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    sayutaba18

    @sayutaba18
    ライハを愛してる女。

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    sayutaba18

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    れおくんの実家に転がり込むセナの図。

    #いずレオ
    izuLeo

    「れおくんの家に泊まりに行きたい」
     じぃっとこちらを見るのは、フィレンツェに帰らず日本にいるも、居場所を知られたくないからと雲隠れ先におれの家を選んだ男、瀬名泉だ。なんで? と聞くのは野暮だろう。俺の言いたいことくらいわかるでしょ。なんて目をしている。カッコつけだからなぁセナは。どうやら後輩や知人に暇だと思われたくないらしい。毎回時差ボケが酷くてお肌のメンテナンスが大変だとかいうセナらしい理由でフィレンツェに帰らず、しかもホテルでも自分の実家でもなく、おれの実家に行きたいって言い出した。セナとおれは付き合ってる……というか、どっちもちゃんと告白はしたことないんだけれど、いつの間にかそういう雰囲気になっていた。あれの最中に好きだとか愛してるとかお互い言い合ってるから多分付き合ってる。むしろ付き合ってなかったらこの関係はなんなのだろうと言いたい。もちろんセナは付き合う前、学生の頃から何回もおれの家に来て泊まったことはある。勝手知ったる他人の家だ。当然断る理由はない。
    「ねぇ、ダメなの? 何か言ってよねぇれおくん」
    「ん? うん。大丈夫。おれも久しぶりにルカたんに会いたいしなぁ! よし、行くか」
    「そうこなくちゃね」
     ニッコリとセナが笑う。ああ、セナは今日も美人。笑うともっと美人。後輩に弱味を見せたくないからっておれを頼ってくれるところも好き。
    「一週間くらい泊まってもいいでしょ。そのあと一人でフィレンツェに帰るから。れおくんの家ではれおくんよりいい子にしてる自覚あるしぃ? ご飯の用意とか手伝ったられおくんのお母さんも喜んでくれてるから、れおくんは居なくてもいいよ」
    「おれは居なくてもいいって……おれの家だぞ」
    「あんたが寮から一週間居なくなったら騒ぎになるでしょ。だからあんたは駄目。日中はいいけど、せめて夜だけでも帰って」
    「おれだって自分の家でセナと一週間ずっと屋根の下で一緒に暮らしたい!」
    「却下。散々フィレンツェで一緒に過ごしたでしょ」
    「あれはおまえの家だっただろ~!? 自分の家にセナがいるっていうのはまた違う気分になるの! おれも泊まりたい」
    「……まぁいいけどねぇ。れおくんの家にいることは他の人には絶対言わないでよね」
    「わかってるって」
    「じゃあ送ってくれる? 車あるでしょ」
    「ほんとに人使いが荒いなぁセナは」
    「もうあんたも『王さま』じゃなくてただの騎士なんだから、多少雑に扱っても許されるでしょ」
    「なんだよそれ」
     セナは学園を卒業してから、少しずつおれに頼るようになってきた。学生の頃は武器として、だったような気もするけれど、今は多分違う理由。おれにいくらとんちきな本音を漏らそうとも、それをおれが否定することはないし、して欲しいと言われたらやってあげたくなっちゃう。だって好きだからな。世界一愛してる。
     人に頼ることを悪いことだと思っていたあのセナが、少しずつおれの背中に体重を掛けだしてきたんだ。こんなに嬉しいことはないよな。セナの中では、おれはおまえの心の近くに行けているか? 一番近いところにおれはいるか?
     おれは車にセナの荷物をこっそり詰めて、人に見つからないようにセナを連れ出して助手席に乗せておれの実家へと向かう。なんだかこれ、愛の逃避行みたいだな。楽しくて一曲書けそうだ。
     実家に帰ると、お母さんが出迎えてくれた。セナを一週間くらい泊めてあげて欲しいんだけどと告げると、大喜びして晩御飯は何がいいかしら? なんてセナに聞いている。レオったら全然帰って来ないからたまには泉くん連れて帰って来てよ。なんて息子そっちのけで世間話とかしてるし楽しそう。まぁセナがおれの家族と仲良くしてくれてるのはおれとしても気分がいいからいいんだけど。家に向かう途中で寄った行列のできるスイーツショップにセナはぶつくさ文句を言いながらもわざわざ並びに行って月永家への手土産を購入し、ニッコリと笑いながらそれをお母さんに手渡してる。一週間お世話になるんだからこれくらい当然でしょ。ってさ。普段はことあるごとに何かしら文句を言って目くじらを立てているのに、この家に来ると大抵怖いくらいずっとニコニコしている。ストレス溜まらないのか? って前に聞いたけど、なんで? ときょとんとされただけだった。おれの家そんなに居心地いいかな? ごく普通の家だと思うんだけど。

     セナが来たからと晩御飯はエビフライになった。これはしばらく海老料理が続くに違いない。明日はエビチリか、エビマヨか、それともエビサラダか? あ、前に出前のお寿司を頼んだ時は、家族分の甘エビを食べてセナは幸せそうな顔をしていたな~。ルカも晩御飯時に食卓へ来ると驚いていたけれど、嬉しそうな顔をして一緒にご飯を食べた。ルカたんは今日も天使。かわいい。
     いつもならセナはカロリーがどうとか言うのに、ひたすらに美味しいです。としか言わずやっぱりニコニコ微笑みながらエビフライを美味しそうに食べていた。

     お風呂も、セナはお客様だからと一番に入り、おれの部屋で色んなクリームを塗ったりストレッチをしている間におれも風呂に入った。風呂からあがって、部屋へドライヤーを持って入ると、セナがおれの顔面に何かいい香りのする乳液をぺたぺたと塗ったり、髪が艶々になるスプレーをかけたり、乾かしてくれたり、おれの世話をしてくれる。おれはされるがまま、特に気にもせず作曲をしていたけれど、上からふんふんと鼻歌が聞こえてきたのでかなりセナの機嫌が良いのがわかる。セナが他人の髪の毛の手入れまでするのっておれだけだよな。違ったら嫌だけど。
    「運転して疲れたから寮に帰るのめんどくさくなってきたな~。今日は泊まってもいい?」
    「もうお風呂も入っちゃったしね。いいよぉ。特別に許してあげる」
    「いや、ここおれの家だから……んっ」
    「おやすみ、れおくん」
     ちゅ、と唇が重なった。一応お客様用の布団が床に敷いてあるのに、おれの布団に潜りこんでさっさと寝てしまうセナ。寝るのが早い。ほんとに早い。おれは眠くなかったから、作曲の続きをして、そのうちにセナの隣に潜り込んで眠った。
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    sayutaba18

    DONEクリスマスのいずレオ。今日はクリスマス。骨つきで購入しておいた鶏肉に朝から包丁で切り込みを入れ、皮にフォークを何ヵ所も突き立てて下処理を終えた後、調味液に漬け込んでから仕事へと向かった。
     帰宅後は、ブロッコリーとミニトマトで簡易的なクリスマスツリーに見えるように盛り付けをし、ハムを星形にくりぬいて散りばめた。キャベツ、人参、たまねぎをくたくたになるまで煮たたせたコンソメスープも作ったので、これで今日の野菜摂取量とカロリーも大丈夫だろう。ここでシチュー系をリクエストされていたらカロリーオーバーになるところだった。主食は米かパンか悩んで、折角だからと帰りにパン屋に寄って中が軟らかそうなフランスパンを買った。もちろん既に食べやすい大きさに切り分けてある。オーブンを充分に温め、あとは仕込んでおいた鶏肉を焼けば、ローストチキンの完成だ。
     ……時刻はもうすぐ19時だ。これだけの量を食べるのならば、20時までには食べ終えておきたい。クリスマスだからといって自分を甘やかすほど能天気でもないのだ。ケーキは昨日ユニットでクリスマスパーティーをした時に、わざわざ凛月が焼いてきてくれたものを食べたのだから、本音を言えば今日は軽 2978

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