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    Rhea_season

    @Rhea_season

    ※色々整理するため現在大半は非公開中
    お読みいただきありがとうございました♪
    誤字脱字見直したらpixivで再掲します✨

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    Rhea_season

    ☆ติดตามเงียบๆ

    暑いですね。という思いだけで書いたただのおはなし。
    小説メーカーでTwitterに掲載したものと全く同じです。
    いつもつたないお話におつきあいいただき、ありがとうございます。

    #ディミレト
    #風花雪月
    #全年齢

    夏至南風 大修道院の貴賓室の窓から、夏の光がそっと差し込んでいた。白いカーテンがかすかに揺れ、東方より取り寄せられたという風鐸がひとつ、涼しげに鳴る。音で涼を感じるなどという感覚を持つという東方の人々を、ディミトリはいつも不思議に思っていた。

    「……相変わらず暑いな、こちらは」

     入ってくるなり、ディミトリは額の汗を拭いながら言った。
     フェルディアを出てから、もう何日か。
     その道程の長さと南部の暑さが重なって、旅装の彼はどこかくたびれて見えた。普段はきちんと整えている身なりも、今日は上着の胸元をゆるめ、ため息をひとつ落とす。
     ディミトリは、額に滲んだ汗を拭おうともせず、それ以上何も言わずに長椅子に腰を下ろした。

    「……わざわざ、来てくれてありがとう」

     そう言って、ベレトは彼の隣に静かに座った。

    「自分が風魔法を使えればよかったんだけど……生憎、不得手でね」
    「それを言うなら、俺は魔法全般が不得手だ」

     ディミトリはそう言って、口元に笑みを浮かべた。そして、力を抜くように自然とベレトへ身を寄せる。

    「まぁ、確かにそのとおりだな。……しかし、暑くないのか? くっついて」

     暑いといいながらも寄り添ってくる彼に、ベレトは苦笑しながらも、拒むことなく、静かにディミトリの髪を撫でた。

    「不思議と、傍にいると涼やかな気持ちになる」
    「都合のいい解釈だな」

     ベレトは口元に笑みを浮かべ、少しだけ思案したあと、話を続けた。

    「この際、魔力のある者は皆、風魔法を習得したほうがいいのかも。どうして水や氷の魔法が実用化されないのか、不思議なくらいだ。暑さに関しては、魔法の進歩が待たれるところだね」
    「俺の魔力程度なら、涼をとるのに丁度いいが……お前くらいの魔力になると、命に関わるぞ」
    「そこはまぁ、調整する必要があるか…」
    「調整できるほどの技術を、どれだけの者が習得できるかな」

     ディミトリは髪を梳かれながら、心地よさそうに目を細めた。
     ベレトはそれについて何も言わず、傍らにあった扇を手に取る。それは、以前パルミラ王から下賜されたもので、しっとりとした絹地に金の刺繍が施されていた。
     扇をゆるやかに動かすと、ふわりと風が生まれて、ディミトリの髪をやさしく揺らした。

    「……少しでも涼しくなれば、いいんだけど」
    「お前の声だけで、すでに癒されてるよ」

     返された声は少しかすれていたが、その掠れの奥には、ほのかな甘さが滲んでいた。

    (ずいぶん、遠慮なく言葉にするようになったな)

     まるで当たり前のように、そんなことを口にするディミトリに、ベレトはそっと目を細める。
     かつては滅多に見せなかった柔らかさが、今ではこうして自然とあふれてくる。それが、どこかくすぐったく、そして何より――嬉しかった。

    「それはずいぶん手軽な涼の取り方だな」

     ベレトは、パタパタと静かに扇ぎながら、ゆるやかに流れる空気の中で、穏やかに微笑んだ。

    「……自分が、そっちに行けばよかったな」
    「いや」

     ディミトリは短く首を振る。

    「いつもお前に来てもらっていては、立つ瀬がない。たまには、自分の足で……お前のいる場所に行きたかったんだ」

     そのまっすぐな言葉に、ベレトの手が一瞬止まった。扇を握る指先に、わずかに力がこもる。けれど何も言わず、ベレトはまた扇ぎはじめた。

    「……暑がりの君には、少し酷だったね。もう少し涼しい時にすればよかったのに」
    「…でも」

     ディミトリはゆっくりと息を吐き、

    「こうしてお前に団扇で仰いでもらえるなら、南の暑さも悪くない」

     窓から吹き込む風が、湿り気を含んだまま、ふたりのあいだをそっと通り抜けていく。外では蝉が喧しく鳴き、熱を孕んだ夏の気配が、ひたひたと押し寄せていた。
     けれど、この部屋の空気は、まるでそれらとは別の季節に包まれているかのように、静かで、やわらかだった。

    「……まあ、扇ぐくらいなら、いくらでもできる」

     そう言いながらも、ベレトは静かに風を送る。

    「そう。これでいい。ふたりの時は、このくらいの風が丁度いいんだ」

     涼しさこそ伴わなくとも、その風はたしかに、ディミトリの心に、やさしく触れていた。
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    คำตอบจากผู้สร้าง

    Rhea_season

    เสร็จแล้ว紅花√END後のリンレト。私の脳内では、小さな町でブックカフェを経営してのんびり暮らしているので、そんなある日の出来事程度ななにか。

    深謀遠慮
    深く考えを巡らし、のちのちの遠い先のことまで見通した周到綿密な計画を立てること。また、その計画
    深謀遠慮 店の扉が静かに閉まり、最後の客の気配が遠のいていった。午後の陽ざしが斜めに差し込むブックカフェには、ようやく深い静寂が戻ってくる。

     ベレトは、カウンター奥で片づけをしながら小さく息をついた。いつものように、最後まで客の話を聞いていたせいで、座る暇もないまま気づけば営業時間を越えてしまったらしい。

     そんなベレトとは対照的に、リンハルトは店の奥のキッチンスペースで、遅めの昼食の準備に取りかかっていた。といっても、冷蔵庫にあった作り置きのサンドイッチを二人分、白い皿に移し替えるだけの、ごく簡単なものだった。それでも食材が乾かないよう、ひとつずつ蝋引き紙で包まれていたため、それを綺麗に剥がして、具が崩れないように慎重に移し替えるのは見た目以上に気を使う作業だった。崩れやすいレタスや、はみ出しかけたチーズには、そっと指先を添えて形を整え、崩れないように静かに支えながら皿へと移していく。
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