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    VAZZY227_

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    なんかこう…わちゃわちゃするしょがくとるはるが書きたかったなどと供述しており

    ##原石

    ピコン!朝の9時、翔のスマホがメッセージを受け取った。
    『翔くんおはよう!起きてる?』
    「さすがにもう、ね。起きてるよ…と。送信!」
    すぐに既読がついて次のメッセージがやってくる。
    『今から翔くんとこ行ってもいい?』
    OKのスタンプを押した数分後明るくチャイムが響いた。
    「翔くんおはよ!」
    「おはよう、ルカ」
    飛び込んできたルカはなにやら大きな袋を抱えていた。テーブルの上にそれを置くとルカは楽しげに笑った。
    「じゃじゃーん!」
    効果音と共に取り出したの大きな本のようなものだった。
    「本…かな?」
    「これアルバム!正月に実家戻った時に借りてきたんだよね」
    「名積家のかい?」
    「そ!まぁでもそれだけじゃなくてね…」
    口角を上げたルカの様子にピンとくる。
    「写ってるの?」
    「もちろん!ほらこれとか!」
    開いたページで指さした写真にはルカの幼なじみ、そして翔の想い人である岳も写っていた。初めて見る幼い頃の姿に目を見張る。
    「これは遊園地行った時!この時俺が迷子になっちゃってさぁ」
    「あ、これは雪合戦!がっくん強いんだよ〜」
    広げられた写真と共に溢れるルカの思い出にちくりと胸が痛む。2人が幼なじみでたくさんの時間を共有してきたことはよく知っている。そんなことを今更気にしてはいけないとわかっているはずなのに。強くなり始めた痛みから目を背けてルカの声に集中する。
    「懐かし〜!応援団やってたがっくん!俺はチアに混ざって遊んたりしたなぁ」
    ハチマキを締めて学ランを羽織った岳はとてもかっこよくて。ツキプロ運動会でもいつか見られるだろうか。
    ひとしきり写真を堪能してアルバムを閉じる。写真が必要かと尋ねられたがなんだかその想い出を自分が手に取るのは気が引けてしまった。
    「ねぇ、翔くん…」
    「もちろん。あれだけ見せてもらって僕だけって訳にはいかないよ」
    用意しておいたパソコンのデータを起こす。
    「はい、どうぞ」
    「わぁ…!すごい…!綺麗だね」
    「彼には風景がこうやって見えているんだろうね」
    ルカに見せたのは国外にいた頃に悠人から貰った写真の数々。彼が目にした景色やもの、日本を感じるものがたくさん写真に切り取られている。ルカは画像を見ながら溜息をついた。
    「いいなぁ翔くん。俺もハルくんから写真欲しいなぁ」
    「頼めば送ってくれそうだけどね」
    「それは嫌なの!なんか、こう、さあ…」
    うー!と唸るルカの気持ちもなんとなくわかる気がした。岳のアルバムと悠人の写真を見比べる。
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