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    #ココイヌ

    cocoInu

    somakusanao

    DONEみんな生きている平和軸D&Dでマイキーとココが働くことになった都合のいい設定です。そうなったらいいのにな!!!!!
    ドラケン視点なのでマイキーの評価が低いですが、マイキーはカリスマ店員です
    口の悪い男 D&Dモーターズに従業員が増えた。佐野万次郎と九井一である。気分にムラのある佐野はさておき、経理に強い九井の加入は心強い。じっさい仕事をはじめて一週間と経たぬが、九井には何度も助けられている。
     龍宮寺が礼を言うと九井は舌を出して「こんなこともできないで、よく営業できたな」とのたまわった。九井がまとめてくれることで、経理はだいぶ簡略化された。たしかに九井の言うとおりである。
     九井はたびたびそういう言い方をした。「なんでいらねー書類をとってあるんだよ。バカかよ」「整理整頓できないやつは、仕事ができないんだぜ」「あんな客は無駄なだけだ。さっさと切っちまえ」等々。 
     なるほど九井は口が悪いんだな。龍宮寺は納得した。なにしろ全員がヤンキー上がりである。いまさら仲間内で取り繕う必要はないし、むしろ清々しい。九井は口は悪いし、態度もでかいが、頭が切れて仕事のできる男だというだけの話だ。嫌っているわけではない。外面を取り繕われるよっぽどいい。そういう奴なんだな、と思っただけのことだ。
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    somakusanao

    DONEパラレルです。タケミっちがイヌピのお嫁さんになるパラレルですが、ココイヌです。パラレルなので、書きたい放題です。たぶんバジさんをはじめて書きました。たのしいです。
    思った以上にタケミっちの話になってしまった。
    かみさまのくに 川端康成の有名な小説の書き出しに「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」とある。オレが鳥居をくぐり抜けたら、そこは神様の国だった。
     オレもね、おかしいなと思ったんだよ。こんなところに鳥居なんてあったっけ?って。
     そのときオレはバイトに遅刻しそうになって、携帯片手に走っていた。30分にタイムカードを押さなきゃいけないのに、携帯が示す時刻は27分。ちなみに職場まではバスに乗って20分。バス停にすら辿り着いていない。どうやったって無理だ。どこでもドアでもない限り無理だ。そんなオレの目の前に飛び込んできたのが鳥居だった。こんなところに鳥居なんてあったっけ?

    「あ、しまった」

     鳥居に気を取られたせいか、オレの手から携帯がすっぽ抜けて、鳥居の奥に飛んでいった。今日日、携帯がないとなにもできない。遅刻の連絡さえできない。オレは慌てて携帯を取りに行った。携帯しか見ていなかったから、鳥居をくぐり抜けたことに無自覚だった。
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    somakusanao

    DONEココのすきなおにぎりを考えていたら、いつのまにか書いてました。
    ドラケンとイヌピーの話。
    おにぎりは作らないことになったので、タイトル詐欺です。
    そうだ、おにぎりをつくろう「ドラケン、おにぎりの具はなにが好きだ?」
    「うーん。鮭かな」
    「鮭か……。作るの面倒くせぇな」
    「待て待て。オマエがオレに作るのか?」 

     言葉が圧倒的に足りていない同僚をソファーに座らせて説明を求めてみたところ、「ココが忙しそうだから、おにぎりでも作ってやろうと思って」と言う。それはいい。全然いい。九井はきっと喜ぶだろう。

    「なんでオレに聞くんだよ……」

     乾は九井にサプライズをして喜ばせたいんだろう。それは安易に想像できる。
     だがしかし、イヌピー同担拒否過激派九井が面倒くさい。きっと今もこの会話をどこかで聞いているはずだ。最初の頃は盗聴器盗撮器の類を躍起になって探していた龍宮寺だったが、ある時期に諦めた。ようするに九井は乾の声が聞こえて、乾の姿が見られればいいのだ。盗聴器と盗撮器の場所を固定にしてもらった。盗聴盗撮される側が指定するっていうのもなんだかなと思いながらも、あらかじめ場所を知ったことで龍宮寺の心の安定は保たれる。ちなみに乾は中学時代から九井につねに居場所を知られている生活をしているので、慣れ切っている。
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    somakusanao

    DONEココイヌちゃんがチェーン系列のフード店でデートするお話です。⑤カラオケ店
    カラオケ店はフード店じゃないというごもっともなつっこみは、心の中でお願いします…
    ココイヌデート⑤カラオケ店「九井さん! 来ました!」

     キッチンに衝撃が走った。
     九井さんは、べつにこのチェーン系列カラオケ店のマネージャーでもエリア長でもなんでもない。一般人である。たぶん一般人ではなく、おそらく関東卍會の、げふんげふん、いや、うん、それは確証がないし、考えないことにして、一般人ということにしておく。
     身なりからして金を持っているであろう彼だが、なぜかときどき当店をご利用される。そしてキッチンのストックを空にしていく。なにしろ九井さんはよく食べる。めちゃくちゃ食べる。マジであの細い体のどこに入っているんだというくらいのブラックホールだ。
     そのうえ九井さんはメニューをいろいろと楽しみたい方で、「トマトの海賊風チキンみぞれ煮バゲット添え」なんていう当店で三カ月に一回も出たことのないメニューも頼む。そのたびにキッチンはレシピはどこだと探す羽目になる。しかも、九井さんはたいてい一時間でご退室される。つまりスピード勝負なのだ。
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