陽炎@ポイピク ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中時々®️®️®️🔥🌊 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 490
陽炎@ポイピク☆quiet followTRAININGリゾイル初挑戦 アジトの備品の買い出しの帰り道。イタリアの街並みをひときわ背の高い大男が石畳を歩いていた。すれ違う人々は振り返りこそするものの人を寄せ付けない黒目の大きな男に声を掛けられずに好奇の目を向けるだけだった。そんな中男は聞き慣れた声で呼び止められた。「リーダー!」彼の事をそんな呼び方をするのは仲間の内で只ひとりしかいない。「イルーゾォ」任務の帰りなのだろうか、イルーゾォは機嫌が良さそうだった。「そんな大荷物抱えて大丈夫なのか?」「平気だ。お前は俺を箸も持てない少女に見えるのか?」男ーーリゾットが皮肉を返すとイルーゾォは慌てて頭を横に振った。「そんなんじゃねぇって!アジトにそれを持って帰るならもっといい方法があるだろ?」ぐいぐいと路地裏へ連れ込まれたリゾットは不自然に置かれた鏡を見て全てを察した。「マン・イン・ザ・ミラー!リーダーの荷物をアジトへ持ち帰る事を許可しろ!」鏡の中からイルーゾォのスタンドが腕だけ伸ばしリゾットの荷物を持ち去ってしまった。「イルーゾォ、お前な……。いつもこんな事をしてるのか?」確かに彼のスタンドは便利だ。鏡を媒体にしてこうして物質を別の場所へ運ぶなど簡単な事だろう。「いや?手伝うのはリーダーだけだぜ?」得意気に笑むイルーゾォはいかにも褒めて欲しそうにしている大型犬のようだ。確かにイルーゾォの能力は無敵に等しい。彼の生み出す鏡の世界は死の世界だ。閉じ込められてしまえば幾らでも命を弄べる。リゾットは感じていた。イルーゾォは恐らく根本的に生きた人間が嫌いな男だ。そして、この世界も。だから鏡像の中という絶対領域を作った。他人を決して許可しない自分だけの世界を。そんな彼の心を開かせるのは難しかった。リゾットがイルーゾォに教えた事は実践で叩き込んだ喉の掻き切り方だけだった。「お前がスタンド能力をどう使おうがお前の勝手だ。だが覚えておけ。殺し方を何も持たなければお前は無防備でしかない事を」それからだった。イルーゾォがリゾットを『リーダー』と呼ぶようになったのは。いつの間に懐かれたみてぇだなとホルマジオからは揶揄われたりもしたが、少なくとも共に戦う仲間になってくれた事に安堵していた。「俺に貸し借りを作っておこうとしてるのか?」「貸し借り、か。そうかも知れねぇな。リーダーに恩を売っておけば後々助けて貰えるんじゃねぇかってよ」イルーゾォが信頼してくれているのは分かる。だがリゾットは変に媚びるなどらしくないとも感じた。だから。「成程な。何故お前が俺にだけこんな事をするのか分かりかけてきた。さぁイルーゾォ、俺とどうしたいんだ?」腰を引き寄せて唇の端を上げるリゾットにイルーゾォは真似をした。「たっぷり可愛がってくれよリーダー」Tap to full screen .Repost is prohibited Let's send reactions! freqpopularsnackothersPayment processing Replies from the creator Follow creator you care about!☆quiet follow 陽炎@ポイピクMOURNING教皇選挙ネタバレベニロレキスしてるのでワンクッション 2056 陽炎@ポイピクDOODLE現代の日本で生活するどすてぃちゃん達がご飯作って食べるだけのシリーズ筍と春雨スープドスティ花冷えの雨が朝から降っている。 肌寒さの中私は軽くストレッチをし朝食作りを始めた。 「うえぇ雨かぁ……」 ビームのぼやく声に私は顔を上げる。曇った表情のビームが恨めしそうに窓の外を見やっていた。 「送ってやりたいのはやまやまだが、これからリモートワークなんだ」 私はトースターに食パンを入れる。 駅近故に私は通勤は電車移動だ。それでも最近は通勤ラッシュの満員の列車に辟易して、パソコンさえあればどこでも仕事が出来る強みを活かしてリモートワークへ切り替えた。 勿論、ビームのバイク通勤の大変さは知っているから、車の免許だけは取った。ただビームは私に気を遣ってなのかレンタカーで送り迎えしてくれと頼んできた事はない。 分かっている、それはシェアハウスに駐車場がない事を理由に私が車を買う事を先延ばしにしているせいだ。 3032 陽炎@ポイピクDOODLE日本でご飯作って食べるだけのどすてぃちゃん達(カップリング要素なし)春の山菜ドスティ春がやって来た。 春告鳥の鳴き声で目が覚める。本当はまだ眠いが、今日は折角の休日だ。隣で寝るビームのまろい頬を少しでも堪能したい。掌で触れるともっちりとした弾力が返ってくる。 その温かさにラーマは心の中に春の陽気が差し込む気分だった。ビームを起こさないようにそっとベッドを抜け出す。 そして着替えると毎朝の習慣であるランニングの為シェアハウスを出た。 朝はまだ肌寒いが、周りの景色が季節を感じさせてくれる。 風に揺れる花、微かな梅の香り。 住宅街を抜ければ小さな公園があって、そこには桜の木が植えられており、花の開き具合を観測するのが最近のラーマの密かな日課だ。桜の花を初めて見た時はそこまで感動しなかったものだが、ある日定食屋からの帰り道ビームが桜の花に目を輝かせて以来は、綺麗な花だと思えるようになった。 3083 陽炎@ポイピクMOURNING龍捲風と陳洛軍。カップリング要素なし豆腐花この青年は本当に飯を奢り甲斐がある、と目の前の男の食べっぷりを眺める。龍捲風はいつものように叉焼飯を食べ終えた後、豆腐花と自分を交互に見遣る陳洛軍に餌を目の前に待てと言われてる犬のようだと内心呟いて苦笑を浮かべた。 「食べないのか?甘くて美味いぞ」 甘味のついた滑らかな豆腐を掬い取る。 シロップに浸された豆腐を洛軍は相変わらず不思議そうに見遣っていた。 「甘いものなのか、これは?」 「……苦手だったか?」 龍捲風は豆腐花を口に運んだ。豆腐花は龍捲風の好物で、阿七は叉焼飯の後の食後のデザートとしていつも出してくれる。 「苦手とかじゃない。――毒でなければ、何でも食べていたから」 そういえば、密航者だったか。食べ物の取り合いもあっただろうし、飢えと空腹を凌いだ日々もあっただろう。 1324 陽炎@ポイピクDOODLE二人がご飯作って食べるだけの現代AU左右なし全年齢ラーマとビーム炊き込みご飯ドスティ秋は様々な食材が旬を迎える。 ラーマは日本の秋が好きだった。暑過ぎず寒すぎず、湿度も丁度良く、近所の公園の紅葉が色付き、スーパーに行けばビームの好きな茸が並んでいるからだ。 ビームは日本に来て初めて食べたのが野菜と茸の炒め物らしい。最初はその見た目に食べられるかと危惧したそうだが、一口食べて大層気に入って、秋の間は定食屋でずっとそればかり頼んでいたようだ。 ラーマは籠の中に様々な茸を入れていく。エリンギはなるべく大きさが同じものを手に取って、私とビームみたいだなと微笑んだ。すっかり顔馴染みになった店員がにこやかに会計を済ませていく。ラーマは漸く使い方に慣れてきたエコバックに食材を詰め込んでから携帯でビームへメッセージを送った。 3265 陽炎@ポイピクDOODLEオレ自慢の針と糸ネタバレ有りオレ自慢の針と糸でプロシュートがサルーテの元からペッシを救出した後のエピソード(妄想)雛鳥「いってぇ!」 アジト内に目を覚ましたペッシの悲鳴が響く。 「口開けるんじゃねぇ。傷口開くぞ」 アルコールを染み込ませた綿をピンセットで持ってプロシュートはペッシの唇の端へ宛がった。 「こ、こんなんほっといても治りますし!」 口でこそ強がっているが、目の端には涙が溜まっていて、漸くペッシが恐怖から解放された事を物語る。 ペッシが自ら口をビーチ・ボーイの能力で接合した事に動揺したサルーテを直で枯らして留めに頭を銃で撃ち抜いた時、ペッシは半ば気を失ったようにぐったりとしていた。 鏡を持っておいて正解だった。イルーゾォのマン・イン・ザ・ミラーで安全を確保し、ワイナリーからアジトへと連れ帰ったのだ。 ペッシは無意識にスタンドを発動させたままだった。 2461