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    higuyogu

    @higuyogu

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    POIPOI 85

    higuyogu

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    まとめその⑤。季節ネタが多い
    ・その1(一周目)→
    https://poipiku.com/1066758/9375731.html
    ・その2(王子、将軍、忍者トリオ)→
    https://poipiku.com/1066758/9567132.html
    ・その4(二週目)→
    https://poipiku.com/1066758/9883873.html

    ss世界木3その⑤世界樹3その⑤

    ※会話文のみ。BLある

    時系列はめちゃくちゃだったりする。1週目後半〜2週目〜3週目のどこかのやつ



    オ…オウミナミ 長髪プリンス。金髪碧眼。元気になったら結構マイペースになった。

    み…みつうろこ 若ショーグン青。オウミ君を構い倒しウザがられる一方で、金髪忍者にウザ絡みされる忙しい人。

    ラ…タカラブネ ポニシノ。金髪碧眼。みつうろこさんのことが気になる〜。もう俺の師匠ってことでいいですよね。

    リ…リュウスイ 黒ツインモンク。ロリ若々しいがみつうろこより1つ上。パーティ参加を控えている期間でもギルメンのケガを見てくれる。

    エ…エガスミ 赤髪バリスタ。リュウスイさんと同棲した。



    み「風邪ひきました。オウミ様看病してください」
    オ「安静にしてればよい。ずっとそこで寝ていろ」
    み「え、じゃあ下の世話はしてくれるんですか⁈」
    オ「トイレには自分の足で行ってくれ」
    み「俺、オウミ様を看病する時ちゃんといろいろやったのに」
    オ「そうではあるが…だが別の話だろ」

    み「オウミ様、飯食わしてください。口から口でも良いですよ」
    オ「体は起こしてやるが自分で食え」
    み「嫌ですけど」
    オ「俺もお前に食べ物を食わせるのは嫌だ」
    み「泣きます」
    オ「しがみつくな。放さんか。仕方ない、食わせてやるから食べたら寝ろ」
    み「口からですか?」
    オ「匙からに決まっているだろう」

    オ「俺は放せと言ったよな」
    み「こうしてりゃオウミ様を留めておくことができますからね。オウミ様は…汗臭いっすね」
    オ「お前も大概だからな。横になるぞ」
    み「添い寝ですか。積極的ですね。俺が熱だから仕返しするつもりなんですね」
    オ「減らん口だ。早う寝んか」
    み「汗臭いですねー」

    み「…………オウミ様、撫でましたか」
    オ「まだ起きとったのか?呆れたやつだ…」
    み「俺の頭撫でましたね?」
    オ「そうだ。撫でている。寝ろ」
    み「オウミが人の頭を撫でられるようになったなんて、成長感じて、涙が、ううっ」
    オ「タカラブネ呼んで含針でも放ってもらうか。おい、おらんのか?」

    ラブネ「呼ばれて針刺して眠らせました」
    オ「ご苦労。俺もやっと他の作業ができる」
    ラ「え、オウミさん、部屋出るんですか?買い出しとか?」
    オ「いや図書館だ」
    ラ「病気を調べに?」
    オ「いや茶器について気になる本があってな」
    ラ「暇潰し用?」
    オ「息抜きがてらの外出だからな。向こうで読むから帰りは遅くなる」

    ラ「オウミさん…」
    オ「な、なんだ」
    ラ「気持ちは分かりますけど、みつうろこさんのこともう少し労わりません?気持ちは分かりますけど」
    オ「こいつは俺がいなくとも生きていける。それにたかが発熱だろ。寝ていれば治る」
    ラ「ひ、日頃の感謝…などを」
    オ「なおさら俺がいない方が気楽なのでは」

    ラ「なるほど、オウミさんってこの方向でやべえかんじだったんですね。オウミさんは今日1日ここにいてください。本はオレが借りてきます」
    オ「お前の手を煩わせるわけにはいかん」
    ラ「含針で呼びつけた人に言われたくないです。それにオウミさんがいないとみつうろこさんが暴れます。確実に」

    オ「そ、それはいかん」
    ラ「でしょ?だからオウミさんは数分置きにみつうろこさんに構って様子見てください。そしたら目覚めても暴れることはありません」
    オ「分かった。その役目引き受けた」
    ラ「はいお願いします。 いや本当怖っ。この夏1番ヒヤッとしたかも。オウミさんも結構大概なんだな…」


    ラ「本借りてきましー…別に椅子をベッドに向けて座ってまで監視しろとは言ってないですけど」
    オ「帰ったか。だがこやつはこうして俺を見ていてくれたらしい」
    ラ「いつの話ですか?」
    オ「俺が船の上でくたばった時だな。ここにくる前の話だ」
    ラ「へー。オウミさんが」
    オ「ただの熱だったがな」

    ラ「んじゃあオレ、どっかいってます。なんかお邪魔そうなので」
    オ「感染るやもしれぬしの。そうしてくれ。助かった」
    ラ「はい」

    オ「思えばお前がやたらと俺に気を使うようになったのは、アレがきっかけであったように思う。俺が弱いばかりに心労かけた。すまなかった」

    オ「お前は俺に縛り付けておくにはもったいない男だ。早く強くなって、手放してやらねばならんな」

    ラ「いやダメでしょ」
    リュウ「お見舞いに来たよ」
    ラ「一生縛って留めておいてもらわないと、それこそ世界滅びますよ」
    リ「まあ死人は出そうだよね」
    ラ「オウミさぁん!それ撤回してください!!」



    み「え!オウミ様と2人で迷宮に?ほう!デートってわけですね!今まで護衛と子守で迷宮潜らされたりしましたけどデートは初めてですね!テントも買い込みましたし?何します?」
    オ「レベル上げをする。今回ファーマーのユキノワにも同行し」
    み「ほほう!ラブラブ度のレベル上げ!」
    オ「気色悪いぞ」

    み「なんか楽しいですね。五輪の剣!」
    オ「貴様、号令かける前に飛び出すな」
    み「いつものことでしょ」
    オ「今回は3人だけで挑んでいるのだ。少しの無駄が命取りになる」
    み「へい」

    み「五輪の剣!」
    オ「…お前に変化を期待した俺が悪かった。すまん」
    み「あれ?オウミ様の声がしない」

    み「オウミ様ごめんっ、許してっ。オウミ様の号令待ってから動きますからぁ」
    オ「…なら」
    み「なら?許してくれます?」
    オ「テント内で俺の体を玩具にすること、探索中に尻を触ること、髪に顔を押し付けることを今後一切やめるならば許す」
    み「え、オウミ、それは俺死んじゃう」
    オ「構わんぞ」



    オ「タカラブネ、そんな薄着で寒くないか?」
    ラ「全く平気です」
    み「私は寒いです」
    オ「そうか。皆特に問題なさそうだな」
    み「私は寒いです」
    オ「だがタカラブネ、あまり無理はするなよ」
    ラ「オウミさん、話しかけないでください。これ以上ヘイト稼ぎたくないです」



    オ「タカラブネは猫みたいだな」
    ラ「そんならオウミさんも猫でしょう。役割的に」
    オ「別にお前たちのことを下僕だと思ったことはないが」
    ラ「ハア?」
    オ「すまん」
    み「…げほん」
    ラ「オウミさん、みつうろこさんは…?」
    オ「別に家臣でもなんでもないのでどこにでも行けばよ」
    ラ「違います」

    ラ「動物に例えたらなに?です。この場合みつうろこさんは?」
    オ「蛇だ。胴が長いからな」
    み「再回答の権利を差し上げます」
    ラ「龍とか」(耳打ち)
    オ「龍とかだろうか」
    み「理由を聞いても良いですか?」
    オ「なぜなんだ?タカラブネ…あれ、おらんな」
    み「なんで龍なんですかねえ〜?」



    ・1
    ※クロス時代。レムリアの二人

    み「日頃の行いがあまり宜しくなく、語尾がおかしくなってしまいましたニョロ」
    オ「素行の悪さは自覚していたのか」
    み「身分違いの恋愛は御法度ですニョロ」
    オ「そんなふうに捉えていたのか…。誤魔化されんぞ」
    み「それでもこのみつうろこ、これからもオウミ様のことをお慕い続けますニョロロロ」

    み「オウミ様ニョロ」
    オ「ついてくるな。話しかけるな」
    み「ニョロ!傷つくニョロニョロ」
    オ「そんなふうにふざけていると、一生その語尾になるかもしれんぞ」
    み「俺は困らないんでニョロ、別にいいですニョロ」
    オ「俺が死んだ後もその語尾が続くのだぞ」
    み「ニョロ〜」

    み「オウミニョロのデレが見れたので満足しましたニョロ。おふざけはこれでやめます」
    オ「なんだ、演技だったのか」
    み「ニョロ」
    オ「ふざけやがって」
    み「オウミ様ニョロ、呪いのことは本当ニョロ。何も考えず話すとすぐニョロニョロニョロニョロ」
    オ「う、うわあ!治療師はどこだ!!」

    ・2
    オ「ニャ。…っち、ンニャ。……」
    み「私の語尾がおかしくなる呪いはオウミ様に押し付けることで解決しました!私と同じ苦しみを味わう気分はどうですか?」
    オ「……」
    み「つねります」
    オ「ギッ、ウモー……」怒りの唸り
    み「生えてないイカ耳と打ち付けられる尻尾が見えるようです」

    み「オウミ様、なんかしゃべってくださいよお」
    み「え、喋らないんですか?人語忘れました?」
    み「無視するならイタズラしちゃいますよ」
    み「声出ないんですか?」
    み「これじゃまるで俺しか話してないみたいじゃないですか」
    み「泣きますよ」
    み「オウミ様〜、ほら見て俺の目から涙!」

    オ「ンナアのあくびニャロ」
    み「うっわ、これは酷いですね」
    オ「ノォオオ、ニョアえのモーぅい、ひどかっウアアォ、ンナー」
    み「よほど?お前の呪い、酷かったウニャニャー、ですか?いやまあ、ねっ」
    オ「オー、おエ、ヌー…どオウゥー…ムー…」
    み「俺はどうすればいいか、を途中で諦めたやつ」

    み「でもそれだけ俺の愛が重かったということですね!受け入れてください」
    オ「……」
    み「あれ?オウミ様、鎧を着てどうするんですか?今から探索に?俺は行きませんけど。え、行っちゃうんですか?街歩きではなく?あれ?オウミ?オウミマジで?ごめんごめん、行くな行くな。行くなて」

    ・3
    ラ「呪いはノオイェも、んニャー」
    オ「レムリアに滞在していたときもこんな感じのことがあったな。懐かしい」
    ラ「んるるる」
    オ「愛らしいなあ」
    み「どこが?」
    オ「手を近づけると顎を乗せるところとか」
    み「はあ?」
    ラ「ンニャー」
    オ「よしよし」
    み「俺のほうが可愛かったでしょうが!!」



    ※タカラブネがみつオウ部屋でたびたび寝るようになった頃。毎日寝るようになる前。

    オ「おい、宿泊している部屋にゴミの山を作ったのは誰だ」
    ラ「それオレの寝床っす」
    オ「なるほど。シャツに金属片が混じっているからゴミかと思った。よく見たら寝床だ」
    ラ「その金属片はオレの仕事道具す」
    オ「収納を兼ねているのか。なかなか優れたベッドだ」
    ラ「順応力高いですね」


    み「この服の山なんですか。ちっこい武器も混じってて」
    ラ「それオレの寝床です」
    み「捨てますね」
    ラ「やめてください!作るのに30分使ってるんですよ!
    み「はあ」
    ラ「えーっ、それにオウミさんからも絶賛でした!」
    み「それで?コレを残す理由になりますか?」
    ラ「待ってください!待って!」



    み「オウミ様の髪の毛は綺麗ですね。ほら光にかざすと金の糸ですよ」
    オ「そうか」
    エガ「そうすると一本何エンになんの?」
    ラ「溶かして固めれば金塊になるんですか?」
    み「羽衣のようです。私はこれを盗んでしまい込まなくてはならない」
    エ「まだ続けんのかよ」
    ラ「休憩できないんすけど」



    み「オウミ様に羽衣ないんですか?」
    オ「何だそれは」
    み「あ、オウミ羽衣は俺が食べたんでした。ポン酢でつるっと」
    オ「酔っ払うまで酒を飲むと辛い、とか言っていたくせに。タカラブネ、こいつを適当に眠らせろ」
    ラ「あとが怖いんですけど」
    オ「そうか。頑張ってくれ」



    ラ「なんでみつうろこさんはあの知らない人にがっつり尻揉まれて何も言わなかったんですか?」
    み「え?何かありましたか?」
    ラ「ええー…」
    オ「そんなもんだろう。人も多いしな」
    ラ「う、嘘でしょ、嘘だと言ってください」

    翌日
    オ「タカラブネよ。先日、あいつに接触していた不届きものの顔を覚えているか」
    ラ「やっぱ異常事態でしたか」
    オ「うむ。俺の判断が間違っていた。だから速やかに探しあて、処理してくれ」
    ラ「しょっ引くかんじですね」
    オ「はははっ、面白い冗談だ。今日中にな。頼んだぞ」
    ラ「……」

    ラ「みつうろこさん、オウミさんにこないだの不届きものをどうにかしろと言われたんですけど」
    み「へー」
    ラ「みつうろこさんのケツのせいで人が死ぬなんて、オレ、悲しいです…!ううっ」
    み「私の尻のおかげでオウミ様の強強ムーブ見れたんですからよかったじゃないですか。心底羨ましいですよ」



    み「浴衣を着てるオウミ様の尻が好きです」
    エ「そうなんだ」
    み「布に包まれてる尻…」
    ラ「みつうろこさん、うざいです」
    み「あの尻になら踏まれてもいい」
    リ「皆んな疲れてるから黙ってよ」
    み「煩いですねぇ。オウミ様からも言ってやってください」
    オ「お前が悪い」
    み「泣きそう」


    ○11
    み「オウミ様はクリスマスに何がほしいですか?」
    オ「何もないが、強いて言えばその日の3食分の食料だな」
    み「一日中デートってことですね。承知しました」
    オ「俺は部屋で過ごすつもりなのだが」
    み「積極的なオウミ様も良いですよ」
    オ「今日のお前は一段と気持ち悪いな」


    ○12 正月
    ・1
    み「正月に宝船の絵を枕下に敷いて寝ると吉夢を見るらしいですね。仕方ないのでラブネさんで代用しますか」
    ラ「嫌です」
    オ「俺なら抱き枕にしたいな」
    ラ「オウミさんの抱き枕になるなら別にいいですよ」
    み「何か言いましたか?」
    ラ「すみません。オレはやっぱりただの枕でしたっ」

    ・2
    ラ「今年の干支的にみつうろこさんの近くにいれば運気が上がるような気がします」
    み「それは良かったです。じゃああそこの甘酒奢ってください。あとあっちのうどんも美味しそうですねえ」
    ラ「気のせいだったかもしれないです。離れます」

    ○13
    ラ「みつうろこさんはオウミさんの何に惹かれてお仕え…お仕え?付き纏ってるんですか?」
    み「顔と尻」
    ラ「尻?」
    み「顔と尻です」
    ラ「機能面の話ですか?」
    み「形の話です」
    ラ「なんか掘り下げてすみませんでした」


    ラ「みつうろこさんはなんで敬語使ってるんですか?」
    み「仕事中だからです」
    ラ「オウミさんに四六時中付き纏ってますもんね」
    み「夜中はオウミ様のこと意図的に呼び捨ててること多いですけどね。聞いてなかったんですか?」
    ラ「興味ないので気づきませんでした」


    ○14
    み「分かりましたよ、ラブネさん。あなたが私に抱きついて寝ればオウミ様がうっかりラブネさんごと自然に私に抱きついてくれるわけです」
    ラ「耳引っ張んないでください。無視してすみませんでした」
    み「今晩早速実行しなさい」
    ラ「うわー。はいすんません、やります」

    み「暑っくるし」
    ラ「みつうろこさんが言ったんすよ」
    み「オウミ様が帰ってくる前に寝たふりです」
    ラ「…」

    オ「なんだ、もう明かりを落としたのか。寝ているのか?…ずいぶん奇妙な光景だな」
    ラ(バレたら嫌すぎる)
    オ「俺も寝るか」
    み(こいこいこい)
    ラ(バレたらマジで嫌すぎる)

    オ「…暑い。なんか妙に暑い。熱源が側にあるせいか?」
    ラ(普通に考えてこんな暑い島で3人もくっついて寝るなんて頭沸いてんだよな…)
    オ「まあよいか」
    ラ(お、距離とったな)
    み(オウミのくせになんでこういう時だけ判断力が正常になってんだよ〜!!)

    み「…寝れね。あつ。ラブネさんもそう思い…コイツ寝てんの?忍者すっげー。どこでも寝れんじゃん。オウミー、起きろー」
    オ「…」
    み「つまんね。小僧をよけて、寝んか」

    み「……なんでこんな寝苦しんだ?うっわ忍者が張り付いてる。忍者やっべ。え、オウミはなんで忍者に抱きついてんの?」

    人は抱きつき、抱きつかれ、社会を形作ってきた。人間という生き物の有り様が、今まさにここで再現されているのである。
    み「抱きつきの連鎖、か…。暑。邪魔だ。2人で抱き合ってろ。はー風が涼しい」

    ラ「なんか昨日は悪夢を見た気がします」
    オ「災難だったな」
    み「あれ?目的が達成できてない」


    ○15
    オ「パサランをテントで待つ」
    み「では私とオウミ様は並んで寝ましょうね」
    オ「いや鎧を着ているから座って休む」
    ラ「じゃあオレはお二人の間の隙間でいいです。…みつうろこさんの南蛮胴めっちゃ邪魔です。あとオウミさんのこの腰の、ただの凶器です」
    み「んだコイツ」
    エガ「ひでぇ光景だ」


    ○16
    ラ「みつうろこさん、魚買ってきました!料理してください!」
    み「トビウオですか?そのまま齧ってればいいじゃないですか」
    ラ「イナダもあります。刺身がいいです」
    み「自分で捌いてください」
    ラ「刺身刺身刺身!」
    み「うっざ。誰に似たんだ。じゃあ米炊いてください」
    ラ「承知しました!」

    み「刺身、骨せんべい、あら汁」
    ラ「やったー!」
    オ「美味そうな匂いがする」
    ラ「ご飯3人分よそいましたよ!」

    ラ「骨が無い!」
    み「よかったですね」
    オ「この肉の山は何だ?」
    み「それが骨部分をまとめて叩いたやつなんで、オウミ様には難易度高いかも」
    オ「固いのが混じっている」

    み「言わんこっちゃない」
    ラ「トビウオのヒレは揚げてあるんですね。贅沢」
    オ「俺の汁物には頭がないぞ」
    み「叩きも食べられないオウミ様に頭なんて食べれますか?」
    オ「う、うむ」
    ラ「皮も貰いますねっ」
    み「ついでにイナダの中骨も食べといてください」

    ラ「美味しかったです!また作ってください!」
    み「捌き方を覚えてください」
    ラ「教えてください!」
    み「他の人から教わってください」
    オ「しかしお前が飯を用意できるのは意外だ」
    み「オウミ様になら腕振いますよ」
    オ「だが魚は少し食べるのが苦手でな」
    み「教えます」
    オ「お前からは嫌だ」


    ○16
    み「2月2日で22、猫の日ですよ。オウミ様、猫になりなさい」
    オ「誰も猫の日だとは言ってないようだぞ」
    み「普段通りの振る舞い、ですか。なるほど元から己は猫であると!」
    オ「状態異常か?テリアカは…」
    ラ「オウミ様、これ平常どおりですよ」
    オ「状態異常であってほしかった」

    オ「タカラブネ、さっきなぜ呼び方を変えたのだ?」
    ラ「なんのですか?変なことありましたっけ?」
    オ「俺を様で呼んだだろう。あやつのように」
    ラ「え⁈え、ええー?気のせいでは?」
    オ「あいつにも確認してみるか」
    ラ「やめてください、やめてくださいっ!」


    ○17
    み「オ、ウ、ミ、様〜、チョコくれチョコチョコ」
    オ「港のほうに行けばないか?カカオとサトウキビで作っただろう」
    み「オウミセレクトチョコがいいです。今回は味わって食べますよ♡」
    ラ「どういうことすか」
    オ「以前渡したものは量が少なく、一瞬で平らげられてしまったのだったかな」

    ラ「本当に?それだけなんですか?というかそもそもチョコって高級品ですよね。一粒5000エンだったりとかしてないですか?」
    オ「そこまで高くない。トータルでそのくらいだ」
    ラ「それでも食い物ならクソ高いじゃないですか。ねえ」
    み「へー、舌バカなので気づかなかったです。4つ入りでしたっけ?」

    ラ「オウミさん!スルメでいいでしょ!なんならイワシでいいです!」
    オ「いやだが、これは味の問題ではなく相手の要望にいかに応えるかという話だ。俺はいつも無駄に世話を焼いてくれるこいつに礼をしたい」
    ラ「フーン。オウミさんがそう思うならそうすればいいです」
    み「楽しみにしてますっ」


    オ「俺が選ぶまでもなくチョコは船の荷物の隅に置かれていたこれしかなかった。島の暑さで溶けているが、一応チョコだ。上手いこと活かしてくれ」
    み「なんと」
    ラ「バチが当たったんですよ」
    み「これは舞台が悪かったですね。現パロに期待します」
    オ「何だそれは」
    ラ「わ、オレの上司きめぇ〜…」


    ○18
    み「そいやタカラブネって何人いるんでしょうね。延べの数でも現在だけの人数でも」
    ラ「この名を子につける人っているんすかね?」
    み「歴代と今活躍中の人達のことを言ってるんですけど。あなたの組織の」
    ラ「え」
    み「なんだかんだ毎年10人くらい名前もらってそうですよね」
    ラ「いや、え、そんな」


    ○19
    み「オウミ様から心のこもった贈り物してもらいたいですよねー。チョコじゃなくてもいいんで」
    ラ「まだ引きずってんすか。さすがにうざいです。いて!いでででっ」
    み「ここはいっちょ脅してみますか。プレゼントしてくれなきゃこの小僧の指をはねるぞ!って」
    ラ「嫌です!腕離してください!」


    オ「おい。タカラブネから、お前が俺からの贈り物を欲しがっていると聞いた」
    み「え?何をくれるんですか?」
    オ「カラスミだ。珍味だそうだ。これなら満足であろう」
    み「なんか、義理感が漂ってません?」
    オ「高かったぞ」
    み「なんかそうじゃねえんだよな…」

    オ「めんどくさい奴だな」
    み「俺はオウミ様からの愛を感じてみたいんですよお」
    オ「そうか。普段の俺からは愛とやらを感じないのだな」
    み「あれ?オウミ様?」
    オ「すまない。これでもお前のためにしていることもあったが、伝わらなければ意味などないな」
    み「あ、オウミ様、どこ行くんですか」

    み「オウミ〜、ごめんっ。許してっ。でも舌は噛むな」
    オ「だまへ」
    み「いっ⁈ちょちょ、オウミ!噛む力強めんなって!指取れちゃう!俺の指取れちゃったらやじゃない?いででででっ」
    ラ「溜飲下がりますね」


    ○20
    ラ「前職の楽しい思い出ってありますか」
    み「鳩を捕まえて焼いて食べたこととかですかね」
    ラ「鳩?」
    み「ちょっと行ったとこの境内に白いやつがいっぱいいるんですよ。それをパッと仕留めるわけです」
    ラ「それはやっていいことだったんですか?」
    み「さあ?でも肥えてて美味しかったですよ」


    ○21
    オ「タカラブネはどんな晩でも俺の懐で寝ようとするなあ。ふふ」
    ラ「壁にちょうどよくて、ゴホン」
    オ「壁?盾の話か?」
    み「オウミ様を隔てれば私の寝相による蹴りが届かない、と言っているのでしょう。殴っときますか」
    ラ「いて!」

    オ「それでも俺はタカラブネと寝られるのを嬉しく思う。今日は真ん中で寝るのか?」
    ラ「深都って寒いですからね」
    オ「背中側をあいつ(みつうろこ)で温めるのか。強かだな」
    ラ「え、腹をみつうろこさんに付けるつもりですけど。その方があったかいんで」
    オ「ふふ、照れよって」
    ラ「怖いなー」


    ○22
    み「ホ、ワイトデ〜のお返しにオウミ様に何かあげたいですけど、好物分かんね」
    ラ「オレとかじゃないすかね」
    み「さすがの私も、人の肉をオウミ様に食わせるほど非道じゃありません」
    ラ「ひえ〜」
    み「でもこのままだと俺がプレゼントですね。まさか全裸リボンに挑む日が来ようとは」
    ラ「うえぇ」

    ラ「布を扱う店に来ました。え、まさか本当に全裸リボンやんですか⁈やめてくださいよ!」
    み「何色がいいですかね」
    ラ「うーん、この青とか?やめてほしいです」
    み「何が嫌なんですか」
    ラ「絶対キモいです」
    み「そうですか。このリボンください。8mくらいあれば足りますよね」
    ラ「リボン可哀想」

    み「このリボン」
    ラ「やめてくださいよ」
    み「まだ言ってんですか」
    ラ「上司の奇行は、オレが止めます」
    み「それについては大丈夫です。オウミ様に巻こうかなと思っているので」
    ラ「そうなんですか?」
    み「はい。シン(蜃)のコスプレですね」
    ラ「よく分かんないすけど、怒られればいいと思いました」


    ○23
    み「オ、ウ、ミ、様〜。(横寝になる。) 俺の腹です。ほら撫でたいでしょ」
    オ「なんだ鬱陶しいな。…まあよいか。だが撫でるのは頭のほうだ」
    み「え、マジで撫でてくれるんすか。なんか、意外と優しい手つきで…ヤッベ泣きそ」
    オ「おい髪の毛が濡れているぞ。ちゃんと乾かせ。今晩は拭いてやるが」
    み「ふぉほほ〜」


    ○24
    ラ「みつうろこさんって大分変者あんまりしないのになんで陣羽織着るんですか?」
    み「3年前くらいのオウミ様が着れと言ったからですね」
    オ「そういえば俺が着させたのだったか。もう着なくてもいいぞ」
    み「では早速脱ぎます」
    ラ「…え、うわ!ふんどし一丁になるつもりですか⁈え、ふんどしも脱ぐんですか⁈⁈やめてください!」


    ○25
    み「ラブネさんはござるござろうは言わないんですか」
    ラ「オレが忍者だからそんなこと聞くんですか?ニンハラですよ」
    み「目上に対する口がなってないので、せめてゴザゴザ言ってた方がマシですよ」
    ラ「それについてはすみません。でもちょっと失礼な部下の方がー」
    み「あ?」
    ラ「すみません」

    オ「しかし馴染み始めの頃の方はまだ少し言葉はかしこまっていたよな」
    み「乱入オウミ様」
    ラ「ふふん!ちゃんとした言葉だって使えるんです!」
    み「じゃあこれからちゃんとした言葉で喋ってください」
    ラ「オウミさぁん」
    オ「うむ…タカラブネの言葉が緩いのはお前の言葉が感染ったからであろ?」

    み「いやいや、平民の私が敬語使いこなしてんのって凄くないですか?」
    オ「ただのですます口調だろ」
    ラ「え、オレの喋り方、みつうろこさんと似てますか?」
    オ「似ている」
    ラ「うへへ〜」
    み「ただのですます口調でしょう」
    オ「つまり、お前がもっとまともな言葉使いになれば解決するわけだな」

    み「えー、分かりましたよ。そんじゃあ……喋ることなんもないすね」
    ラ「これがまともな言葉使いすか」
    み「まとも、というのは人によって尺度が変わりますからねえ」
    ラ「オウミさんの言葉遣いも変ですし」
    み「そうそう」
    オ「そうか」
    み「あ、失礼な従者って可愛くないですか?」
    オ「可愛くない」


    ○26
    ラ「オウミさん、オレの儚げでいじらしい肉体が睡眠を求めています。寝ましょう。テントでもいいです」
    オ「お前はあいつの似なくてもいいところに似てきたな。なぜだ」
    ラ「言葉は聞いて学習していくものですからね。ですが真面目で粘り強いところはオレの本質です」
    オ「俺の手に負えるのだろうか」

    宿
    オ「タカラブネは俺に似ていないと思う」
    み「そりゃまあ、オウミ様の性格に寄っていったら矯正しますよ」
    オ「なぜだ」
    み「その傍若無人ぷりは小間使いには要らないですし。でもビビりポイントは同じですよね」
    オ「そうか?」
    み「2人揃って雷鳴で叫ぶなんてねえ」
    オ「あれは仕方がないものだからの」

    み「っていうか、私はあの太々しさを結構買っているんですよ」
    オ「お前がそんなことを言うのは珍しい」
    み「あれのおかげでいくら叩いても潰れないでしょう。私は本来弱っちいのは苦手なんです」
    オ「タカラブネが繊細なのを分かっているなら叩くな」
    み「例外よわよわはオウミ様のことですけど…」


    ○27
    み「エイプリルフールですって、オウミ様」
    オ「だからなんだ」
    み「嘘ついて楽しむ日ですよ」
    オ「お前はいつもそうしているだろう」
    ラ「確かに」
    み「私はいつも真摯にオウミ様に尽くしておりますが」
    オ「そのようにも言えるのかもな」
    み「あと忍者は街外れまで来るように」
    ラ「許してください」


    ○28
    ラ「みつうろこさんの髪の毛は白髪を見つけやすいです。これもそうですよ」
    み「あまり抜かないでもらっていいですか。禿げます」
    ラ「みつうろこさんも気にするんですね」
    み「最低限の身だしなみは整えますよ。ここには鏡もありますし。見窄らしいと損しますから」
    ラ「ふーん」

    ラ「ところで何読んでるんすか?」
    み「包み紙だった新聞です。昨日の日付だったので」
    ラ「なんかありましたっけ?」
    み「大したことは書いてありませんね。まあ話のネタにはなるでしょう」
    ラ「みつうろこさんもオウミさんみたいに文字読むの好きなんですか?」
    み「新聞だから読んでるだけです」

    ラ「これも白髪」
    み「抜かなくていいですよ。もうそろそろ背中が暑いのですが」
    ラ「みつうろこさんの親は髪の毛どうだったんですか?」
    み「ええ、まだ禿げるほどの歳ではありませんでしたけど、父親も特に前髪の後退はしてませんでしたね」
    ラ「じゃあハゲないんですかね。よかったですね」

    ラ「オレはどうなんでしょうか。ハゲますかね?それとも白髪だと思いますか?」
    み「どうでしょうね。どっちがいいですか?」
    ラ「分かんないです。どっちでもいいような。オレの親ってどんなだったんでしょう」
    み「知りませんよ。あなたと同じ金髪か、濃い色。目は青系の色だったかもしれませんね」

    ラ「そう思いますか?」
    み「そのくらいは似るんじゃないですか?もうそろそろ背中から離れてくれてください」
    ラ「あの、じゃあオレにも白髪あるか見てください」
    み「オウミ様にやってもらいなさい」
    ラ「新聞読み上げてください」
    み「怠いです」
    ラ「じゃあ寝ちゃいますよっ」
    み「どうぞ」

    ラ「みつうろこさんの後ろで寝ますから、踏みつけないでくださいね?……そういえば、この帯どう結んでるんですか?」
    み「帯を叩かないでください」
    ラ「あ、緩んでしまった」
    み「あー、ハイハイ。すごいすごい」




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