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    GG_tkb

    @GG_tkb 落書き未満かRぽいやつ

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    recommended works

    44_mhyk

    SPOILERイベスト読了1回目。全員かっこよかったけどとりあえず推しカプブラネロのみに特化します。
    1127少しだけ追記。
    まず、全体を通して。
     ブラッドリーはネロを信頼していて、ネロはブラッドリーを信頼してた。
     間違いなくこの戦いの間、二人は「元」なんかじゃなかった。バディだったよ、まぎれもなく。
     ネロの怒りを尊重し、最高位の強化魔法を撃ち込んだブラッドリー。
     多分、ブラッドリーの方が簡単に仕留められるのだろうに、その役目を、ネロにまかせた。ネロの心を大切にした。信頼して、任せて、見守った。
     もう、涙とまらなかったです。
     信頼しているからこそ、正面を向いて胸に魔法の弾丸を受け止めることができる。
     ネロ、ちゃんと、つながってるよ。もう、たまらなかった。

     ネロも、光さえあればブラッドリーが撃ち抜ける、と、ブラッドリーを信頼してた。
     くしゃみで飛ばされて笑っちゃったけど、繰り返して戻ってくるとは思ってなかったし、何より、間に合う男…私の推し死ぬほどかっこよかったです…。(放心状態)

     ブラッドリーが、頑張ったちっちゃいの二人に男前な面と声をかけたのが本当に、兄貴っぽくて、あたたかくて、ああ、ブラッドリーって、北の無法者たちが惚れた男って、こういう男なんだ、と、つくづく感じた。

     そして最 1376

    44_mhyk

    MEMOネの裏切りと、フィが彼に与えた『制裁』と魔法舎に来てからの『赦し』それによる苦しみについて(妄想走り書き、ブラネロ仕様)「ありがとう、君の手引きのおかげでようやく彼をとらえられそうだよ」
     フィガロがうっそりと笑う。柔和な微笑みの、目の奥が笑っていない。無表情でにらみつけられるよりよほど怖い。
     ネロは震えた。震えは、眼前の男への恐怖でもあり、また、己のしでかしたことへの恐怖でもあった。
     限界だった、もう死の気配に震えながら彼を見つめるのは。
     それから逃げることを許されないのは。
     だから手を取った。簡単な話だ。もう限界を超えていたネロの意識は、彼が……ブラッドリーが、生きてさえいればいい、という極論をはじき出した。
     たとえそれが彼の生きがいと言ってもいい、自由と暴力を奪おうとも。
     ただ、生きてさえいてくれればと。
     それは、ただの自己満足で、自己防衛だった。そのことに、ここまできてしまってから気が付いてしまった。
     ああ、もう、だめだ。
     これで楽になれる、自由になれるとかろうじて割れずに保たれていた何かが、パキンと音をたてた。
    「何か、お礼がしたいなあ。何か希望はない?」
    「希望……、ははっ! 罠にかけなきゃあいつ一人捕らえられないようなあんたに、何を望むって?」
     怖い。
     唇がカタカタと 1668

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    TRAININGお題:「花火」「熱帯夜」「一途」
    ムルたちが花火を楽しむ横で、賢者の未来について語ろうとするブラッドリーとそれを止めるネロのお話です。
    優しいあなた 夏の夜、魔法舎に大きな花火が上がった。俺はそれを偶然厨房の窓から見ていて、相変わらずよくやるものだと、寸胴鍋を洗う手を止めてため息をついた。食堂から歓声が聞こえたから、多分そこにあのきらきらと消えてゆく炎を作った者(きっとムルだ)と賢者や、素直な西と南の魔法使いたちがいるのだろう。
     俺はそんなことを考えて、汗を拭いながらまた洗い物に戻った。魔法をかければ一瞬の出来事なのだが、そうはしたくないのが料理人として出来てしまったルーティーンというものだ。東の国では人間として振る舞っていたから、その癖が抜けないのもある。
     しかし暑い。北の国とも、東の国とも違う中央の暑さは体力を奪い、俺は鍋を洗い終える頃には汗だくになっていた。賢者がいた世界では、これを熱帯夜というのだという。賢者がいた世界に四季があるのは中央の国と一緒だが、涼しい顔をしたあの人は、ニホンよりずっと楽ですよとどこか訳知り顔で俺に告げたのだった。——しかし暑い。賢者がいた世界ではこの暑さは程度が知れているのかもしれないが、北の国生まれの俺には酷だった。夕食どきに汲んできた井戸水もぬるくなっているし、これのどこが楽なんだろう。信じられない。
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