今度の土曜日に「あ、KKだ」
ベランダから洗濯物を取り込んでいた暁人は、ちょうど帰ってきたKKを見つけた。
普段家の中のダラりとした感じとは違い、少し張り詰めた空気を纏うKKも暁人は好きだ。
後数分で玄関が開くことを予想した暁人は、洗濯物をソファの上へ放り、先回りして玄関の戸を開けてKKを待った。
「お、出迎えとは嬉しいねぇ。ただいま」
「おかえり、ベランダから帰ってくるの見えたんだ」
「なるほどな。」
KKが無事玄関内に入ったのを確認して鍵を閉めると、後ろから抱きしめられた。そのまま横を向くとKKの顔があり、どちらともなくキスをする。
「はぁ〜、やっと一息つけるぜ」
「お疲れ様。今日の相手は厄介だったの?」
「いや、雑魚ばかりだったがなんせ数がな。」
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