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    mahir_619

    @mahir_619

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    mahir_619

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    藍先生と家規と魏嬰とちょっとだけ藍湛。
    吹き替え陳情令の家規を聞いていて、真相を知ってから藍先生も思うところがあったんじゃないかなぁ、と思っています。
    cql設定は家規のみですが、雲深不知処に帰ってきて最初の春くらいのイメージです。

    パスは面倒なので外しました!
    後日でも読めるようにしますのでごゆっくりどうぞ。

    #忘羨
    WangXian

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    mahir_619

    DONE誕生日に纏わる魏無羨と藍忘機のお話です。1月に全然間に合わなかったものをこの場を借りて供養させていただきます。
    Qの贈り物の話がとても好きなのと、アニメ完結編の主題歌に滾って書きましたが、原作世界線です。
    忘羨、永劫に幸せでいてほしい!!
    贈り物と彼の怯れと 藍忘機には、道侶がいる。
     その名を魏無羨。雲夢に育ち、射日の征戦においては英雄ともてはやされ、而して後に仙門百家を敵に回して散った。数奇な運命を経て蘇った彼が、雲深不知処に身を落ち着けたのは、一月ばかり前。冬のはじめの頃だった。
     観音殿での一件の後、仙門の雑音を避けるように遊歴に出た二人は東へ西へと気侭に、正確に言えば魏無羨の気の向くままに、夜狩りをしながら旅を続けていた。
     行く宛も、戻りの期限も決めてはいなかったが、それでも姑蘇に戻ったのは、閉閑した藍曦臣に代わり一門を切り盛りしていた藍啓仁から、次の春には座学を再開させたいので帰ってきてくれないかと懇願されたこと、そして、蘇ってからあまり丈夫ではない魏無羨の身体が冬の旅の寒さに悲鳴を上げ始めたことが決定打だった。宿を取って野宿を避けても移動の間の寒風はどうしたってその痩身を削る。空咳が止まらなくなり、食事の量が減り、冬至の頃にはとうとう宿の寝台から起き上がれなくなってしまった魏無羨は、「冬の間だけでも静室に戻って静養しよう」と泣きそうな顔で懇願した藍忘機を拒まなかった。
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    はるもん🌸

    MOURNING「今、誰かが私を呼ぶ声がした。魏嬰、君か?」
    月夜を見上げ、藍忘機は遠い昔に見たかわいらしい笑顔を思い出していた。そんな独り言をつぶやいたことがあった。魏無羨がいなかった時間があまりにも長すぎた。
    そのせいか、今ある幸せが、まるで嘘のように感じる瞬間があるのだ――――――――。
    あなたがここにいる『魏嬰、なぜ君が死ななければいけなかったのだ…』

    背中の痛みよりも、胸の痛みがこたえた。冷泉でどれだけつかろうとも、癒える事はない。
    兄が「時がたてば忘れ行くだろう」と言いに来てくれた事がある。

    されど、その日は来なかった。

    師弟が大きくなっていく様を感じ取るたび、時間の経過を感じる。
    かつて子供だった彼がはしゃいでいた姑蘇の山道を歩いては魏無羨の笑い声を思い出す。なぜ一緒に遊びに出かけなかったのだろうと後悔しても、もう遅い。

    彼はあんなにも自分を気にかけてくれていたのに。愛しさは増すばかりだった。会いたくて、愛しくて、つらかった。



    「――――――ッ」

    藍忘機は息を少しみだしつつ目を開けた。
    体にずしりとした重みを感じる。魏無羨だ。むにゃむにゃと自分の髪の毛を口に入れて何か言っている。力加減を忘れてつい、強く抱きしめてしまった。
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