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    #大倶利伽羅

    theGreatKhuligala
    おおくりから

    aiporonica

    DONE刀ミュ新作のパライソ前日譚序章部。
    観劇後にご覧下さい。今回は主にその後の部分のみ。前日譚に関しては随時ポイピクに投げていきます。年明けくらい纏め&書き下ろしを添えて本にします。

    【全体を通しての内容はこんな感じ】
    鶴丸は二度目の島原の乱だった
    三日月と鶴丸が二人だけで出陣した過去がある
    今回よりももっと凄惨な歴史改変を試みている
    鶴丸国永が山田右衛門作に残した仕掛けの話
    みかつるではない
    酷薄のインフェるノ「――オロロン、オロロン、オロロン、バイ」
     男は、海に向かって謡っていた。
     白髪頭、皺が寄った手、決して若くはない。
     太陽が赤く染まる逢魔時、その男は海に向かって歩き出した。


          ◆

     彼らが本丸に帰城したのは、黎明の刻。言葉も交わさず、それぞれが自室へと帰って行く。しかし、出陣した六振りのうち一振りだけはこの本丸の主である審神者のもとへと向かった。
     白く美しい眞白の刀、平安時代に五条国永の手によってこの世に生まれた名刀、鶴丸国永。あちこちを転々として辿り着いた先は明治天皇のもと。今では御物として納められ、人目に触れることはない。彼は今、刀剣男士として顕現を果たし、歴史改変を目論むとされる歴史修正主義者と相対する者としてこの世に存在している。今回の出陣で部隊長を務めたのは彼だった。
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