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DOODLE以前書いた「ネクタイ」の後日談。最終軸ココイヌ
ネクタイ(の後日談) 年度末も年度末。オレは部下に指示を飛ばして仕事を捌いては着々と片付けていて、それがいつもに増して追い込むように取り掛かるにはある一つの目的を達成したいがためだった。それは来る4月1日から数日、有給休暇を取得してイヌピーと2人きりで幸せな誕生日を過ごそうとしているからである。
イヌピーの誕生日も同様で、オレのと合わせて年2回、この期間は何が何でも休みを取ることにしている。会社を立ち上げた当初はこの方針について稀咲と折り合いがつかず「アンタ社会人だろうが」と至極真っ当なことを言われて揉めることもあったが、オレがライフワークバランスの重要性をしつこく訴え続けると根負けしたのか、仕事に支障がなければ休んでいいことになっている。そのためには多少の無理をするのも当然だし、もちろん根回しだって抜かりない。そもそも、遠慮がちに「――今年は休み取れそうか?」なんてイヌピーに言われたら、誰がノーと答えられるのだろうか。
1256イヌピーの誕生日も同様で、オレのと合わせて年2回、この期間は何が何でも休みを取ることにしている。会社を立ち上げた当初はこの方針について稀咲と折り合いがつかず「アンタ社会人だろうが」と至極真っ当なことを言われて揉めることもあったが、オレがライフワークバランスの重要性をしつこく訴え続けると根負けしたのか、仕事に支障がなければ休んでいいことになっている。そのためには多少の無理をするのも当然だし、もちろん根回しだって抜かりない。そもそも、遠慮がちに「――今年は休み取れそうか?」なんてイヌピーに言われたら、誰がノーと答えられるのだろうか。
hiim723
DOODLE「めんどくせぇ男達」めんどくせぇ女みたいなキレ方をする🈁と、何にもわかってない馬鹿🐶の話。
ココイヌ、幹部軸
めんどくせぇ男達「イヌピーはどうして自分の事を雑に扱うの。オレの好きな人のことを大切にしてって前も言ったよね? いつもいつも、なんでオレの言うこと全然聞いてくれないの」
ココは怒ると面倒臭い。オレが返事を考えている間に質問が重なって、もはや最後の方は質問ではなく普通に詰められている。まるでオレが悪いみたいに話を持っていかれるのだ。
昔からそうだ。ココが怒っている時、最初はやたらニコニコした顔で話しかけてくる。
「イヌピー、昨日どこに居た? バイクで海まで流して来たんだ、へぇ! そっかぁ、教えてくれたらよかったのに。オレが忙しそうだったから? いやいや、イヌピーよりも優先させることなんてねぇよ。オレも行きたかったな、ツーリングデート。え? デートだったんだろ? 佐藤から聞いたぜ、乾さんが走りに行くのに付き合ってくれたって。気がついたらいつのまにかそう言う流れになってた? そんなわけねぇだろ」
7920ココは怒ると面倒臭い。オレが返事を考えている間に質問が重なって、もはや最後の方は質問ではなく普通に詰められている。まるでオレが悪いみたいに話を持っていかれるのだ。
昔からそうだ。ココが怒っている時、最初はやたらニコニコした顔で話しかけてくる。
「イヌピー、昨日どこに居た? バイクで海まで流して来たんだ、へぇ! そっかぁ、教えてくれたらよかったのに。オレが忙しそうだったから? いやいや、イヌピーよりも優先させることなんてねぇよ。オレも行きたかったな、ツーリングデート。え? デートだったんだろ? 佐藤から聞いたぜ、乾さんが走りに行くのに付き合ってくれたって。気がついたらいつのまにかそう言う流れになってた? そんなわけねぇだろ」
guri
DONEマブ軸ココイヌ。大遅刻VD。
WDはココ目線で書きたい気持ちだけあります。
それは世界で唯一の鍋に水を張り、沸騰させない程度にお湯を沸かす。そこに刻んだチョコを入れたボールを浮かべて、まんべんなく熱が伝わるように大きく手際良くかき混ぜていく。チョコがすべて溶けきったらボールを外す。溶け残りがないかをチェックしながら型に流し入れ、冷蔵庫で冷やす。以上、終わり。レシピと言うのも憚られるくらい、あまりにも簡単すぎるそれはオレが唯一覚えられたチョコレートの作り方だった。
領収書を買いに100均に行ったら一番目立つ場所に一際目を引くコーナーが出来上がっていた。
『Happy Valentine Day』と印刷されたボードの下にはお菓子作りに必要な道具や材料の他に箱や袋が所狭しと並べられていた。先月来た時には無かったそのコーナーを見て、もうそんな時期かと時の流れの速さに驚かされる。
5454領収書を買いに100均に行ったら一番目立つ場所に一際目を引くコーナーが出来上がっていた。
『Happy Valentine Day』と印刷されたボードの下にはお菓子作りに必要な道具や材料の他に箱や袋が所狭しと並べられていた。先月来た時には無かったそのコーナーを見て、もうそんな時期かと時の流れの速さに驚かされる。
uta
DOODLE反社ココイヌ無題つぅ、つぅ、と肌を撫でる舌が喉仏を通り、首筋を這って胸元を辿る。胸の突起を丹念に舐め回されもう片方の突起をキュッと抓られると「ぁっ」と声が出た。刹那、腹の奥深くがじんわりと丸く熱くなるのがわかる。覆い被さるココが咥え摘んだまま視線だけを寄越す。しっとりと濡れた目で俺を見つめるその顔を鋭く見据えるけれど、限界はすぐそばにあった。ほんのひとひらの余裕を与えられた俺はその隙に小さく息を吸い直す。呼吸音すら気を抜いたら喘ぎになりそうなのを必死に耐えていると、腹の奥深くがきゅんと締まる。そのタイミングをココは見計らっていたとばかりに、また吸って抓る。もう我慢の我慢が限界を越えようとしている。
「コ、コっ!」
1190「コ、コっ!」
guri
CAN’T MAKE序章の序章。書けなさすぎて一旦供養🙏
ひとりよがり静かな部屋にインターホンの音が響き渡る。
それがエントランスではなく玄関で鳴らされたものだという事は音の種類ですぐに分かった。読んでいた本をテーブルに伏せ、間接照明だけ残して主灯は全て消しておく。それからようやく玄関に向かう。ドアホンの確認はしない。どうせここに来るヤツなんてオレを除けばひとりしかいない。
扉を開いて最初に目に入ったのは爪先が品良く揃えられたラウンドトゥの白いパンプスだった。そこから続く薄色のストッキングに覆われた踝の目立つ足首にすらりと長い脛。膝を隠すように前で持たれたバッグは少し大きめだけど靴に合わせた白色を選ぶところがオレ好みだなと思う。
緊張しているのかバッグを持つ手にギュッと力が入る。革製のハンドルがグニャリと歪む。その殊勝な態度がブラフだと知っているのにそれすら可愛いと思うんだからオレも相当イカれている。
1681それがエントランスではなく玄関で鳴らされたものだという事は音の種類ですぐに分かった。読んでいた本をテーブルに伏せ、間接照明だけ残して主灯は全て消しておく。それからようやく玄関に向かう。ドアホンの確認はしない。どうせここに来るヤツなんてオレを除けばひとりしかいない。
扉を開いて最初に目に入ったのは爪先が品良く揃えられたラウンドトゥの白いパンプスだった。そこから続く薄色のストッキングに覆われた踝の目立つ足首にすらりと長い脛。膝を隠すように前で持たれたバッグは少し大きめだけど靴に合わせた白色を選ぶところがオレ好みだなと思う。
緊張しているのかバッグを持つ手にギュッと力が入る。革製のハンドルがグニャリと歪む。その殊勝な態度がブラフだと知っているのにそれすら可愛いと思うんだからオレも相当イカれている。
dqSkUV2nXz9882U
SPUR MEなんかほんわかしちゃったけど…ここからノイを堕としに堕として頑張って地獄のセッさせたい
※書き途中です「待ってたぜ、イヌピー」
一度も通すことなくしまわれていた九代目の特攻服を纏って乾は出所した。逮捕された時とは打って変わって、暖かく柔らかな春の風が吹いていた。九代目が潰れたと聞いて、乾の虫の居所は悪かった。親友のココに何処の馬の骨とも知らない奴の話を聞いて更に腹が立った。
柴大寿、見上げるほどにデカいそいつを見ても乾はちっとも恐怖を感じなかった。喧嘩の強さは[[rb:建端 > タッパ]]だけでは決まらない事を知っていたからだ。黒龍に対する覚悟なら誰にも負けないと思っていた。殴り合いの喧嘩をする上で精神力は勝負に大きく影響する。確かにそうだ、けれどそんな乾の経験則などあざ笑うくらいに大寿は強かった。その圧倒的な強さは、未知のものだった。
1370一度も通すことなくしまわれていた九代目の特攻服を纏って乾は出所した。逮捕された時とは打って変わって、暖かく柔らかな春の風が吹いていた。九代目が潰れたと聞いて、乾の虫の居所は悪かった。親友のココに何処の馬の骨とも知らない奴の話を聞いて更に腹が立った。
柴大寿、見上げるほどにデカいそいつを見ても乾はちっとも恐怖を感じなかった。喧嘩の強さは[[rb:建端 > タッパ]]だけでは決まらない事を知っていたからだ。黒龍に対する覚悟なら誰にも負けないと思っていた。殴り合いの喧嘩をする上で精神力は勝負に大きく影響する。確かにそうだ、けれどそんな乾の経験則などあざ笑うくらいに大寿は強かった。その圧倒的な強さは、未知のものだった。
guri
DONE🈁🐶短文。10BD時代。
お互いがお互いの幸せを願っているのに、自分では幸せにしてやれないって思いこんでる拗れきったコヌも好きです。
誰かの願いが叶うころ今度の商談相手の情報収集やら業界研究やらが全然進んでねぇ、ヤバい。
そう言って集会の後、白い顔でひとりどこかに出かけたかと思ったら重そうな本屋の紙袋をぶら下げてココはアジトに戻ってきた。
そんなにデカくもねえ机の上に袋の中身を出しては積んでいく。どれも似たような表紙の分厚い本でオレには違いが分からない。
「それ、全部読むのか?」と聞けば、ココは「一応ね」とくたびれた顔をして言った。
小さなライトしかない薄暗いアジトで本なんて読んでも目が悪くなるだけだろって思うのに、ココはいつも本や資料をアジトに持ってくる。黒龍本部やその辺のファミレスの方がよっぽど環境が整っていて集中できそうなもんなのにアジトの方が集中できるって言い張るんだから、ココはつくづく変わってると思う。
3723そう言って集会の後、白い顔でひとりどこかに出かけたかと思ったら重そうな本屋の紙袋をぶら下げてココはアジトに戻ってきた。
そんなにデカくもねえ机の上に袋の中身を出しては積んでいく。どれも似たような表紙の分厚い本でオレには違いが分からない。
「それ、全部読むのか?」と聞けば、ココは「一応ね」とくたびれた顔をして言った。
小さなライトしかない薄暗いアジトで本なんて読んでも目が悪くなるだけだろって思うのに、ココはいつも本や資料をアジトに持ってくる。黒龍本部やその辺のファミレスの方がよっぽど環境が整っていて集中できそうなもんなのにアジトの方が集中できるって言い張るんだから、ココはつくづく変わってると思う。
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DONE🏍イベ終わりの衝動で書いただけなので山なし落ちなし意味なしただただマブをずっと吸っていたい妄想です
ちなみにAルートの妄想です☺️
キスした後の左胸 寒さに震えながら東京湾を越え、苦労して隣の県までやって来たと思ったら東卍だのICBMだの見知った連中と揉めるなんて東京にいるのと大して変わらないし、やっとのことでカフェに着いて時間を見てみればすでに出発してから二時間近くが経過しようとしていた。電車の半分の時間で来れると言うからバイクで来たというのに。結局電車で来るのと同じだけの時間を費やしてしまっていた。
「こんなことなら電車で来れば良かったよ!」
「でも、こういうのもたまには悪くないだろ?」
乾が満足気に笑って言った、もし最初から電車なら多分乾は一緒に来ていない。まあ、乾が楽しめたなら九井にとってこのツーリングの目的は半分達成したようなものだ。
5825「こんなことなら電車で来れば良かったよ!」
「でも、こういうのもたまには悪くないだろ?」
乾が満足気に笑って言った、もし最初から電車なら多分乾は一緒に来ていない。まあ、乾が楽しめたなら九井にとってこのツーリングの目的は半分達成したようなものだ。
guri
DONE最終軸ココイヌ。ケツで抱くタイプの受けが好きなのでそういう雰囲気が出せてたら嬉しいなと思います!
「あした、仕事休みます」ココに呼び出されるのは久しぶりだった。そもそもココはオレを呼び出さない。呼び出すくらいならデパ地下の惣菜を買い込んで「来ちゃった」とうちのインターホンを鳴らしに来る、そんな男だ。そのココが電話越しでも十分に弱っている事が分かる声で「これたら来てほしい」と言うんだから、これは一大事だ。
朝からダラダラと過ごしていたベッドを抜け出してその辺に投げっぱなしにしていたアウターに腕を通す。左右のポケットにそれぞれ財布とスマホを入れた事を確認し、玄関に置きっぱなしのキーケースを持った。髪はボサボサだし、ロンTは起き抜けのままだけど急いでるから仕方ない。そんな謎の言い訳を自分にしながら踵の潰れたスニーカーに足を突っ込んで勢いよく玄関を飛び出した。
5087朝からダラダラと過ごしていたベッドを抜け出してその辺に投げっぱなしにしていたアウターに腕を通す。左右のポケットにそれぞれ財布とスマホを入れた事を確認し、玄関に置きっぱなしのキーケースを持った。髪はボサボサだし、ロンTは起き抜けのままだけど急いでるから仕方ない。そんな謎の言い訳を自分にしながら踵の潰れたスニーカーに足を突っ込んで勢いよく玄関を飛び出した。
guri
MEMOココよりイヌピーの方が猫っぽくない…?と思い立ったら止まらなかったので書きました。
謎軸、謎メンツ、ココイヌなのにイヌピーほぼいません!!
このネタちゃんと深掘りしたいなぁ…
みんなにネコピーって呼ばれるイヌピー絶対かわいい…
きみは○○系とにかく美人。それに尽きるね。
ガラス玉みたいな瞳に色素の薄い毛がとにかく綺麗。陽の光に当たるとキラキラして眩しいくらいだわ。毛質もかなり良くてさ。触り心地が最高すぎていつまでも撫でていたくなる。なんか撫でられんのはキライじゃないみたいで大人しく触らせてくれるんだけど、吸われるのはイヤみたいでめっちゃ抵抗してくんのもまた可愛いんだわ。
行動制限は特にしてない。
心配? めちゃくちゃしてる。なんせ美人だから。
でも閉じ込めてストレス溜まる方が可哀想だし、干渉しすぎて嫌われたくないし、とりあえず今は様子見ってとこ。あんまり危なそうなとこには行かないで欲しいんだけどさぁ。好奇心が強いからしゃーないんだよね。言っても聞かねえし。
1233ガラス玉みたいな瞳に色素の薄い毛がとにかく綺麗。陽の光に当たるとキラキラして眩しいくらいだわ。毛質もかなり良くてさ。触り心地が最高すぎていつまでも撫でていたくなる。なんか撫でられんのはキライじゃないみたいで大人しく触らせてくれるんだけど、吸われるのはイヤみたいでめっちゃ抵抗してくんのもまた可愛いんだわ。
行動制限は特にしてない。
心配? めちゃくちゃしてる。なんせ美人だから。
でも閉じ込めてストレス溜まる方が可哀想だし、干渉しすぎて嫌われたくないし、とりあえず今は様子見ってとこ。あんまり危なそうなとこには行かないで欲しいんだけどさぁ。好奇心が強いからしゃーないんだよね。言っても聞かねえし。
hiim723
DOODLE8代目BD、ココイヌアニリベ面白かったです。🚬と🎴のやりとりの最中にちょこんと座るチビーヌを見ていたら、🎴が犬猫をいじめる未来が見えました。
🈁財布を手に入れて、🐶で憂さ晴らしをする🎴は絶対いる。
この話の裏で、🎴が🈁に
「🐶の値段、いくらが妥当だと思う?5000円?オマエならいくら出せる?」
って煽るシーンがありました。
30万の犬「オマエを一晩買った男がいる。逆らわずに、大人しくしていられるな?」
イザナからそう言われた時、「ハイ」とだけ答えた。一晩を買う、それが何を意味しているのか分かっていたけれど、それがボスの言うことなら従わない理由なんてなかった。
男同士でセックスできることも知っていた。
族のセンパイ達が「下手な女よりイイ」って言っているのを耳にしたことがあったし、シンイチロウくんやワカくんからもそんな感じの話を聞いたことがあったから。
「青宗にはまだ早いかな〜」
「もう少し大きくなったらワルイコトなんでも教えてやるよ」
そう言って笑う2人に「チビイヌに何を教えてるんだ」とベンケイくんがゲンコツを落として、パチンコで有り金をスったタケオミくんにもついでにグーパンしていた。「その金は家計に入れる用だったんじゃねぇのか」中々に最低なやり取りだ。最低だけれど、オレにとっては最高だった。たった一つの心が休まる大切な場所だった。一度知ってしまえば、失う事が怖くなった。
4531イザナからそう言われた時、「ハイ」とだけ答えた。一晩を買う、それが何を意味しているのか分かっていたけれど、それがボスの言うことなら従わない理由なんてなかった。
男同士でセックスできることも知っていた。
族のセンパイ達が「下手な女よりイイ」って言っているのを耳にしたことがあったし、シンイチロウくんやワカくんからもそんな感じの話を聞いたことがあったから。
「青宗にはまだ早いかな〜」
「もう少し大きくなったらワルイコトなんでも教えてやるよ」
そう言って笑う2人に「チビイヌに何を教えてるんだ」とベンケイくんがゲンコツを落として、パチンコで有り金をスったタケオミくんにもついでにグーパンしていた。「その金は家計に入れる用だったんじゃねぇのか」中々に最低なやり取りだ。最低だけれど、オレにとっては最高だった。たった一つの心が休まる大切な場所だった。一度知ってしまえば、失う事が怖くなった。
7ki_chi
DONE過去に書いたものをココイヌに変換。SS「ふぁ…」
「眠い?」
「うん。…ちょっとだけ」
深夜時間。リビングでオレとココはソファに座り映画を見ていたが、終わった途端に欠伸がでた。
ここ最近はお互い忙しくて、こうしてのんびり過ごすのは久しぶりだった。
ご飯を食べて、お風呂に入って、それからのんびりしようという事になり今に至る。
ココが近づいてきて俺の目尻を撫でた。
「まだ平気?」
「ん…大丈夫……」
擦ったせいで少しだけ赤くなった目尻を労わるように指先で撫でられ、ゆっくりと頬を辿って唇をなぞる。
顔が火照っていくのが分かった。
逸らしていた視線をココの方へ向ければ目が合う。
「イヌピー…」
返事の代わりにそっと目を閉じた。
「…ん」
触れるだけのキス。
けれど、優しくて暖かい。
934「眠い?」
「うん。…ちょっとだけ」
深夜時間。リビングでオレとココはソファに座り映画を見ていたが、終わった途端に欠伸がでた。
ここ最近はお互い忙しくて、こうしてのんびり過ごすのは久しぶりだった。
ご飯を食べて、お風呂に入って、それからのんびりしようという事になり今に至る。
ココが近づいてきて俺の目尻を撫でた。
「まだ平気?」
「ん…大丈夫……」
擦ったせいで少しだけ赤くなった目尻を労わるように指先で撫でられ、ゆっくりと頬を辿って唇をなぞる。
顔が火照っていくのが分かった。
逸らしていた視線をココの方へ向ければ目が合う。
「イヌピー…」
返事の代わりにそっと目を閉じた。
「…ん」
触れるだけのキス。
けれど、優しくて暖かい。
7ki_chi
MOURNINGココイヌ。この後何故かギャグになっていったので書き直すか悩み中。とりあえず区切りいいところまで。
ココに告白されたイヌピー「俺、イヌピーのことが好きなんだけど」
ふいに言われた言葉に、オレは言葉を失った。
オレの横に並ぶ顔も何も変わらない、なんてことのない帰り道。いつも通りの日常…のはずだった。
ココが不意に口にした言葉は、確かにオレの耳に聞こえてはいたけどその意味を理解するのに時間がかかった。
オレ、イヌピーノコトガスキナンダケド
ココってば、急に何を言っているんだ?
オレのことを好き?
ココが…?
好き?
───好きってなんだ?
足を止めて立ち尽くすオレにココが振り返り視線が交わった。
何故かココも驚いたような表情をしていたのだけれど、それでも視線だけは外すことはなかった。
意味が分からなかった。
好きって、愛とか恋とかの好きってことか?ココがオレのことを好きってそういうことなのか?
1278ふいに言われた言葉に、オレは言葉を失った。
オレの横に並ぶ顔も何も変わらない、なんてことのない帰り道。いつも通りの日常…のはずだった。
ココが不意に口にした言葉は、確かにオレの耳に聞こえてはいたけどその意味を理解するのに時間がかかった。
オレ、イヌピーノコトガスキナンダケド
ココってば、急に何を言っているんだ?
オレのことを好き?
ココが…?
好き?
───好きってなんだ?
足を止めて立ち尽くすオレにココが振り返り視線が交わった。
何故かココも驚いたような表情をしていたのだけれど、それでも視線だけは外すことはなかった。
意味が分からなかった。
好きって、愛とか恋とかの好きってことか?ココがオレのことを好きってそういうことなのか?
hiim723
DOODLEココイヌ、なんでもいうことを聞くって、どこまで?至る梵バ軸
なんでもいうこときく券「ココ、これ……」
ある日ソファに座って仕事をしていたら、彼が横に突っ立ったまま目の前に何かを差し出してきた。なんだこれ? とよく見ると、真ん中に汚ねぇ字で「なんでもいうこときく券」とだけ書かれた白い紙だった。元々の紙をちぎって作ったのか、端の部分がヨレヨレになっている。
顔を上げて差出人を見ると、気まずそうな瞳と目が合った。
「……この前の取引、ぶち壊してわるかった」
先週、かなりの大口の取引が山場を迎えていた。進捗はボスにも、もちろん特攻隊長の彼にも伝えていたはずだった。何があっても大人しく、穏便に、とにかくサインさせるところまで持っていくのだと何度も幹部会で確認した。
取引相手のクソジジイは変態趣味で、オレらくらいの未成年に見境なく手を出すようなクズだった。オレの手を撫で回しながらにやける気持ちの悪い面を何度ぶん殴ってやりたいと思ったことが。オレですらそうなのだ。幼馴染の美しい顔、まだ完成しきっていない薄い身体は格好の餌食になるだろう。だから一度も連れて行ったことはなかった。うざいジジイのムカつく挙動についての愚痴だけ聞いてくれたらそれで充分だった。
3289ある日ソファに座って仕事をしていたら、彼が横に突っ立ったまま目の前に何かを差し出してきた。なんだこれ? とよく見ると、真ん中に汚ねぇ字で「なんでもいうこときく券」とだけ書かれた白い紙だった。元々の紙をちぎって作ったのか、端の部分がヨレヨレになっている。
顔を上げて差出人を見ると、気まずそうな瞳と目が合った。
「……この前の取引、ぶち壊してわるかった」
先週、かなりの大口の取引が山場を迎えていた。進捗はボスにも、もちろん特攻隊長の彼にも伝えていたはずだった。何があっても大人しく、穏便に、とにかくサインさせるところまで持っていくのだと何度も幹部会で確認した。
取引相手のクソジジイは変態趣味で、オレらくらいの未成年に見境なく手を出すようなクズだった。オレの手を撫で回しながらにやける気持ちの悪い面を何度ぶん殴ってやりたいと思ったことが。オレですらそうなのだ。幼馴染の美しい顔、まだ完成しきっていない薄い身体は格好の餌食になるだろう。だから一度も連れて行ったことはなかった。うざいジジイのムカつく挙動についての愚痴だけ聞いてくれたらそれで充分だった。
uta
DOODLEココイヌ結局のところ、主導権は死守したいココの話
下から見るか、上から見るか「ヤらせろ、ココ。」
もう少し言い方あるよな、なんて言ってはいけない。この脅迫めいた誘い方はいわば確変大当たり的な状況。跨られてそのまま殴られそうな雰囲気にしか見えないが、これはイヌピーなりの誘いだ。
「うん?いいよ。」
イヌピーに見下ろされるのは悪い気がしない。見ていたスマホを放る間もなく強引に唇を噛みつかれた。焦らすとか、そういう小細工一切なしに口の中を貪られていると「食われそう」な感じがする。舌が絡むというより引っこ抜かられそうな力加減も、カチカチぶつかる歯も普通に考えれば下手くそなワケだが、俺を見下ろす細い目がそれを全部帳消しする。興奮と高揚を宿したイヌピーの好きなようにさせる、この贅沢。
ーーーさて、次はどうするのだろうか。
2885もう少し言い方あるよな、なんて言ってはいけない。この脅迫めいた誘い方はいわば確変大当たり的な状況。跨られてそのまま殴られそうな雰囲気にしか見えないが、これはイヌピーなりの誘いだ。
「うん?いいよ。」
イヌピーに見下ろされるのは悪い気がしない。見ていたスマホを放る間もなく強引に唇を噛みつかれた。焦らすとか、そういう小細工一切なしに口の中を貪られていると「食われそう」な感じがする。舌が絡むというより引っこ抜かられそうな力加減も、カチカチぶつかる歯も普通に考えれば下手くそなワケだが、俺を見下ろす細い目がそれを全部帳消しする。興奮と高揚を宿したイヌピーの好きなようにさせる、この贅沢。
ーーーさて、次はどうするのだろうか。
uta
DONEココイヌ+モブ秘書⚠️モブがメインの話です
piece of happy弊社TK&KOグループでは、規則上会長と副会長それぞれに二人の専任秘書が就くことになっている。秘書課に配属された新人は主に第二秘書から業務内容を学び、二年目以降は第一秘書と第二秘書両方のサポートにあたる。基本的に専任秘書になるのは第一秘書もしくは第二秘書のいずれかが退職した場合で、その際専任秘書になることを"昇格"と呼ぶ。私が新人だった頃はもちろん会長にも副会長にもそれぞれ二人の専任がいた。でも、私が入社し半年も経たぬうちに副会長専任の秘書が二人とも退職してしまったのである。
『お前、昇格な。』
まだ初心者マークが付いている私を呼び出した九井さんは事も無げに昇格を口にしたが、それは単なる地獄の始まりに過ぎなかった。何せ九井さんの業務は多岐にわたる。おまけに九井さん自身が高性能なせいで、頭の回転が常人のそれではない。来る日も来る日も業務に追われ、九井さんの圧に耐え忍び、気づけば四年が過ぎた。おかげで周りの結婚ブームに完全に出遅れている。余談だが、私が専任になって以来副会長に限り二人体制の専任制度は廃止されていた。
6777『お前、昇格な。』
まだ初心者マークが付いている私を呼び出した九井さんは事も無げに昇格を口にしたが、それは単なる地獄の始まりに過ぎなかった。何せ九井さんの業務は多岐にわたる。おまけに九井さん自身が高性能なせいで、頭の回転が常人のそれではない。来る日も来る日も業務に追われ、九井さんの圧に耐え忍び、気づけば四年が過ぎた。おかげで周りの結婚ブームに完全に出遅れている。余談だが、私が専任になって以来副会長に限り二人体制の専任制度は廃止されていた。
hiim723
DOODLE「トラウマの上塗り」ココイヌ、サイコパスハジメに絆される中学🐶の話。※嘔吐表現注意
•上塗り: あることの上にさらに同じようなことを重ねること。悪い場合に使う。
•上書き: 既に存在するデータを新しいデータに置き換えること。 「オーバーライト」と呼ばれることもある。
ハピエンとは言い難いけど、花垣がタイムリープする前の世界線はこんな感じに一蓮托生エンドだったのかな。
トラウマの上塗り乾が初めて「そういうこと」を見たのは、イザナの下にいる頃だった。イザナの指示に従って名も知らぬチンピラ供をボコした帰り道、見知った黒龍のメンツが路地裏でたむろしているのを見かけた。別に親しくもない、仕事のために一時話たことがある程度の関わりで名前も覚えていない。けれど向こうはこちらの顔も名前もバッチリ覚えていたらしい。「乾君、こっち来てみなよ」いつもなら無視するような声がけに、気まぐれに振り向いて近づいた。
裏通りの暗闇を進むにつれて、高くて小さい女の悲鳴が聞こえて来るようになった。まさか数人の男がよって集って女をリンチでもしているのかと訝しみつつ覗き込むと、服がはだけた女が2人、男達の下で柔らかな肢体を淫らにくねらせていた。女はうっとりと蕩ける表情で目元を緩ませ、快楽に顔を歪ませている。男達が身体を動かし女の身体に触れるたび、甲高い声が路地裏にこだまする。
6148裏通りの暗闇を進むにつれて、高くて小さい女の悲鳴が聞こえて来るようになった。まさか数人の男がよって集って女をリンチでもしているのかと訝しみつつ覗き込むと、服がはだけた女が2人、男達の下で柔らかな肢体を淫らにくねらせていた。女はうっとりと蕩ける表情で目元を緩ませ、快楽に顔を歪ませている。男達が身体を動かし女の身体に触れるたび、甲高い声が路地裏にこだまする。
uta
DOODLEココイヌココイヌと喉仏の話
sexual scrap#2甘い気だるさに横たわっていると「水飲む?」と、ココがベッドから立ち上がった。俺が頷くより先にキャップを開けたミネラルウォーターを差し出すからそれを受け取り一口含む。すると、水はみるみるうちに身体中に巡っていく。少し飲んでそのままココに押し戻すと、ベッドに半分腰掛けたままごくごくと喉を鳴ら始めた。水が喉を通り落ちていく様子を眺め、ふとその喉仏が気になった。普段あまり意識しないココの喉仏は、凹凸がハッキリしておりその一部がひどく尖っている。昔からこんなに尖っていただろうか。
「...どうした?」
「…いや」
毎日隣にいても、ふとした瞬間知らないココを見る。それは表情だったり、今みたいな身体のことだったり。自分ではない他人だから当然なわけだが、俺はいつもそんな小さな発見に幸せを思う。
1640「...どうした?」
「…いや」
毎日隣にいても、ふとした瞬間知らないココを見る。それは表情だったり、今みたいな身体のことだったり。自分ではない他人だから当然なわけだが、俺はいつもそんな小さな発見に幸せを思う。
hiim723
DONE「25ココと15イヌと例のバズーカ」幹部軸🈁の純情物語(?)
幹部🈁と中学🐶の話メイン+オマケみたいなそれぞれの🈁🐶
お互いのことを一途に大好きなココイヌ最高〜!
※例のバズーカは改造されて5分どころじゃない時間、大人🈁が過去に居座ります。ご都合主義二次元バズーカです。
書いてないですが、帰ってきた中学🈁は🐶の格好を見てひっくり返りそうだなと思いました。
25ココと15イヌと例のバズーカドォォォォォン!!
どこからか馬鹿でかい音がしたと思ったら、視界がもくもくとした煙に包まれた。あわや抗争か、カチコミか、どちらでも構わないなと思いながら隣にいる幼馴染の手を握った。存在を確かめるために。
九井一は反社の幹部だったから、いつでも死ぬ覚悟はしていた。今日死んでも明日死んでも何も変わらなかった。殺されるような酷いことをたくさんしてきたクズの自覚はあったので。
人から忌み嫌われる自分には、隣に立つ幼馴染だけいてくれたらそれでいいのだ。
煙が薄くなり視界が晴れてくる。ケホ、と一つ咳をして隣に立つ幼馴染を振り返った。
「イヌピー、大丈夫?この前潰した組織の復讐かねぇ……。暴れるしか脳がねぇ古参のバカ共には、やるなら徹底的にやれって文句つけとくわ」
9698どこからか馬鹿でかい音がしたと思ったら、視界がもくもくとした煙に包まれた。あわや抗争か、カチコミか、どちらでも構わないなと思いながら隣にいる幼馴染の手を握った。存在を確かめるために。
九井一は反社の幹部だったから、いつでも死ぬ覚悟はしていた。今日死んでも明日死んでも何も変わらなかった。殺されるような酷いことをたくさんしてきたクズの自覚はあったので。
人から忌み嫌われる自分には、隣に立つ幼馴染だけいてくれたらそれでいいのだ。
煙が薄くなり視界が晴れてくる。ケホ、と一つ咳をして隣に立つ幼馴染を振り返った。
「イヌピー、大丈夫?この前潰した組織の復讐かねぇ……。暴れるしか脳がねぇ古参のバカ共には、やるなら徹底的にやれって文句つけとくわ」
uta
DONEココイヌ+モブ秘書 第3話⚠️モブがメインの話です
インボブル・ラヴ・ワールドーーー通称KV
社内で使われるその言葉は、稀咲会長担当のVIP級クライアントを意味する。会長直々に接待させて頂く、つまりは会社に多大な影響を与える御相手という訳だ。
そんな、絶対にミスしてはならないアポイントがどうしたわけか九井さん宛になっている。
「ど、どうしよう…」
「…。」
顔面蒼白の新人が助けを求めるように私を見上げる。今更会長に戻ってきてくださいとも言えない。なぜなら会長は今、上海にいるのだ。
「とりあえず九井さんに判断を仰ぐから、急いで会長に連絡して。」
「!」
泣き出すんじゃないかと思った新人は腰が折れるくらいの角度で頭を下げ、慌ただしく秘書室を飛び出て行った。事態は最悪だ。しかも御相手はKVの中でも九井さんが最も苦手なクライアントという最悪の最悪。大抵のアクシデントは文句を言いながらも対応してくれる九井さんだが、このクライアントには素直に首を縦にしてはくれないだろう。最悪会長を呼び戻せと言うかもしれない。そんなことをしたら今度は会長にネチネチ嫌味を言われるーーーだけでなく、クビになる。多分。
9172社内で使われるその言葉は、稀咲会長担当のVIP級クライアントを意味する。会長直々に接待させて頂く、つまりは会社に多大な影響を与える御相手という訳だ。
そんな、絶対にミスしてはならないアポイントがどうしたわけか九井さん宛になっている。
「ど、どうしよう…」
「…。」
顔面蒼白の新人が助けを求めるように私を見上げる。今更会長に戻ってきてくださいとも言えない。なぜなら会長は今、上海にいるのだ。
「とりあえず九井さんに判断を仰ぐから、急いで会長に連絡して。」
「!」
泣き出すんじゃないかと思った新人は腰が折れるくらいの角度で頭を下げ、慌ただしく秘書室を飛び出て行った。事態は最悪だ。しかも御相手はKVの中でも九井さんが最も苦手なクライアントという最悪の最悪。大抵のアクシデントは文句を言いながらも対応してくれる九井さんだが、このクライアントには素直に首を縦にしてはくれないだろう。最悪会長を呼び戻せと言うかもしれない。そんなことをしたら今度は会長にネチネチ嫌味を言われるーーーだけでなく、クビになる。多分。
uta
DOODLEココイヌ最終回軸
風呂場で交わすしょうもない話
⚠︎下ネタ
sexual scrap #1己の股間を凝視する姿に何と声を掛けるべきか。二人で入るには窮屈な浴槽に向かい合うこの状況で、その気まずさは言葉にならない。
「俺このままじゃ魔法使いになっちまうかもしれねぇ。」
ゆっくりと顔を上げたイヌピーの真顔っぷりに「意味わかんねぇんだけど」と口をついて出てしまったのは致し方ないだろう。俺の恋人はビックリするほど時々不思議ちゃんなのである。
「真一郎くんが、」
「待て。いい、もうそれ以上言うな。」
その名前はフラグだ。十中八九しょうもない話に決まっている。聞く気はねぇぞとそっぽ向く俺に「聞けよココ!」とイヌピーが浴槽の水を吹っ掛けてくる。俺は腹を立ててる訳ではなく、くだらねぇ話題に違いないそのフラグはへし折っておきたいだけなのだ。謎に股間を凝視するその姿勢、突然の魔法使い宣言、そして真一郎くんという名前。どこを切り取っても聞くに値しないことを言うに決まっている。
1343「俺このままじゃ魔法使いになっちまうかもしれねぇ。」
ゆっくりと顔を上げたイヌピーの真顔っぷりに「意味わかんねぇんだけど」と口をついて出てしまったのは致し方ないだろう。俺の恋人はビックリするほど時々不思議ちゃんなのである。
「真一郎くんが、」
「待て。いい、もうそれ以上言うな。」
その名前はフラグだ。十中八九しょうもない話に決まっている。聞く気はねぇぞとそっぽ向く俺に「聞けよココ!」とイヌピーが浴槽の水を吹っ掛けてくる。俺は腹を立ててる訳ではなく、くだらねぇ話題に違いないそのフラグはへし折っておきたいだけなのだ。謎に股間を凝視するその姿勢、突然の魔法使い宣言、そして真一郎くんという名前。どこを切り取っても聞くに値しないことを言うに決まっている。
mizuho_hidaka
DONEココイヌwebオンリーでの展示作品。イベント終了したのでパスワード解除しました。
10月既刊や四分にあげている芸能パロのココイヌ。
短いです。
芸能パロ番外編ふあ、と気の抜けた声と共に隣の乾が大きな欠伸をした。
「眠いのか」
「んー、昨日はいつもより早く寝たはずなんだけどな。寝足りないのかな……」
ボリュームのある睫毛がゆっくりと瞬く。音が聞こえないのが不思議なくらいだ、と毎回飽きもせず九井は思う。
今日は「劇場版TR」の続編ドラマ───シーズン3の顔合わせを兼ねた打ち合わせだけなのでメイクはしていないのだが、むしろ素の顔立ちを晒していることで元の美しさが際立っていた。
長机に肘をついてパイプ椅子に座っているだけだというのに、空気が違う。
「出演者は皆そうだろ。半分以上は演技が初めてでも、テレビとか舞台とか人に見られること自体には慣れてるプロばっかりだし」と乾は取り合わないが、欲目を抜きにしてもやはり彼は本人が自覚している以上に美しいのだ。
2202「眠いのか」
「んー、昨日はいつもより早く寝たはずなんだけどな。寝足りないのかな……」
ボリュームのある睫毛がゆっくりと瞬く。音が聞こえないのが不思議なくらいだ、と毎回飽きもせず九井は思う。
今日は「劇場版TR」の続編ドラマ───シーズン3の顔合わせを兼ねた打ち合わせだけなのでメイクはしていないのだが、むしろ素の顔立ちを晒していることで元の美しさが際立っていた。
長机に肘をついてパイプ椅子に座っているだけだというのに、空気が違う。
「出演者は皆そうだろ。半分以上は演技が初めてでも、テレビとか舞台とか人に見られること自体には慣れてるプロばっかりだし」と乾は取り合わないが、欲目を抜きにしてもやはり彼は本人が自覚している以上に美しいのだ。
hiim723
DOODLE「手を取り合って」梵天ルートに行き損ねたココイヌ。
週末のコヌイベントが待ちきれなくて書きました。細かいことは考えずに感じてください。
ギャグを書こうと思って書き始めたので、序盤はなんか様子のおかしいココノイがいます。最終的にしっとり?着地しました。
手を取り合って「ココ! やっと捕まえた! もう逃さねえぞ……」
イヌピーの手はオレの腕を掴んで離さない。暖かい手から伝わる体温は冷え切ったオレの身体にはあまりにも熱くて、掴まれた場所からじわじわと何かが侵食してくるようだった。
離別から5年、イヌピーと2度と会うことはないと思っていた。
関東卍會は徐々に勢力を広げていき、そろそろ本格的に裏社会の覇権をとりにいく準備を始めていた。そして明日、組織の方向性を決める重要な取引がある。しかしその取引は相手が約束の時間に現れず、「相手都合」で破談になる。それを引き金にしてオレ達は反社会勢力としてのし上がっていく。そういうストーリーだった。
取引相手の重役は今晩、誰にも知られずにひっそりと息を引き取る手筈になっている。人を殺してもう2度と引き返せないところに足を踏み入れる、つまりそういうことだった。
6793イヌピーの手はオレの腕を掴んで離さない。暖かい手から伝わる体温は冷え切ったオレの身体にはあまりにも熱くて、掴まれた場所からじわじわと何かが侵食してくるようだった。
離別から5年、イヌピーと2度と会うことはないと思っていた。
関東卍會は徐々に勢力を広げていき、そろそろ本格的に裏社会の覇権をとりにいく準備を始めていた。そして明日、組織の方向性を決める重要な取引がある。しかしその取引は相手が約束の時間に現れず、「相手都合」で破談になる。それを引き金にしてオレ達は反社会勢力としてのし上がっていく。そういうストーリーだった。
取引相手の重役は今晩、誰にも知られずにひっそりと息を引き取る手筈になっている。人を殺してもう2度と引き返せないところに足を踏み入れる、つまりそういうことだった。
hiim723
MOURNING乾少年が少年院に入った理由中学ピーはとても可哀想だよねって話。ココイヌだけど、ココの出番は少なめ。
嘘をついてはいけない乾青宗は本に興味がない。本を読むと眠くなるので漫画以外の文字を読む気にはなれない。勉強も本も嫌いで中学すらまともに行がなかった乾が図書館に足を向けるのは、そこに幼馴染の九井一がいるからだ。
「イヌピー、帰ろう」
耳元で九井の声がして、図書館に着くなり机に突っ伏して眠っていた乾の意識が浮上する。顔を上げると端正な顔をした幼馴染がこちらを覗き込んでいた。図書館の窓から西日が差して、九井のまっくろな髪に反射している。九井に言ったことはないが、キラキラと光るまっくろな髪と、乾だけを見つめるまっくろな瞳が乾は大好きだった。
「よく寝てたね」という声を聞きながら眠い目を擦りあくびをする。ぼーっとしたまま椅子に座っていたら九井に手を引っ張られたので、大好きな時間の終わりを残念に思いながら立ち上がった。そうして九井に手を引かれるまま、ヒールをカツン、カツン、と鳴らしながら図書館をでる。
12283「イヌピー、帰ろう」
耳元で九井の声がして、図書館に着くなり机に突っ伏して眠っていた乾の意識が浮上する。顔を上げると端正な顔をした幼馴染がこちらを覗き込んでいた。図書館の窓から西日が差して、九井のまっくろな髪に反射している。九井に言ったことはないが、キラキラと光るまっくろな髪と、乾だけを見つめるまっくろな瞳が乾は大好きだった。
「よく寝てたね」という声を聞きながら眠い目を擦りあくびをする。ぼーっとしたまま椅子に座っていたら九井に手を引っ張られたので、大好きな時間の終わりを残念に思いながら立ち上がった。そうして九井に手を引かれるまま、ヒールをカツン、カツン、と鳴らしながら図書館をでる。