だって逆行で七五ってないじゃん?きっとこれは、罰なのだ。
最強でありながら、みんなを守れなかった僕への。
最初は、夢だと思った。
過去の戻って、自分の都合のいいようにできる夢を見ているのだと思った。
でも、夢にしてははっきりと痛みが分かるし、あまりに長すぎる夢だった。
まだ、夢の可能性もあったけれどこれを現実だと信じたい自分がいた。
だから、これは現実だと思い込むことにした。
幸いなことに、前と能力は変わっていない。前の記憶あることだし、今度こそはみんなを救うことができるかもしれない。
いや、今度こそ皆を守るんだ。
たとえ、僕自身がどうなろうが関係ない。
今度こそ、最強の名に懸けてみんなを守る。
最強はただの歯車でいるのが、正しい使い道だから。陰から皆を守ろう。
まず、初めにあったのは伏黒甚爾だった。
そっか、ここであったのか。ここで彼を、助ければ恵達を救える。
「おじさん。呪力ないんだね。それなら、僕も殺せそうだ。」
「呪力がないことを、見抜くなんて流石は、六眼様だな。俺が、お前を殺せるって、それはないだろ。」
「いや、ありえるよ。僕にとっちゃお前は、透明人間だからね。だからさ、僕に飼われなよ。そしていつの日にか。僕を殺してよ。」
「面白いこと言うな。お前いいぜ飼われてやるよ。そしていつか殺してやる。」
「ありがとう。契約成立だね。」
それから数年がたち、高専に入学し、前ほどではないが傑とも硝子とも仲良くなった。
「傑、呪霊操術って呪霊の味最悪なんだろ。」
「そうだけど、なんで君がそれを知っているのさ。」
「知り合いにいるからだよ。だからさ、何か口直しできるもの持ち歩けよな。それで、すこしは気がまぐれるかもしれないし、それに、他にの何かあったら、言ってくれよ。」
「そうか。口直しできるものね。その発想はなかったな。ありがとう試してみるよ。それになにかあったら、君に言うよ。悟。君も何かあったらいいなよ。」
「僕は大丈夫だよ。それにほら、僕最強だし。」
「確かに君は強いけど、それとこれとは話が別だろ。」
「そうか?まあ、でも何かあればそうさせてもらうよ。」
傑の言葉に、思わず泣きそうになった。しかし、甘えてはだめだ今度こそ、傑を救ってみせる。大丈夫。僕は1人でもやれる。
時間はすぐに過ぎるもので、高専に入学してから1年が経過した。
七海たちが入学してくる。
七海にあってしまうと、何かが壊れてしまう気がした。
前世では、僕達は恋人同士だった。
でも、すこしでもいいから七海に会いたかった。
だから、傑たちの後ろから見守ることにした。
前と違って、目隠しだから僕の表情がばることはない。
「入学おめでとう。私は夏油傑。よろしくね。」
「家入硝子。非戦闘要員。よろしく。」
「ほら、悟も自己紹介。」
「五条悟。」
「僕は、灰原雄っていいます。よろしくお願いします。」
「七海建人です。五条さん今回は、最初からサングラスではなく目隠しなんですね。」