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    ファラク家の次男坊

    限界創作置き場

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    POIPOI 15

    ヒカセンゼルくんが帝国兵に監禁されるお話「アルフィノとアリゼーを人質として、派遣団に、物資の譲渡と撤退を促すことが決まった。…取引が済むまで、ふたりには別の場所に移動してもらう……。」
    テルティウム駅に残るクイントゥス率いる第Ⅰ軍団に双子を人質に取られ数日。少ないながらも物資の目処がたったのだろう。ようやく動くらしい。しかし、困った。二人が幽閉されるとなると無事は保証できない。言葉を紡ごうとしたが、サンクレッドのあの言葉がよぎる。下手にこちらが動けばここで二人が殺されかねない。

    「ああもう、どうしてそうなっちゃうわけ…!」
    「派遣団の物資にも限りがある。ひとときそれで凌げても、いつかは君たちが─」
    アルフィノの言葉を待たずに、ユルスが起爆装置を見せつける。その手は酷く震えていた。彼も納得行かないところがあるのだろう。それはそうだ。ここ数日、テルティウム駅に集まる人々を見てきた。寒さに凍え震える者、身体が弱り死を待つ者…。それを見れば集めた物資は分け合うべきはずなのに。
    自分たちの国は絶対なのだと、ユルスは酷く震えていた。
    「ここは素直に従おう、二人共。」
    前に出ようとしていたアリゼーが下がる。
    「……連れて行け。」
    二人が遠ざかる。少し離れるとこちらを見ながら見つめられた。悲しみの中に炎が宿った目。なんとかしてみせる。固い決意が、二人から感じられた。





    二人を見送った後、ユルスから待機を命じられていた。自分には別の役目があるから、それの準備をさせてほしいのだと。一日寒いが、許してくれと、申し訳無さそうに言っていた。
    寒いのは問題ない。それに、ここで困っている人を放っておけなかった。手持ちの素材で、防氷薬も作れそうだ。さて、どこから向かおうかと思案していると─
    「ああ、いたいた。ちょっと眠ってもらうぜ、英雄さん?」
    振り向くのは間に合った。銃剣を抜くのは…駄目だ。第Ⅰ軍団の人間。ここで出会った帝国兵からは、勿論好意ではなく敵意を向けられることがほとんどだった。それ故か。こうして身動きがとれない所を狙って、痛めつけてやろうと思うのは道理というか、想定できたというか。
    がくん、と視界が揺らぐ。おそらく弛緩剤の類いだ。じんわりと刺すような痛みが首筋に広がる。このままでは意識が持たない。しかし、ここで抵抗しては双子の無事は保証できない。この状況を受け入れるしかなかった。弛緩剤で動かなくなっていく身体が、地に伏せる。視界もぼんやりとして、為されるがままになっていた。



    最後に見えたのは複数の帝国兵らしき人物達が自分を取り囲む情景。どうやら別の場所に移されたようだ。未だ頭が重いが、ゆっくりと意識が戻っていく。徐々に冴えてきた聴覚に意識を集中すると、何やら話し声が聞こえてくる。
    「やるのはいいが、顔はやめておけよ。ユルスの野郎にバレちまう。」
    「装備もいじるなよ。元に戻すときに必要なんだからな。」
    どうやら監禁されたらしい。拷問でもされるのだろうか。手足に重みを感じて視線を移せば、重い鉄枷が取り付けられていた。普段の自分なら、これぐらい難なく破壊できるのだが。弱体の状態異常が自分にかけられていたためか、抵抗すらできない。
    「お、お目覚めか。よォし、拷問のお時間だ。」
    数人、帝国兵がいるようだ。見た様子、低い階級の兵士なのだろう。よく見かける装備を身に着けていた。普段なら下級の兵が単独で行動を起こすのは難しい。帝国が崩壊した今だからこその光景か。いや、それに扮した高い階級の帝国の人間である可能性もあるが、どちらにせよこのような行為に及ぶ時点で、ろくでもない人間なのは確かだ。



    一人が近づいてきた。拳に自身があるのか、指を鳴らしながらこちらを見下している。見覚えのある、格闘士の構え。だが、どこか隙があり決して歴戦とは言えない。その構えが振り下ろされて─
    「おらァ!散々俺らの国を痛めつけやがってよ、この化け物め!」
    拳による一方的な攻撃。殴る、蹴るの繰り返し。こういった打撃は斬撃よりも一撃の威力は低いが、積み重ねると何よりも重く、焼け付くような痛みが走る。こんな痛みも、もう慣れたはずなのに。戦いとは違うからか、いつもよりも痛覚が倍増しているような、そんな気がした。
    「ハハハ!エオルゼアの英雄様がこのザマとはな、いい気味だ。」
    「傷だらけの立派な身体にお似合いだなァ。そら、傷を増やしてやるよ!」
    一人は鞭を打ち付ける。傷痕の深さを更に広げるように、執拗に叩きつける。何度も叩かれた箇所は既に内出血が起きたらしく、変色した箇所もあった。
    もう一人にナイフで肌をなぞられる。その鋭さ、当然、出血は避けられず、苦痛に顔を歪めると汚らしい笑い声が響いた。勿論死なせるつもりはないのだろうが、だからこそ苦しく、辛い。愉しむ為の暴力だった。
    しなる鞭が、身体に痺れを走らせる。煌めくナイフが、切り傷を刻む。固い拳が、身体を圧する。もう長いこと痛みに耐え戦場を駆けてきた自分でも、堪えるものがあった。決して声を漏らさず、ただひたすらに浅い呼吸を繰り返し、耐える。その顔を見て彼らは少しつまらなそうにしたが、苦しんでいることに変わりはないと、微笑む。




    「よォし、お薬の時間だ。ほらよ。」
    再び走る鋭い痛み。また何かを注射されたようだが。
    「英雄様のある噂を聞いたことがあるんだが…昔、身体を売ってたらしいな。いやらしい姿も見てえから媚薬を用意したんだが…どうだ?」
    心拍数が急激に上がり、同時に下腹部が異常に熱くなっていくのを感じる。自らの意思とは関係なく興奮状態になる身体は止められなかった。
    「随分立派なブツをお持ちじゃねえか。虐めがいがあるねえ。」
    荒く無理矢理な扱きをされながら、胸の頂きを舐められる。その顔は、醜いの一言に尽きた。異物を見るような、愉悦に浸るような、闇に満ちた目。不快な舌の感触が襲う。さながら遊び道具を得た子供のように、悪辣に微笑んでいた。
    自分にはこれが一番辛いかもしれない。最愛のルイ以外に汚されるなんて。あの艷やかな指、唇、身体のすべてがとても恋しい。ルイに抱かれたい。抱きたい。ああ、こんな得体のしれない人間に犯されるなんて。
    「俺を満足させてくれよ、その顔に、中に出してやりたくて仕方ねえ。」
    解しなど存在しなかった。潤滑剤もなくあてがわれ中へ入っていくモノ。いつもならそれだけで気持ちいいのに。気持ち悪くて仕方ない。けれど媚薬が身体をおかしくしているのか、快楽は確かに感じている。そんな自分が腹立たしかった。



    囲まれ、精をかけられる。私の様子を見て、自らを抜いていた他の兵が集まっては汚していく。
    「お前ら、邪魔だ、人がイキそうな時にたかるんじゃ、ねえよ…!」
    腰を打ち付ける速度が上がる。欲望に任せた動きは、自分にとってはただ醜く、受け入れたくもなかった。肌がぶつかり合う音と荒い呼吸だけが室内に響く。快楽を感じているのは確かだった。しかし、自分から声を漏らすことはない。あの無防備な姿も、声も、知っていいのはルイだけなのだから。
    「つまらねえな、喘ぎの一つもねえ、締まりはいいのになァ…まあいい。中に出して汚してやるよ…ッ!」
    汚らしい怒声とどくん、と脈打つ肉棒と腸内を満たす白濁。前立腺を刺激されても、何とか耐えきった自分を褒めてやりたい。
    「あぁ…?英雄様はイかなかったのか。なら、アレを使って無理やりとでも行こうかね。」
    そういって彼が取り出したのは、丁度自身の陰茎が収まるほどの物体。外見は硬そうだが、一体何なのだろうか。帝国兵は笑顔を浮かべながら、息を荒げる私にそれを近づける。肉棒に被せ、スイッチのようなものを押すと─
    「っ!」
    声を漏らしかけるほどの快感。被せられたそれは、中でとてつもない吸引とうねりを繰り返す。媚薬で昂った身体は、敏感でそれを見逃さない。普段の倍の速度で襲いかかる絶頂の波が、迫り上がる精が、腰を自然と浮かせる。我慢できずに息を漏らすと、笑い声が聞こえた。
    「流石にこれには耐えられないよなァ。帝国の技術は、何も兵器だけじゃないんだぜ。」
    「ぐ…っ!」
    内部がより動きを増す。連動して腰が浮き上がっては快楽を求め自然と動く。
    一際大きく息を吐き出したその瞬間。知らぬ間に吐精していた。機械と己の隙間から、白濁が漏れ出るとともに二度目の精を誘う。
    「イきやがったな!ハハ!おら、気絶するまで味わえよ!」



    絶頂。絶頂。気が遠くなるまで吐精する。何度も繰り返せば吐き出すものも無くなり、薄くなった液体が自身から飛び出る。痙攣しながら快楽に溺れ、醜態を晒す。震えるたびに、帝国兵から歓喜と軽蔑、嘲笑が浴びせられる。それを繰り返すうちに、自分がどんな状況か、次第に判断がつかなくなってきていた。
    ぼんやりとした意識の中、何度射精をしただろうか。わからない。そも数えてもいない。さっさと終わって欲しい。ただそれを思いながら慰みものと化していた。





    ユルスの声で目覚める。身体中が酷く傷んで、起き上がるのも一苦労。彼の手を取りながら立ち上がると、心配をされた。何でもない、疲労のせいだと誤魔化して、この場を乗り切った。
    装備は連れ去られる前の状態に見事戻っている。外見を一目見ただけでは、酷い状態であることなどわからないほどに。まるで忘れろと言うかのように。切り傷は簡易的に包帯が巻かれただけで、深い傷からは今も少しづつ出血が続く。どこかで応急処置の時間を取らなければ、倒れるに違いない。そんな時間、あるだろうか。
    あの生き地獄は、決して誰にも伝わることはない。少なくとも今は口に出すことができない。双子が解放されるまで、ここでの為すべきことが終わるまで。この辱めは仕舞っておかねばならない。
    "辛い。辛いけど。この世界を救うまでは耐えねばならない。光の戦士として己が使命を全うするまで。
    だけど。けれども。君にだけはこぼしていいだろうか。貴方にだけは溢していいだろうか。最愛の人。久遠に愛と絆を誓ったルイ。分かってくれるのはルイだけでいい。それだけで、少し進めそうな気がするから。だから。帰ったら抱きしめてほしいんだ。大きな腕で。大きな体で。包んでほしい。

    それまで耐えてみせるから。どうか。どうか、待っていて。"
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