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    半田春

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    POIPOI 21

    半田春

    CAN’T MAKE思い出
    未完つかるい1昔の夢を見た。
    かつて同年代の友人たちとショーをやったこと。新しい演出を思いつき、否定されたこと。いつしかひとりになっていたこと。
    幼少の頃から今に至るまでを、走馬灯のように見た。これは夢だ。冷静な頭では、ちゃんと理解していた。しかし、自分の想像以上に嫌な思い出だったらしく、目が覚めた僕は全身冷や汗をかいており、息もあがっていた。
    なんだか気分が悪い。
    適当にシャワーを浴び、少し休憩をしたあとで、いつも通りの朝の準備を始めた。やや気が重いが、今日は放課後にショーの練習がある。夢を理由に休んでしまったら勿体無い。そう考え、いつもより少し早い時間だが家を出た。



    学校につき、自分の教室に向かう途中、司くんを見つけた。なにやら教師と話し込んでいるようだが、別に注意を受けているというわけでは無さそうだった。そういえば彼は学級委員だった。何か仕事を任されているのかもしれない。大変そうだな、と心のなかで呟くと同時に、早く終わらないかな、と思っている自分がいることに気付く。何故?司くんが話し終わったところで、自分は何も用事はないのに。自分の気持ちを理解することが出来ず、頭を掻いた。深く考えても分からないので、はぁ、とため息をつき、自分の教室に入る。
    2002