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    sayutaba18

    @sayutaba18
    ライハを愛してる女。

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    sayutaba18

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    いずレオ短文でカラフル。

    #いずレオ
    izuLeo

    カラフル 或る人曰く、初対面で手厳しく怒られたと云う。 
     また或る人は、有ること無いこと理不尽に説教されたと云う。冷たい色、グレー色、そんな風に表現されることも少なくない。
     悪い人ではないけれど、何を考えているのかイマイチわからなくて、いつも怒っていて、実は世話好きということを理解するのに時間がかかる。自分が突き放したくせに、あいつは離れていったなんて、寂しがる癖も治らない。
     セナのことを知らない人間からしたら、そうなのだろう。まぁ確かに、面倒くさいやつだとおれも思う時がある。『王さま』の命令は、絶対! だなんて権力をかざしたこともあるけれど、おれからすれば「セナのいうことは、絶対!」なのである。
     いつも怒っているかと言えば、まぁ、今日の天気にすら文句を言ってるセナのことだから、だいたいは合っているんだけれども……さすがにずっと怒ってはいない。いや、なにかしら毎日怒られている気はする。ほんとお母さんみたい。
     だけど、たまに褒めてくれるときもある! 朝ちゃんと起きた時とか、打ち合わせに遅刻せずに行った時とか……! えらいえらい。って感情が一切ない棒読みみたいなことがほとんどだけど、たまに、えらいねぇ♪ って目を細めて笑いながら言ってくれる。そんな日はもう大変。おれの頭の中は色彩豊かな音符で溢れ返ってしまって、一晩で名曲ができあがってしまう。
     それに、起きがけに寝ぼけたセナが、れおくん……などと舌足らずな音をだしながら、おれを抱きまくらにしている時もある。決まって覚醒した時にバツの悪い顔をしながらそっぽを向くんだけれども、熟れたトマトのように頬を染めるセナを見れるのも貴重だ。
     理解するまでに時間がかかる。されど、一度理解してしまえばこれ以上ないくらい面白い。でも、全てを理解するには、まだまだ時間が足りない。
    「ねぇ、れおくん。さっきから俺の顔じぃっと見てるけど、なぁに? 俺の顔がいくら綺麗だからって、ずっと見られてるのは嫌なんだけど~?」
     目を閉じて、はぁ。とため息をついているセナ。呆れているようだけれども、何か言いたいことがあるならどうぞ。という顔もしている。
    「今日もセナは綺麗だな。ってそれだけ♪」
    「あんたは寝癖ついてるけどねぇ? 俺の隣にいるんだからそんなだらしない格好許さないよぉ? ほら、こっち来て」
     スススッと隣に並ぶと、一旦髪の毛を解かれて、ちょいちょい。と直してくれる。
    「たまにはだらしなく結ぶんじゃなくて、違う髪型にでもしてみたら? せっかく素材はいいんだし」
     楽しそうにおれの髪の毛を集めて遊ぶセナ。その表情が見れないのが悔しいけれど、指通りはとても優しい。誰にも気づかれたくない。おれだけのセナ。
     コロコロと表情を変えるセナと一緒にいる時、おれの音符もカラフルに染まる、そんなセナのことが、今日もおれは大好きなのだ。
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    sayutaba18

    DONEクリスマスのいずレオ。今日はクリスマス。骨つきで購入しておいた鶏肉に朝から包丁で切り込みを入れ、皮にフォークを何ヵ所も突き立てて下処理を終えた後、調味液に漬け込んでから仕事へと向かった。
     帰宅後は、ブロッコリーとミニトマトで簡易的なクリスマスツリーに見えるように盛り付けをし、ハムを星形にくりぬいて散りばめた。キャベツ、人参、たまねぎをくたくたになるまで煮たたせたコンソメスープも作ったので、これで今日の野菜摂取量とカロリーも大丈夫だろう。ここでシチュー系をリクエストされていたらカロリーオーバーになるところだった。主食は米かパンか悩んで、折角だからと帰りにパン屋に寄って中が軟らかそうなフランスパンを買った。もちろん既に食べやすい大きさに切り分けてある。オーブンを充分に温め、あとは仕込んでおいた鶏肉を焼けば、ローストチキンの完成だ。
     ……時刻はもうすぐ19時だ。これだけの量を食べるのならば、20時までには食べ終えておきたい。クリスマスだからといって自分を甘やかすほど能天気でもないのだ。ケーキは昨日ユニットでクリスマスパーティーをした時に、わざわざ凛月が焼いてきてくれたものを食べたのだから、本音を言えば今日は軽 2978

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    sayutaba18

    DONE正月はしゃぐいずレオ。「やっほ~セナ! 羽根つきしようよ!」
     そんな小学生みたいなセリフと共に、一月二日、レオが羽子板を持って瀬名家へとやってきた。
    「はぁ? なんで俺があんたと正月早々羽根つきなんてしないといけないわけぇ? ……とりあえず寒いから中に入りなよ」
    「セナ、ありがとう! お邪魔しま~す」
     分厚いダウンを着ている癖に、鼻と頬をリンゴのように真っ赤にしたレオが玄関先に現れたら、何の用かはさておき、暖めてあげないと、なんて思ってしまう訳だ。
     勝手に廊下へと歩み出すレオに「コーヒー入れるから中で待ってて」と声をかけると「はーい!」と返事が聞こえて、瀬名の部屋へと入っていく。
     手早くインスタントコーヒーを入れ、自室へと戻ると、レオはちょこんとテーブルの前に座っていた。
    「はい、コーヒー」
    「ありがと~! あ~温まる……セナの入れてくれたコーヒー……霊感が湧きそう……」
     やれやれと、引き出しからさっとノートとペンを取り出し手渡すと、さらさらとレオは音符を紙に踊らせていく。しばらくそれを眺めながら、瀬名が口を開いた。
    「れおくん何しに来たの? 人の家に作曲しに来たわけじゃないんでしょ~?」
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    sayutaba18

    DONE初りつレオに挑戦!
    こたつでゴロゴロ。
    「うぅ~寒い……寒過ぎる……この刺激で霊感も浮かぶかも! って思ったけど強風と共に音楽も消えていった……耳がちぎれそう! あ、ちぎれちゃったらくっつく? 耳がなくなっちゃったら耳なし芳一? とにかく世界の損失だ……」
    「なにぶつぶつ言ってるの『王さま』~? こっちにおいでよ」
    「あ、リッツおはよう! こんな所にいたのか。どうりで開いてると思った」
    「そうそう。ちょっとだけスタジオに寝に来たの。こたつあったかいよ~」
    「こたつで寝てたらセナとかスオ~に怒られるぞ~」
    「ふふ、でも今は真面目な人たちはいないから。ねぇ~『王さま』?」
     朝から珍しく登校したものの、学園内に降り積もる新鮮な雪をぎゅっぎゅと踏みしめて歩いていたら、その音が面白くて、ペンを取り出し、メモ帳に音符を並べていた。しかしものの五分もすると手はかじかんで動かなくなるし、おまけに風が強くて目も開けていられず、作曲どころじゃなくなったので、どうにかこうにか暖を取ろうとセナハウスへとたどり着いたのだった。
    「あったかい……身に染みる……」
     凛月の隣に座り、こたつへ手足を入れると、冷えきった末端にじんわりと暖かさを感じた。
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