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    T_ShioSag_N

    @T_ShioSag_N
    気ままに、二次作品書く時ある。(ポケモン)
    別でpixivにもある。そっちはほぼサトセレ。
    本格的に小説書くための別アカあり。

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    T_ShioSag_N

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    ポケスペ ブラホワ
    黒のプラズマ団の事件から数ヶ月後らへん。
    ブラック←←ホワイト。ちょっと好き好きし過ぎたかな…?もうちょいホワイトさんは冷静かもしれんけど。

    #ポケスペ
    pocketspe
    #ブラホワ
    vlahova.

    『あなたへの想い いまむかし』

    最初は、本当に何でもなかったと思う。夢に向かって、すごく叫ぶ元気な人だなぁと思ってたくらい。
    でも、ああやって夢に向かって一直線に行こうとする姿がいいな、と思えて。それにイケメンだし。ライモンシティの観覧車でアタシがNと会って、気を失って落ち込んだ時もすごく心配してくれてたし、バトルサブウェイに挑戦する時はブラックくんはウォーを貸してくれた。
    ポケモンリーグに出て、あの事件があって、ブラックくんがレシラムのホワイトストーンに取り込まれた時、本当に・・・・・・本当に悲しかった。でも、ポケモンドリームワールドでブラックくんがいて。嬉しかったから、ぎゅって抱きしめちゃったなぁ。
    今はヒオウギシティのトレーナーズスクールに行って、もう一度ポケモンリーグに挑戦す
    るって夢を持ってる。アタシはそれを応援するんだ。・・・・・・あぁ、ブラックくんのことを考えると、なんでこんなにほわっとしてくるんだろ、

    「いや、それ、恋してますよね?」
    となりから唐突に聞こえた声。
    「きゃあっ!?」
    ホワイトの口からけっこうな大音量な悲鳴が出た。近くにいたポケモンたちも何事かと体を、びくっ、とさせた。
    ホワイトのとなりに立っていたのは、ADだ。
    「な、な、な!聞いてたんですか!?」
    「え、あぁ、はい。口からダダ漏れしてましたから」
    「・・・・・・どこから?」
    「一直線、というところくらいから」
    それを聞いたホワイトは頭を抱えた。
    (もう!!ほとんど最初の方!!)
    まさか口から出てるとも思っていなかった。
    ただ、ここ最近、2年振りに見たブラックの姿を見ていると、ドキドキして仕方ないが、彼の姿を見なくてもふと彼のことを考えると、ぶわっ、と頭の中が彼のことで埋め尽くされてしまう。
    仕事中に彼のことを考えて、しかも口から出ているとは。
    「不覚・・・・・・」
    肩を落とすホワイトに、ADはその肩にポン、と手を置いた。
    「そんなに好きなら告白すれ」
    「いい!今はそうじゃないから!仕事よ仕事!」
    ホワイトは遮って、目の前の仕事に取り掛かった。役者であるポケモンたちのセッティング、状態の確認、動きの確認・・・・・・
    あくせく動いていると、時間はあっという間に過ぎていく。あと少しで一段落するという時、人が入ってきた。
    きょろきょろと辺りを見回して、ホワイトを見つけると、彼女の傍へ近寄る。
    「社長ー!なんか手伝えることあるか!?」
    聞きなれた、大きくて元気な声に、ホワイトの胸が跳ねるようにドキッとした。
    「ブ、ブラックくん!?」
    ホワイトが振り返ると、ブラックが、よっ、と手を挙げながら返事をした。
    「いやー、今日もなんだか忙しそうだな」
    ブラックは辺りをまた見渡す。ぶぶちゃんを始め、ホワイトに出会った時の頃に見たポケモンたちが何匹かいる。
    仕事前の話を思い出し、ホワイトの緊張が高まる。
    (いやいや!ブラックくんは手伝いに来てくれたんだから!アタシがこんなんでどうするの!)
    自分に叱咤して、気持ちを落ち着ける。
    「じゃあ、そこの機材、持って手伝ってもらえる?」
    「おう!」
    ホワイトの頼みに、ブラックは気楽に返事をして、カメラ機材を持つ。
    その後、ホワイトの後についていく。
    「トレーナーズスクールはどう?」
    他愛のない話を振ってみた。
    「そうだな!オレが知らないポケモンたちがまだまだいるってこと!他の地方のポケモンとかな!あとはそこのリーグやチャンピオンとか!」
    楽しそうに話し出したブラック。ちら、と後ろを振り返れば、にこやかな表情をした彼がいる。彼を見ると、本当に安心する気持ちになれる。話は授業内容に入る。
    後ろから聞きながら、しかし、唐突なことが彼の口から出る。
    「・・・・・・オレさー、他の地方にも行ってみようかなとか思っててさ」
    衝撃的な言葉過ぎて、ホワイトは驚いてブラックを見た。
    ブラックは迷った顔をしつつも、次の目標を見つけたようなそんな顔をしている。
    「オレが知ってること、まだまだ狭くってさ。他の地方に行けば、それが広くなるんだろうなーって思ってる。だから、まぁ、いずれは行くんだろうなーって、うお!?」
    ブラックは、ぐいっ!、と前にバランスを崩した。ホワイトが彼のシャツを引っ張り、胸の中に顔を埋めたからだ。
    「・・・・・・それって・・・・・・BWエージェンシーをやめるってこと?」
    ホワイトは小さい声で尋ねた。辞める、という単語が出たら、もう彼とどう顔を合わしたらいいかわからない。
    「えっ!?いやいや、オレ、やめないよ?」
    ブラックは顔を埋めるホワイトに言う。
    訳の分からない顔でホワイトはブラックを見上げる。
    「だって、違う地方に行くんでしょ?だったら、ここ辞めないと行けないじゃ」
    「何言ってんだよ、社長!」
    ホワイトの言葉をブラックは遮った。
    「社長はオレのリーグ挑戦を応援してくれるんだろ?その手伝いをしたいって」
    ヒウンシティでホワイトが言った言葉をブラックは言う。そして、また続ける
    「で、社長はポケモンたちがこうやって輝ける場を提供したいんだろ?」
    「・・・・・・うん」
    「だからさ、オレもその手伝いをする!他の地方に行って、BWエージェンシーの社員として、そこの地方のポケモンも出演させればいいんじゃないか!?」
    ブラックの言葉に、ホワイトは目を瞬かせた。まさか、彼が自分の会社のためにそんなことを考えていたとは、露ほどにも思わなかった。なぜか涙が出てきた。
    「・・・・・・じゃあ、辞めない?」
    「もちろん!というか、なんで泣いてるんだよ!オレは、ずっと社長の傍にいるって!心配すんな!」
    ブラックの”ずっと”という言葉に、敏感に反応したホワイトの体。さっきまでの悲しみは吹っ飛び、急な火照りが身体中を駆け巡った。
    (”ずっと”・・・・・・”ずっと”!?それって、それって・・・・・・永久就職[プロポーズ]・・・・・・!?)
    ホワイトの脳は回転に拍車がかかり、突飛なことまで思い至らせた。
    目の前のホワイトの顔がみるみると赤くなっていくのを見て、ブラックは不思議に思った。
    「社長、大丈夫か?顔赤い。熱でもあるのか?」
    ブラックは自分の額をホワイトの額に当てた。超急接近。
    ブラックの顔が自分の視界を埋めつくした。
    「はわわわ・・・・・・ブ、ブラック、くん、それ、だ、め・・・・・・はぁっ」
    ホワイトの脳は完全にショートした。後ろ向きに体が倒れる。
    「うわ!社長ー!!」
    ブラックは大慌てでホワイトを抱き抱える。超密着。男の子のしっかりとした体つきとブラック自身の温もり。
    「・・・・・・はう」
    ホワイトはそのまま撃沈した。その撃沈と共に、何かガシャン!と嫌な音が鳴る。
    「・・・・・・あ・・・・・・やばい」
    ブラックの足元に壊れた機材が転がる。
    (・・・・・・弁償代、増やしちゃった)
    頭を抱えたいが、それを許されないのが今、自分の胸の中にいる。どうにか考えなくてはいけないが・・・・・・。
    「だめだー!!他の考えられねぇーーーっ!!ムシャ!!頼むー!!」
    ボールの中にいるムシャことムシャーナに呼びかけるブラックだった。

    平行線のような関係が交わるまであともう少し。何事にも一直線なブラックがホワイトの”恋”という名の一直線な想いと交差するまで。

            To Be Continued……
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    T_ShioSag_N

    Happy New Yearポケスペ ブラホワ
    黒のプラズマ団の事件から数ヶ月後らへん。
    ブラック←←ホワイト。ちょっと好き好きし過ぎたかな…?もうちょいホワイトさんは冷静かもしれんけど。
    『あなたへの想い いまむかし』

    最初は、本当に何でもなかったと思う。夢に向かって、すごく叫ぶ元気な人だなぁと思ってたくらい。
    でも、ああやって夢に向かって一直線に行こうとする姿がいいな、と思えて。それにイケメンだし。ライモンシティの観覧車でアタシがNと会って、気を失って落ち込んだ時もすごく心配してくれてたし、バトルサブウェイに挑戦する時はブラックくんはウォーを貸してくれた。
    ポケモンリーグに出て、あの事件があって、ブラックくんがレシラムのホワイトストーンに取り込まれた時、本当に・・・・・・本当に悲しかった。でも、ポケモンドリームワールドでブラックくんがいて。嬉しかったから、ぎゅって抱きしめちゃったなぁ。
    今はヒオウギシティのトレーナーズスクールに行って、もう一度ポケモンリーグに挑戦す
    るって夢を持ってる。アタシはそれを応援するんだ。・・・・・・あぁ、ブラックくんのことを考えると、なんでこんなにほわっとしてくるんだろ、

    「いや、それ、恋してますよね?」
    となりから唐突に聞こえた声。
    「きゃあっ!?」
    ホワイトの口からけっこうな大音量な悲鳴が出た。近くにいたポケモンたちも何事かと体を、 3047