介「ハァイ、おチビちゃん。もうネンネのお時間でちゅよ」
ぎしり。レザーの軋む音をさせながら、赤い男――デッドプールは、🌸の隣に顔を覗かせた。
なんとなく、一人で呑みたい気分だった。普段は行かないような店に、少しだけ背伸びをして入ってみた。吞んでみたかった酒やカクテルをチビリチビリと呑んでは、また新しいものを注文し。そうして、気をつけながら呑んでいるつもりの、ただの酔っ払いが出来上がった。
そんな🌸を迎えに来たのは、仕事帰りのデッドプール。実に簡単な仕事であった為、対して汚れることもないままやって来たのである。ウキウキと🌸の家でインターホンを押すも反応はなく。トークアプリで訪ねてみれば、居場所はわかった。だが、まさか酩酊するほどに呑んでいるとは。
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