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    かしりべ

    @haheigu

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    かしりべ

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    養父尾鯉ボツシーン

    睡眠姦→レイープ→なんだかんだ諭される
    →また睡眠中にイタズラして開発済みの体を焦らして焦らして焦らして焦らしてとうとう挿入を懇願させる予定だったけど、諭されたのにまたするんかい!!となってしまったので、こっそりじゃなくて堂々と口説くことにしました。

    #尾鯉
    koi

    養父尾鯉ボツシーン 唇が触れて、離れる。
    「寝るか」
     律儀に日課をこなした養父は、性的な雰囲気をかき消すように明るい声を出した。
     ふわりと残り香が鼻をくすぐるが、動いた空気によりすぐ霧散した。階段を上がる後ろ姿を黙って見上げる。
     待つ条件として求めた「親愛のキス」は毎日の日課となっていた。加えて、追加の要求もなんとか通した。
     続いて階段を上がった尾形は、躊躇なく養父の寝室に入り、いつものように水なしで飲める錠剤を服用するところを見せた。鯉登には医師から処方された睡眠導入剤だと言っているが、ビタミン剤とすり替えてある。
     睡眠障害については、夏よりは回復したものの治ってはいなかった。なので、服用は続けている。薬が効いて眠りにつくのは服用十五分後である。寝間着のポケットにいれたそれを、後でこっそりタイミングをずらして飲むのだ。
     ダブルベッドに上がったが、鯉登は拒まない。早く寝よう、とリモコンで照明を消す。
     ラブホテルでの出来事が七月末で、待つと約束したのが九月中旬。寝室のドアに取りつけられた鍵は、結局二か月も使われなかった。
     待つ約束をした。それをたてに、また同衾を再開させたのだった。もしくは、睡眠障害の方が大きなファクターだったのかもしれない。「あんたと寝ると悪夢を見ない。途中で起きる回数が減った」と言えば、養父は唇を引き結んだまま頷いたのだった。
     「親子」にしてはおかしい行動だが、罪悪感と憐憫に付け入るのは簡単だった。
     口づけも同衾も、尾形にとって大した重みはない。この程度の接触によって変わることは何もない。
     ――が、鯉登にとっては違うだろう。
     持久戦でじわじわ抵抗を削ぐ。そのために日々の接触は不可欠だった。
    「っ……!」
     寝床に入ってしばらく経ち、睡眠導入剤が効いたはずの時分。狸寝入りをしながら寝返りを打つ。横向きになってこちらに背を向けた体に後ろからぴったり添った。
     以前まではまるで警戒していなかった獲物が、今日も寝たふりを続けながら身を硬くする。息だけで名前を呼ばれるが、今は寝ている(・・・・)のだから返事をすることはない。
     顔を埋め、息を触れさせたうなじがぴくんと動く。
    「っ…………は、」
     鼻の頭が滑らかな肌にちょんと触れる。感度を増した肌に湿った吐息がかかる。
     息がわずかに乱れ、時折体が震えるのが分かる。背中と肌、尻と脚の付け根も接触している。乱暴に後ろから羽交い絞めにして挿れてやりたかった。
     数分の根比べの果てに、養父はそうっと体の位置をずらした。生意気にもまた逃げた。
     しばらく動かずにいれば、静かに寝返りを打った気配がした。
     失った体温を探すように、目を閉じたまま手を動かす。
     むに、と手が柔らかい胸に触れた。滑った手の先、爪が服越しに突起をかする。
    「ッ~~~~!」
     息を呑む音もよく聞こえる。
     十秒、数十秒。手を動かさずにいると、鯉登はそっと手をこちらに押しやってきた。
     ――今日はここまでだ。
     数日に一度仕掛ける悪戯にも、もちろん狙いがあった。
     再度の寝返りの後、ほんの少しだけ、布が擦れる衣擦れの音が耳に届く。大きく体を動かすのではなく、指を少しだけ、しかしながら連続させた動き。
    「っは、っは、っは…………、だめ、だ…………っ」
     息だけの声に、背徳がにじむ。息がどんどん荒くなるのが聞こえる。
     少しだけ目を開けるが、背中越しでは何も見えない。初めてではないので、何をしているのかはよく分かった。
     我慢できずに、自ら胸を触っているのだ。
     ぞくぞくと背筋に喜悦が走る。
     ここまで淫乱に仕込んだのは俺だ。俺のもんだ。
     いますぐ身を起こして本性を暴いてやりたかったが、まだ早い。自ら堕ちてくるように仕向けると決めたのだから。
     ごそりと衣擦れの音がして、右手が下半身に伸びる。
    「っは、っは………………うぅ、」
     やがて、男は手を止めた。
     ふーっと息を吐いて、両腕を布団から出す。髪をくしゃりとかき乱す音。
     今日も耐えた。
     子供の横ではしたなく自慰をするのはさすがにやめたらしい。ベッドを抜け出し手洗いに行ってもおかしくはないが、この数週間に一度もそういうことはなかった。
     約束は、もう一つあった。
     こちらも我慢するのだから公平性を期すために、と鯉登に課したのは、後ろでの自慰禁止だった。言われた瞬間の顔はなかなか見ものだったが、そんなことするわけなかという早口の言質も得た。
     二十四時間の監視はさすがにしていないが、おそらくこの堅物は約束を守っているはずだ。時間をかけて数分でメスイキするようにしつけてやった後膣が、もう二か月絶頂をお預けされている。
     ――早く、堕ちてこい。この手の中に。
     この持久戦はこちらも消耗する。ムラムラする。イライラする。
     が、勝つまではやめない。
     派手にため息をつきたい気持ちを抑えながら、尾形は音もなく睡眠導入剤を服用した。
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    かしりべ

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    睡眠姦→レイープ→なんだかんだ諭される
    →また睡眠中にイタズラして開発済みの体を焦らして焦らして焦らして焦らしてとうとう挿入を懇願させる予定だったけど、諭されたのにまたするんかい!!となってしまったので、こっそりじゃなくて堂々と口説くことにしました。
    養父尾鯉ボツシーン 唇が触れて、離れる。
    「寝るか」
     律儀に日課をこなした養父は、性的な雰囲気をかき消すように明るい声を出した。
     ふわりと残り香が鼻をくすぐるが、動いた空気によりすぐ霧散した。階段を上がる後ろ姿を黙って見上げる。
     待つ条件として求めた「親愛のキス」は毎日の日課となっていた。加えて、追加の要求もなんとか通した。
     続いて階段を上がった尾形は、躊躇なく養父の寝室に入り、いつものように水なしで飲める錠剤を服用するところを見せた。鯉登には医師から処方された睡眠導入剤だと言っているが、ビタミン剤とすり替えてある。
     睡眠障害については、夏よりは回復したものの治ってはいなかった。なので、服用は続けている。薬が効いて眠りにつくのは服用十五分後である。寝間着のポケットにいれたそれを、後でこっそりタイミングをずらして飲むのだ。
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