「ねえ、サファイア。どうして僕の懲罰に賛成したの?」
「君も知っているだろう、アベンチュリン。今のサファイアを発掘し、磨き上げたのは他ならぬダイヤモンドだ。彼の信を裏切るような者をサファイアは許さない。」
「…じゃあ。」
ギャンブラーが徒に笑う。甘えたがりの猫のように。
「もし、ベリタス・レイシオに投票権があって、裁かれるのがカカワーシャだったら、君はどっちに入れていたんだい?」
「答えるまでもない。僕は君を放り出すような真似はしない。助命嘆願のために駆け回り、レディ・ヒスイのポーンショップの客にもなっていただろう。」
「ふふっ。…最高だよ、ダーリン。」
甘えたがりの子猫は鼻梁にキスをする。猫同士でやるような、鼻同士のキスだ。
「そんな君が大好きだよ、レイシオ。」