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    #いずレオ

    izuLeo泉雷

    karangonn

    MOURNING甘いいずレオを書こうとしてたはずなのに後悔してるんだかしてないんだかよく分からなくなったうえ解釈違いの方向に進みそうで修正しようがなくなってしまったので供養
     例えば、たくさん並んだパンの中から選び取る一つだとか、色とりどりのお皿の中から掴み取る一皿だとか。お花屋さんをとおり過ぎた時にふと目に入る一輪だとか、練習を見ている時に声をかける後輩だとか。
     望んで横に立っているけれど、そういった違いが愛しいと思えない時が、煩わしくなってしまう時がある。それはきっと間違いなく俺の悪いところだし、直すべきところであると、そう思っていた。自分を変える気なんてさらさらないが、そんな微かな不和を積み重ねた結果また失うくらいならといった考えがあるのは確かだった。口では今更その程度で心変わりなんてありえないでしょと言っておきながら、結局理解しきることのないその心の内側に入ることを恐れている節があった。もうステージから逃げるかもしれないなんて思わないけれど、いつ何がきっかけで壊れるかなんて分かったもんじゃない。少しずつ、不穏な噂が溜まっていく度に胸のすき間にも何かが溜まっていた。言葉を交わして、笑顔を交わして、想いを交わして、大丈夫だと思っていたのと同時に、認めたくはないけれど一度崩壊を知ったことからくる恐れが耳の後ろに確かにあった。そうして時々囁くのだ。今のままで良いのかと。
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