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    海老(小説)白玉(絵)

    スタゼノ好きの海老(小説)とゲン千好きな白玉(絵)の二人です。管理は海老がしてます。

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    related works

    zeppei27

    DONEなんとなく続いている主福のお話で、単品でも読めます。七夕を楽しむ二人と、夏の風物詩たちを詰め込んだお話です。神頼みができない人にも人事を超えた願いがあるのは良いですね。
    >前作:昔の話
    https://poipiku.com/271957/11735878.html
    まとめ
    https://formicam.ciao.jp/novel/ror.html
    星渡 折からの長雨は梅雨を経て、尚も止まぬようであった。蒸し暑さが冷えて一安心、と思ったが、いよいよ寒いと慌てて質屋に冬布団を取り戻そうと人が押しかけたほどである。さては今年は凶作になりはすまいか、と一部が心配したのも無理からぬことだろう。てるてる坊主をいくつも吊るして、さながら大獄後のようだと背筋が凍るような狂歌が高札に掲げられたのは人心の荒廃を憂えずにはいられない。
     しかし夏至を越え、流石に日が伸びた後はいくらか空も笑顔を見せるようになった。夜が必ず明けるように、悩み苦しみというのはいつしか晴れるものだ。人の心はうつろいやすく、お役御免となったてるてる坊主を片付け、軒先に笹飾りを並べるなどする。揺らめく色とりどりの短冊に目を引かれ、福沢諭吉はついこの前までは同じ場所に菖蒲を飾っていたことを思い出した。つくづく時間が経つ早さは増水時の川の流れとは比べるまでもなく早い。寧ろ、歳を重ねるごとに勢いを増しているかのように感じられる。
    3654

    recommended works

    femarap88

    DOODLEZ=198のスタとゼノ幼馴染が趣味として吸引していた毒ガスの原料はナス科の植物であったが、その原産地がここ南米であることに気づいた時、なんとも奇妙な因果の帰結だなと、ゼノは思わざるを得なかった。

    熱帯に広く分布する多年草たるそれを採取し加工するという行為が、石化解除後のゼノの自由時間のほとんどを占めていた。千空たち科学王国に協力して、宇宙船完成までのロードマップを作り議論を重ねる傍らで、せっせと採取に勤しむ日々。
    茎は石油ほどではないがそれでも効率の良い燃料となるから別途保管、適宜使うということで科学王国とも合意済み。ゼノにとって必要なのは葉だけだった。嵩張るそれを乾燥させて熟成させる工程を経て、やっと幼なじみの愛した毒ガスに至ることができるのだから。

    「本来であれば乾燥にも熟成にも数ヶ月は必要なのだがね。毒ガスの切れた君はエレガントではないから、取り急ぎで用意させてもらったよ」
    “今日の一本”を仕上げたゼノは立ち尽くす幼馴染に苦笑まじりに語りかけるが返事はない。当然だった。もとよりギリシア彫刻も斯くやの要望をしていた彼は今となっては文字通りの石像だ。実にエレガント、ここがルーブルだと言っても文句は出な 2431