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    書きかけを晒して書いた気になるキャンペーン会場(仮)

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    ▼海外にいるのに土用の丑の日にかこつけてイチャつくできてる東西▼最終回前後の二人▼具体的な描写はないけど性的な話をしています

    #東西
    eastWest

    【HQ】asanoya SS③ 西谷の朝は早い。どんなときでも毎日六時きっかりに目が覚めて、隣でぐっすりと寝こけている恋人の無精髭でざらついた頬にキスをする。そしてベッドから静かに出ると、素早く身支度を整えて朝のランニングへと向かうのだ。それから一時間ほどして戻る頃には東峰も起床して、西谷が汗を流している間に寝ぼけ眼を冷水で洗って髭をあたり、揃ってさっぱりとしたところで一緒に朝食を取る。それが弾丸ツアー中に自然と作られた二人の朝のルーティーンだった。
     今朝もおはようのキスを交わすと二人は昨晩ホテル近くのスーパーで買い込んだ朝食を広げた。サンドイッチにヨーグルト、サラダなどを平らげながらその日の予定を相談する。すでに前日までに予定が決まっていることが大半だったが、時折どちらかの提案や天候不順、あるいは喧嘩などの理由から計画が頓挫したり、強引に変更されることもあった。
     日本語ガイドツアーに参加して、ブダペスト市内を観光する今日の予定に特に変更はなく、朝食もひと段落してインスタントコーヒーを啜っていた東峰がそうそう、と声を上げた。
    「夜はグヤーシュにしない? ハンガリーの牛肉スープなんだって」
    「気になるお店でもありました?」
    「いや、今日の日本は土用の丑の日らしいから。せっかくだし俺たちもウのつく牛を食べようかって思っただけ」
     そういえばこの国じゃ牛ってなんて言うんだろう、と東峰はスマートフォンを触っている。土用の丑の日、と五秒ほど考えてから西谷はようやく合点が入った。鰻などのウがつくものを食べて精をつける日ということはぼんやりと覚えていたが、あまり年間行事を気にしない西谷家では縁が薄いイベントだったうえに、日本を離れて久しい西谷はほとんど忘れかけていた。それらしい思い出といえば、随分昔にどこからか生きた鰻を貰ってきた祖父が鮮やかな手つきで捌いて蒲焼にしていたことくらいだろうか。ウといえば、と思いついた西谷はテーブルの上に身を乗り出した。
    「だったら俺を食べればいいじゃないですか」
    「西谷を? なんで?」
     東峰はまだ頭が完全に起きていないのか、ぽかんと口を開けている。もどかしく思いながら親指を己に向けると「マイネーム!」と西谷は主張した。
    「ニシノヤユウでしょ、俺にもウがついてるんだから、旭さんは俺を食えばいいじゃないっすか」
    「ええ……それって精がつくどころか俺の精力搾り取られるやつじゃん……」
     あからさまなセックスアピールに動揺を見せるどころか、本気で辟易とした顔をする。西谷も冗談まじりだったとはいえ、そこまで言われると正直面白くない。
    「じゃあその牛のスープをじゃんじゃん飲んで、どっかでウコンでも探して、俺が搾り取りきれないくらいいっぱい精力つけておいてくださいよ。絶対食べてもらいますからね」
    「無茶苦茶いうなあ」
     意固地に迫る西谷に、東峰は苦笑する。こうなるともう、今夜の予定は決まったようなものだ。
     
     その夜、西谷は宣言通りに美味しく食べられて、ほんのちょっぴり自身の言葉を反省した。
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    nmnm_nmsn

    REHABILI▼春高後〜卒業のあいだに関係が変化する(予定)東西の話の書きかけ冒頭(予定)▼ディープなキスをしているだけ▼描写が下手
    無題 ――うわ、すげえ。
     それが西谷夕17歳、生まれて初めてのキスに対する最初の感想。いや、最初とはいえねえか。はじめは触っちゃいけないと言われているモノにビクビクしながら触ってはバッと離れていく指先のように、一瞬くっついてはすぐに離れるキスともいえない唇同士の接触を繰り返すこと数回。俺の方が小っ恥ずかしさに耐えきれず「もっとガッと来てくださいよ、ガッと! アンタならできるでしょ!」と胸ぐら摑んで叫んだら、旭さんは広い手を俺の肩に置いて、緊張してたんだろうな、節分の鬼のお面みたいなツラで「い、いくからね……」と言って、たっぷり10秒は経ってからやっと顔を寄せてきた。
     乾いた唇を今度は強く押しつけられて、さらに何秒か経つ。で、この後ってどうするんだ? 濡れた何かがちろちろと俺の唇をなぞるように撫でている。キス初心者の俺もそれなりに緊張して、それなりに固くなっていたらしい。いつのまにか旭さんの手は俺のうなじに触れていて、それが少し擽ったくて、思わず唇を緩めたその瞬間、俺は旭さんが先ほどまでの旭さんじゃなくなっていることを悟った。 
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    nmnm_nmsn

    MAIKING▼世界弾丸ツアー中の付き合ってない東西に起こるハプニングの序盤▼いい竿(30)の日らしいので東峰さんちの息子(ダブルミーニング)をたたえたくて書きかけのネタから突貫工事▼この後R18になる予定▼名前のあるモブが喋ってそこそこ出張ります
    【HQ】解放(仮) ――タダほど怖いものはない。それは、己や周囲の安全を守るためにも大事な教訓だ。ともあれ東峰がそんな反省を抱いたときにはすでに、事は取り返しがつかないところまで進み、そして果てた後だった。


     その夜、東峰と西谷は宿泊二日目のホテルを出て近場のダンスバーに入っていた。夜の熱気が狭い店内に充満して、大人しく座っていても肌にじんわりと汗が滲む。東峰はひとり、カウンター席で水パイプを嗜みながら階下で踊る人の群れをぼんやりと眺めていた。そこへ喧騒をかき分けて陽気な英語が響くと同時に親しげに肩を叩かれる。
    「やあ、アサヒ! 君のハニーはどうしたんだい?」
     振り返るとくるりと跳ねる焦茶色の髪に同じ色の瞳を輝かせ、健康的な褐色の肌をネオンに彩られながら見覚えのある男が立っていた。同じホテルの宿泊客で昨晩夕食をとった店で偶然居合わせ意気投合、その後パブまで同行し親睦を深めたスペイン人のアルベルト……だったはずだ。
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