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    オサハタ

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    カプものR18はピクブラにだったり↓
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    オサハタ

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    #半サギョ

    re-birth ③(終)「僕が、あんたを?」
    サギョウはまた笑った。だが今度は、けらけらとはしていなかった。
     無理矢理な、口の端だけを引き上げた、いびつな笑みだった。
    「あんたは僕より、たくさんのものを持っているのに?」
    喉の締まった嗄れた声、それは猛毒の霧。
    「お前には、そう見えるのだな」
    俯いた顔を上げさせることはしない。
    「だが俺には、俺の持ち得ないものを持っているお前が、眩しく見える」
    俺の肩を掴むサギョウの手は震えている、それでも、決して、離れていない。
    「変わる必要は無い、変えようなどと思ってもいない、お前はお前の、そのままでいい」
    敷布に滴が垂れた。
    「俺はもう、お前を抱かない、それでも──」
    ぼたぼたと落ちる涙は、サギョウのものか、それとも──
    「お前が他の誰の腕に収まろうとも、俺はお前を愛している」
    滑稽なほど震えている、俺の声。
     それを、かき消したのは
    「ふっ……ざけんなよぉぉぉ」
    サギョウの叫びだった。
    「好きでも無い奴に、あんた以外に、誰が……っ!」
    痛む鼓膜、押し倒された衝撃で揺らぐ視界。
    「っ、っざけんな、ふざけんなよ、こっちがどんだけの想いで!あんたに!……っ、僕は、僕はなぁ……っ!」
    それでも、サギョウの顔ははっきりと見えた。
     今まで見たことのない、顔が。
    「……ああ、よかった」
    囈言のように呟いた俺を、サギョウは泣きながら見つめていた。
    「また、近づけた」
    鼻声。満面の笑み。それがサギョウのまんまるな瞳に映っている。
     サギョウは、俺を見ている。
    「そうして、全部教えてくれ、それで俺は、救われる」
    壁を取り払え。お前の中心を囲む、全ての壁を。
     俺はただ、お前が好きなんだ、それだけなんだよ。
    「俺はただ、お前が好きなんだ、それだけなんだよ」
    だから触れたい。何よりも、お前の、中心に。
     サギョウの涙が俺の頬に落ちた。
     サギョウはただ、泣いている。
    「サギョウ」
    呼んだ。
     サギョウは、一言、ごめんなさい、と、言った。
     俺は抱きしめながら、首を振った。
    「いいんだ、そのままで、そのままのサギョウが、俺にとって、愛おしい」
    堰を切ったような嗚咽すら喜びで、呪詛のような己に対する罵倒までもサギョウそのもので、吐き出される全てが恋しい。
    「お前の全部が、俺にとっては、宝物だ」
    やがて泣き疲れたのか、虚な目で笑うサギョウの瞳は

    明るく、きらきらと、輝いていた。

    それは眩しい、俺の宝物。
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