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    なりひさ

    @Narihisa99

    二次創作の小説倉庫

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    なりひさ

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    ガンマト。女体化したマトがガンガさんを誘う

    #ガンマト
    cyprinid

    にょ マトリフは髪を指で遊ばせながらガンガディアを見上げた。ガンガディアの目にも今のマトリフは絶世の美女に映っているだろう。
     マトリフとガンガディアはモシャスをして街でデートをしてきた。ガンガディアは筋骨隆々の人間の男に、マトリフは若くて美しい女に化けていた。そうやってデートを楽しんで、洞窟に帰ってきたが、早々にモシャスを解いたガンガディアとは違い、マトリフはまだ美女の姿のままだった。この姿のままでガンガディアを少々からかってみたかったからだ。
    「なぁ……このままヤるか?」
     身体をくねらせて、でかい胸と尻を強調するポーズでウィンクのひとつもくれてやる。もし自分が言われたら飛びつくだろう台詞も、ガンガディアなら一笑に付すだろうと思っていた。少しでもドギマギする姿が見れたら暫くは笑いのタネになる。
     だがガンガディアは表情も変えずにマトリフを見ていた。呆れて言葉も出ないらしい。まったく冗談のわからないやつだ。
    「なーんてな……え?」
     冗談で終わらせようとしたら、突然に押し倒された。そして間髪を入れずに口を塞がれる。
    「んッ、ちょっ!」
     分厚い舌に口蓋を舐められ、身体が勝手に熱くなる。モシャスしているとはいえ、この身体はすっかりガンガディアから与えられる快感を覚えていた。触れた舌が頭の芯が甘く痺れさせ、しだいに蕩けていく。身体はこれから与えられる刺激を待ち侘びていた。
     マトリフは自分からも舌を絡めていく。するとガンガディアの手が太腿に触れた。その感触がいつもと違うと自分でもわかる。若い女の太腿はしっとりと柔らかい。
     するとガンガディアの手はゆっくりと太腿を揉んだ。まるで感触を楽しんでいるようである。
     そのことにマトリフは些かムッとした。やはり若い女のほうが良いというのか。仕掛けたのは自分ではあるが、これほどがっついてくるガンガディアに、裏切られた気分になる。
    「このっ……むっつり野郎が」
     その横っ面を引っ叩いてやろとしたら、ガンガディアが急に身を引いた。マトリフは勢い余ってつんのめる。
    「やはり私は元の姿のあなたを抱きたい」
    「は……はあ!?」
    「すまないがモシャスを解いてもらえるだろうか」
    「て、てめえ! 味見だけしてポイ捨てかよ」
     マトリフはガンガディアに元の姿が良いと言われたことに安堵しながらも、口だけは文句を言いながらモシャスを解いた。怒っているように腕を組んでガンガディアを見上げれば、ガンガディアは生真面目な様子で「すまない」と首を垂れた。それでマトリフが少しは気分が晴れていく。
    「モシャスをしていてもオレなんだぜ」
     呪文で肉体を変えてしまっても、厳密に言えばマトリフのものには変わりない。そんなことくらいガンガディアだってわかっているだろう。
    「私もそう思って抱こうと思ったのだが、どうも気が進まなかった」
    「オレが考えた絶世の美女に文句でもあんのかよ」
    「いや、美しい造形だと思うよ。だが私は、あなたの容姿も好きなんだ」
    「はぁ?」
    「あなたの全てを愛しているからね」
     手を取られて引き寄せられる。ガンガディアの指がマトリフの髪に触れた。
    「あなたの白銀の髪は真冬の夜に降る雨のようだ」
     愛しむように髪に口付けを落とされる。反対の手はマトリフの太腿を撫で上げた。先ほどとは違ってマトリフの感じる場所を狙って動いていく。
    「あなたの脚は伸び始めた細い枝のように繊細で、触れるのを躊躇ってしまうよ」
     そう言っている割にはガンガディアは意味ありげにマトリフの内腿を撫でていた。股間に近づくほどにその動きは勿体ぶるようにゆっくりになる。
    「じっくりと味わっていいかね」
     指で顎を掬い上げられる。いいからさっさとキスしやがれと、マトリフは目を閉じた。



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    kisaragi_hotaru

    DONE無自覚のままであろうとした両片想いガンマトが自覚させられるお話。欠損描写がありますが最終的には治りますけれど苦手な方はご注意くださいませ。謎時空なので深く突っ込んではいけない系です。魔王は祈りの間にて引きこもり中です。
     乱戦状態だった。一人ずつ探して回復していったのでは間に合わない。マトリフは冷静さを保ちながら素早く周囲を見回して、次いで傍らでモンスターを殴り飛ばしたブロキーナに視線を向ける。最近習得したばかりの回復呪文を使うにしても発動中は無防備になってしまう。詠唱のための時間稼ぎも必要だ。
     「よお大将! 全員を一気に回復させてやっからちょっくらザコどもの相手を頼むぜ」
     「いいよん」
     モンスターの大群相手にしながらもブロキーナは軽いノリで請け負った。
     そんな二人の会話を聞いていた一体のモンスターが不満をありありと孕んだ声色でもって割り込んだ。
     「ほう。君の言うザコとは私のことも含まれているのかな?」
     トロルの群れの向こう側から青色の肌をしたさらに巨大な体躯が現れた。眼鏡を中指の鋭利な爪で押し込んで歩み寄ってくるその理知的な動作とは裏腹に額には幾つもの血管が盛り上がっていた。
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