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    陽炎@ポイピク

    ジョジョ5部プロペシメインです。パソコンもペンタブもないので携帯撮り&アナログ絵しかうpしません。
    🍞🚄🍊🍋の沼にも浸り中
    時々®️®️®️🔥🌊

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    POIPOI 501

    陽炎@ポイピク

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    不器用な看病「ほら、レモネードでも飲め」
    目の前に差し出された黄色い飲み物にぼんやりする頭のまま要らねぇと俺が答える。
    「おい、風邪ひいてからお前録に何も食ってないじゃねぇか。せめて消化のいいモンでも腹に入れろ」
    タンジェリンは甲斐甲斐しく兎の形に皮を剥いたオレンジを出てきたが今は全く食欲がなかった。
    「後でな」
    鉛のようにだるくて重い体のまま寝返りを打つ。
    体温計の電子音が鳴るとタンジェリンは俺のパジャマの襟へ手を突っ込みそれを取り出した。
    「全然熱が下がってねぇぞ。ちゃんと薬飲んだのか」
    心配してくれているんだろうが今の俺にとっては『余計なお世話』だった。
    「俺へのお節介はいいから着替えだけ置いて部屋を出て行けよ」
    「どうしてだよ」
    あからさまにむっとして納得いかないと言いたげな様子のタンジェリンに俺は溜息を吐く。
    「風邪が移るだろ」
    「俺は馬鹿だから風邪ひかねぇんだよ」
    「意味分かんねぇよ」
    「日本じゃバカは風邪ひかねぇらしいぞ」
    「ここはシチリアだろうが」
    「いちいち細けぇんだよお前は」
    そんな不毛なやり取りを繰り返すのも面倒になった俺はベッドへ横になったままタンジェリンを睨み上げた。
    「いいか、トーマスだってペンキが剥がれてきたら塗り替える。お前は俺の素っ裸を見たいのかよ?」
    タンジェリンは幾度か瞬きを繰り返した。
    心外だ、という風にも取れるし、それもそうだ、という風にも見える。
    「けどお前、体起こすのもしんどいんだろ。手伝ってやる。俺だってたまには頼って欲しいんだよ」
    返ってきた答えは意外なもんだった。
    風邪のせいか実は気が弱ってかなり精神的に参ってた俺にとって本当はその言葉は嬉しかった。
    だが、コイツに礼を口にした所で付け上がるか調子に乗るだけだ。
    「はぁ…マンモーニかよ俺ぁ…」
    ウェストハム・ユナイテッドの応援歌を呑気に歌いながらパジャマの釦を外していくタンジェリンに、まるで抱かれるみてぇだなと邪な心の呟きを無理矢理描き消す。
    頬が熱いのはきっと、この熱のせいだ。
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    陽炎@ポイピク

    DONE #プロペシ版ワンドロ・ワンライ
    お題『キセキ』
    月祈(きせき)は神仏に祈る事
    街中で鮮やかな色の糸を見た。
    糸を辿ろうと其れに触れた途端消えた。
    男は直感した。あの糸はスタンド能力だと。
    男は何日間もあの糸が再び現れるのを待った。
    どうして組織の把握していないスタンド使いが居る?
    パッショーネに所属していないスタンド使いが居るとするならば、ポルポの試験で矢に刺される事の無かった天性のスタンド能力者という事になる。
    きらりと光る針先が通りの遠くの方へ進んでいくのを目撃した男は糸の紡ぐ軌跡を追うように辿った。
    その釣り針は観光客の懐へと潜り込むとあっという間に財布だけを掠め取った。男は釣り上げられた財布と並走した。
    正確には糸を引いている主の元へ辿り着く為に。
    「あっ……」
    釣竿を手にしている少年はボロボロの布切れを身に纏い身体中が痣だらけであった。
    弾かれたように逃げようとしたものだから男は咄嗟に釣り糸を掴んだ。掌の中に食い込む針の痛みに構わず男は唇を開いた。
    「――お前、家族は」
    少年は怯えたように頭を横に振った。声が出ないのか、それとも出せないのか。それでもスタンド能力を解除しようとはしない。男はぞくりとした。腕を這い上がっていく釣り針と糸の感覚。この少年はオ 1665