私が私たちであるように 1 テイワットの七国へアビス教団より和平同盟が申し入れられた。しかしその内容は各国を困惑させるものであり、いずれの国も沈黙してしまうものだった。
長年七国と争いを続けてきたアビス教団。カーンルイアに存在しながら、すでにその勢力は別の国家といっても違いない。その最高指導者は金髪の双子であり、彼等からは王子と姫と呼ばれる存在である。見目麗しい双子は自国からも他国からも目を惹く存在であった。
教団からの申し入れはこうだ。曰く、和平の証としてアビス教団最高指導者である姫との婚姻を希望すると。
各国の神々はこの申し入れをどうするべきか測りかねていた。
モンドはそもそも風神バルバトスが国を収めていないため、西風騎士団や一部の貴族達が検討しているだろう。
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