面目で、イップスを克服するくらい根性があって、家族思いで、友情に厚くて、いい奴なくらいで……惚れた欲目という言葉を脳から追い出しておく。
     藤堂君とどうこうなりたいかといえば、正直なりたい。恋人に。恋人になるには……無理無理無理! 告白してオッケーしてもらう必要がある。絶対に無理だ。まず告白できる気がしない。なんで胸の内を他人に晒さねばならないんだ。相手に自分の心の生殺与奪の権を与えるなんて、俺にはできない。しかも告白できたとして、藤堂君がオッケーするはずもない。藤堂君のタイプはどうやら清楚系の女子っぽいし。仮に藤堂君が男子に好意を抱くとしても山田君や要君みたいなタイプの方に惹かれるだろうし。
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    りーな

    DOODLE6回 とどちワンドロワンライ【ハンバーグ】【プロ野球】【約束したろ】
    社会人とどち。前半藤堂、後半千早視点と思って置くと読みやすいかも

    書けなかったけど藤堂のマンションは球団ホームエリアにあり、部屋が余っていて、千早の現在住む家に置いてあるけど寮には持っていけず、といって実家に置いておくほどでもない私物を置く部屋になります
    『 前略 藤堂葵様

     このように手紙を書くのは初めてのことですね。別に手紙を書かずともSNSでやりとりできますし、それなりに会って話す機会もあります。年賀状すら送っていないというのに、わざわざ便箋を買ってまで筆を執ることになるとは……筆とか言ってボールペンじゃねーかとか言わないでくださいね、慣用句ですから。慣用句って分かりますか?笑
     さて、藤堂君との思い出でも語りましょうか。高校三年生で進路志望の提出用紙が配られた時、俺はてっきり藤堂君は清峰君と同じようにプロ野球選手と書くのかと思っていました。しかし違いましたね。君はスポーツ推薦での進学を志望しました。プロになりたいという気持ちはある。ただ、小手指のみんなやシニアの先輩達とやる野球が楽しいのであって、果たしてプロ選手として自分がやっていけるのか、このような心持ちではプロなど務まらないのではないか、もうちょっと自分を鍛えたいのだ、というようなことを君は言っていました。それも本音でしょう。君は気持ちに左右されるところがありますし。でも、ご家族のためもあったのでしょうね。同じ寮暮らしでも地方の球団よりは都内の大学の方が融通が利きます。
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    りーな

    DONEデーズ、きす芸の水臼ルート。※恋愛感情を伴わない犬と水、犬と臼のキス描写あり。前半は犬臼ルートと同じ
    恋人になるまで後一悶着 臼井が高二の頃。次期レギュラーと目されていたメンバーのみで近くの高校へ練習試合に行った。その帰り道、同じように練習試合終わりの桜高と出くわした。
     互いの存在を認識した途端、犬童と水樹は顔を近づけて睨み合っていた。ここまではよくある話だった。一年の頃に水樹が犬童に相撲で負けて以来、しょっちゅう見かける場面だ。でも今日は違った。犬童が水樹にキスした。周囲からギャアとかワアとか悲鳴と何故かオオとかヒューとか歓声が上がった。しかし臼井は声を上げることもできなかった。二人の唇が触れ合って三秒くらいたった頃、我に返ったのだろう水樹が犬童を思いきり突き飛ばした。
     なんかいけそうだったから、と尻餅をついた犬童はカラカラ笑った。桜高面子は馬鹿やってんなよと悪ふざけのノリで犬童の行為を流そうとしているが、水樹は怒り心頭だった。それは臼井も同じだった。今現在の臼井にとって聖蹟は何より大事なもので、その柱の水樹も当然大切な相手だった。その水樹に……桜高のメンバーに囲まれて笑われたり嗜められたりしている犬童が憎らしい。臼井が犬童を睨んでいると、その視線に気づいた犬童が臼井の方へ向かってきた。文句の一つも言ってやろうと臼井は犬童と対峙した。しかし、犬童の方が手が早かった。
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