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    ちはや

    @chi_ig15

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    ちはや

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    たぬきさんのイラストにSS付けさせていただきました!短くてごめんなさい!

    #K暁

    愛し愛され「これでも僕は真剣なんだよ。」
    暁人は言った。
    「僕だって男だから、KKに……その、抱かれるようになってからも。僕がKKを抱いてみたいってずっと思ってるんだ。」
    モゴモゴと膨らんだ口内で言いづらそうに、けれども視線は真っ直ぐこちらへ向けながら暁人は言った。
    「おーおー。わかったわかった。もう遅いんだ、オマエももう寝ろ。」
     そんな暁人の頭を軽く撫で、引き寄せる。さした抵抗もなく、体勢を変えた暁人はすっぽりとオレの腕の中に収まってくれた。そして当たり前だと言わんばかりにオレの腰に暁人の腕が回される、閉じた足の間に暁人の足が差し込まれ、絡み合い、二人の間の隙間が埋まっていく。
    「……誤魔化しただろ。」
    「なんのことだか。」
     まあいいけど、と不満そうな声を上げながらも、暁人の顔が俺の胸へ埋められた。流石に話題の変え方が下手くそだったか。だが今回は素直に引いてくれたようで、オレはほっと胸を撫で下ろす。
     年上として、恋人として、オマエの願いはなんでも叶えてやりたいと思っている。だから禁煙だって努力してんだぜ?目下の目標である一日の本数を減らすことだって成功してんだ。これもオマエの「長生きしてね」なんて健気な願いを叶えるためだ。
     でもな、暁人。オレにだって譲れないモンってのはある。例えば、酒は発泡酒じゃなくてビールがいいとか、セックスのポジションとかな。
    「おやすみ暁人。」 
    「ん、おやすみ、けぇけ。」
     これが不器用なオレなりのオマエの愛し方だ。な、暁人。わかってくれるだろ?だからこれからもオマエを愛させてくれ。ずっとずうっとな。
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    32honeymoon

    DONE◇#毎月25日はK暁デー ◇お題:匂い
    ・久しぶりのあまいちゃ糖度120ぱーせんとなので苦手な方は要注意!
    ・KKと暁人くんが同棲してる世界のおはなし
    ・相変わらずKKが暁人くん大好きマン

    長編をあげた後だったので、今回は短くさらっと。
    豪雨つづくここ最近、太陽が恋しくなって書いた作品です。
    台風の余波で大変な思いをしている皆さまの地域に、
    はやく気持ちいい秋晴れが届きますように。
    おひさまのにおいはしあわせの匂い。ーそれは秋晴れがさわやかな、とても良い天気のとある一日のおはなし。


    「KKー、布団下ろすの手伝ってー」
    「お?ああ、分かった」

    ソファでくつろいでいた休日のとある夕方。ベランダから聞こえてきた柔らかな声に、KKはよっこらせ、と立ち上がる。

    「布団、干してたのか。いつの間に・・・」
    「そうだよ。気づかなかった?」
    「・・・気づかなかった」

    少しだけばつが悪そうに目をそらす姿にはにかみながら、
    「だって今日はお日様の機嫌が良い一日だったからね。あやからなきゃ」と暁人が言う。

    「お日様の機嫌ねえ・・・また随分と可愛い事言うじゃねえか、」
    オレにしてみりゃただの暑い日って感じだったがな、と続けようとしたのを、KKが済んでの所で飲み込む。
    2373

    りんご

    DONEK暁デー、初デート。K←暁のようでK→〈超えられない壁〉←暁です。
    理想のデート像を黙って実行するおじと、訳も分からず振り回されるあっきーの話。
    過去それなりに色んな話を書いてきましたが、ぶっちぎりで砂糖吐きそうな話になったと思います。けけは所々横暴だしあっきーはちょっと暴走気味です。そんな二人の初めてなんて、絶対事件になるに決まってるじゃないですか(笑)
    閻魔帳のきれはしには(1)


    待ち合わせは、やっぱり駅前かなあ
    ベタなのは分かってるよ! でも後に来る僕が気になって、その後ろ姿がどこかそわそわしてるの、きっとかわいいなって思うんだろうな


    ◆◆◆◆◆


    『KK

    今日午前11時。渋谷駅北側に集合。』


    凝り固まった肩を回しながら、ネオンが薄まりゆく都会の路地を暁人はゆったりと歩いていた。長期の仕事が終わって漸くまともな寝食にありつけると思えば、心も穏やかになる。
    こんな職業なので、どうしても一日の行動が普通のそれとは大きくずれ込む時がある。今日はそういった日で、数日掛かりの依頼を何とか終わらせたときには、すっかり空が白み始めていたのだ。

    自分の名前をした空を背にしながら、暁人は連絡のためにスリープモードにしていたスマホを起動させた。そこに表示される、送り主と簡素な一文。暁人が首をひねるのも無理はない。めったに文字でのやり取りを行わない人物から突然こんなものが来たら、誰だって困惑するだろう。自分がいない間に向こうで何かあったのかもしれない。それにしても……メッセージ? 凪いでいた心情の波が僅かに揺れて―――まあいいか、と持ち直した。暁人が暁人たるゆえんは、この微妙な状況に対しての構えがやたら大きいことである。波乱万丈な生い立ちのせいで大概のことは受け流せるようになった結果だった。
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